京都に住んで約二十年の私が、京都のお菓子、名所、穴場、イベント、面白情報をお伝えします。
知っているようで知らないのが京都。観光だけではわからない、一味違った生情報をてんこもりでお知らせします。京都人だけがたべている、素朴なお店の紹介もあります。
京都もまもなく三月が終わり、本格的な観光シーズンです。桜はまだ咲いてはいませんが、チューリップは花盛り桜のつぼみはかなり膨らんでいます。そろそろこのブログも冬眠をやめて再活動です。かなり更新をサボっていましたが…
京都というと、「古都」のイメージが強いのですが、京都は割合に「新しもん好き」です。クリスマスのイルミネーションもしかり。しかも、「ええっ」と思うような意外なところまで。とりあえず、お定まりのホテルだの、お店だのというところはカットして、今回は「学校」私立の幼稚園・小・中・高校の一環校です。ここは私の自宅から片道ほぼ十五分。偏差値的にはあまり難しいところではありませんが、おっとりとしたお嬢さんがおおく、スレッカラシがいないのでご近所からはかなり評判のいいところです。その名も「聖母学園」あまり受験生がいないのか、このごろは「親子で作るクリスマスカード講座」などロマンチックな企画で学校見学を誘っているようなのですがこのライトアップは別格的に綺麗です。外の門も大きく開かれ、誰でも中庭の散歩ができるようになっています。守...イルミネーション・Part1
まず、なぞなぞをひとつ。季節に一番敏感なお店は、どこでしょうか。洋服屋さん?ううん、悪くはないんですが、もう一歩。ほぼ二週間くらいで、メインの品物がすっかり変わってしまうようなお店です。答えは「和菓子屋さん」しかも、普段使いのおまん屋さんではなく、お茶のお稽古に使うような高級なお菓子を扱っている、京都の言葉で言えば、「上菓子屋さん」です。ですから、和菓子屋さんのショーウインドーもすっかり冬支度です。写真は、四条にある和菓子屋さん、寛永堂のウインドーです。飾ってある椿は、本物ではなくもちろん、砂糖菓子の細工物です。まさに、生きている伝統。京都って、こんなところです。京都の冬・季節に一番敏感な場所
京都の冬をいろどる、と言えば、忘れてはいけないのは、これ。そう。千枚漬けです。なあんだ、漬物か、というなかれ。千枚漬けは材料からして、京都でしかとれない京野菜の代表、その名も「聖護院蕪」というなんだかすごそうな蕪を使って作ります。この聖護院蕪は、蕪は蕪でも、成人男性の頭三個分は余裕であるような巨大なもの、これの皮をむいて、薄くスライスし、軽く塩をした後で昆布と一緒に漬け込みます。聖護院蕪のできる今の時期しか売り出されません。(万一夏場に千枚漬けが打っていたとしたら、これは間違いなく前の年の冬の売れ残りです。だまされて買っちゃいけませんよ)それぞれのお店がそれぞれで漬け込みますから、もちろん味もお店ごとに変わります。それぞれ口にあった店を選び、浮気もせずに毎年その店で千枚漬けを買う、これが京都人らしい冬の始まりで...冬の京都のうまいもん
仕事が忙しいのとインフルエンザのせいでちょっぴり更新をサボっているうちにすっかり冬になってしまいました。京都の冬はどこで感じるか、というと。まず、四条(東京で言えば銀座のような場所です)にある、歴史アンド伝統を誇る劇場「南座」ここに、「新春代歌舞伎」の看板がかかること。中央に書かれた「坂東玉三郎」の名前が見えますか?毎年、関西歌舞伎で有名で人気のある、超一流が登場します。私も見たことはないのですが…というよりも、普通の会社員が買えるような額のチケットではないのですが…この看板をみると、いかにも「一年も終わりだなぁ」としみじみとしてしまうのです。手前に写ってしまった乗り物は、京都市民の大事な足、京都市営バスです。観光客の多くなるシーズンは、平気な顔をして三十分以上ダイヤがくるってくれます。この時期に市営バスをみる...すっかり冬
アクセスは、京都駅からはJRの「京田辺」、近鉄の「新田辺」のどちらでもいけます。どちらを使っても、急行でほぼ二十分強程度なのですが、駅を降りてから、民家の間でほとんど目印など何もない場所をうねうねとほぼ一キロ歩きますので駅をおりてすぐにタクシーを捕まえてしまったほうが早いです。JRのほうが、目的地の一休寺には近いのですが、タクシーが止まっていません。時間と足にゆとりのある方以外は、近鉄の「新田辺」に行かれることをお薦めします。名前からもわかりますが、あの有名な「とんちの一休さん」のお寺です。そもそも、新田辺を降りるとすぐに駅前に、一休さんの銅像が建っています。しかも、二つ…小坊主さんバージョンと、お爺さんバージョン…「この子がこんな風になったんですよ」とでも言わんばかりのこの銅像、いったいどういう意味が…とつい...紅葉狩りの超穴場(Part2)
京都はどこもかしこも有名すぎて、もう「穴場」なんてない、といわれているようですがそれは甘いですよ。京都の町はとにかく広いし、観光客には「内緒」が多い。まあ、住んでいるとその気持ちもわからなくはないんです。観光客が増えれば、ごみも増える、バスや電車も混む、普段ちょっとお昼を食べに行っていたお店も満員で一時間待ち、嵐山や四条にいたっては人が多すぎて歩けない…とかなり悲惨なことになりますから。お土産やさんが多くて、一人でもお客さんがほしい、という町以外では観光客も修学旅行生もあまり歓迎はされていません。それで、おおむね観光客向けの「紅葉情報」はその「おみやげ産業」の発展したところばかり、ということになるのですが私が今日行ってきたところも、ほとんどのガイドブックにはのっていません。京都駅からは急行の電車で二十五分くらい...紅葉狩りの超穴場
昨日、京都にはちょっとした公園や、小さな路地にもお地蔵様や土地の神様が祭ってあって、おままごとのようなかわいらしいご飯や、野の花がいけてあるなんて風情のあるところでしょう…というような内容を書いたら、友人から思いっきり抗議を受けました。「あのなあ、あんたはマンションやから、知らはらへんのやろうけどな」「うん、どうしたの」「あのご飯ひとつとっても、やで。えらいことがおますねん」以下、京言葉は変換と翻訳が難しいので標準語で記載しますがあのお供えのご飯ひとつとっても、その朝炊き立てのものでなくてはいけない古いご飯など供えようものなら、近所のうるさ方に地面にばら撒かれる時間が遅くなっても、文句が出るのでお当番に当たった家はおちおち朝寝もできないお花だって、お花屋さんで野の花のように見える素朴な花束を作ってもらうこれも、...京都の小さな神様
これは私の自宅から徒歩二分、どこにでもある子供の遊び場滑り台、鉄棒、砂場の三点せっとのあるなんの変哲もない公園なのですがその公園の中に、こんな風なお社があるんです。たぶん、祭られているのは子供を守るお地蔵様だと思うのですが聞いたわけではないので、確かではありません。(ただ、聞いても知っている人はいなさそうですが)ちょっと傾いているのはご愛嬌としても、この小さな神様には毎日ほんの少しのごはんと、やはりほんの少し、数輪の花が飾られています。地域の人がお当番でお世話をするのか、ほうきとちりとりも置かれています。こんなのが京都です。公園の神様
見てください、この写真。昨日とったばかりの、撮りたて映像です。私のマンションから徒歩二分の、いつもきれいに花を育てているお家なのですが…言いたいことは、それではありません。では何が言いたいのかというと、ここでは六月からずっと朝顔が咲いているということなんです。夏にとった写真を今アップしているというわけではないんですよ。朝顔の脇に赤い実をつけている木が見えるでしょうか。夏場ほどの勢いはないとはいえ、朝顔はまだまだ花盛りです。いくらなんでも、十一月に朝顔が咲くほど地球は温暖化してはいないとは思うのですが…俳句では朝顔は秋の季語だそうですがそれにしても、なんでこのお家だけ、いつまでも朝顔が枯れないのでしょう。ううむ、やはり謎だ。花盛りなのは何の花?
「ブログリーダー」を活用して、みえさんをフォローしませんか?