ネタバレ・あらすじを交えて感想(批評?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。
映画館で観た作品やテレビのドラマ、DVDなどについても語ります。
『宇宙戦艦ヤマト2202』とは何だったのか 第四章「社会批評篇」
(この連載の初めから読む) 『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第一章公開直後のインタビュー記事の福井晴敏氏の発言が私の目を引いた。 「波動砲封印問題は原発問題と、ガミラスとの同盟は日米安保と重なります。他にもいろいろと、すべて現代日本に当てはめられることばかりなんです」 原子力発電所を巡っては、いろいろ複雑な問題がある。アニメーション作品の枠を使ってそこに切り込むとは、なんと大胆な。私は作り手の気...
『宇宙戦艦ヤマト2202』とは何だったのか 第三章「断絶篇」
(この連載の初めから読む) 『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』は、旧作『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』のリメイクであると同時に『宇宙戦艦ヤマト2199』の続編でもある。 だが、リメイクとしての要素と続編としての要素、その配分はずいぶん違う。 シリーズ構成と脚本を担当した福井晴敏氏は「『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』ではなく、いわゆる続編を作って欲しいと言われたらやっていなかったかもしれないで...
『宇宙戦艦ヤマト2202』とは何だったのか 第二章「ミリタリー篇」
(この連載の初めから読む) SFのサブジャンルにミリタリーSFというものがある。 堺三保氏はミリタリーSFの定義を論じる中で、次の点を重要な条件として挙げている。(1) 主人公が軍人である。(2) 戦争が、舞台設定であると同時に、物語のテーマでもある。(3) 戦闘の詳細な描写があり、戦術や戦略に関する専門的かつ技術的な言及がある。(4) 舞台は未来かつ地球外のいずこかである。 条件により強弱はあるものの、『宇宙戦艦ヤマト...
『宇宙戦艦ヤマト2202』とは何だったのか 第一章「SF篇」
終戦直後、内務省の検閲官に自作『虎の尾を踏む男達』をくだらないと云われた黒澤明監督は、こう云い放ったという。 「くだらん奴がくだらんということは、くだらんものではない証拠で、つまらん奴がつまらんということは大変面白いということでしょう。」 他人が作ったものをくだらないとかつまらないと云うのは勇気がいる。自分がくだらん奴でつまらん奴だと白状するようなものだからだ。 私はこれまで、たびたび『宇宙戦艦...
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