じれったい系BLキャラ日記風味小説、BL小説を連載中。
現在はムーンライトノベルズから『子犬のワルツ』を移植しています。 音楽教師×不憫生徒
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こちらのサイトはBL小説を日記形式で連載しております。 BLと言う言葉がわからない方、またそう言った表現の苦手な方は、今すぐ引き返して下さい。 初めての方は追記をお読みください...
【小犬のワルツ 11】 ウィーンの街角には音楽家達が沢山いる。その人たちが素人なのかプロなのか、よくわからなかったけれど、とにかく皆楽しそうに音楽を奏でていた。 クラシックのクの字も知らなかった俺だったけれども、今ではすっかりクラシック通になりつつある。夏目に追いつきたかったからに他ならなかったけれど、結局知れば知るほど夏目の背中は遠くなって、ある時、そんな事はどうでも良いと投げ出してしまった。 結...
【小犬のワルツ 10】 夏目が鍵盤をポロンと鳴らすと、さっきまでざわついていたレストランの中に、緊張と期待が入り混じった空気が拡がった。「んじゃあ、そこに居る俺の可愛い人に捧げるよ」 夏目が急に言うものだから一同の視線が俺の方に向いた。 え、俺?! 可愛い人ってなんだよ!そんな事言われた事無いし……! 突然の事に顔が熱くなっていく。注目を浴びることも恥ずかしすぎて、俯いてしまう。するとさっきの店員さん...
【小犬のワルツ 9】 喉の渇きに目が覚める。眠い目を擦りながら上半身を起こすと、夏目はもうベッドの中には居なかった。 あの熱い肌の感触は離れてもなお体にまとわりついて消えず、俺の肌はまだ熱を帯びているようだった。久々に繋がった夏目の温度は今まで以上に熱くて溶けてなくなってしまいそうな程だった。 いつの間に寝てしまったんだろう?さっきまで夏目と繋がってたのに。遠くなって真っ白になって、どこかへ飛んで...
【小犬のワルツ 8】 まどろみの中で、顔に柔らかな何かが触れて来る。 何だろう? クララかな…… 目を開けるのも億劫すぎて、しつこく触れて来るそれを手でよけるとその手を掴まれた。 やだ、クララってこんなに手が大きかったっけ? そう思った瞬間、息が出来なくなった。 唇に触れる感触には、覚えがあって、目を開けると夏目がそこに居た。「おはよう、寝坊助」 微笑む夏目の表情は、俺の会いたかった人そのもので、...
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