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経済なんでも研究会 https://economy33.blog.fc2.com/

経済問題の分析、解説。特に政府の政策に対する批判。いくつかの大学で教科書代わりに利用されています。

最近の例では、1000円高速料金やエコポイントへの批判。景気回復の芽をいち早く探し出しています。またアメリカのGMやクライスラーが破産法の申請しか可能性がないことも、数か月前から予想しています。 原則として祝日以外は、記事を更新。株価の上昇、下落も毎日予想しています。これまで3年間の騰落予想では、勝率が約7割。証券マンの読者も少なくありません。

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2009/05/24

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  • トランプ・マジック → 株価の底上げ

    ◇ 市場も慣れてきたけれど・・・ = ダウ平均株価は休日明けの27日、740ドル以上も反発して4万2000ドル台を回復した。先々週は5営業日とも下落し週間1300ドル以上も値下がりしたが、これで下げ基調はいったん中断された形になっている。続落した原因は下院が減税法案を可決したことで財政不安が増大したこと、それにトランプ大統領が突如としてEUに50%の関税をかけると発表したことだった。そして急反発した原因は、トランプ大...

  • 小泉さん、やり過ぎは禁物 : コメの値下げ

    ◇ 曖昧な石破首相の指示 = 「コメは買ったことがない」と放言して、江藤農水相が罷免された。後を継いだのは、小泉元環境相。苦虫を嚙み潰したような顔で「コメの価格引き下げに全力をあげる」と約束した。石破首相は新農水相に「競争入札は止めて随意契約にせよ。早急に5キロ当たり3000円台に下げろ」と指示している。この方向は正しい。だが「3000円台に下げろ」という指示は、あまりにも曖昧すぎる。3000円でも3999円でも、...

  • 今週のポイント

    ◇ 金利上昇に怯えたNY株式市場 = ダウ平均は先週1326ドルの大幅な値下がり。5日間の続落で、終り値は4万2000ドルを割り込んだ。トランプ減税法案が下院で成立、財政の悪化が見込まれることから長期金利が上昇。株式市場に冷風が流れ込んだ。また週末にはトランプ大統領がEUに対して50%の関税をかけると恫喝、貿易摩擦の悪化が心配されて、これも株価の下落につながった。日経平均は先週593円の値下がり。6週間ぶりの下落となっ...

  • やっちゃった! 日産 (下)

    ◇ ゴーン流の大リストラで再建を目指す = 「デジャビュ」という言葉がある。もともとはフランス語だが、英語の辞書にも“dejavu”と出ている。訳せば「既視感」、つまり「いつか見たような光景に出会った感覚」のこと。日産自動車の今回の発表をみて、この既視感にとらわれた人は少なくないだろう。その「見たような光景」とは、あの悪名高いカルロス・ゴーン元会長が1999年に断行した大規模リストラ。5つの工場を閉鎖し、2万1000...

  • やっちゃった! 日産 (上)

    ◇ 存亡の危機で7工場を閉鎖へ = テレビCMでは「やっちゃえ! 日産」と元気よく走り回っていた日産自動車が、またまた重大な経営危機に陥った。発表によると、25年3月期は最終6708億円の大赤字。そこへトランプ関税の影響も加わるから、このまま行くと倒産しかねない。そこでやむなく厳しいリストラに踏み切ることになった。28年までに世界に17ある完成車工場を10に減らし、従業員の15%に当たる2万人を削減するというのがその...

  • 世界同時不況の 足音?

    ◇ 物価と円相場しだいの日本 = ちょうど1年ぶりに、マイナス成長に落ち込んだ。内閣府が先週16日に発表した1-3月期のGDP実質成長率は、年率換算でマイナス0.7%に。住宅投資や企業の設備投資は健闘したが、個人消費が年率換算でプラス0.1%と伸びず、また輸入が12.1%も増加して足を引っ張った。このほか輸出が2.3%の減少、政府の公的投資も1.8%減少してマイナス要因となっている。個人消費が伸び悩んだのは、物価の上昇で家...

  • 今週のポイント

    ◇ 伸び始めたトランプ関税の影 = ダウ平均は先週1405ドルの大幅な値上がり。終り値は4万2600ドル台を回復した。月曜日には米中両国が関税率をともに115ポイント引き下げることで合意したため、株価は1160ドルも上昇した。その後も貿易戦争の緩和期待から買い気は強かったが、その半面ではトランプ関税の悪影響が意識され株価の上値は重くなった。たとえば1-3月期の実質成長率はマイナス0.3%、景気の悪化を見越した個人消費の...

  • お湯 + お湯 = お湯? : 備蓄米の入札

    ◇ 小売価格の高騰は農水省の画策 = コメの小売価格が18週ぶりに値下がりして、大きな話題となっている。しかし下がったと言っても、5キロ当たりわずかに19円。まだ1袋4200円を超えていて、政府が備蓄米を放出した効果は全く表れていない。そこで江藤農水相は「買い戻しの条件を緩和し、より多くの業者が入札に参加できるようにする」と言明した。だが、それで小売価格が3000円程度にまで下がるのだろうか。専門家の多くは否定...

  • 原油が安いのに 補助金を出す 愚 (下)

    ◇ 将来を見据えた政策が欲しい = 原油の国際価格が下落したため、日本国内のガソリン小売価格も下がり始めた。経産省の集計によると、レギュラー・ガソリンの全国平均小売価格は4月28日の時点で1リットル=184.5円だった。4月14日時点の186.5円から、明白な下げ基調に転じている。これまでは政府の補助金で185円に抑制されてきたが、現在は補助金なしでも185円を下回るようになった。この動向をみて、石破首相は「さらに10円の...

  • 原油が安いのに 補助金を出す 愚 (上)

    ◇ OPECプラスは完全に機能不全 = 原油の国際価格が、ずっと低水準を続けている。ニューヨーク市場のWTI(テキサス産軽質油)先物価格でみると、22年6月には1バレル=115ドルの高値を付けていた。そこからは上下しながらも、しだいに下落。直近では昨年4月の85ドルが高値だった。あとはずるずると下がって、現在は60-62ドル程度で推移している。原油が下がった原因は需要面と供給面の両方にあり、いずれも相当に深刻。したがっ...

  • トランプ関税交渉の トリセツ

    ◇ 日米交渉の決着は7月以降? = アメリカと各国・地域との関税引き下げ交渉が、ようやく進行し始めた。交渉の妥結第1号はイギリス。ホワイトハウス関係者は、近くアジアの数か国とも合意をみるだろうと予想している。またアメリカと中国は、ともに関税を115ポイントずつ引き下げることで合意。このため金融市場では交渉が急速に進展するという見方も広がっている。だが、この見方には大きな疑問符が付く。日米交渉も7月まで...

  • 今週のポイント

    ◇ 関税引き下げに過剰な期待 = ダウ平均は先週68ドルの小幅な値上がり。終り値は4万1249ドルだった。上げ過ぎを調整した形だが、やや中途半端な感じ。水曜日にはFRBが「見通しの不確実性がいっそう強まった」という理由で、政策金利の据え置きを決定し株価は下落した。ところが終り値では300ドル近くも上昇。原因はイギリスとの関税交渉がまとまり、中国との交渉も始まるというニュースが伝わったからだ。市場は利下げよりも、...

  • 噛み合わない 日米関税交渉

    ◇ 米側のカードは相互関税の上乗せ分だけ? = 日米間の関税引き下げ交渉は全くの平行線、このままでは交わりそうにないことが明瞭になった。1日にワシントンで開かれた2回目の閣僚会議で、赤沢経済再生相は大豆やトウモロコシの輸入増加などを提示、トランプ関税の全面的な引き下げを要求した。ところがアメリカ側は自動車などに対する関税引き下げを拒否。引き下げる可能性があるのは、相互関税のうちの上乗せ分だけだという基...

  • 今週のポイント

    ◇ 速すぎる株価の反発スピード = ダウ平均は先週1204ドルの大幅な値上がり。終り値は4万1317ドルで、4月8日の底値からは3671ドルの上昇となった。トランプ大統領が「中国に対する145%の関税は高すぎる」と発言したことや、1-3月期のGDP速報で個人消費の伸びが予想を上回ったことなどが株価を押し上げた。また市場では、FRBが今週の政策決定会合で利下げに踏み切るだろうとの期待が高まり、これも株価上昇の原因となっている。...

  • ”景気後退”に 片足 : アメリカ

    ◇ トランプ大統領のアキレス腱になるか = アメリカ商務省の発表によると、1-3月期のGDP実質成長率は年率換算でマイナス0.3%だった。マイナス成長は3年ぶり。昨年10-12月期のプラス2.4%から大幅に低下した。最大の要因は、関税引き上げを前に駆け込み輸入が急増したこと。輸入額は年率換算で、前年比41.3%も増加した。このため純輸出が4.8ポイントも低下、GDPの減少に寄与した。個人消費は伸びが鈍化したものの、増加率は1...

  • 粘り腰の 中国 : 関税戦争 (下)

    ◇ カギはトランプ大統領の決断 = アメリカ経済もまた、スタグフレーション(不況とインフレの共存)の入り口に差しかかっている。関税引き上げで物価が上昇し、それが消費の減退を招いて景気を下降させる可能性が生じたからだ。そこへ中国との貿易戦争が加われば、打撃は決して小さくない。すでに農産物の価格が低落し、農村ではトランプ政策に対する批判も聞かれ始めた。中国によるレアメタルの禁輸、発注したボーイング旅客機...

  • 粘り腰の 中国 : 関税戦争 (中)

    ◇ 東南アジアの取り込みに奔走 = 中国は不動産不況から、なかなか立ち直れない。ことし1-3月期のGDP成長率は5.4%で、前期と変わらなかった。内需の伸びは鈍く、輸出が6.9%増加して成長を主導した形となっている。そこへトランプ関税。このままだと成長率は2ポイント低下するという試算もあって、打撃は決して小さくない。人民元も急落し、3月は17年4か月ぶりの安値を記録した。輸出にとってはプラス材料だが、物価の上昇要因...

  • 粘り腰の 中国 : 関税戦争 (上)

    ◇ トランプ大統領の奇っ怪な発言 = トランプ大統領は先週22日、記者団に対して「中国に対する関税145%は相当に高い。ゼロにすることはないが、大幅に下がるだろう」と言明した。その後も「中国との交渉はうまく行っている。習近平主席から電話もかかってきた」と、楽観的な見通しを何度も繰り返した。ところが中国側の反応は、全く否定的。外務省の報道官は「アメリカとの交渉は行われていない。中国は売られた喧嘩は受けて立...

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