Count Down 8

「ごめんね疲れてるのに。あ、麦茶でいい？」「あ、あぁ。ありがと」「テキトーに座ってて」キレイな部屋だ。インテリアはシンプルな感じだが、飾ってあるぬいぐるみや鏡…

Count Down 7

ちょうど昼どきで、平日とはいえ店内はそこそこ混雑していた。多少大学生もいるが、知り合いはいないようだ。「ここのファミレス来るの久し振りだなぁ」「あたし1回も来…

Count Down 6

「よう、ヒロ」「おー、マサか」いつも通りの大学生活。この何千人といる学生たち中で、自分がもうすぐ死ぬとか考えてるやつは一人もいないんだろうな。日本って平和な国…

Count Down 5

ファミレスで軽く食事を済ませてから、家に帰る。ちくしょう、なんで俺がこんなに悩まされなきゃいけないんだ。おかしいよ。ベッドに横になり、時計を眺めながらヒロは悶…

Count Down 4

授業が終わった。ミユとは彼女の大学の最寄駅前のファミレスで待ち合わせしていた。「今から向かえばちょうど待ち合わせ時間かな」さっきのマサの件もあり、ヒロの足取り…

Count Down 3

朝だ。横の目覚まし時計は6時半を指している。久々にこんなに早く起きた。しかしまったく寝ぼけている感じはしない。昨日の出来事はすべて鮮明に覚えている。何よりヒロ…

Count Down 2

自転車を引きずりながら、なんとか家にたどり着いた。一人暮らししているため当然家には誰もいない。なんだか疲れた。カバンを放り投げ、ベッドになだれこむ。どうしちま…

Count Down 1

あいにくの雨だ。いや、まさに今日の日にふさわしい天気なのかもしれない。いつまでたっても気分は晴れない。自分でこれが最善だと思いしたことのはずなのに。「あなたの…