大学入学共通テスト「国語」第4問の「古文」。まさかの『源氏物語』がテキストとして出題されました!NHK大河ドラマ「光る君へ」の影響かもしれませんね。例年、セン…
「源氏物語」の原文と口語訳の照らし合わせで、大学受験に必要な古文センスを身につけていきましょう
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ただ、思ひもよらずにはかにて、さる御心もなきをぞ、思ひける。正身は、ただ我にもあらず、恥づかしくつつましきよりほかのことまたなければ、ーーーーーーーーーーーー…
この若人ども、はた、世にたぐひなき御ありさまの音聞きに、罪ゆるしきこえて、おどろおどろしうも嘆かれず、ーーーーーーーーーーーーーーー【これまでのあらすじ】故常…
命婦、「あな、うたて。たゆめたまへる」と、いとほしければ、知らず顔にて、わが方へ往にけり。ーーーーーーーーーーーーーーー【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君の…
「いとかかるも、さまかはり、思ふ方ことにものしたまふ人にや」と、ねたくて、やをら押し開けて入りたまひにけり。ーーーーーーーーーーーーーーー【これまでのあらすじ…
「…言はぬをも言ふにまさると知りながらおしこめたるは苦しかりけり」何やかやと、はかなきことなれど、をかしきさまにも、まめやかにものたまへど、何のかひなし。ーー…
人伝てにはあらぬやうに聞こえなせば、「ほどよりはあまえて」と聞きたまへど、「めづらしきが、なかなか口ふたがるわざかな。…」ーーーーーーーーーーーーーーー【これ…
「鐘つきてとぢめむことはさすがにて答へまうきぞかつはあやなき」いと若びたる声の、ことに重りかならぬを、ーーーーーーーーーーーーーーー【これまでのあらすじ】故常…
女君の御乳母子、侍従とて、はやりかなる若人、「いと心もとなう、かたはらいたし」と思ひて、さし寄りて、聞こゆ。ーーーーーーーーーーーーーーー【これまでのあらすじ…
「いくそたび君がしじまにまけぬらむものな言ひそと言はぬ頼みにのたまひも捨ててよかし。玉だすき苦し」とのたまふ。ーーーーーーーーーーーーーーー【これまでのあらす…
「さればよ」と思す。年ごろ思ひわたるさまなど、いとよくのたまひつづくれど、まして近き御答へは絶えてなし。「わりなのわざや」と、うち嘆きたまふ。ーーーーーーーー…
いたうそそのかされて、ゐざり寄りたまへるけはひ、忍びやかに、衣被の香いとなつかしう薫り出でて、おほどかなるを、ーーーーーーーーーーーーーーー【これまでのあらす…
2023共通テスト【3】古文の逐語訳です。字数制限により、イラスト訳を分散投稿しています。 【1】 宮司(※皇后に仕える役人)ども集まりて、船をばいかがすべき…
2023共通テスト【3】古文イラスト訳の続きです。 【4】 人々、これを聞きて、 船々に聞かせて、付けむとしけるが遅かりければ、船を漕ぐともなくて、やうやう築…
2023共通テスト【3】古文イラスト訳の続きです。 【3】 その中に、良暹といへる歌詠みのありけるを、殿上人、見知りてあれば、「良暹がさぶらふか」と問ひければ…
君は、人の御ほどを思せば、「されくつがへる今様のよしばみよりは、こよなう奥ゆかしう」と思さるるに、ーーーーーーーーーーーーーーー【これまでのあらすじ】故常陸宮…
2023共通テスト【第3問】 次の文章は源俊頼が著した『俊頼髄脳』の一節で、殿上人たちが、皇后寛子のために。寛子の父・藤原頼通の邸内で船遊びをしようとする…
「わが常に責められたてまつる罪さりごとに、心苦しき人の御もの思ひや出でこむ」など、やすからず思ひゐたり。ーーーーーーーーーーーーーーー【これまでのあらすじ】故…
ただおほどかにものしたまふをぞ、「うしろやすう、さし過ぎたることは見えたてまつりたまはじ」と思ひける。ーーーーーーーーーーーーーーー【これまでのあらすじ】故常…
「見知らむ人にこそ見せめ、栄えあるまじきわたりを、あな、いとほし」と、命婦は思へど、ーーーーーーーーーーーーーーー【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君の噂を聞…
男は、いと尽きせぬ御さまを、うち忍び用意したまへる御けはひ、いみじうなまめきて、ーーーーーーーーーーーーーーー【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君の噂を聞いた…
よろしき御衣たてまつり替へ、つくろひきこゆれば、正身は、何の心げさうもなくておはす。ーーーーーーーーーーーーーーー【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君の噂を聞…
若き人、二、三人あるは、世にめでられたまふ御ありさまを、ゆかしきものに思ひきこえて、心げさうしあへり。ーーーーーーーーーーーーーーー【これまでのあらすじ】故常…
乳母だつ老い人などは、曹司に入り臥して、夕まどひしたるほどなり。ーーーーーーーーーーーーーーー【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君の噂を聞いた光源氏は、「零落…
いとつつましげに思したれど、かやうの人にもの言ふらむ心ばへなども、夢に知りたまはざりければ、命婦のかう言ふを、あるやうこそはと思ひてものしたまふ。ーーーーーー…
二間の際なる障子、手づからいと強く鎖して、御茵うち置きひきつくろふ。ーーーーーーーーーーーーーーー【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君の噂を聞いた光源氏は、「…
「簀子などは便なうはべりなむ。おしたちて、あはあはしき御心などは、よも」など、いとよく言ひなして、ーーーーーーーーーーーーーーー【これまでのあらすじ】故常陸宮…
さすがに、人の言ふことは強うもいなびぬ御心にて、「答へきこえで、ただ聞け、とあらば。格子など鎖してはありなむ」とのたまふ。ーーーーーーーーーーーーーーー【これ…
「…かばかり心細き御ありさまに、なほ世を尽きせず思し憚るは、つきなうこそ」と教へきこゆ。ーーーーーーーーーーーーーーー【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君の噂…
うち笑ひて、「いと若々しうおはしますこそ、心苦しけれ。限りなき人も、親などおはして、あつかひ後見きこえたまふほどこそ、若びたまふもことわりなれ、…」ーーーーー…
いと恥づかしと思ひて、「人にもの聞こえむやうも知らぬを」とて、奥ざまへゐざり入りたまふさま、いとうひうひしげなり。ーーーーーーーーーーーーーーー【これまでのあ…
「…いかが聞こえ返さむ。なみなみのたはやすき御ふるまひならねば、心苦しきを。物越しにて、聞こえたまはむこと、聞こしめせ」と言へば、ーーーーーーーーーーーーーー…
「…常に、かう恨みきこえたまふを、心にかなはぬ由をのみ、いなびきこえはべれば、『みづからことわりも聞こえ知らせむ』と、のたまひわたるなり。…」ーーーーーーーー…
命婦を呼ばせたまふ。今しもおどろき顔に、「いとかたはらいたきわざかな。しかしかこそ、おはしましたなれ。…」ーーーーーーーーーーーーーーー【これまでのあらすじ】…
「すこし、け近う今めきたる気をつけばや」とぞ、乱れたる心には、心もとなく思ひゐたる。人目しなき所なれば、心やすく入りたまふ。ーーーーーーーーーーーーーーー【こ…
月やうやう出でて、荒れたる籬のほどうとましくうち眺めたまふに、琴そそのかされて、ほのかにかき鳴らしたまふほど、けしうはあらず。ーーーーーーーーーーーーーーー【…
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大学入学共通テスト「国語」第4問の「古文」。まさかの『源氏物語』がテキストとして出題されました!NHK大河ドラマ「光る君へ」の影響かもしれませんね。例年、セン…
「その人なめり」と見たまふに、いとをかしければ、太刀抜きたるかひなをとらへて、いといたうつみたまへれば、ねたきものから、え堪へで笑ひぬ。 【これまでのあらすじ…
かうあらぬさまにもてひがめて、恐ろしげなるけしきを見すれど、なかなかしるく見つけたまひて、「我と知りて、ことさらにするなりけり」と、をこになりぬ。 【これまで…
好ましう若やぎてもてなしたるうはべこそ、さりもありけれ、五十七、八の人の、うちとけてもの言ひ騒げるけはひ、えならぬ二十の若人たちの御なかにてもの怖ぢしたる、い…
女、「あが君、あが君」と、向ひて手をするに、ほとほと笑ひぬべし。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、源氏姓を賜り、臣下に降り…
中将、「いかで我と知られきこえじ」と思ひて、ものも言はず、ただいみじう怒れるけしきにもてなして、太刀を引き抜けば、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子とし…
「誰れと知られで出でなばや」と思せど、しどけなき姿にて、冠などうちゆがめて走らむうしろで思ふに、「いとをこなるべし」と、思しやすらふ。 【これまでのあらすじ】…
ならひて、いみじく心あわたたしきにも、「この君をいかにしきこえぬるか」とわびしさに、ふるふふるふ、つとひかへたり。「誰れと知られで出でなばや」と思せど、しどけ…
内侍は、ねびたれど、いたくよしばみなよびたる人の、先々もかやうにて、心動かす折々ありければ、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でした…
中将、をかしきを念じて、引きたてまつる屏風のもとに寄りて、ごほごほとたたみ寄せて、おどろおどろしく騒がすに、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生ま…
「あな、わづらはし。出でなむよ。蜘蛛のふるまひは、しるかりつらむものを。心憂く、すかしたまひけるよ」とて、直衣ばかりを取りて、屏風のうしろに入りたまひぬ。 【…
おとなおとなしき人に、かく似げなきふるまひをして、見つけられむことは、恥づかしければ、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、源…
君は、とけてしも寝たまはぬ心なれば、ふと聞きつけて、この中将とは思ひ寄らず、「なほ忘れがたくすなる修理大夫にこそあらめ」と思すに、 【これまでのあらすじ】桐壺…
風ひややかにうち吹きて、やや更けゆくほどに、すこしまどろむにやと見ゆるけしきなれば、やをら入り来るに、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光…
「かかる折に、すこし脅しきこえて、御心まどはして、懲りぬやと言はむ」と思ひて、たゆめきこゆ。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でした…
「いかで見あらはさむ」とのみ思ひわたるに、これを見つけたる心地、いとうれし。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、源氏姓を賜り…
頭中将は、この君のいたうまめだち過ぐして、常にもどきたまふがねたきを、つれなくてうちうち忍びたまふかたがた多かめるを、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子…
「あまりはしたなくや」と思ひ返して、人に従へば、すこしはやりかなる戯れ言など言ひかはして、これもめづらしき心地ぞしたまふ。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二…
「人妻はあなわづらはし東屋の真屋のあまりも馴れじとぞ思ふ」とて、うち過ぎなまほしけれど、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、…
我ひとりしも聞き負ふまじけれど、「うとましや、何ごとをかくまでは」と、おぼゆ。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、源氏姓を賜…
中将、「いかで我と知られきこえじ」と思ひて、ものも言はず、ただいみじう怒れるけしきにもてなして、太刀を引き抜けば、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子とし…
「誰れと知られで出でなばや」と思せど、しどけなき姿にて、冠などうちゆがめて走らむうしろで思ふに、「いとをこなるべし」と、思しやすらふ。 【これまでのあらすじ】…
ならひて、いみじく心あわたたしきにも、「この君をいかにしきこえぬるか」とわびしさに、ふるふふるふ、つとひかへたり。「誰れと知られで出でなばや」と思せど、しどけ…
内侍は、ねびたれど、いたくよしばみなよびたる人の、先々もかやうにて、心動かす折々ありければ、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でした…
中将、をかしきを念じて、引きたてまつる屏風のもとに寄りて、ごほごほとたたみ寄せて、おどろおどろしく騒がすに、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生ま…
「あな、わづらはし。出でなむよ。蜘蛛のふるまひは、しるかりつらむものを。心憂く、すかしたまひけるよ」とて、直衣ばかりを取りて、屏風のうしろに入りたまひぬ。 【…
おとなおとなしき人に、かく似げなきふるまひをして、見つけられむことは、恥づかしければ、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、源…
君は、とけてしも寝たまはぬ心なれば、ふと聞きつけて、この中将とは思ひ寄らず、「なほ忘れがたくすなる修理大夫にこそあらめ」と思すに、 【これまでのあらすじ】桐壺…
風ひややかにうち吹きて、やや更けゆくほどに、すこしまどろむにやと見ゆるけしきなれば、やをら入り来るに、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光…
「かかる折に、すこし脅しきこえて、御心まどはして、懲りぬやと言はむ」と思ひて、たゆめきこゆ。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でした…
「いかで見あらはさむ」とのみ思ひわたるに、これを見つけたる心地、いとうれし。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、源氏姓を賜り…
頭中将は、この君のいたうまめだち過ぐして、常にもどきたまふがねたきを、つれなくてうちうち忍びたまふかたがた多かめるを、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子…
「あまりはしたなくや」と思ひ返して、人に従へば、すこしはやりかなる戯れ言など言ひかはして、これもめづらしき心地ぞしたまふ。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二…
「人妻はあなわづらはし東屋の真屋のあまりも馴れじとぞ思ふ」とて、うち過ぎなまほしけれど、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、…
我ひとりしも聞き負ふまじけれど、「うとましや、何ごとをかくまでは」と、おぼゆ。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、源氏姓を賜…
「立ち濡るる人しもあらじ東屋にうたてもかかる雨そそきかな」と、うち嘆くを、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、源氏姓を賜り、…
弾きやみて、いといたう思ひ乱れたるけはひなり。君、「東屋」を忍びやかに歌ひて寄りたまへるに、「押し開いて来ませ」と、うち添へたるも、例に違ひたる心地ぞする。 …
「瓜作りになりやしなまし」と、声はいとをかしうて歌ふぞ、すこし心づきなき。「顎州にありけむ昔の人も、かくやをかしかりけむ」と、耳とまりて聞きたまふ。 【これま…
御前などにても、男方の御遊びに交じりなどして、ことにまさる人なき上手なれば、もの恨めしうおぼえける折から、いとあはれに聞こゆ。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の…
夕立して、名残涼しき宵のまぎれに、温明殿のわたりをたたずみありきたまへば、この内侍、琵琶をいとをかしう弾きゐたり。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子とし…