希望

甥が幼稚園でサンタさんに手紙を書いたという。 ----------------------------------- さんた さん へ ごほんとおや つをください。おねがいし ます。 ----------------------------------- 七夕の短冊に｢おやつをたくさんたべたい｣と書いただけでなく、 サンタさんにもおやつをお願いするとは、なかなかの食いしん坊 万歳だなぁと思う今日この頃。 ちなみに、妹はこの件に関し、｢おやつも満足に与えられ…

成果

異動

手紙

再就職してから、私は甥に図鑑を毎月1冊ずつ贈ることにした。図鑑が甥の元に届く度に妹からお礼のメールが届くのが恒例となっていたのだが、今月は3日経ってもメールはこなかった。何かあったのだろうかと思っていたら、郵便受けに甥直筆の手紙が届いていた。 ----------------------- へ うばちゃん いつもえほ んをいっぱい ぽ ありがとう ----------------------- いろいろ気になる部分はあるのだが、とりあえず行き…

昇進

いつも明るい先輩のユーリさん(仮名)が朝からちょっと沈んだ様子だったので、声をかけてみた。 ｢何かあったのですか？｣ ｢大変なことが起こったのです。私、うっかり昇進してしまいました。｣ ｢昇進って、うっかりするものなんですか？｣ ｢ええ。この会社、まじめに働いていると昇進してしまうのを忘れていました。来月から責任者と同じランクになってしまって･･･｣ 先輩は会社の問題点を指摘するような深刻な雰…

先輩

ドラッグストアに就職して2ヶ月めのこと。ユーリさん(仮名)というおだやかな女性が他店舗から異動してきた。仕事熱心で、上司からも先輩からもほったらかしにされていた私の面倒もよくみてくれる人だ。 そんな先輩と二人でレジに立っていた日の正午過ぎ、ユーリさんは来店されたお客様に挨拶をした。 ｢いらっしゃいませ、こんばんは｣ ひき続き、私も挨拶することにした。 ｢いらっしゃいませ、こ、こ、こんにち･…

近況

就職するなり地震で交通機関が麻痺して帰宅できなくなったり、父の行方がわからなくなったり、いろいろありましたが、私は元気です。ひとまず生存報告。 ちなみに、父の行方がわからなくなったのは、携帯電話を自宅に忘れて仕事に出かけて地震に遭い、交通機関の復旧を待っているうちに眠くなって避難所で爆睡していたら帰宅が遅れたというだけのことでした。

熟考

最近、夫は会社でいろいろあったようで元気がない。頻繁に仕事を休むようになり、昨日も家にいた。そんな話を母と妹にしていたら、甥は遊びつつも断片的に話を聞いていたらしい。 ｢あのねっ、おかあさんが(川崎大師の豆まきで)まめを2つ拾ったのよ。1つおじちゃんに、ぜーったいわたして｣ 甥は、そう言って、私に豆の入った小袋を手渡した。 ｢おかあさんにまめをもらって、たろー(仮名)は、わーい！ってなったの。お…

酷似

甥は再び風邪をひき、鼻水が出て困っているらしい。妹から届いたメールによると、まずティッシュで鼻をかもうと努力するがうまくいかない。次にティッシュを丸めて鼻に詰めてみたところ、鼻水は垂れてこないが息苦しくなったらしく断念。しばらく悩み、おもむろに｢さんさいのごほん｣(注1)を持ってきてこう言ったそうだ。 ｢詳しいことはわしの23ページ(注2)に書いてアール｣ ｢百科おじさん(注3)になりきり、満足した様…

防御

甥が｢おかしのなかで、いっちばーんすきなのは、クッキーなのよ｣と言うので、先日NHKのテキストを見ながらクッキー・バニーユなるものを作った。箱に詰めて甥に渡すと、｢ありがとー！おじーちゃんとおばーちゃんとたべるの｣と言って、嬉しそうに持って帰った。妹には｢初めて作ったから、食べたら感想をよろしく｣と伝えておいた。 数時間後、いつもなら食べてすぐに感想メールを送ってくれる妹から音沙汰がないことに気…

年末

開店したばかりの大型ホームセンターへ大晦日に夫婦で行ったときのこと。ちょうど窓掃除用のスクイージーが欲しいと思っていたのでその旨を夫に伝えたところ、夫はなぜかバールのコーナーを探索し始めた。 ｢おいおい、ぼかぁ窓掃除用の道具が欲しいって言ってるんだよ。こんなものでこすったら、窓ごとなくなっちまうだろ？しっかりしてくれよぉ、フジムラくん｣ ｢フジムラくんって言うな｣ ｢じゃあ、ヒゲ｣ ｢な…

初夢

今年の初夢は、エリック・クラプトンに｢なぜお前はローストビーフをうまく作れないんだ｣と延々説教するというものだった。目が覚めた私は、ところでエリック・クラプトンとは何者なのだろうかと思い、パソコンに向かって検索した。そして、彼がギタリストだと知り、ローストビーフを作るのが下手だったとしても責める必要はなかったな、と思った。

矛盾

収納

甥は、風邪気味で、油断すると鼻水がたれてくる状態だった。鼻水が出る度にティッシュを鼻に当てていたが、そのうち面倒になったらしく、鼻をすするようになった。しかし、うまくすすれなかったらしく、困った顔でこう言った。 ｢あのねぇ、なんかこれ、鼻にしまえないんだけど｣ 鼻をすするという行為は鼻水を鼻にしまうことだと気がついた正月の午後。

確認

甥は義弟の実家から戻ってくるとひどく不安定な状態になる。じーっと部屋の片隅にうずくまっているかと思えば、突然イライラした様子で飛びかかってくることもある。そんなときは両手を掴んで一緒に踊るとたいてい落ち着く･･･を通り越し、浮かれて踊り出す。 先日、義弟の実家から戻ってきた甥は、例によって例の如く沈んでいた。どう対処すべきか悩んでいたところ、突然甥の方から声をかけてきた。 ｢おばちゃんは、た…