きょう、晴れて暑くなりました(25.8~34.3℃/南南東風)。 森のあちこちで、アブラゼミ(セミ科)が鳴いていました。ついこの間迄、ニイニイゼミばかりの蝉時雨でしたが、梅雨明けと共にか?ミンミンゼミにヒグラシに、特にこのアブラゼミと…様々な蝉の大合唱となって、終に夏本番となりました。北海道~九州と朝鮮~中国北部の山地~平地に広く分布し、街中にも多く生息する体長56-60mmの蝉です。頭部は胸部より幅が狭く、...
きょうは、大体晴れました(13,3~24,3℃/南南東風)。 道沿いのガマズミ(スイカズラ科)に、花が咲いていました。上から見れば棚引く雲の様ですが、下から覗けば花柄もくっきりと、煌く樹氷(霧氷)群の様にも見えました。北海道~九州の、山地~丘陵の明るい林や草原に生育する、高さ2-3mの落葉性低木です。葉は10cm程の広卵~円形で対生し、低鋸歯があり、先は鈍頭か鋭尖頭、基部は広い楔形か多少心形になります。枝葉全体に毛...
きょうは、曇り後晴れました(16.2~25.4℃/北東風)。 道沿いのヤマボウシ(ミズキ科)に、花が咲いていました。未だ小さいものも多いのですが、何かの交雑種なのか? 裏(下)から覗くと赤い縁が目立って、とてもお洒落でした。本州~沖縄の他、朝鮮、中国の、亜高山~山地の谷筋等に生育する、高さ5-10mの落葉亜高木です。幹は灰褐色。長さ4-12㎝の葉は対生し、楕円~卵円形の全縁でやや波打ちます。6-7月、特徴ある白い花を上向...
きょうは、雨後曇りました(17.1~23.1℃/南風)。 道沿いに、ゼンテイカ〔ワスレグサ科/別名ニッコウキスゲ(日光黄菅)〕〕が咲いていました。数輪でしたが、雨に濡れてしっとりと、檸檬色の花が薄暗くなった森影に浮き立っていました。北海道~本州中部以北の亜高山~低地の草地、湿原等に生育する多年草です。葉は幅2㎝、長さ50-80cmの細長い線形で、2列に展開します。5月末頃から、高さ60-80cmの花茎の先に橙黄色で喇叭状...
きょうは曇り時々晴れて、一日中雪が舞いました(17.4~21.6℃/南西風)。 シロヤナギの大木の股に生えるシャリンバイ(車輪梅)に、花が咲いていました。木の股に溜まった枝葉が土と化し、そこに鳥が実を運んだのか、大きく育った木に白い愛花が咲き零れ、高みから芳香まで漂い来る様でした。宮城・山形~沖縄の海岸や海岸に近い山地等に生育する、高さ1-4mの常緑低~小高木です。小枝は輪生状に出て、葉は互生。葉身は...
きょうは、良く晴れました(16.3~26.4℃/南東風)。 道沿いに、ミヤマヨメナ(キク科)が咲いていました。夏の様な陽射しを浴びながら、床しい本紫の花々がとても涼しげでした。本州~九州の山地の木陰等に生育する、高さ15-55cmの多年草です。葉は互生し、卵~倒卵形で両面に毛が生え、大きな鋸歯があります。根生葉は花期にも残り、翼のある長柄があり、上部では次第に無柄となります。5‐6月、枝先に青紫~白色の舌状花からな...
きょうは、晴れ後曇って、一時小雨が降りました(12.3~22.4℃/南風)。 二の丸の池に、キショウブ(アヤメ科)が咲いていました。外来種ではありますが、鮮黄の花がこれだけ群生すると、黄菅にも負けぬ見事さでした。ヨーロッパ、北アフリカ~西アジア、シベリア等が原産の多年草で、明治時代に渡来し、今では日本全国の水辺や湿地等に野生化している帰化植物です。花茎の高さは50-100cmで、葉は幅が2-3cmで中脈が目立つ剣形で...
きょうは、晴れ時々曇りました(11.1~19.9℃/北西風)。 河原の草地に、ヤセウツボ(ハマウツボ科)の花が咲いていました。稀少種オニノヤガラ(ラン科)にも似ていますが小さくて(20cm位)、下の方は枯れていて、花は美しくもかさかさした感じでした。地中海沿岸が原産で、広く世界に分布、日本には1937年に千葉県で確認されて以来、本州〜九州の畑地,牧草地,樹園地,路傍等に定着している茎高15~40cmの一年草です。外来生物法...
きょうは、雨後晴れました(11.1~19.9℃/北西風)。 東屋に、エゴノキ(エゴノキ科)の花が咲いていました。張り出した枝が軒下に入り込み、雨降りなのに濡れもせず、部屋の中は、爽やかな芳香に満ちていました。北海道~沖縄の、比較的水分の多い山野に生育する、高さ7-15mの落葉小高木です。樹皮は肌理細かく赤褐色。葉は互生して、長さ4.5-8cmの楕円形。先端は鋭く尖り、基部は楔形で、浅い鋸歯があるか全縁。5-6月に、短い...
きょうは、一日雨が降りました(14.2~26.5℃/西風)。 道沿いのオオイタドリの葉に、サメハダハマキチョッキリ(オトシブミ科チョッキリゾウムシ亜科)がいました。胸に上向きの棘のある♂でしたが、雨に濡れながら、瑠璃色の体を美しく輝かせていました。北海道〜本州北部の山地に生息する、体長6~8㎜程のチョッキリゾウムシの仲間の甲虫です。成虫は5~6月に出現し、背面は青~緑の金属光沢があり、腹面と脚は赤みがあり、...
きょうは、晴れ後曇りました(14.2~26.5℃/西風)。 道沿いに、スジオチバタケ(キシメジ科)が生えていました。一つだけでしたが、檸檬色に薄紫の縞模様の可愛い傘を開いて、とてもお洒落な帽子の様でしたが、下から覗くと、紫縞が丸く固まって雲丹の様にも見えました。春~夏、全国の各種広葉樹林内の落葉落枝上に発生します。鐘~饅頭形の傘は径1.2cm程で(稀に大きなものも)、表面に放射状の溝に沿って紫褐色の筋が入り、種...
きょうは、晴れ時々曇りました(15.2~22.2℃/南東風)。 川岸に、イソヒヨドリ(ツグミ科)がいました。草原で採食したり杭に止まったりを繰り返していて、青い体と赤茶の腹がとても素敵でした。アフリカ~ユーラシア大陸に広く分布し、日本では北海道東部を除く全国の海岸部に生息する体長23cm程の留鳥で、北海道では冬に暖地に移動します。雄は頭~胸や上面が青く、翼は青味がかった黒で、腹は煉瓦色です。雌は上面が灰...
きょうは、大体曇りました(14.6~19.7℃/北東風)。 林縁の土手に、ノアザミ(キク科)が咲いていました。大きな頭花を重そうに傾げて、近寄れば、花筒の先から花粉が溢れ出ていて、雨粒でも付いているかと思いました。本州~九州の山野の草原や土手等に生育する高さ0.5-1mの多年草です。根生葉は花期にも残り羽状に中裂し、全体に鋭い棘が多く、茎葉の基部は茎を抱きます。5-8月、茎先に紅紫色で(時に白い)直径4‐5cm...
きょうは、曇り後雨になりました(16.1~24.1℃/南南東風)。 沢に、タゴガエル(アカガエル科)がいました。岩陰でグーッグーツと鳴いているので、つい近寄ると、吃驚したのか跳び出して来て、良く見れば(マルバアオダモの)細かい花弁を付けて、気まずそうにこちらを見ました。本州~九州の主に標高2千m以下の森に生息する、体長♂3.5-4.5㎝、♀4.5-5㎝の蛙です。日本固有種。指趾の先端が膨らみ、後肢の水掻きは切込みが...
きょうは、晴れてとても暑くなりました(16.4~31.4℃/南東風)。 道沿いに、オオハナウド(セリ科ハナウド属)が咲いていました。時ならぬ暑さを避ける様に、爽やかな純白の花群が涼し気に揺れていました。北海道~近畿の、高山~山地の湿った場所等に生育する茎高1.5-2mの多年草で、時に大群落となります。茎は太く中空で、節に密毛を出し、直立して上部は分枝します。根出葉や茎下方の葉は長柄を持ち、3出葉で5小...
きょうは、晴れて、風はあるもののとても暑くなりました(12.3~29.7℃/南東風)。 道沿いのシラカシ(ブナ科コナラ属)に、花が咲いていました。遠目にはクリの花の様で、香りも似ていましたが、近寄れば青空を背に雄花がキラキラと、巨大な金塊の様でした。東北南部〜九州の山地に生育する、高さ20m程になる常緑高木です。樹皮は灰黒色で、縦に皮目があってざらつきます。葉は互生し、葉身は長さ7〜14cm、幅2.5〜4cmの狭長...
きょうは、晴れ時々曇りました(14.5~22.2℃/南南東風)。 沢の水溜に、ツチガエル(アカガエル科)がいました。カジカガエルの声に釣られて水辺に寄ると、思いもかけずに疣蛙が、仙人みたいにじっと佇んでいました。北海道西部~九州の、河川や湿地等の周辺に生息する、体長37-53mmの蛙です。体色は暗灰~灰褐色で、背に疣状隆条突起を持ち、特異な臭いを放ちます。名は土色の、又は土のような蛙の意で、別名はイボガエル。...
きょうは、曇り後雨になり、晩方には上がりました(14.5~17.6℃/南南東風)。 山裾のホオノキ(モクレン科)に、花が咲いていました。少し高台から眺めると、仏花の蓮を思わせる大きな花が、より大きく見えて迫力満点でした。北海道~九州の他、中国、朝鮮、クリル等の山林に生育する、樹高30m、径1mになる落葉高木です。樹皮は灰白色できめ細かく、裂目は生じません。葉は長さ20-40cmの倒卵状楕円形、白緑色で裏面は白粉を吹き...
きょうは、雨の予報もあったものの、曇り時々晴れの、穏やかな観(視)察会になりました(13.9~22.0℃/南南東風)。近況報告やコースの説明等の後、早速の出発です。歩道沿いや構内には、ハクウンボクやトチノキの花が咲き、池からはヤマアカガエルの声がしています。林縁~森に入ると、貴重なギンランやムヨウラン、ウメガサソウ、イチヤクソウ、ギンリョウソウ等の菌に従属する植物が数多く見られ、この森の豊さが改めて感じられ...
きょうは、晴れたり曇ったりで、一時小雨が降りました(9.0~18.5℃/南東風)。 道沿いのハナイカダ(ミズキ科)に、花が咲いていました。雌雄異株の雄花でしたが、雌花とは違って数多く、照葉の上を賑やかに飾っていました。北海道南西部~九州の山地の、湿った陰地等に生育する落葉低木です。雌雄異株の花は淡緑色で、雄花は数個、雌花は1-2個、共に葉の中央に付きます。これは、葉腋から出た花序の軸が葉の主脈と癒合したもの...
きょうは、良く晴れました(7.6~18.2℃/南東風)。 道沿いに、ツクバネウツギ(スイカズラ科)が咲いていました。淡黄のものが多いのですが、薄紅の花々に陽が射すと、紅を差した唇にも見えて、妖精達が賑やかにお喋りしている様でもありました。本州~九州の山地〜丘陵の、日当たりの良い林下等に生育する、高さ2m程の落葉低木です。良く分枝して茂り、樹皮は灰褐色。葉は対生し長さ2-6cm、幅1-4cmの卵~楕円状卵形で先は細...
きょうは、大体晴れました(8.6~21.0℃/北北西風)。 道端の笹茎に、クシヒゲベニボタル(ベニボタル科) がいました。紅い雌雄が愛を交わしていて、緑に映えて鮮やかに、何故?と思う程に遠くからも目立っていました。日本全土の山地の花や葉の上で見られる、体長9~20mm(♀は♂より一回り大)の仲間です。成虫は6~7月に出現し、近似種同様の鮮やかな紅色の翅を持ち、名の由来の♂の櫛状触角が特徴です。♀の触角は鋸歯状。胸部は長さ...
きょうは、大体晴れました(7.5~21.9℃/北西風)。 道沿いに、ヒメシャガ(アヤメ科)が咲いていました。今年はとても早くて、大分前から咲き出していましたが、もう萎れ始めたものも多くて、でも、あっちにもこっちにも当たり前の様に、本紫の貴重な仙台の象徴花が、清々しい花塊を成していました。北海道南西部~九州北部のやや乾燥した林内等に生育する、高さ15-30cmの多年草です。日本固有種。淡緑色の葉は長さ20-40cm、幅5-1...
きょうは、大体晴れました(4.5~17.7℃/南南東風)。 道沿いのアズキナシ(バラ科)の木に、花が咲いていました。見上げれば、梨や林檎にも似た白い火花の様な蕊が、樹冠一杯に煌く様でした。朝鮮、中国中~東北部、ウスリー、クリル等に分布し、日本では北海道~九州の山地~低地に生育する高さ10-15m程の落葉高木です。小枝は赤褐色で、5-6月枝先に白い小花が集まって咲き、互生する葉は規則正しい波状の側脈が並び、縁に...
きょうは、雨後曇りました(5.9~12.1℃/北風)。 道端で、ナツトウダイ(トウダイグサ科)が咲いていました。雨に濡れ、雫を乗せた葉(包葉)の真中に、大きくなった果実と太陽にも見える腺体が、花筏の様でもありました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、サハリン、クリル等の山地~丘陵に生育する、草丈20-40㎝の多年草です。全体に毛が無く滑らかで、切ると白い汁が出て、触れると被れる有毒植物です。茎葉はしばしば紅紫色を帯...
きょうは、一日雨が降りました(7.3~16.2℃/北風)。 池端の道に、コウゾリナ(キク科)が咲いていました。小雨の打ち付ける草叢に、鮮やかな檸檬色の花々が、無数の漁火の様に煌いていました。北海道~九州の山野の草地や道端等に生育する高さ30-90cmの越年性1年草です。秋に芽生えてロゼットで越冬し、春に花茎を延ばして5-10月、茎上部に径2-2.5cmの黄色い舌状花だけの頭花を付けます。茎葉全体に褐色の剛毛があり、葉の主...
きょうは、曇り時々雨が降りました(16.7~20.3℃/南南東風)。 道沿いのタニウツギ(スイカズラ科)が、咲き出していました。薄暗い緑の森に、艶やかな赤紫の花々が浮き立っていました。北海道~本州の他、朝鮮、中国等の山地の谷沿い等に生育する、高さ2-5mの落葉低木です。葉は対生し、卵形で先が鋭く尖り、表面に白毛が密生します。5-6月、枝先や葉腋に散房花序を付け、淡紅色の花を多数咲かせます。花冠は漏斗状で、先は...
きょうは、晴れ後曇りました(12.1~24.8℃/南南東風)。 川岸に、カワゲラ(カワゲラ科)がいました。枯薄に止まって、遠目には甲虫にも見える、艶ある漆黒の身を衒らかしていました。北海道~九州の山地~平地の渓流沿い等に生息する、体長 ♂20-25㎜㎜♀25-28㎜のカワゲラの代表種です。成虫は5-8月に出現し、頭部・胸部は黒く翅は褐色、脚は体節は黒く脛節から先は黄褐色で、渓流近くの外灯にも良く飛来します。 幼虫は ...
きょうは、良く晴れて暑い位になりました(9.9~25,6℃/南南東風)。 道端に、ヒメフウロ(フウロソウ科)が咲いていました。草の緑に映えた、薄紅に赤紫の筋入りの小花があちこちに群れて、何かお伽噺の世界の様でした。本州や四国の一部山岳地域の他、世界ではユーラシア~北アフリカの石灰岩地帯に生育する、耐寒性ある草丈20-60cmの1-2年草です。全体に腺毛が多くて粘り、葉は全3裂し、小葉は更に深裂します。5-8月に、径1...
きょうは、晴れ時々曇りました(7.6~20.6℃/南東風)。 山のあちこちに、フジ(マメ科)の花が咲いていました。山肌を藤色に染め上げて、近寄れば、案外白っぽい個体でしたが、芳香もより柔らかく感じました。本州~九州の山野に広く生育する蔓性の落葉木本です。茎は初め草質で後木質化し、大木では幹径が数十㎝にも及びます。葉は奇数羽状複葉で長さ4-10㎝の小葉を9-19枚付けます。4-5月頃、20-80cmの総状花序を下垂し、淡...
きょうは、大体晴れました(11.1~18.5℃/北東風)。 道沿いに、ヤマツツジ(ツツジ科)が咲いていました。当種も、今年は早くから咲き出していましたが、今もあちこち紅く染めて、道を山肌を美しく彩っていました。北海道南部~九州の、低山の林縁等に生育する、樹高1-4mの半落葉低木です。樹皮は灰黒色で縦に裂け目、枝には褐色の毛があります。卵~楕円形の葉は互生し、枝先に輪生します。葉の裏面は灰緑色で、両面共に毛...
きょうは、晴れ後曇りました(12.4~20.1℃/南東風)。 林縁の道端に、ノハラムラサキ(ムラサキ科ワスレナグサ属)が咲いていました。初めは、こんな所にルリソウか?と思いましたが、大きくて副花冠は黄色いものの、全体に毛深くて、外来の当種と判りました。ヨーロッパ原産で、1936年に千葉県で初採集された後、東北地方等全国に広まっている、高さ50cm程の1〜越年草です。全体に白い軟毛が生え、茎は直立し分岐。葉は長楕円形...
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きょう、晴れて暑くなりました(25.8~34.3℃/南南東風)。 森のあちこちで、アブラゼミ(セミ科)が鳴いていました。ついこの間迄、ニイニイゼミばかりの蝉時雨でしたが、梅雨明けと共にか?ミンミンゼミにヒグラシに、特にこのアブラゼミと…様々な蝉の大合唱となって、終に夏本番となりました。北海道~九州と朝鮮~中国北部の山地~平地に広く分布し、街中にも多く生息する体長56-60mmの蝉です。頭部は胸部より幅が狭く、...
きょうは、晴れ時々曇りました(19.4~26.4℃/北東風) 道沿いのヤブカンゾウ(ワスレグサ科)に、アシグロツユムシ(キリギリス科)の幼虫がいました。何故かどれもこれにもいて、燃える様な朱花に、翠玉の様な小虫が、煌きを放っていました。北海道~九州の亜高山~平地の道沿いの草木周辺に生息する体長30-35mmのツユムシ。成虫は8-11月に出現し、草食性で草の他、木の葉や花弁、若い果実も食べ、自分の抜殻以外の動物質は食...
きょうは、曇り時々晴れました(22.3~32.1℃/南西風)。 道沿いの草叢に、ナガメ(カメムシ科)がいました。何時見ても、籃胎漆器や伊達模様を思わせる、紅黒の衣を美しく光らせていました。中国等に分布し、日本では北海道~九州の山地~平地か草地等に生息するカメムシです。成虫は4-10月に出現し(年2回発生)、体長6.5-9.5㎜で、特徴的に橙地に黒紋、又は黒地に橙の条紋を持ちます。幼虫・成虫共に主にアブラナ科の様々な植物...
きょうは、雨が降ったり止んだりで、時折強い風が吹きました(21.6~31.3℃/南風)。 道沿いのトチノキに、ミヤマクワガタ(クワガタムシ科)♂がいました。樹液が出ている気配はありませんので、近くにそんな木があるのか、偶々止まっているのか分かりませんが、見事な大顎で周囲を威嚇していました。北海道~九州の山林に分布し、名前の通り標高の高い山間部に良く見られますが、低山地~平地にも生息する、体長♂43-72mm、♀32-3...
きょうは、曇って、雨が降ったり止んだりでした(22.5~27.9℃/南風)。 道沿いのリョウブ(リョウブ科)に、花が咲いていました。森の中では気付きませんが、林縁に出てふと見上げると、白筆の様な花々が、数多く見事なばかりに揺れていました。北海道南部~九州の他、朝鮮南部等の、明るい尾根や谷筋等に生育する、高さ3-7mの落葉小高木です。樹皮は縦長に薄く剥がれ、内皮は滑らかな薄茶褐色です。葉は長さ10cm、幅3cm程の...
きょうは、台風が近付いているとの事で、風が強く雨が降ったり止んだりでしたが、晩方には一時晴れました(21.9~26.7℃/東風)。 道端に、コヒルガオ(ヒルガオ科)が咲いていました。雨に濡れ、絹質の花冠に雫を溜めて、寂しい路傍に一人佇む麗人に見えました。本州~九州の他、東南アジアの路傍や草地等に生育する蔓性多年草です。葉は3-7cmの三角状鉾形で、側裂片が良く発達して普通耳形に2裂するのが特徴です。良く似たヒ...
きょうは、ここ数日の涼しさから一転、晴れて少し暑めながらも快適な観察会になりました(20.0~27.6℃/南東風)。近況報告や配布チラシの案内等あった後、早速の出発です。周囲ではニイニイゼミが良く鳴き、木々には空蝉も付いています。目の高さのネムノキの花、芝生のネジバナ、池の水蓮や飛び交うオオルリボシヤンマやショウジョウトンボ等トンボ達、蝶庭の花々、咲き初めのミヤギノハギ等眺めながら進むと、藪刈りを免れたヤ...
きょうは、曇って、午前中は時々小雨が降りました(18.6~22.6℃/南南東風)。 道端に、ヒメヤブラン(ナギイカダ科)が咲いていました。花の少ない文月、曇天の森の底にひっそりと佇む、薄紫の可憐な小花は、重い心も爽やかにしてくれます。北海道~沖縄の他、東~東南アジアの、日当たりの良い林下や草地に生育する多年草です。葉は線形で長さ10-20cm、幅2-3mm。7-9月、葉より短い高さ10~15cmの花茎の先に、淡紫色の径1cm...
きょうは、晴れ時々曇りました(20.3~30.3℃/南南東風)。 道沿いに、ヤマユリ(ユリ科)が咲いていました。たった一株、一輪だけでしたが、その艶やかさと噎せ返る香りには、出逢う度に魅せられます。それにしても、蕾のうちから何株も刈り取って行く大馬鹿が絶えず、腹立たしく悲しいばかりです。日本固有種で、本州の東北~近畿の山地の林縁や草地に生育する、草丈1-1.5mの多年草です。茎は地下の鱗茎から出て、長さ10-15cm...
きょうは、曇って、一時小雨が降りました(21.6~26.0℃/東北東風)。 道端に、ヒダリマキマイマイ(オナジマイマイ科)がいました。小さな子供でしたが、傷ついた薄殻を背負いながら、葉の上を元気に這っていました。本州の東北~中部と周辺島嶼の山野に生育する、カタツムリの一種です。成貝は殻高33mm・殻径50mm程のやや高い円錐形の黄褐~褐色で、名前通りに左巻きなのが特徴です。軟体の背面は黒や黄褐色の斑点が点在します...
きょうは、晴れ時々曇って、一時小雨が降りました(25.5~32.9℃/南東風)。 川に、イソシギ(シギ科)がいました。岩の上に一羽、羽繕いしながら暫く居ましたが、尾羽の白さと黒斑が良く目立ちました。夏にユーラシア温~亜寒帯域で繁殖し、冬はアフリカ、オーストラリア、ユーラシア南部等へ南下越冬します。日本では中部~九州に周年生息し(留鳥)、中部以北では夏鳥として南下越冬。全長20cm、翼長29cm、翼開張38-41cm。上面は灰...
きょうは、曇り時々晴れて、蒸し暑くなりました(25.9~33.1℃/南南東風)。 沢沿いの道に、モクズガニ(イワガニ科)がいました。あっちこっちに何匹も右往左往していて、秋の移動の頃でもないし、何か危険な者から逃げているのか、日照りからより深い水辺への移動か、良い餌場でもあるのか、何故なのか?と考え込んでしまいました。北海道~沖縄の他、サハリン、ロシア沿海地方、朝鮮東岸、台湾等の、川、河口、海岸等に生息...
きょうは、曇り後晴れてとても暑くなりました(26.6~34.2℃/南南東風)。 道沿いの小湿地に、チダケサシ(ユキノシタ科)が咲いていました。遠くから見れば、白銀の樹氷群の様な趣ですが、近寄れば、花弁は白の他に薄紅や紫、葯は赤や青紫と、微妙な色合いの美しさでした。本州~九州の山野の湿った草地等に生育する、草丈30-80㎝の多年草です。茎や葉柄に長毛があり、葉は2-4回奇数羽状複葉で、小葉は長さ2-4㎝、幅2-3㎝の卵~...
きょうは、曇り後晴れました(26,6~32.0℃/南南東風)。 林縁の草原に、オカトラノオ(サクラソウ科)が咲いていました。原一面に、白く長い花穂が咲き群れて、幾重にも重なる白波が浜に寄せ来る様でした。北海道~九州の他、朝鮮、中国等の山野の日当たりの良い草原等に生育する、高さ50-100cmの多年草です。茎は立ち上がり、地下茎を伸ばして群生します。長楕円形で全縁の葉は茎に互生し、葉柄があります。6-7月に、茎先に白...
きょうは、晴れたり曇ったりで、蒸し暑くなりました(25.0~34.0℃/北西風)。 山のあちこちで、クマノミズキ(ミズキ科)の花が咲いていました。遠目には白い棚雲にも見えますが、中には浪裏の様な花群もあって、今にも大飛沫が上がりそうでした。本州~九州の他。朝鮮、中国、ヒマラヤ等の山地の谷沿い等に生育する、樹高8-12mの落葉高木です。葉は卵~楕円形で、先は長い鋭尖頭で基部は楔形で全縁。葉身は長さ6-16cm、幅3-7cm...
きょうは、曇って晩方に雨が降りました(24.3~31.8℃/南南東風)。 道沿いに、コフキコガネ(コガネムシ科)がいました。触覚が大きい♂でしたが、雨にも負けず、雫を飛ばしながら動き回っていました。本州~九州の山地~平地に広く生息する、体長25-31㎜の大型のコガネムシです。成虫は6-8月に出現し、コナラ,クヌギ等の葉を食べ、夜間灯火に集まります。体色は褐色で、頭部と前胸は色が濃く、上翅は淡色で灰黄色の短毛に覆...
きょうは、大体晴れました(23.7~31.1℃/南東風)。 道沿いのネムノキ(ネムノキ科)に、花が咲いていました。何時になく暑い日々が続いていますが、天上花を思わせるこの花が咲き出すと、正に真夏の到来を感じます。西~東アジアに広く分布し、日本では東北~沖縄の山野に生育する、高さ6-10mの落葉高木です。荒地に最初に侵入するパイオニア的樹木で、河原等にも良く生えています。葉は2回偶数羽状複葉。7-8月に、頭状...
きょうは、晴れ時々曇って、晩方に小雨が降りました(17.4~21.3℃/南東風)。 道沿いに、ヤブレガサ(キク科ヤブレガサ属)の花が咲いていました。地味な花ですが、コマルハナバチ(ミツバチ科マルハナバチ亜科)等の花蜂が飛び交って揺れて、光を浴びると、昼間の花火が煌く様でした。本州~九州の、山地の林下等に生育する茎高0.5〜1.2mの多年草。茎葉は柄があって2〜3枚が互生し、葉身は掌状に7〜9裂し、裂片は更に中裂。7〜10月...
きょうは、曇り時々晴れて、一時小雨も降りました(24.0~32.2℃/南南東風) 東屋に、エントツドロバチ(ドロバチ科エントツドロバチ属)がいました。板の隙間に、正に煙突状の巣があって、泥を咥えて手直しでもしている様で、穴に入っては又何処かに飛んで行って、それを何度も繰り返していました。北海道~九州の山野に生息する、体長16-19.5㎜のドロバチの仲間です。成虫は5-9月に出現し、全体が黒く、腹部に2本の黄色い帯が...
きょうは、晴れたり曇ったりでした(22.7~31.5℃/南東風)。 道沿いに、ツチアケビ(ラン科)が咲き初めていました。一株だけでしたが、真鋳の燭台の様な花房を立て、近寄れば、正に金色の蘭そのものでした。北海道~九州の森林内に生育する、高さ50-100㎝の蘭の仲間です。日本固有種。光合成を行う葉を持たない腐生植物で、ナラタケとラン菌根を形成し、養分の全てをこの共生菌に依存しています。初夏に鱗片葉が殆どない黄色い...
きょうは、曇り後晴れました(24.9~32.0℃/南南東風)。 道沿いの倒木に、タマツノホコリ(ツノホコリ科ツノホコリ属)が生えていました。薄暗がりにぷつぷつと、白珊瑚にも海綿にも見える妖精達が、寄り集まって会話している様でした。ツノホコリの変種とも別種ともされる変形菌で、ツノホコリ属では唯一坦子体を形成・群生します。春~秋、湿り気ある林内外の倒木等に発生し、白く(後に帯黄~帯緑色)、無柄、蜂の巣状の径5~8㎜...
きょうは、曇り時々晴れました(22.9~30.1℃/南南東風)。 樹液の出ている木に、オオムラサキ(タテハチョウ科)がいました。地味な柄の♀でしたが、大きくて、金蚊等他の虫達を蹴散らして、悠々と食事を続けていました。北海道南西部~九州中部の山地~平地の広葉樹林に生息する、前翅長43-68mmの大型のタテハチョウです。日本の国蝶。雄の翅は表面が光沢ある青紫色で、雌は雄より大型で暗色。成虫は7-8月に出現し、樹液に...
きょうは、曇り時々晴れました(23.1~28.2℃/南東風)。 道端の葉の上に、セミスジコブヒゲカミキリ(カミキリムシ科フトカミキリ亜科)がいました。小さいけれど触角が長~くて、名の通り背(胸)に三筋があって、髭に瘤があるので判りました。北海道(南部)~九州の、山地~低地の林内に生息する、体長10~20㎜の、瘤のある触角が特徴的なコブヒゲカミキリの一種です。成虫は6~8月に出現し、上翅は淡黄色と黒色の斑模様で...
きょうは、曇り時々晴れて、一時小雨が降りました(22.5~28.5℃/南南東風)。 道沿いに、ヒメヤブラン(ナギイカダ科)が咲いていました。むしむしした曇り空の下、薄紫の可憐な小花が、とても爽やかに佇んでいました。北海道~沖縄の他、東~東南アジアの、日当たりの良い林下や草地に生育する多年草です。葉は線形で長さ10-20cm、幅2-3mm。7-9月、葉より短い高さ10~15cmの花茎の先に、淡紫色の径1cm程の小花を疎に咲かせ...
きょうは、曇り時々晴れました(20.9~26.3℃/南風)。 道端に、モノサシトンボ(モノサシトンボ科)がいました。 近くには池も川もない乾いた場所でしたが、水色のストライプや点々が美しく、水辺を思わせる爽やかでした。北海道~九州の、山地~平地の挺水植物が繁茂し落葉の堆積した池沼周辺の林地等に生息し、岸近くに木立等のある薄暗い環境を好む、腹長31-39mmの大型のイトトンボです。 成虫は5-9月に出現し、細身で...
きょうは、雨後曇って、午後は晴れました(21.4~28.1℃/南南東風)。 道沿いの木に、ヒグラシ(セミ科)がいました。雌でしたが、近寄っても逃げもせず、何か変だなと思っていると、良く見れば片方の翅が半分欠けていて、触ろうとするとパタパタと、直ぐ下に落ちてしまいます。静かに元に戻しましたが、何とか一日でも長く生き抜いて欲しいと思いました。中国等に広く分布し、日本では北海道南部~奄美大島の広葉樹林や杉、桧...
きょうは雨の予報もありましたが、曇り後晴れて、少し暑めながら快適な観察会になりました(21,4~27.6℃/南東風)。近況報告や配布チラシの案内等あった後、早速の出発です。目の高さのネムノキの花、芝生のネジバナ、池の水蓮や飛び交うショウジョウトンボ等トンボ達、蝶庭の花々、菌従属の蘭・ツチアケビ等眺めながら進むと、周囲は(資料で紹介の)ニイニイゼミの蝉時雨で、試しにと木々の幹を調べると、そこら中に泥付きの小さ...
きょうは、晴れ時々曇りました(20.3~30.3℃/南南東風)。 道沿いに、ヤマユリ(ユリ科)が咲いていました。街中に近い事もあって、盗掘、採集、藪刈り等が絶えず、すっかり少なくなってしまった当種ですが、車道沿いで出逢う艶やかな大華には、噎せ返る香もあって、心踊ります。日本固有種で、本州の東北~近畿の山地の林縁や草地に生育する、草丈1-1.5mの多年草です。茎は地下の鱗茎から出て、長さ10-15cmの披針形で短柄のあ...
きょうは、晴れ後曇って一時雨が降り、又晴れました(21.3~27.2℃/南南東)。 道端に、アオヤギソウ(シュロソウ科)が咲いていました。緑色の保護色の様な目立たない花ですが、近寄れば、金色の葯を付けて、青金蚊の様に輝いていました。北海道~本州中部の、山地の林内や湿った草原に生育する高さ0.5-1mの多年草です。葉は無毛で、茎の下部に2-3葉集まり、長さ20-30㎝の長楕円形です。基部は鞘になって茎を抱きます。茎の...
きょうは、雨後曇りました(22.0~27.0℃/南風)。 道沿いに、クモキリソウ(ラン科)が咲いていました。地味な蘭で、しかも一株だけでしたが、雨の中、大岩を背にすっくと立ち上がって、その存在感はただならぬものがありました。北海道~九州の他、朝鮮、クリル等の、山地の薄暗く少し湿った広葉樹林内に生育する、花茎10-20cmの多年草です。長さ5-12㎝で広卵形の葉が根元から2枚出て、縁が細かく波打ち、葉脈の網目がはっき...
きょうは、雨が降ったり止んだりでした(22.8~28.7℃/南風)。 道沿いのニワトコ(スイカズラ科)に、実が生っていました。雨の中、真赤な実が遠くからも良く目立って、近寄れば、洗い小豆の様に濡れ光っていました。北海道~九州の他、朝鮮等の山野に生育する、高さ3-6mの落葉低木です。若枝は淡緑~淡褐色で、古枝は灰褐色の樹皮が縦に裂け、コルク質が発達します。葉は奇数羽状複葉で対生し、小葉は2-3対あります。4-5...
きょうは、雨後曇って、一時晴間もありました(22.9~27.6℃/西風)。 道沿いのヒメコウゾ(クワ科)に、実が生っていました。若いのと熟したのの違いに吃驚しながら、雨に濡れた紅く瑞々しい実を一つ試食すると、毛が気になるものの、甘い果汁が口一杯に広がりました。本州~九州の他、朝鮮、中国中南部の低山地の林縁等に生育する、樹高2-5m程の落葉低木です。雌雄同株。長さ5-15㎝の葉は歪んだ卵~広卵形で、時に2-5片に深...
きょうは、雨が降ったり止んだりでした(23.2~30.0℃/北風)。 道沿いの小湿地に、チダケサシ(ユキノシタ科)が咲いていました。白や薄紅に染まった花々が群れ立って、風が吹くと、妖精の様に揺れ舞っていました。本州~九州の山野の湿った草地等に生育する、草丈30-80㎝の多年草です。茎や葉柄に長毛があり、葉は2-4回奇数羽状複葉で、小葉は長さ2-4㎝、幅2-3㎝の卵~倒卵形で、葉先は尖らず、縁は重鋸歯。7-8月、円錐花序を...
きょうは、曇り時々晴れて、とても暑くなりました(24.4~34.8℃/西風)。 道沿いのコクサギの葉上に、マエカドコエンマコガネ(コガネムシ科ダイコクコガネ亜科)と思われるコガネムシがいました。何時もなら糞等にいる虫ですが、コクサギの強臭に誘われたのか(食草なのか?)、緑の絨毯にちょこんと、漆黒の小さな体を光らせていました。北海道〜九州の高山地~低地の林内~草地に広く生息する、体長4.2.~8.5mmのコエンマコガネの仲...
きょうは、晴れ後曇りました(22.7~29.8℃/南南東風)。 道沿いに、ツチアケビ(ラン科)が咲いていました。数株だけでしたが、真鋳の燭台の様な花房に、優美な灯を点していました。北海道~九州の森林内に生育する、高さ50-100㎝の蘭の仲間です。日本固有種。光合成を行う葉を持たない腐生植物で、ナラタケとラン菌根を形成し、養分の全てをこの共生菌に依存しています。初夏に鱗片葉が殆どない黄色い花茎を伸ばし、四方に複総...
きょうは、晴れ後曇って暑くなりました(23.4~32.5℃/南南東風)。 藪のオオイタドリの葉上に、マメコガネ(コガネムシ科スジコガネ亜科)がいました。何時行っても大抵雌雄でいるのですが、きょうも葉を食べながら、宝石の様な姿で仲良く睦んでいました。北海道〜九州の、山野の林縁や藪地等に生息する、体長9-13㎜のコガネムシの仲間です。成虫は 5-10月に出現し、胸部が緑で、前翅が茶~緑色、マメ科植物やブドウ類、ヤナギ類、...
きょうは、晴れ時々曇って、暑くなりました(22.0~31.9℃/西北西風)。 道沿いのムラサキシキブ(クマツヅラ科)に、花が咲いていました。ヤブムラサキを追う様に、紅紫の花に黄の葯も鮮やかに、しかも歌人の如く気品高く佇んでいました。北海道~沖縄の他、朝鮮等の低山の森林に生育する高さ3m程の落葉低木です。小枝はやや水平に伸び、葉はを対生し、長さ-13cmの長楕円形、鋭尖頭で細鋸歯があります。6-7月頃、葉腋から対にな...
きょうは、晴れ後曇って、後雨が降りました(18,6~27.6℃/南南東風)。 林縁の草原に、オカトラノオ(サクラソウ科)が咲いていました。漸く梅雨っぽくなった空の下、純白の花序を長く垂らし、近寄れば、爽やかな花々が皆空を見上げていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国等の山野の日当たりの良い草原等に生育する、高さ50-100cmの多年草です。茎は立ち上がり、地下茎を伸ばして群生します。長楕円形で全縁の葉は茎に互生...
きょうは、曇り時々晴れました(20.8~27.6℃/西北西風)。 道端の葉の上に、キマダラセセリ(セセリチョウ科セセリチョウ亜科)がいました。朱さに魅かれて近付くと、あっと言う間、何処かに弾丸の様に飛び去りました。インド東部~中国、朝鮮、ロシア極東等に分布し、日本では北海道〜九州の山地~低地の草原や河原、林縁度に生息する、体長(前翅長)13-17mmのセセリチョウの仲間です。成虫は6-9月に出現し、茶褐色地に黄色の粗...
きょうは、曇り後晴れました(22.9~29.1℃/南南東風)。 池の端に、ヤブカンゾウ(ワスレグサ科)が咲き始めていました。何時もは群生の、周囲の藪はすっかり刈り払われてしまいましたが、僅かに残る朱い花が、真夏の到来を告げる様でした。有史以前渡来の中国原産とも言われ、日本では北海道~九州の日当たりの良い草地等に生育する、草丈50-100cmの多年草です。葉は根生し、長さ40-60cm幅3㎝前後の広線形。3倍体の為結実せず...