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終の棲家 ataste of life https://fugaku2.blog.fc2.com/

団塊親父の終の棲家。 課題は2階にとったリスニングルーム

気力・体力的にも最後のチャンスと、ヘーベルハウスによる家の建て替え記録日誌として出発しました。現在は「JR全線完乗」を終え、鉄道旅行や写真等の新しい趣味を加えて、日々の出来事を書き綴るブログと化しています。 since 2006.9.4

かずさん
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2006/09/19

  • ベートーヴェン ピアノ協奏曲(19)〜第5番「皇帝」全集

    ゲルバー/ライトナー指揮/ニューフィルハーモニア1967年ステレオ録音50枚セットの1枚EMIはベートーヴェンのピアノ協奏曲をまだ20代のゲルバーとギレリスに分けてセットした。キラキラと輝く音でスケールの大きな、この演奏なら、全部をゲルバーで演ってほしかった。ギレリス/マズア指揮/ソ連国立交響楽団1976年ステレオライブ録音鉄腕ギレリスを別の意味で表現したかのような酷い録音だ。オケもピアノも強奏で金属音がする。耳鳴り...

  • ベートーヴェン ピアノ協奏曲 (18)〜第5番〜バックハウス、バッカウアー、ギーゼキング、アラウ

    きバッカウアー/スクロヴァチェフスキ指揮/ロンドン交響楽団1963年ステレオ録音バッカウアーはギリシア人女性ピアニスト。マーキュリーの35mmフィルムを磁気テープとして使ったシリーズ女性とは思え無いスケールの大きい豪怪な演奏。最近、50代前半の脂の乗り切った時期の、この35ミリシリーズ7枚が纒めてリマスタリングされている。ギーゼキング/ガリエラ指揮/フィルハーモニーア1955年ステレオ録音アコーギクの少ない演奏にギー...

  • マイナカード交付記~やっぱり苦行の長い待ち時間

    健康保険証を担保に取られてしまったので、やむを得ずマイナカードを申請した。スマホから申し込んだのが先々月の3/19。申請が通って区役所へ「お知らせ葉書」を送られたのが4/24。その葉書が自宅に届いたのが5/11。申請してから受け取り可能になるまで約2ヵ月。マイナポイントは終わったので、カードの交付ピークは終わったと思っていたが、あれは申し込みが期間内であれば良かった。受け取り「受付」までの待ち時間が60分。こん...

  • ベートーヴェン ピアノ協奏曲 (17)〜第5番〜ラローチャ、ツィンマーマン、バックハウス、

    ラローチャ/メータ指揮/ロサンジェルスフィル1978年ステレオ録音2楽章は優しく、両端楽章は豪快に弾く。ピアノはオケに埋没すること無く常に煌びやかに鳴っている。さすがにスペインものを超えて「ピアノの女王」として80歳まで君臨しただけのことはある。ツィンマーマン/バーンスタイン指揮/ウィーンフィル1989年デジタルライブ録音ツィンマーマンのベートーヴェンピアノ協奏曲全集は、バーンスタインの死により第1,2番はツィンマ...

  • ベートーヴェン ピアノ協奏曲 (16)〜第5番〜フィッシャー、グルダ、クライヴァーン、ミケランジェリ

    [LP&CD]フィッシャー/フルトヴェングラー指揮/フィルハーモニア管弦楽団[LP][CD]1951年モノラル録音シュナーベル、フィッシャーからケンプ、バックハウスと続く独奥ピアノの主流にあるフィッシャーとフルシヴェングラーのどちらがイニシアチブを取って演奏するのか、興味津々たるものがあるが、このレコードを買ったときはそんな事は頭になく唯々「フルトヴェングラーの皇帝」を聴きたかった。今でも耳が追うのは管弦楽が優先する...

  • ベートーヴェン ピアノ協奏曲 (15)〜第5番〜セル、ルプー、グールド、ミケランジェリ、ホロヴィッツ、ルービンシュタイン

    [LP]セル/小沢指揮/ボストン交響楽団1981年デジタル録音第4番に続いて、セル/小沢のベートーヴェンピアノ協奏曲「皇帝」だ。ここでのセルは何時もより振幅が大きく、ヴィルトオーゾ的に弾いている。或は皇帝というこの曲がそうさせるのか。ここで狐に摘まれらるような事が起こった。サテンM21でかけたら豪快だけど、やたらスクラッチノイズが入る。特に出だしではレコードが反って旨くトレース出来ない。この盤そんなに傷んてい...

  • ソフトンのModel8 300Bは安物買いの銭失いだった

    以前からチャンネルデバイダーを使ったマルチチャンネルシステムは音が籠り気味で生き生きとしていなくて、ダイヤトーンP610の良さが出ていないと感じていた。440Hzという丁度真ん中あたりでミッドハイとミッドローに分けて、それぞれP610-DAとP610-MAを4本パラで使っていた。これをどちらか一方を全域で鳴らし、これにツィーターとウーファーをパラで鳴らし、P610はチャンデバを通さないで聴くシステムを考えていた。これまでの...

  • まだまだ災厄は続く

    漸くアームが修理らから変えてきて、SAECのフォノケーブルを付けたが、何故か左チャンネルが出ない。アーム側とDIN端子アンプ側の導通はちゃっんと有るのに。いろいろ試してる時に、一度だけ音が出て、ウレシヤと思ったが一晩経つとまたダメ。その時に聴いたSAECのフォノケーブルの音は、独特の華やかさと讃岐うどんのような腰の強さを持っていた。原因は何か。NASA御謹製の接点復活剤もたっぷり塗って於いたのに。線を交換したア...

  • ベートーヴェン ピアノ協奏曲 (14)~第4番~全集

    これで第4番が漸く終わり、次は第5番「皇帝」だが、ここから先はLPを聴くトーンアームの修理が終わらないと進めない。(画像は既出の記事のものと同じなので省略しています。)LP&CD グルダ/シュタイン指揮/ウィーンフィル1971年ステレオ録音量感豊かで、柔らかい布の上で硝子珠をコロコロと転がすような音という印象は変わらないものの、ここへ来て乾いた高音が気になり始めた。ブスヴァンの300Bはこれまでよりモニター的な傾向が...

  • 百万円をこえるトーンアーム!!!~SAEC高過ぎないか

    SAECのアームの修理が終わったら、フォノケーブルを変えないといけない。SAECのケーブル~フォノケーブル電線音頭(2)ベルドリームのケーブル~フォノケーブル電線音頭(3)SAECのフォノケーブルの価格をサイトで調べたら、SCX5000のシリーズは1.3mで63800円(税込)になっている。同じ線材を使ったラインケーブルになるとケーブルの長さによるが10万を超えている。電源ケーブルが4~5万、スピーカーケーブルは丁度良い2.5sqがなくて3.4...

  • 敷石の黒ずみはクエン酸で取る

    玄関アプローチの敷石が15年の間にすっかり黒ずんでしまった。ブラシで擦るだけでは落ちない。サンポール(希塩酸)では石灰石が痛みそうだし、食酢(酢酸)では弱そうだ。その中間のクエン酸を使ってみた。溶液にしてしまえば、傾斜で流れていってしまうので、散水して湿らせる後にクエン酸の粉末を振りかけていった。暫く時間をおいてブラシで擦ると見事に黒ずみが取れ、元の色合いが戻ってきた。擦るのはナイロンたわしより、本物の...

  • 曙光とプスヴァンのメッシュプレート比較

    CCIの300B(曙光のOEM)のメッシュプレートは、高音が柔らかい音でお気に入りだったが、2本しかない。プッシュプルアンプに刺すのにブスヴァンの300Bを購入したのは、曙光の300Bと同じメッシュプレート品があったからだ。確かにSOVTEKのような耳障りな高音ではない。素直で生真面目な音で、最後のダイヤトーンSPユニット、P610MAx4システムを十分に鳴らし切っているが、柔らかさでは曙光のが魅力的だ。ホヤの形や構造はそっくりなの...

  • マイナ保険証では何も変らない〜高額医療費

    マイナカード普及の為に健康保険証が人質に取られた。ポイントなぞどうでも良いが、健康保険証がないと、しょうがないからマイナカードを取って、マイナ保険証にするしかない。ネットでもマスコミでもそのメリットをいろいろ言うが、みんな目くそ鼻くそのたぐいで、なくても良いメリットばかりだ。申請しなくとも、毎年健康保険証が送られてくるのは良い制度だった。これまで歯医者くらいしか縁がなかったが、慢性腎臓病、黄斑浮腫...

  • まだまだ災厄は重なる

    2台目が開腹中。スーパートゥイーター用の全段差動6550pp症状は片チャンネルが無音。前段のMT球はヒーターか入っていない。冷えたまま。出力球はプレート電流が流れていない。ヒーターだけ光っているが手で触っても熱くない。いつから、どうして自然の故障でこんな状態になるのか。サッパリ判らない。原因の仮説が無いと修理に入れない。CDを聴く分にはTANNOYと50CA10ppが有るから問題ないとはいえ、腹を広げたアンプが2台もあると...

  • 最近はカメラを「複写機」としてしか使っていない

    ネタ切れで、書きかけになっていたネタを・・・・。その1断捨離していて昔やった宙玉レンズのアダブターを見つけた。宙玉レンズとは水滴写真の水滴をアクリル板とその真ん中につけた透明ボールが担う。レンズの焦点距離にこの板を置くと水滴写真と同様の効果が得られる。こんな写真が撮れる。水滴写真へ別アプローチで その2 宙玉レンズ試作「デジカメwatch」に宙玉レンズが載ったが、この「アダプター」は100mmマクロつに合わせて...

  • プスヴァンの300B メッシュプレート~10年ぶりの新入り真空管

    予定していたPX25プッシュプルが不可能になったので、PSVANEの300Bを買った。メッシュでない普通のプレートもあるが、曙光のメッシュプレートが、思いがけず柔らかくいい音で気に入っていた。曙光も今は亡き「CR」も2本しかなくて、今や4本あるのはSOVTEKだけ。SOVTEKは高域が耳にきつくて、4チャンネルマルチアンプのシステムでは中低域に使っていた。しかし8045Gのプッシュプルの豊かな低域は中高域より中低域に向いている。高域...

  • 今年はクレジットカードで固定資産税払い

    新年度になり桜の季節になると待っていたかのように税金の請求がやってくる。このチラシに従ってスマホとクレジットカードで固定資産税を払いを試みた。ところがこのQRコードから入ると納付書のeL-QRコードを読み取るサイトへ行くが、スマホでカメラ呼び出しを拒否された。市のサイトから入るとコンビニと同じハーコードを読み取るサイトへ入る。ここからは読み取った税金やシステム利用料(1万円ごとに84円)を確認してクレカの情報...

  • 災厄は重なるもの

    災厄は続けて起るものらしい。SOVTEKの300Bプッシュプルアンプの高域が堅いので、PX25に変えようと思った。4ピンでも300B等のUXとPX25のUFではピンアサインが異なる。ピンの配列も異なる。にも関わらずPX25をUXに無理に差し込んでしまった。結果、貴重なPX25がお釈迦になってしまった。ドイツの爆撃を生き延びたのに。アンプのほうも。方チャンネルにだけハムが出るというトラブルで開腹中。この「New Big-One」が直らないと路頭に...

  • RCA50から6C33につけ替えてみた

    不死鳥が蘇ったので、NEW BIG ONEの方をRCA50から、久しぶりに球を取り替えてみた。函館に着陸、投降したミグ25に搭載されて、電子機能を受け持っていたのがこの球だったという昔話。いまでもウクライナ戦争に駆り出されているのかも。ハンドレッドワッター程ではないがプレート損失60Wに6.3V-3.5Aのヒーターが2本付くという重量級。これを動かすバッテリーがどんなに大きいのか想像も付かない。左側だけ赤いのはヒーターを半分し...

  • 「不死鳥」が10年ぶりに蘇った

    最後にメンテしたのは2012年の記事 100W級送信管ユニバーサル・アンプ「不死鳥」復活だった。その後「あいつ」の平滑筋肉腫が判って、真空管アンプなぞ頭から飛んでいった。以来灯を点してやろうかと思った事はあったが、なんせ800Vの電圧を発生している。一方で使用頻度の低いものは断捨離している。石アンプも先日金属回収に出した。それでも石アンプ同様、一度くらい音が出るか試してやらねば成仏できまい。コンセントの電圧を...

  • 災厄の日 日に4度のWINDOWS10システム崩壊

    週末金曜日は災厄の1日だった。いきなりwindows10が立ち上がらなくなった。この1度目はC:ドライブのクローンSSDがあったので、SSD交換で直ぐにリカバーできるはずだった。ところがこれもしばらくするとダウン。後もう一枚21H2のクローンSSDがある。これを元にクローンを作って起動するも又々ダウン。リカバリーディスクから立ち上げて修復を試みるも全滅。いよいよ最後と、これまで「元」にしていたSSDを投入するが、これは最初か...

  • ベートーヴェン ピアノ協奏曲 (13)〜第4番〜バッカウアー、ツォン、ルイサダ、グルダ、ギーゼキング、アラウ、

    バッカウアー/ドラティ指揮/ロンドン交響楽団1963年ステレオ録音マーキュリーの35mmフィルムを磁気テープとして使ったシリーズ女性とは思え無いスケールの大きい豪怪な演奏フー・ツォン/スヴォポダ指揮/シンフォニア・ヴァルソヴィア録音年不明デジタル録音今にも止まるのではないかと思うような遅いテンポで精緻に弾き込む。3楽章もやや遅いテンポだが、相対的には速く聞こえ、後半の盛り上がりが大きくなる。ルイサダ/ミッコ・フ...

  • ベートーヴェン ピアノ協奏曲 (12) 第4番 バックハウス、ハンセン、スカルピーニ

    [CD]まずバックハウスの独奏で4種バックハウス/シュミット=イッセルシュテット指揮/ウィーンフィル1958年ステレオ録音鍵盤の獅子王の称号に相応しい、キレのある力強さとスピード感のある演奏。3楽章のカデンツァは他で聴いた事が無いので、バックハウス自作のものだろう。録音もこの年代のものにしては優秀。バックハウス/カンテルリ指揮/ニューヨークフィル1956年モノラルライブ録音この年の11月に飛行機事故で亡くなったカンテ...

  • ベートーヴェン ピアノ協奏曲 (11)~第4番 ゼルキン、ルプー、ケンプ、ギーゼキング、

    [LP]ゼルキン/小澤指揮/ボストン交響楽団1981年デジタル録音CD発売前年のデジタル録音のLP。ヤヤコシイが、結果的にはテラークのシリーズはLPとして最高の音質になった。ゼルキンのピアノは派手さは無いが主張すべき処は主張するが、オケを引っ張るような事はしない。オケもまた然りで理想的な「協奏」になっている。ゼルキン/トスカニーニ指揮/NBC交響楽団_1944年モノラル録音 8Hスタジオでのモノラルライブ録音小沢との録音の約...

  • ベートーヴェン ピアノ協奏曲 (10)~室内楽編曲 ホルトマン、白神

    第3番の次は4番なのだが、ちょっと箸休めに室内楽編曲ものを。ピアニストは何方も女性である。ピアノ協奏曲第3番、第4番 ピアノ5重奏版ホルトマン/コンチェルティーノミュンヘン2001年デジタル録音ベートーヴェン自身の編曲と考えられている。弦楽四重奏というのはオケを煮詰めた最小限の編成で、弦4丁と現代ピアノというのは音量差が有りすぎるが、マイクとの距離やミキシングでこんな対等のバランスで聴けるのだろう。これまで...

  • リバーサルオーケストラ 最終回

    今夜、第10回で終わりか。クラシック音楽をベースにしたドラマは難しい。のだめカンタービレも、連続テレビドラマとしては11回で終わりだった。その後スペシャルが繋いだのは、原作の漫画が続いてたからかな。リバーサルは、青春ドラマだったノダメより、実生活がある世代だから地味になってしまっている。もっと弾けたストーリーでもよかったのに。スペシャルが継げば、そしてスペシャルが繰り返されて「北の国から」のようになれ...

  • ベートーヴェン ピアノ協奏曲 (9)~第3番~全集 グルダ、ゲルバー、ギレリス、カッチェン、内田、ケンプ、ポリーニ、タン、スホーンデルヴルト

    やっと体調が戻ってきた。先月の残りの全集ボックス版から再開する。(画像は既出の記事のものと同じなので省略しています。)LP&CD グルダ/シュタイン指揮/ウィーンフィル1970年ステレオ録音実は第3番は他のピアノ協奏曲に比べてあまり好きではない。1、2番がピアノ主役だったのに対して、管弦楽をより充実させてピアノもその中へ組み入れる試みがなされている。とはいえ4,5番程の完成度ではない。フォーマットだけ大きくなったが...

  • 塩分が摂取量より排出量の方が多い!

    今年初めから尿中塩分量を24時間蓄尿で毎日計っている。測定はタニタのSO304で、溶液の電気伝導度から食塩相当分(H+イオン)を計る。カリウム、マグネシウム、カルシウム等も入ってくるが、成分としてナトリウムは他のイオンより一桁以上多い。多少多めに出るとは思っていたが、最低6.6g/dayから最高12.9g/dayまであった。平均で10gこの間摂取量は推奨値の6g以下をキープしていた。6g→12gって2倍ではないか。マテバラが全く合わない...

  • Google Chrome、Mapが起動しない 画像ファイルが開けない

    デスクトップの画像が突然エラーが出て開けなくなったと思ったら、タスクバーからGoogle ChromeとMapが起動しなくなっていた。途中経過は省いて結果だけ書くと、画像ファイルは、システム設定で開くソフトの選択を自動に変えたら、暫くして画像編集ソフトから開けるようになっていた。Google Chromeの件はマイクロソフトが悪さしていたようだ。タスクバー内の、アイコンからのリンクが、windows updateで変えられていたのが原因の...

  • スカパーチューナー無料交換キャンペーン

    配信にも入ってない古いTVドラマや、麻雀最強戦等も見られるので加入し続けている。今は「孤独のグルメ」の全編を録っている。新しいチューナーは配信が見られるようになったのがウリのようだ。また現在USBHDDに入ってる番組はICカードなしでも見たりアンテナ線が繋がっていればLANダビングもできるという。ならユックリと移行すればいい。しかしUIは画面上の変化はあるものの、基本的には改良されていない。例えば番組表の左端に...

  • ベートーヴェン ピアノ協奏曲 (8)〜第3番〜アファナシエフ、ハスキル、リヒテル、フォルデス、アルゲリッチ、ミケランジェリ

    アファナシエフ/スダーン指揮/モーツァルテウム管弦楽団2001年デジタルライブ録音アファナシエフというと、「鬼才」が付いて極遅いテンポを取るというイメージがある。この録音も40分と遅いテンポだが不自然ではない。ピアノは柔らかいタッチの清々しさと力強いスケール感を併せ持っている。ライブ録音にもかかわらず、ピアノもオケも透明感のある美しい音だ。協奏曲が極端に少ないアファナシエフの貴重な録音。ハスキル/スヴォボ...

  • ベートーヴェン ピアノ協奏曲 (7)~第3番~ルプー、バックハウス、ルービンシュタイン、グルダ

    [LP]ルプー/メータ指揮/イスラエルフィル1979年ステレオ録音冒頭からオケによる短いが力強い題1主題。いよいよベートーヴェンらしくなってきた。これからこの4小節の主題が手を変え品を変え繰り返し出てくる。そのしシツコサに段々とベートーヴェンを敬遠するようになった。なのでベートーヴェンを途中で切り上げてマーラーにから本格的に開始した。しかし、この演奏を聴いて「ヤッパリ良いぞ」という感触が出て来た。メータの分...

  • ベートーヴェン ピアノ協奏曲 (6)第2番〜全集編~グルダ、ギレリス、カッチェン、内田光子、ケンプ、ポリー、スホーンデルヴルトタン、

    全集ボックスの画像は既出の記事のものと同じなので省略しています。LP&CD グルダ/シュタイン指揮/ウィーンフィル1971年ステレオ録音ピアノ協奏曲第1番同様、同一録音のLP盤ピアノ協奏曲全集とCD盤オケの編成は変わっておらず、第1番とスケール感は同じ。一音一音丁寧に弾くグルダの優しいピアノが心地良い。CDになると高域が少しハッキリするが基本的には同じ音色だ。アナログ録音が優秀だったようだ。ギレリス/ヴァンデルノート...

  • ベートーヴェン ピアノ協奏曲 (5)~第2番~ルプー、バッハウス、アルゲリッチ

    [ピアノ協奏曲第2番][LP]ルプー/メータ指揮/イスラエルフィル1979年ステレオ録音作曲順では第2番が第1番より先に作曲されている。演奏時間は27分と第1番より規模が小さい。曲想もハイドンやモーツァルトの影響を多分に受けている。2楽章のオケは弦のみとなる。終末ではカデンツァではないが、長いピアノの独奏がある。ルプーは幻想曲風に弾いている。3楽章はベートーヴェンらしいコーダもなくアッサリ終る。バッハウス/クラウス指...

  • 「マドモアゼル傑作集」~残酷な夏

    断捨離しようと階段の脇にも本を積み挙げている。その中に「マドモアゼル傑作集」の背表紙が見えた。昭和45年初版本/定価300円まだ恒常的に雑誌や小説を読んでいた頃に買った。娯楽の為に本を読むという習慣が無くなった。片目の視力が大幅に落ちてからは、眼の疲労から活字に向かわない。どれだけ「読める」のかと試しに、「残酷な夏(マドロン・シャピロ作)」という一編を読んでみた。オートバイに乗って、クラクションを鳴らしな...

  • ベートーヴェン ピアノ協奏曲(4)〜

    [ピアノ協奏曲第1番]アルゲリッチ/シノーポリ指揮/フィルハーモニア1985年デジタル録音1楽章音の抜け、音場の広さと定位で1985年録音盤が優れている。2楽章ピアノの音が澄んでいる。オケとピアノが音を模索して対話しながら、幻想的に進んでいく。3楽章は曲想が大きくなる。オケとピアノがよりダイナミックな演奏に変化し、ベートーヴェンらしさを深める。アルゲリッチ/ワルベルク/コンセルトヘボウ1992年デジタルライブ録音音場の...

  • ハイドン協奏曲

    急にハイドンの協奏曲を聴きたくなった。CDラックのハイドンの場所には弦楽四重奏曲と交響曲しかない。ピアノ協奏曲やヴァイオリン協奏曲はベートーヴェンとの併録だった。最も有名なピアノ協奏曲第11番が3枚あった。アルゲリッチ弾き振り/ロンドンシンフォニエッタ1980年デジタル録音軽々と良く指が周る。響きが澄んでいて、瑞瑞しい演奏だ。今のアルゲリッチとイメージが大分違う。フー・ツォン弾き振り/ポーランド室内管弦楽団...

  • ベートーヴェン ピアノ協奏曲(3)全集〜

    [ピアノ協奏曲第1番/全集]ギレリス/ヴァンデルノート指揮/パリ音楽院オーケストラ1957年頃モノラル録音50枚セットの1枚オケの音は粗いし、ギレリスも太いタッチで剛腕ぶりを見せるが音に輝きがない。ギレリス/マズア指揮/ソ連国立交響楽団1967年ステレオライブ録音オケのチャイコフスキーを弾いているような熱演に、ギレリスも煽られたようにスケールの大きな演奏で向かっていく。2楽章に入ってもその構図は変らない。ギレリスのピ...

  • ベートーヴェン ピアノ協奏曲(2)〜グルダ、ルプー、ギーゼキング

    [LP]グルダ/シュタイン指揮/ウィーンフィル1970年ステレオ録音このコンビによる協奏曲全集の内。グルダの新鮮なピアノ、シュタイン/ウィーンフィルによる柔らかくどっしりとしたバック、それに演奏の良さを曇りのないクッキリとした音で再現する録音も良い3拍子揃ったベスト盤だった。今聴いてもデジタル録音かと思うくらい音の解像度が良く、フレッシュだ。同録音のCD全集にはグルダによるピアノソナタ全集が加わる。LPと同じ傾向...

  • ベートーヴェン ピアノ協奏曲(1)〜珍品・下手物

    [LP]ピアノ協奏曲第6番(1楽章のみ)マーチン・ガリング/ビュンテ指揮/ベルリン交響楽団ステレオ録音 録音日時不明ヴァイオリン協奏曲のピアノ編曲版をピアノ協奏曲第6番と呼ぶ事もあるが、これは第5番の後で作曲を開始されたが未完に終わったピアノ協奏曲だ。1楽章の再現部で終わっていて、そのまま放棄されている。完成された部分を聴いてもベートーヴェンなら、まだまだ推敲して完成度の高い作品を目指だろうと思われる。補筆完...

  • ベートーヴェンヴァイオリン協奏曲聴き比べ(2)〜オイストラフ、ズスケ、キョンファ、ムター、コパチンスカヤ、ベネット、コリンズ

    オイストラフ/クリュイタンス指揮/フランス国立放送管弦楽団1959年ステレオ録音50枚組のベートーヴェン全集の内の1枚。クリュイタンスの指揮は楽器音の分離が明快で、オケの透明感ある音と共にレベルの高さを感じる。このオケをバックにオイストラフは柔らかく澄んだ音でゆったりと弾く。ヴァイオリンの胴が鳴っているのを感じられる。演奏時間は45分とゆったりしている。ハイフェッツはトスカニーニ、ミュンシュ共に40年.55ともに...

  • ベートーヴェンヴァイオリン協奏曲聴き比べ(1)〜ハイフェッツ、メニューイン、スターン、シュナイダーハーン、レーン

    [LP]ハイフェッツ/トスカニーニ指揮/NBC交響楽団1940年モノラル録音この年代の録音にしては独奏ヴァイオリンが驚くほど綺麗に録れている。延びきった後スウ-と消えていくような高音、力強く美しい中低音。ハイフェッツがヴァイオリン一挺で、トスカニーニとNBC交響楽団とデッドな8Hスタジオをものともせずに五分と五分で渡り合ってる、スリリングな演奏だ。普通42分の曲なのでLP1枚にカッティングするが、38分になってもこの曲一...

  • チャイコフスキーピアノ協奏曲聴き比べ(3)〜スルタノフ寄り道、ベルマン、マガロフ、シフラ、カツァリス、チェカルスキー、バレンボイム

    スルタノフ/ショスタコビッチ指揮/ロンドン交響楽団1989年デジタルライブ録音1989年クライバーン国際コンクールで優勝したあと、テルデックへ録音した内の1枚。速いテンポだが、チャイコフスキーの叙情性への没入感も深い。スルタノフのチャイコフスキーはこれ1枚きりだが、折角見つけた彼のCDを元へ戻す前に、寄り道して聴いておこうと思う。1985年手の故障で棄権したチャイコフスキーコンクールに1998年に再挑戦し撃沈した際のラ...

  • 赤貝に久しぶりお目に掛かった

    赤貝やとり貝は職人が握ってる店でないと中々食べられないネタのようだ。銀の匙や回転すしのメニューには載っていない。すし政が閉店して以来お目に掛かっていない。夕食に寿司を食おうとたんぱく質の枠を開けて待っていたところ、何時もとネタが変わって赤貝が入っていた。栄養を計算したら、中トロ一貫だけカミさんに手伝ってもらったら40g/日の枠内に収まった。久しぶりの「珍味」だ。...

  • チャイコフスキーピアノ協奏曲聴き比べ(2)〜ギレリス、プレトニョフ、リヒテル

    チャイコフスキーのピアノ協奏曲は3曲ある。全曲を録音しているギレリス盤とプレトニョフ盤を聴く。プレトニョフ/フェドセーエフ指揮/フィルハーモア1990年デジタル録音ギレリス/マゼール指揮/ニューフィルハーモニア1972年アナログ録音第1番ロシア・ナショナル管弦楽団を率いるプレトニョフのピアノは柔らかく、軽いが量感があってホール全体に染み渡っていくようで居心地が良い。(ロシア・ナショナルィルハーモニー管弦楽団とい...

  • チャイコフスキー·ピアノ協奏曲聴き比べ(1)〜ルービンシュタイン、ホロヴィッツ、アルゲリッチ、クライバーン

    LP ルービンシュタイン/ラインスドルフ指揮/ボストン交響楽団1963年アナログ録音ルービンシュタインの弾くチャイコフスキーからはロシアの匂いが全くしない。哀愁も激情もない楽天的な、米国人になったチャイコフスキー。堂々としていて気難しそうな所のないルービンシュタインが良い。両面に1曲だけのゆったりカッティングで、特にダイナミックレンジを上げたカッティングはしていないが、音がよく延びる。LPと意識せずに聴ける。...

  • 忘れていたパーカー45万年筆の書き味

    小物入れを整理していたらパーカーの万年筆2本にボールペン1本が出て来た。何十年も使わずに忘れていた。ボールペンの方はカートリッジがあれば問題なく使えるだろうが万年筆はインクが固まっている可能性が高い。ダメ元でヨドバシで両方のカートリッジをポチッとした。万年筆のカートリッジは2本とも完全に空になっていた。透明になっている。色素は何処へいった?新しいのに差し替えると、矢張りインクが出て来なかった。しかし...

  • トーンアームのラテラルバランサーの話

    LPでは定位が左寄りになる。ヴァイオリンは演奏者が楽器を左右に振ると、それだけで定位が変化してしまう。気にしない事にしていたが、これからは協奏曲も交響曲も一緒にする。なのでトーンアームのサエクWE407/23のインサイドフォースキャンセラーとラテラルバランサーを再調整した。取説を読み直したら、何方とも正しい位置からズレていた。インサイドフォースキャンセラーは0.5g分不足ラテラルバランサーは緑のマークに合わせて...

  • 大起水産駒川店閉店

    昨年12月31日に閉店していた。東部市場の回転寿司店で、新鮮なネタの矢味を覚えて通ったが閉店。近くの商店街にテイクアウト店が出来たので利用していたが大晦日で閉店していた。大名寿司さん頑張って。...

  • チャイコフスキー·ヴァイオリン協奏曲聴き比べ〜オークレール、オイストラフ、ハイフェッツ、ムター、五島みどり

    オークレール/ワグナー指揮/インスブルック交響楽団LPCD1964年アナログ録音交響曲の方は自身の指揮で初演が出来たが協奏曲は演奏不可能とまで言われて、中々初演に漕ぎつけられなかった。これは同性愛者だという話が広まっていた為ではないのか。弟子で恋人のコーテクに演奏できたのだから、演奏不可能という程の難曲のはずがない。しかし、そのコーテクと1月間スイスで楽しんでいた中で完成した曲を、誰も演奏したがらなかったの...

  • U-TRAIN京急新1000系の集電不良再び

    昨年末、各車の走りをチェックしていた。京急車の車内灯にチラツキがないのに,マスコンをしょっちゅう動かしていないと停車してしまう。モーターやDCCチップを疑ってみたが、モーターが焼ける程運転してないし、通電していない線路の上に置いておいた半導体が故障するとは考えられない。やはり願望もこめて集電だろう。何時も「ケイキュウ、ケイキュウ」と叫んで、レールを敷いてある部屋へ飛び込んでくる孫のことを思うと解決し...

  • チャイコフスキー交響曲聴き比べ(11)〜第6番〜ヴァント、フルトヴェングラー、

    「第6番+ピアノ版」ヴァント/北ドイツ放送交響楽団1991年デジタルライブ録音ヴァントとチャイコフスキーって何かと会わない気がするが、力強い演奏が聴ける。1楽章展開部ではブラスよりもブルックナーのような分厚い弦が曲を支える。叙情性や哀感は乏しく爆演でもない、純音楽的な悲愴だ。フルトヴェングラー/ベルリン・フィル1938年モノラル録音4-6番セット1950年代の第4番、第5番からすると録音的には不利だが、その割には音が良...

  • チャイコフスキー交響曲聴き比べ(10)〜第6番〜ノリントン、オイストラフ、ジュリーニ、バーンスタイン、カラヤン、ベーム、スヴェトラーノフ、ゲルギエフ

    「第6番 悲愴」ノリントン/シュトッツガルト放送交響楽団2004年デジタル録音古楽器ではないがピリオド奏法の悲愴。少し乾いた音がするのはビブラートで音を繋いで行かないからか。編成も弦のプルトを減らして少し編成を小さくしているようだ。此れ迄聞こえてこなかった内声部の音が聞こえてくる。また3楽章の行進曲部はティンパニ1丁で間に合うようで大太鼓が使われていない。ノリントンが古楽器オーケストラでやっていた事を少し...

  • 今年の正月料理〜慢性腎臓病の食事療法

    正月のご馳走は、たったこれだけ。勿論、お神酒は無い。昨年の雑煮との違いはすまし雑煮から関西風の白味噌雑煮に変わったこと。キチンとした計算値ではないが、ネットに例として上がっていた数値を使った。肉や魚は無く味噌のたんぱくだけだから大きな差はないだろう。大根と人参のあえ物やこんにゃくはエネルギーやたんばくが少ないとしてカウントしていない。越後の丸餅は低たんぱく米の餅。現在、体重の増減がないポイントとし...

  • チャイコフスキー交響曲聴き比べ(9)〜第6番〜:マルケヴィッチ、アーベントロート、朝比奈、ゴロワノフ、ロジェアストヴェンスキー、チェリビダッケ、プレトニョフ

    「第6番 悲愴」マルケヴィッチ/ロンドン交響楽団1962年録音オーボエの弱音で提示部が終わり展開部へ入ると、いきなりティンパニを始めオケの斉奏がフォルテッシモでガツンと入る。この場面転換がこれほど鋭い演奏は聴いたことがない。それまでごくありきたりの演奏かと思っていたのが突然「鬼才」が現われる。その後はマルケヴィッチの鋭い演奏に引っ張られ最後まで聴いてしまう。マルケヴィッチ/ベルリンフィル1953年モノラル録...

  • チャイコフスキー交響曲聴き比べ(8)〜第6番〜ロストロポービッチ、ロジェストヴェンスキー、メンゲルベルク、トスカニーニ

    「第6番 悲愴 LP」ロストロポービッチ/ロンドンフィル4-6番シリーズ1976年録音チェロの演奏と同じ、朗々とオケを鳴らしている。流れの良い聴いていて心地よい音で、暗さはあまり感じない。悲愴というタイトルはチャイコフスキーの意思で付けられた。そのPathetiqueだが、ベートーヴェンのピアノソナタ第23番は同じタイトルで熱情と訳されている。一方第8番のソナタは同じ単語が悲愴になる。1楽章の展開部以後の盛り上がりや3楽章...

  • チャイコフスキー交響曲聴き比べ(7)〜第5番〜カラヤン

    「第5番」カラヤン/ウィーンフィル1984年デジタル録音4-6番シリーズ何もかもがハイレベルで程よいカラヤンのチャイコフスキー。チャイコフスキー本人が聴いても満足するだろう。明るく華やかな音で「ロシア感」は薄い。カラヤン/ベルリン・フィル1971年録音4-6番セット後のウィーンフィルとの録音と同様の演奏だが、より激しく力強い。ティンパニをこんなに強打させるカラヤンは他にない。シノーポリ/フィルハーモニア1992年デジタ...

  • ドライアイから失明!

    先月、配信か放送か〜U-NEXTで見る大河ドラマ「平清盛」を全編見た後で右目の痛みが引かなくなった。病院でドライアイにヒアルロン酸を処方してもらった。ところが、痛みが引くどころか益々強くなり、視力が低下して形や色は見えるものの文字が全く読めなくなった。左目は黄斑浮腫で、視野の中心部が変形し、暗くなって見えない。家の中は歩けるがPCやスマホは使えない。これは事実上の失明ではないか。再診では、角膜に多数の傷が...

  • チャイコフスキー交響曲聴き比べ(6)〜第5番〜ストコフスキー、ベーム、バルビローリ、スヴェトラーノフ。ゲルギエフ

    「第5番」ストコフスキー〜その1/フィラデルフィア管弦楽団1934年モノラル録音ストコフ節全開の凄まじい音が叩きつけられる。しかしこの年代の録音にしては奇麗に入っているし、針音もしない。アセテーㇳ原盤が残っていたのか?ストコフスキー40代の力強い演奏が聴ける。ストコフスキー〜その2/デトロイト交響楽団1952年アナログライブ録音「ステレオの実験的な録音」とあり、ライブでもある。1楽章の終わりで拍手が入ったり、3楽...

  • https://fugaku2.blog.fc2.com/blog-entry-3277.html

    視力劣化のため暫く休載します。...

  • 畳表の張替えは引っ越し以上に大仕事

    家具移動の少ない中央の4枚は5年前に変えたが、両端の4枚は15年変えていない。ケバ立つような箇所はないが大分変色してきた。今は色の変わらない畳表がある。畳屋さんも高齢のため、今年一杯で店を畳むという最後のチャンスと思い切った。畳の上のものは総て出すが、家具等は室内の移動で済ます。5年前にしなかった原因はこれ。いったん外したら絶対に元に戻せない。その上今なら情報分電盤に入れるが、光ケーブルがこの部屋に入っ...

  • チャイコフスキー交響曲聴き比べ(5)〜第5番〜ヴァント、バーンスタイン、ムラヴィンスキー、メンゲルベルク、モントゥー、インバル

    「第5番」ヴァント/北ドイツ放送管弦楽団1994年デジタルライブ録音あのヴァントのチャイコフスキー、さぞかし剛直なと思っていたが、意外と柔軟だった。勿論、憂いとか激情といった要素は無い。過剰な表情付けやテンポの揺れもない。カッチリとした構成の上に泰然自若と流れてくるヴァントのチャイコフスキーだった。バーンスタイン/ニューヨークフィル1988年デジタル録音出だしからダイナミックで起伏の激しいバーンスタインのチ...

  • チャイコフスキー交響曲聴き比べ(4)〜第4番〜スヴェトラーノフ、ゲルギエフ、パイタ、オールソップ、バーンスタイン、ロジェストヴェンスキー、セル、小沢

    「第4番」スヴェトラーノフ/ソビエト国立交響楽団1990年デジタルライブ録音(サントリーホール)4-6番シリーズの内ブラスとティンパニが吠える何時ものスヴェトラーノフ、確かに凄まじいエネルギーだが、此れ迄のように煩さを感じない。弦を含めてソフト、クリアーに捉えられている。ポニーキャニオンが録音していた。ポニーといえばフジサンケイグループのポップスの老舗というイメージだが、クラシックに乗り出していた時期もあっ...

  • チェリビダッケのエグモント

    チェリビダッケって何時からこんなスタイルになったのだろう。最初から?チェリビダッケを知ったのは、大学祭(半世紀も前)の催しでベルリンフィルの映画をやっていた。その中で戦後まもなくチェリビダッケがベルリンフィルの立て直しを依頼された。廃墟と化したベルリンの瓦礫の山の中でベルリンフィルを振る若きチェリビダッケの姿は脳裏に焼き付けられた。確かあのサントラ盤があってその曲、エグモントだったと思う、名演奏だっ...

  • チャイコフスキー交響曲聴き比べ(3)〜第4番〜ベーム、マルケヴィッチ、ムラヴィンスキー、バルビローリ、チェリビダッケ、カラヤン

    「第4番」ベーム/ロンドン交響楽団1977年録音4〜6番のセットの内ベームとチャイコフスキーというミスマッチに興味が湧いて買った。1楽章でブラスは良く鳴るは、強弱の起伏は大きく、アッチェルランドがかかるは、黙って聴けばとてもベームとは思いつかない。しかし2楽章からはテンポの遅いのが馬脚を露す。4楽章冒頭で強烈な勢いよくで出て来る第1主題もオケの音量が上がるだけて、相変わらず楽譜通りの緩目のテンポが続く。ここで...

  • チャイコフスキー交響曲聴き比べ(2)〜第4番〜ロストロポービッチ、ロジェストヴェンスキー、ストコフスキー、マゼール、メンゲルベルク、フルトヴェングラー

    「第4番 LP」ロストロポービッチ/ロンドンフィル1977年録音 4〜6番シリーズの内1877年にチェイコフスキーは28才の音楽院の女生徒と結婚した。『ところが全然卑俗な女で、チャイコフスキーの芸術に対する理解などは少しも無い。』(堀内敬三氏「名曲解説全集」)『突如として音楽学校の生徒と結婚して、その卑俗な女の情熱に不幸な悩みを感じていた時に作曲した』((村田武雄氏「チャイコフスキー交響曲全集解説」)この記述は怪しい...

  • チャイコフスキー交響曲聴き比べ(1)〜第1ー3番〜ロストロポービッチ、カラヤン、ロジェストヴェンスキー、

    「シェラザード追加」シェラザードで入っていなかったロストロポービッチのLPを発見。追加した。ロストロポービッチ/パリ管弦楽団1974年録音ロストロポービッチのチェロはどんな重いパッセージでも軽々と鳴る。指揮でもそれをオケに要求しているかのようで、速いクレシェンド、アッチェレランドでパリ管をドライブする。コンマスのソロで聴かせるシェラザードのテーマは割とアッサリ弾かれて、シュヴァルベの情緒纏綿という程でも...

  • 配信か放送か〜U-NEXTで見る大河ドラマ「平清盛」

    10年前に「平清盛」という大河ドラマが放送された。「鎌倉殿の13人」の一世代前、頼朝の父義朝と清盛それに後白河法皇を中心に展開する。清盛というダーティなイメージで本編は見なかったが、後で総集編を見ると面白そうだった。再放送を待ったが、視聴率が惡かったのか一向に出てこない。U-NEXTが11月末までの予定で配信している。31日間無料と言うので使ってみた。テレビをLANを繋いだが、登録・ログインが出来ない。ここ数年の...

  • ムソルグスキー~展覧会の絵聴き比べ(4)~音楽三昧、

    「展覧会の絵」音楽三昧1989年デジタル録音30年前、FM放送でこの曲を聴いて、直に日本橋のレコード店ワルツ堂へ走った。リコーダーやビオラダガンバの古楽器でオーケストラを弾く、何と奇抜な事をと思ったが聴いてみると真面目に室内楽に編曲している。元はピアノ曲なのだから室内楽で演奏出来ても不思議ではない。誰もやった事がない。しかも古楽器というのがユニークで面白い。響きの少ない古楽器でキエフの大門は流石に苦しいが...

  • この木なんの木

    散歩に出ずとも窓越しに見事に紅葉した大木が見える。オーディオルーム兼シアタールームなので、普段この窓はシャッターを下ろしたままになっている。とは言え、15年もこの紅葉に気がつかなかったとは。...

  • ムソルグスキー~展覧会の絵聴き比べ(3)~トスカニーニ、ライナー、アンセルメ、ケーゲル、マルケヴィチ、スベトラーノフ、フェドセーエフ、デュトワ

    「展覧会の絵」トスカニーニ/NBC交響楽団1953年モノラル録音8Hスタジオのタイト感がない。カーネギーホール録音とあってもタイト感のある録音も有ったのに。ステレオ前夜で各楽器にマイクを配置しているかのだろうか、「出番」の楽器が指揮者の横で鳴らしているかのようにクリアに聞こえる。音はともかくトスカニーニのエネルギーが凝縮された演奏は今でも類を見ない。一年後に亡くなる人のものとは思えない。アメリカではラジオか...

  • ムソグルスキー~展覧会の絵聴き比べ(2)~ホロヴィッツ、カッチェン、カペル、チェルカスキー、プレトニョフ、アファナシエフ、

    「展覧会の絵」ホロヴィッツ1948年私家盤ライブ録音カーネギーホールでの公演を録音私家盤とあるが劇場が録ったのだろう。気にならない程度のアセテート盤の針音がするだけで、綺麗な音で録れている。締まった、力強いホロヴィッツのタッチがよく捉えられている。後年、ヴィルトオーゾ的な曲を弾かなくなってモノラル録音しか残っていないのは残念だ。1951年ライブ録音ニューヨークでの公演の録音とある。海賊版か?中低域が膨らん...

  • ムソルグスキー~展覧会の絵聴き比べ(1)~山下、リヒテル、ストコフスキー、カラヤン、シノーポリ、サラステ、チェリビダッケ

    「展覧会の絵LP」ストコフスキー/ニューフィルハーモニア録音年代不詳(オケが同じ事からCDと同じ1965年と考えられる)通常使われるラヴェルの編曲出でなくストコフスキー自身が編曲している。左右の弦のやり取りやブラスの空中戦など、演奏効果を狙った編曲になっている。最終曲「キエフの大門」は「ナニコレ珍百景」で使われている。カラヤン/ベルリンフィル1965年アナログ録音アナログ録音からデジタルでリマスタリングし、再びア...

  • リムスキー・コルサコフ~シェラザード聴き比べ(3)~朝比奈、コンドラシン、フェドセーエフ、ピッツァーロ、山下和仁

    「シェラザード」朝比奈/大阪フィル1982年アナログライブ録音朝比奈がこの曲を得意にしていたというので、買ってみた。テンポや強弱の変化は少ない。それが重厚感を与えている。シェラザードのテーマを弾くヴァイオリンソロは中々良かった。コンドラシン/コンセルトヘボウ1980年アナログライブ録音力強さと繊細さ、コンドラシンの指揮は両方を併せ持つ。4楽のアッツェレランドからクライマックスに至る部分も、コンセルトヘボウが...

  • リムスキー・コルサコフ~シェラザード聴き比べ(2)~ゴロワノフ、チェクナヴォリアン、ライナー、ミャンフン、チェリビダッケ

    「シェラザード」ゴロワノフ/ボリショイ劇場管弦楽団1950年録音序奏の後、美しいヴァイオリンとハープでシェラザードのテーマが出てきたので、思わず身を乗り出したら、オケの強奏が潰れた音で続いて出てきた。その後はオケの音は潰れまくり、ヴァイオリンにもそのオケが被って散々な事に。爆演大魔王ゴロバノフやり過ぎ。バックにゴロ音が混じっている。1950年なのにアセテートで録ってるのか?このヴァイオリンはオイストラフだ...

  • リムスキー・コルサコフ~シェラザード聴き比べ(1)~ストコフスキー、カラヤン

    「シェラザードLP」ストコフスキー/ロンドン交響楽団1964年録音デッカ自慢のフェイズ4録音が素晴らしい。フィリップスのオーディオクリニックシリーズに対抗してオーディオアドバイスシリーズと銘打っている。最新録音ではないが細かな音の変化も聴き取れるように再カッティングしているという。音の滑らかさで同じ音源のCDに優っている。カラヤン/ベルリンフィル1967年録音ストコフスキーの前に聴いていたのがこれ。シヴァルベの...

  • マーラー交響曲全集聴き比べ(30)第9番~クレンペラー、クーベリック、ジュリーニ、ヘルビッヒ、アバド、バルビローリ

    「第9番」クレンペラー/ニューフィルハーモニア1967年アナログ録音ここに来てやっとクレンペラーの良さが分かった。豪放磊落な指揮がマーラーと合うのだ。弟子だからマーラーを良く理解していたという事かあるかも知れないが。クレンペラーはこのやり方でモーツァルトも振ってしまう。でもそれはチョットと私は思うが、好きな人も居るかも知れない。クーベリック/バイエルン放送交響楽団1975年アナログライブ録音5〜7番で聴いたの...

  • マーラー交響曲全集聴き比べ(29)第9番~カラヤン対バーンスタイン対決

    「第9番」バーンスタイン/ベルリン・フィル1979年10月アナログライブ録音バーンスタイン生涯唯一のベルリン・フィルを振った録音初めてのオケで練習時間が充分取れないという状況下でオケも燃えた。残念ながら映像は残っていない。唯一この放送録音が残っている。1楽章から高い緊張感があり、壮絶な演奏になっている。それでもオケの見通しは良く、音の濁りは無い。3楽章が猛烈なアッチレランドで終わると、アダージョで4楽章が始...

  • マーラー交響曲全集聴き比べ(28)第9番~

    「第9番」ベルティーニ/ケルン放送交響楽団1991年デジタルライブ録音(サントリーホール)どうもつかみ所の無い曲で、曲想は混沌とし、幽界を手探りで彷徨う趣がある。一度聴いただけでは、演奏がどうこう言う所まで理解が及ばない。インバル/フランクフルト放送交響楽団1986年デジタル録音マーラーの交響曲の中で最も曖昧模糊とした楽想の9番には、インバルの無色無臭の透明な音が取っつきやすい。ボリュームを上げても澄んだ音を保...

  • マーラー交響曲全集聴き比べ(27)第8番~サッパリ判らん時は

    第8番は聴かず嫌いだった。これまでも声楽入りの交響曲はあったが、一部の楽章だけで宗教曲のように全面的に入るのはこれだけだ。それでも全集に入っているので8種類ある。とにかく聴いてみるたが、ハイティンク/コンセルトヘボウ、インバル/フランクフルト放送交響楽団では何処が良いのかサッパリ判らない。聴きどころをハッキリさせてくれそうなシノーポリ/フィルハーモニアを聴いてみる。声楽部は歌詞の意味なぞ無視して音とし...

  • Capture oneの完全アンインストール

    レンズは大方断捨離したが、ソニー以外でルミックスが一台残っている。ソニーだけならEXpressを使えば良いが、今更シルキイピクスに戻れない。ルミックスにC1は必要だ。とにかく画像を読み込めないから何も出来ない。ライセンスをデアクチベートして再インストールし、アクチベートしても同じ。サポセンにメールしても、相変わらずコピペの返事しか返ってこない。書いたことに対するレスポンスがない。ライセンスコードがソフトと...

  • マーラー交響曲全集聴き比べ(26)第7番~バレンボイム、ケーゲル、クレンペラー、クーベリック、コンドラシン

    「第7番 夜曲」バレンボイム/シュタッツオパー・ベルリン2005年デジタル録音今もピアニストと指揮者のニ刀流を続けている。4楽章ではセレナーデだけでなくマンドリンが弦と並んで鳴るのを聴かせてくれる。細かいところがをカバーしていながら、伸び伸びとした演奏で音楽が彈んでいる。他にマーラーの交響曲を録音していないかとHMVを探したが9番しかない。一方でブルックナーの交響曲全集は3回も録音している。自身はユダヤ人でイ...

  • マーラー交響曲全集聴き比べ(25)第7番~ショルティ、スベトラーノフ、ノイマン、ベルティーニ、シノーポリ、バーンスタイン

    「第7番 夜曲」全集セットのCDを半分聞き終えた所で、7番にのめり込む原因となったLPを聴く。ショルティ/シカゴ交響楽団1970年アナログ録音LPそれまではモーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスが中心で、こんなに始まり方をする交響曲は無かった。暗い出だしは、これからどんな恐ろしい音楽が始まるのかと思わせる。聴き直してみると、暗い部分はそれ程長く続くわけではなかった。それでもこのLPでは出だしの部分を繰り返して...

  • マーラー交響曲全集聴き比べ(26))第7番〜セーゲ、アバド、アバド、ギーレン、ゲルギエフ、ティルン・トーマス

    「第7番 夜曲」セーゲルスタム/デンマーク国立放送交響楽団1992年デジタル録音セーゲルスタムらしさが良く出た気宇壮大な名演。特に1楽章は遅いテンポでオケをタップリと鳴らし、聴くものを圧倒する。現在セーゲルスタムのマーラーやシベリウスは交響曲全集どころか単品ものも見当らない。「クラシックは死なない」シリーズで人気が出た頃に、3,5,6,7,9番を買っておいて良かった。アバド/ベルリンフィル2002年デジタルライブ録音...

  • JBL2231Aを全てのスピーカーのサブウーファーとして使う

    オールJBLシステム~075+LE8T+2231でOPPOからは2系統の出力が使えることで、前記事ではYAMAHA100MとRCA50シングルの相性が非常に良いことが分かった。ならば1000MにサブウーファーJBL2231Aを繋いでやれば周波数的にも下へ伸ばせる。さらにそのサブウーファーを他の全スピーカーで鳴らすことも出来る。右のフローがサブウーファーの系統で、チャンネルデバイダーCX2310は2chステレオ用で、以前CX3400とシリーズにして使っていた。し...

  • ヤマハ1000Mの話/マーラー交響曲全集聴き比べ(23)第7番~ハイティンク、インバル、テンシュテット

    「第7番 夜曲」ハイティンク/コンセルトヘボウ1969年アナログ録音弦の刻む葬送行進曲風のリズムにホルンが主題を響かせる序奏部が印象的で、この暗い曲を何枚も買うようになった。2楽章と4楽章に夜曲と付けられいるが、夜曲に相応しいのは度々ヴァイオリンが甘くメロディを奏でる4楽章の方で、ギターやマンドリンまで持ち出される。5楽章は古代ローマ軍の行進のようなティンパニの連打で雄壮に始まり、後半では1812年序曲のように...

  • マーラー交響曲全集聴き比べ(22)~ピアノデュオ版

    「第6番 悲劇的」 「第7番」ツェンカー&トレンクナー1991~2年デジタル録音6番はツェムリンスキー、7番はカゼッラによってピアノ4手用に編曲されている。リストのベートーヴェン交響曲の編曲と違って、家庭で手軽に交響曲を楽しむ為の編曲のようだ。多種多様な楽器を持ち込んだ色彩豊かな曲を4本の手だけで表現するは難しそうだが、元の音楽のエッセンスを失わない編曲になっている。音を整理したら此れ迄隠れていた骨が現れる...

  • ロケーション絶好の蜂の巣〜その後の顛末

    7月にロケーション絶好の蜂の巣で挙げたように石の穴の中にははちの巣ができていた。スズメバチ程でないにしてもやや大きなアシナガバチだった。10月になれば女王蜂が新しい場所へ移動し他のハチは死ぬラシので、そのままにしておいた。最近は飛んでいる姿を見ない。穴を覗いてみると、巣が地面に落ちている。これでオシマイか。石を倒してみると、何と未だうじょうじょ居る。大半は飛んで来る元気もなく、ブロック塀にしがみつい...

  • マーラー交響曲全集聴き比べ(21)第6番~ショルティ、クーベリック、セーゲルスタム、ジンマン、ティルソン・トーマス、ゲルギエフ

    「第6番 悲劇的」ショルティ/シカゴ交響楽団1970年アナログ録音1楽章からエンジン全開全速で、コントラバスの序奏の後ティンパニとブラスの雨嵐。矢張り剛腕ショルティかと聴いていると.3楽章アンダンテモデラートは叙情的。あれれと思っていると4楽章ではティンパニとブラスは後退し、弦や木管が主役に出てきた。弦の音はやや硬質だ。いよいよ「ハンマー」と待ち構えているとダーンと来たが、4楽章の出だしで出てきた大太鼓と同...

  • マーラー交響曲全集聴き比べ(20)第6番~ルイジ、シャイー、コンドラシン、フェドセーエフ、セル、ギーレン、バルビローリ

    「第6番 悲劇的」ルイジ/MDR(旧ライプツィヒ放送)交響楽団1998年デジタル録音ルイジは今年から3年間N響の首席指揮者を務める。演奏時間は88分と長いが、テンポが遅いと感じるよりもタップリ聴かせている様に聞こえる。弦が美しい。3楽章のアンダンテモデラートは言うに及ばず、他の楽章の緩徐部分でもっと長く続けてと思うくらいだ。ブラスも強奏でもけっして耳に突き刺さるような音にはならない。反面チェレスタや鉄琴、鈴、...

  • マーラー交響曲全集聴き比べ(19)第6番~アバド、カラヤン、朝比奈、ボンガルツ、ヘルビッヒ、ラトル

    「第6番 悲劇的」アバド/ベルリン・フィル2004年デジタルライブ録音コントラバスの力強いユニゾンで序奏が始まり、ヴァイオリンが主題を弾き始める。カラヤン時代から変わらぬベルリン・フィルの滑らかで精緻な音だ。驚いた事に2楽章で静かなアンダンテモデラートが奏でられる。普通は2楽章はスケルツォ、3楽章がアンダンテモデラートで演奏される。この第6番はマーラーが何度も改し、その中に2楽章と3楽章を入れ替えた版も出版さ...

  • マーラー交響曲全集聴き比べ(18)第6番~ベルティーニ、インバル、スベトラーノフ、シノーポリ

    「第6番 悲劇的」ベルティーニ/ケルン放送交響楽団バーンスタイン、テンシュテットの巨魁2人の後で聴くと物足りなさが残ると思った。しかし、1楽章冒頭から堂々としたスケールの大きな演奏が始まると、そんな危惧は何処かへ行ってしまい、ベルティーニの描くマーラーの世界に嵌まり込んてしまった。静かなシーンに美しさを見出すと、1楽章の第2主題が甘いヴァイオリンで奏でられる部分、3楽章の第1主題がヴァイオリンからホルン、...

  • オールJBLシステム~075+LE8T+2213

    月並みだがJBLにはマッキントッシュ(McIntosh) が一番合うまでは075+LE8Tで我慢していたが、クラシック用の4WAYシステムを調整していると38センチウーファーが欲しくなった。OPPO UDP205からの出力を抵抗切り替え式のボリュームを通してスイッチで切り替えている。これまでの075+LE8TはMcIntosh MC152で駆動している。これにJBL 2213を加えるには、チャンデバへ行っている出力とパラに繋げば良い。試しに、RCA2分岐器で合成して...

  • マーラー交響曲全集聴き比べ(17)第6番~ノイマン、ハイティンク、バーンスタイン、テンシュテット

    「第6番 悲劇的」6番は、5番より更に多く25種以上ある。このシリーズの切所だ。ノイマン/チェコフィル1980年アナログ録音荒野を疾走するようなスピード感がある演奏。これだけ聴く分には不足はないが、他と比較するともう少し弦が柔らかい方が聴きやすいのにと思う。4楽章の「ハンマー」が1回鳴らされる。鍛冶屋の鉄床を叩いたような音だった。最初のクライマックス、だが後の2回は無かった。30分もあるこの楽章の半分以上が、ラ...

  • ダイナベクター KARAT17D2〜CDとの聴き比べに使えるカートリッジ(2)

    LP メータ/ロサンジェルス・フィル1976年アナログ録音シュアのカートリッジで聴いたが、全くノイズがでない。ほぼ新品状態。「難しい」と一度聴いたきりで、レコード棚に入れたままだったのだろう。SATINでかけてみると、こちらも綺麗にトレースする。5楽章の途中でいきなりティンパニの強打があるが、何事も起こらなかった。低域がガッチリしてきて、それまでと印象が変わる。欲を言えば高域がもう少し延びて欲しい。これは特性で...

  • マーラー交響曲全集聴き比べ(17))第5番〜セーゲルスタム、クーベリック、ゲルギエフ、コンドラシン、シャイー、スイトナー、メータ

    「第5番」セーゲルスタム/デンマーク国立放送交響楽団1994年デジタル録音非常にスケールの大きな演奏。葬送行進曲から緊張が続く。1楽章から2楽章に移っても悲壮感が持続し、3楽章で舞曲がメロディに現れてやっと息がつげる。4楽章のアレグレットも只の緩徐楽章ではなかった。緊張感が継続する。5楽章の最後の一音が鳴り終わるとホットした。クチ直しというか耳なおしにジャズのCDを聴いて、漸く頭の底に残っていたオコリが解けた...

  • マーラー交響曲全集聴き比べ(16))第5番〜カラヤン、シェルヘン、デプリースト、バルシャイ、アパド、ショルティ

    「第5番」カラヤン/ベルリン・フィル1973年アナログ録音やっぱりカラヤンから。・テンポの揺れは少ない。・弱音はより弱く演奏する・弦は常にスムースで濁らない。と予想していた通りの演奏だった。4楽章のアレグレットは当然美しいが、際立ってという程ではなかった。マーラーはカラヤンにとってそれほど入れ込むレパートリーではなかったのだろう。それでも心地よい響きに身を委ねる愉悦感は堪らない。シェルヘン/フランス国立放...

  • マーラー交響曲全集聴き比べ(15))第5番~テンシュテット、インバル、ハイティンク、バーンスタイン

    「第5番」テンシュテット/ロンドンフィル1988年デジタルライブベルティーニと逆に弦が軽い。どの楽章もコントラバスのピチカートは良く聞こえる。EMIがワーナーに買収されてデジタルリマスターを行った盤はもっと音の分離が良いと聞くが、私はイギリスのオケ然としたこの音を捨てがたい。3楽章コントラバスのリズムに乗る舞曲風の音楽が盛り上がってゆき、ホルンが入り、タムタムも入り速度が上がって行く。ティンパニで中断、また...

  • マーラー交響曲全集聴き比べ(13))第5番~ノイマン、スヴェトラーノフ、シノーポリ、ベルティーニ

    「第5番」ノイマン/チェコフィル1978円アナログ録音5番は20種以上ある。最初にどれを聞こうか迷った。インバルやテンシュテットはシックリこなかった。トップバッターは出来るだけすんなり曲に入っていけるものを選びたい。以後それを基準に聴いていくのだから。結局ノイマンが一番しっくり来た。オケの鳴りっぷりが良かった。トランペットに聞き覚えのあるメロディが流れて来る。まもなく他の楽器も加わり、やがてヴァイオリンと...

  • マーラー交響曲全集聴き比べ(12))第4番〜カラヤン、ライナー、ゲルギエフ

    「第4番」カラヤン/ベルリンフィル1979年アナログ録音やっとカラヤンが登場した。あの田舎者ブルックナーの交響曲を都会風の洗練された音に変身させたカラヤンの事、色彩満載のマーラーなら黙ってベルリンフィルの前に立つだけで事足りる。全集がなくて4,5,6,9番しか無いのは返す返すも残念。独墺の指揮者はこぞってブルックナーをやりたがるが、マーラーには冷たい。歴史的にダユダヤ系を嫌う一面がまだあるのだろう。このカラヤ...

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