羽生で年越しそば
志多見の「辻九」が閉店して初めて迎える大晦日。大切な場所を失ってしまったような、そんな喪失感を覚える。閉店を知った翌日には、厨房で働く夢さえ見た。「辻九」は高校時代のバイト先で、思い入れは深い。閉店は寂しい限りだが、いままでありがとうと、感謝の気持ちを伝えたい。昨夜、やや空腹感を覚える状態で睡眠薬を飲んだせいか、変に体がだるかった。気を抜くと落ち込みそうだったから、ロラゼパムを飲む。昨夜の余熱が残っている内に、『東京・埼玉の城郭』(新人物往来社)を読む。年末年始、人ごみを避けて閑散とした城館を訪ねるのが好きだった。それなのに、病気になってからというもの、羽が折れてしまった感がある。何か強い力で背中を押されないと動けない。ちょっとの力では思い付きで終わってしまう。妻から言わせると、自分は会心の一撃を狙ってい...羽生で年越しそば
2023/12/31 23:59