固有種の高山植物が多く生育することで知られる標高1667.7mの夕張岳、2011年6月下旬の登山の様子です(こちらの続き)。標高1300m付近に位置する望岳台を過ぎると前岳と呼ばれる標高1501mのピーク麓をトラバースするような登りとなります。この辺りは北向き斜面のためかまだ所々に残雪が見られました。残雪とシラネアオイの両方が同時に見られました。低地では見られない光景です。前岳麓のトラバースが終わりしばらく進んでから振り返って撮影。この岩山が前岳ではなかったかと思います。望岳台から約30分。登山道の傾斜が徐々に緩やかになると間もなく標高1400m付近の前岳湿原入口に到着です。ここまで登ってきてようやく夕張岳が見えました。中央からやや左の稜線の最も高い位置が山頂です。夕張岳の手前に写っている岩峰はガマ岩かと...夕張岳登山2011年6月5
島牧村を経て向かった檜山地方北部のせたな町、2011年5月下旬の様子です(こちらの続き)。せたな町では内陸部のやや標高の高い場所に牧草地が広がっています。渡島半島西部では自治体間を結ぶ主要道路は海岸線を走る国道ですが、島牧村からせたな町に入った後はその牧草地帯内を通って南に向かいました。やがて見えてきたせたな町瀬棚地区。せたな町は2005年(平成17年)に北檜山町、瀬棚町、大成町の3町がに合併して誕生した町ですが、旧・瀬棚町の中心だった場所になります。漁港の傍らに、遠くからでもかなり大きいことがよく分かる目立つ巨岩が横たわっています。3つ連なっているように見えるこの巨岩、瀬棚地区のシンボルとも言える三本杉岩と呼ばれる奇岩です。瀬棚地区の漁港を見渡せそうな位置に展望台らしきものがあるのが見えます。やや内陸部...立象山展望台@せたな町2011年5月
2019年7月下旬、新得町の拓鉄公園に群生していたオオウバユリの花をこちらで紹介しましたが、2か月経過した同年9月下旬、近くまで来たので公園を再訪しました。当然のことながら花の姿は既にありません。高さ2m近くまで成長したオオウバユリの茎にはなにやら果実のようなものが実っていました。これはオオウバユリの果実なのでしょうか…これだけ群生していると花が咲き終わった時期でもなかなか見応えある風景です。拓鉄公園周辺の様子。新得町中心部から1kmほどの場所。やや郊外といった雰囲気ですが、周辺には住宅街が建ち並んでいます。洞爺湖町で1月下旬に撮影したオオウバユリ。厳冬期を山野を散策すると頻繁に目にしますが、種子を放出し終わるとこのような状態になります。(新得町2019年9月)オオウバユリ@新得町拓鉄公園2019年9月
2006年6月中旬に訪れたウトナイ湖で出会ったオオハクチョウ。傷病で北帰行出が来なくなったオオハクチョウがつがいとなり、ウトナイ湖畔で子育てしていた頃の様子、最終回です(こちらの続き)。湖畔を遠ざかっていくオオハクチョウのファミリー。飛べなくなったのは親鳥の1羽、恐らく母鳥ではないかと思います。飛ぶことが出来たもう1羽の親鳥も北帰行をやめ、母鳥とつがいとなり子育てをしていました。いったんは遠ざかっていったファミリーですが、少し経つと戻ってきました。雛たちに対するちょっとした運動の時間なのでしょうか。先導する親鳥と、背後を守るもう1羽の親鳥、といった感じに見えました。どこに向かうのか見ていると、この日最初に出会った勇払川がウトナイ湖に流入する箇所に戻っていきました。このファミリーの休息場所だったのかもしれま...ウトナイ湖生まれのオオハクチョウ2006年6月6
2015年5月上旬、GW休暇を利用して旅した宗谷地方。豊富町の上サロベツ原野に位置する湿原センターを訪れた時の様子(こちらの続き)。かつてサロベツ湿原で泥炭採掘に使用されていた浚渫(しゅんせつ)船が屋外に展示されています。湿原の地盤は極めて軟弱です。窪地が形成されるとすぐに水没してしまう湿地では浮力が働く船体構造でないと活動できなかったようです。浚渫船で採掘された泥炭層はパイプラインを経て工場へ輸送されていました。この機械は輸送段階で使用された水洗分離機のようです。サロベツ湿原センターを基点とする周囲約1kmほどの木道を一周して戻った後、センター横にある泥炭産業館に立ち寄りました。館内はそれほど広くありませんが、ここでは泥炭採掘後から土壌改良材を生成するまでの工程で使用された機械類が展示されています。サロ...サロベツ湿原センター@豊富町2015年5月5
固有種の高山植物が多く生育することで知られる標高1667.7mの夕張岳、2011年6月下旬の登山の様子です(こちらの続き)。登山道脇にシラネアオイが群生する標高約1250mの石原平から約20分ほど登ると標高1300mを少し超えた辺りに位置する望岳台に到着。石原平から先は徐々に展望が開けつつありましたが、望岳台に来て樹林帯を完全に抜けた感じです。看板には登山口から3.5km、山頂まで3.6kmと書かれています。ちょうど半分来たところになります。往路は馬ノ背コースを登ってきましたが、登山口の夕張岳ヒュッテから1時間50分が経過していました。文字がかすれていますが、転落防止を呼び掛ける注意喚起の看板です。まったく自信がありませんが、最奥に見える山は標高1726.1mの芦別岳のように感じました。望岳台から西方向の...夕張岳登山2011年6月4
低地の新緑と高山の残雪のコントラストが美しい2011年5月下旬の島牧村で撮影した写真をこちらで紹介しましたが、島牧村では休憩時間を利用して撮影したのみで、この日の目的地は渡島半島北部の日本海側の町、せたな町でした。せたな町は北檜山町、瀬棚町、大成町の3町が2005年(平成17年)に合併して誕生した自治体です。新町名はかつての瀬棚町をひらがな読みにしたものです。渡島半島の日本海側では海岸線を走る国道沿いに集落が形成されていますが、せたな町では内陸部の高台にも道路が整備され周囲には牧草地帯が広がっていました。せたな町は島牧村の南側に隣接しています。海岸線の国道を走って島牧村からせたな町へ、その後、高台へと続く道路に入りました。渡島半島の日本海側というと険しい海岸線をただひたすら国道が走っているという印象でした...せたな町の牧草地帯2011年5月
オオウバユリの花が満開に咲いていた2019年7月下旬の新得町拓鉄公園の様子(こちらの続き)。訪れたのは7月20日を少し過ぎた頃、まさにちょうど今時期です。花の時期はほぼ終盤。枯れ落ちた花弁の下から膨らみ始めたばかりの果実が顔をのぞかせていました。アイヌの人々はオオウバユリをトゥレプと呼び、球根部分の澱粉(でんぷん)は重要な食糧とされていました。オオウバユリ群生地の近くにあった展望台。周囲の樹木の方がはるかに大きく成長しているため登ってみてもまったく展望がありません。北海道拓殖鉄道が廃止されて公園が整備された1968年(昭和43年)頃はまだ樹木が大きく成長しておらず現在よりはるかに見通しが良かったのかもしれません。拓鉄公園のすぐ近くを走る根室本線を普通列車が通り抜けて行きました。かつてこの地に存在した柘植鉄...オオウバユリ@新得町拓鉄公園2019年7月2
2006年6月中旬に訪れたウトナイ湖で出会ったオオハクチョウ。傷病で北帰行出が来なくなったオオハクチョウがつがいとなり、ウトナイ湖畔で子育てしていた頃の様子です(こちらの続き)。勇払川がウトナイ湖に流入する付近の河畔で休んでいた親子にしばらく動きがなさそうだったのでウトナイ湖畔を散策して戻ってくるとようやくオオハクチョウの親子も揃って活動を開始し始めた頃でした。先ほどまでの休憩場所だった勇払川流入箇所からそれほど離れていない場所ですが、まずは湖畔に立ち寄って一休み。目指す場所はもう少し先のようです。親鳥の1羽と雛1羽は上陸せずに湖面で待っているように見えました。湖畔に上陸したのはもう片方の親鳥と雛3羽です。ウトナイ湖を訪れた観光客に大人気でした。子連れの動物はかなり神経質で獰猛になりがちですが、このオオハ...ウトナイ湖生まれのオオハクチョウ2006年6月5
2015年5月上旬、GW休暇を利用して旅した宗谷地方。豊富町の上サロベツ原野に位置する湿原センターを訪れた時の様子(こちらの続き)。サロベツ湿原センターを基点とする周囲約1kmほどの木道を一周して戻ってきました。センターの背後にはかつてサロベツ湿原にて泥炭採掘に使用されていた浚渫(しゅんせつ)船が屋外提示されていました。サロベツ湿原の泥炭は土壌改良材として用いられるために1970年から2000年代初期まで採掘されていました。採掘に使用されたのがこの浚渫船ですが、パッと見では本当に船のような構造をしています。泥濘(ぬかるみ)の激しい湿地帯で泥炭採掘作業を効率的に行うためには船体の構造の乗り物が必要だったのでしょう。浚渫船の説明看板。現役だった頃の写真があります。拡大はこちら。浚渫船の前方に突き出たロータリー...サロベツ湿原センター@豊富町2015年5月4
固有種の高山植物が多く生育することで知られる標高1667.7mの夕張岳、2011年6月下旬の登山の様子です(こちらの続き)。標高約1100m、冷水コースと馬ノ背コースとの合流点を過ぎてさらに登っていくと登山道脇に満開に咲くシラネアオイの群落が現れました。シラネアオイ群生地の登山道はロープが張られています。登山道を逸脱してシラネアオイを傷つけないよう配慮されているようです。シラネアオイの群生地には石原平(せきげんだいら)と書かれた札がありました。標高1250mほどの石原平。登山道前半の苦しい登りが続く途中、ここに少しだけ平坦な場所があり休憩スペースとして利用する登山客がいました。自分もここで休憩しつつ、群生するシラネアオイを撮影しました。石原平を過ぎる辺りから登山道は樹林帯を抜けて徐々に見晴らしが良くなって...夕張岳登山2011年6月3
一週間ほど前のこと、十勝地方の山野にてオオウバユリの花が満開に咲いているのを見かけました。オオウバユリは国内では中部地方以北に分布していますが、北海道に多い北方系の植物のようです。道内では低地のほぼ全域で見られるごく普通の植物ですが、2019年7月下旬に十勝地方の新得町で撮影したオオウバユリを紹介します。撮影場所は新得町市街地から南に約1kmほど離れた拓鉄公園。かつて存在した北海道拓殖鉄道の南新得駅の跡地が公園として整備されています。北海道拓殖鉄道は新得駅から分岐して鹿追町を経て上士幌町までを結んだ民営鉄道で1928年(昭和3年)に開業しました。南新得駅は拓殖鉄道における新得駅のひとつ隣の駅でした。なお、新得駅は札幌と釧路・根室を結ぶ国鉄根室本線の途中駅として1907年(明治40年)に既に開業していました...オオウバユリ@新得町拓鉄公園2019年7月
傷病で渡りが出来なくなったオオハクチョウがウトナイ湖でつがいとなり子育てしていた2006年6月中旬の様子をこちらで紹介していますが、休んでいた親子にしばらく動きがなさそうだったのでその場を離れウトナイ湖畔を散策してみました。野生鳥獣保護センターやネイチャーセンターがある北側の湖畔には自然観察路が設けられています。その中で湖畔に続く観察路を散策してみました。湖畔の散策路から撮影したウトナイ湖。春と秋の渡りの時期には多くのガン・カモ類で賑わいますが、初夏のウトナイ湖はとても静かな雰囲気でした。ウトナイ湖は平均水深0.6m程の浅い湖ですが、漁業権が設定されており、コイやフナ、ナマズなどが漁獲されています。北海道ではこれらの淡水魚を食べる習慣があまりないのですが(育った経験から恐らくですが…)、どういった場所へ出...初夏のウトナイ湖畔2006年6月
道央圏の最西端となる後志地方の島牧村を2011年5月下旬に訪れた時に撮影した写真です。日本海側に面した島牧村は札幌中心部から西に約160km、車で約3時間の場所にあります。集落はほぼ海岸線に沿って形成されている漁業の町で2022年5月末現在で人口1330人ほどの小さな自治体ですが、内陸部は国内で北限となるブナの原生林を有する自然豊かな山林が広がっています。島牧村中心部付近の海岸。海沿いを走る国道からさらに海岸に近づいてみると、舗装はされていましたが地元の方しか使用しないような細い道路がありました。積丹半島から渡島半島南部にかけて険しい地形が連続しますが、島牧村中心部付近では4kmほど砂浜が広がっています。背後に見える山並は標高1520.2mの狩場山(かりばやま)を最高点とする狩場山地です。残雪が多く白色の...新緑の狩場山山麓@島牧村2011年5月
2015年5月上旬、GW休暇を利用して旅した宗谷地方。豊富町の上サロベツ原野に位置する湿原センターを訪れた時の様子(こちらの続き)。サロベツ湿原センターを基点とする周囲約1kmほどの木道を散策することでサロベツ湿原を体感することが出来ます。木道を半分ほど歩いたところで現れた小沼。湿原内によく見られる湖沼の小さなものかと最初は思いましたが、形状が人工的です。木道脇に設置された看板。小沼の跡はやはり人工的なものでした。サロベツ湿原は成長速度が1年に1mm程度という気の遠くなるような長い年月を経て植物の遺骸が積もって形成した泥炭地です。泥炭採掘は土壌改良材として用いられるために1970年から2000年代初期まで行われていました。この小沼は泥炭採掘の跡地です。看板の地図と写真の部分の拡大はこちら。写真撮影しながら...サロベツ湿原センター@豊富町2015年5月3
固有種の高山植物が多く生育することで知られる標高1667.7mの夕張岳、2011年6月下旬の登山の様子です(こちらの続き)。夕張岳には登山口が2つありますが、夕張岳ヒュッテのすぐ近くから始まる馬ノ背コースを選びました。尾根沿いの比較的急な斜面をひたすら登っていきます。あまり視界のない樹林帯の中を登っていきます。馬ノ背コースの全長は6.8km程。登山開始から約30分経過して頂上まで5.3kmの一の越と書かれた看板を通過。一の越から20分弱で二の越を通過。二の越の看板は倒れていました。前半の苦しい登りが続きます。時折見える岩山は標高1501mの前岳でしょうか。夕張岳への登山道は前岳の裾を通っています。馬ノ背コースを登り始めてほぼ1時間で分岐点と書かれた場所に到着。ここがもう一つの登山道である冷水コースとの合流...夕張岳登山2011年6月2
全国に衝撃を与えた4月23日の知床半島斜里町の遊覧船沈没事故からあと10日ほどで3か月が経過します。乗員乗客26人中、現段階で生還者なしという大事故となりました。事故直後から沈没した遊覧船の引き上げ、網走港へえい航されるまで連日ひっきりなしにニュースで扱われていたものの最近は報道される時間もめっきり少なくなってしまいました。しかし、未だ行方不明者12人いう事実を忘れてはならないと、地元民として強く感じています。様々なことを考えさせられた今回の事故ですが、旅好きで知床半島の遊覧船にも何度も乗船している自分としては、ほんの少しのタイミングのズレで自分も被害者になっていたかもしれないと激しく戦慄しました。紹介する写真は2012年7月下旬に訪れた知床半島にて、プユニ岬の展望台から撮影したウトロ市街地付近の様子です...プユニ岬@斜里町ウトロ2012年7月
2006年6月中旬に訪れたウトナイ湖で出会ったオオハクチョウ。傷病で北帰行出が来なくなったオオハクチョウがつがいとなり、ウトナイ湖畔で子育てしていた頃の様子です(こちらの続き)。4羽いた雛と親鳥。勇払川が湖に流入する畔で休息していました。少しの昼寝の後、活動再開しました。親鳥の近くを歩き回っていた雛たちですが、そろそろ湖に入って移動を始めそうな雰囲気です。親鳥の一方の羽。変形していて飛ぶことは難しいように見えました。ウトナイ湖に渡ってきた後に怪我をしたのでしょうか。(苫小牧市2006年6月)ウトナイ湖生まれのオオハクチョウ2006年6月4
PCが壊れたので新調した後のソフトのセットアップに少し時間がかかっていたものの、それも間もなく完了していたのですが、その間にサボり癖がついてしまい更新が滞ってしまっていました。いつの間にか7月中旬に入ろうかという季節。このままではいかんということで、少しづつになるかもしれませんが更新を再開していきます。写真はちょうど3週間前の週末に訪れた帯広市内の十勝川河畔林の様子です。この付近は太平洋に注ぐ河口まで約50km程の中流域となります。この付近では堤防の内側に河畔林や草原が広がっており、草原ではハマナスの花が咲き始めていました。とてもよい香りが周囲に漂っています。海浜性ハマナスがこのような内陸部で咲いているのは少し不思議でしたが、河口から分布を広げてきたものなのでしょうか。さらに、札内川が十勝川に合流するこの...白いハマナスとルピナスの花@帯広市2022年6月
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