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2006/01/22

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  • 「アイヌモシㇼ」

    観光地化した十勝で英語が日本語と共にアナウンスされていてアイヌがアイヌ語を習っているという逆転が、言語の背景にある力関係を示している。テレビで「インディペンデンス・デイ」を見ているシーンがあるけれど、あれはドイツ人の監督がアメリカで思い切りアメリカ万歳やっている映画で、かなりアイロニカル。日本人韓国客が主人公のカント(哲学者のカントかと思ったら、アイヌ語で「天空」という意味)の母親に「日本語お上手ですね」と言うのは悪気がないだけに無神経が際立つ。アイヌの伝統が「守り」に入って、熊狩りが禁止されそうになっているのは現代の感覚に合わないからという理屈はつくだろうが、たとえばアイヌが川から鮭を採るのも禁止されていて、許可をとるのに身長を越すほどの書類を作る必要があった、他民族の「主食」を禁止した例はないとはアイ...「アイヌモシㇼ」

  • 「ゴールデンカムイ」

    プロジェクトとすると原作のどこまで映像化するのかと思う。原作が完結していることは知っているが、実は結末までは読んでいない。長編マンガの原作はどうしても人気のあるうち、つまり連載中に他のメディアに移されることが多く、「あしたのジョー」が連載途中でアニメに追いつかれてしまい、10年後に改めて「2」としてやり直せたのは例外で、それだけきちんと終わっていてラストまで見通せたからだろう。「進撃の巨人」「鬼滅の刃」といった人気連載が完結しても人気を保てるよう他のメディアに乗り換えながら飽きさせないのは進歩。キャラクターの再現度が高い割に役者の地もちゃんとわかる。アシリパの山田杏奈が大きくなったのは例外として変顔の再現度は高いのが可笑しい。童顔に対してきりっとした喋り方が良く、杉本がアシリパさんとさんづけで呼ぶのが不自...「ゴールデンカムイ」

  • 「VESPER ヴェスパー」

    主人公のヴェスパーって少年なのか少女なのかわかりにくいのだが、エンドタイトルでラフィエラ・チャップマンと出るので女とわかる。神話的な両性具有イメージを付与していると思しい。森からコケやキノコみたいなサンプルを集めているあたり、ちょっとナウシカを思わせる。それと共に連想させるのはタルコフスキーで、木の壁の家や森の中、川面などの質感は「アンドレイ・ルブリョフ」「ノスタルジア」、荒廃したSF世界という点では「ストーカー」ばり。種が現実にあるいわゆるF1種みたいに一回しか収穫できないという制限をかけられているという世界観は現実的すぎて意外性に欠ける。ドローンみたいに自在に空中を浮遊する顔の落書きがしてある物体が寝たきりの父親の声を代弁したり、中身がぐちゃぐちゃした内臓状になっているあたりの有機物と古びた金属の取り...「VESPERヴェスパー」

  • 「ベネシアフレニア」

    世界有数の観光都市であるベネチアにクルーズ船でやってきたグループが仮面で正体を隠した道化に一人また一人と惨殺されていく。よくあるホラーだったらキャンプとかホリデーとかに設定するのを外国まわりのクルーズにして非日常感を演出するという寸法。しかもクルーズ船に対して現地人がすごい反発していて一方で観光業がなければ食いっぱぐれているという葛藤が背景にある。日本はどうなのかなと思った。白昼堂々と大勢の観光客たちの前で惨殺してもツーリストたちはショーだと思ってスマホを向けるだけという趣向が面白い。-YouTube「ベネシアフレニア」-公式サイト「ベネシアフレニア」-映画.comVeneciafrenia-IMDb「ベネシアフレニア」

  • 「ある閉ざされた雪の山荘で」

    タイトルに偽りありで、山荘は実際には雪に閉ざされてはいない。そういう見立てあるいは「つもり」で演じなさいという指示があるだけ。この指示してくる劇作家兼演出家というのが終始姿を現さない処理が結構中途半端なのは気になった。山荘の2Fを真上から見取り図みたいな平面に開いて見せる「ドッグヴィル」みたいな趣向がちょっと面白い。階段を降りて1Fに向かうと姿が消える。こう言うとなんだが、集められた集団が歳がみんな20代後半で、役者らしくそれなりに美男美女となると顔が見分けにくい。アメリカ映画みたいに人種が違えばともかく。作中に出てくる「そして誰もいなくなった」みたいにフラットな人物配置で途中まで通して、そこから誰か特別な存在(たとえば探偵役)に移行する処理は難しく、この場合かなりムリしているように思える。劇中に出てくる...「ある閉ざされた雪の山荘で」

  • 「コンクリート・ユートピア」

    大災害に襲われたアパート群のうち一棟だけ倒壊を免れているという図がどうも納得できない。「パラサイト半地下の家族」を横にしてみましたといったところなのだろうけれど、阪神淡路大震災の時に明らかになったように、貧困層の住宅だけ壊れて富裕層の住宅は倒壊を免れたという具合に社会的な格差が自ずと出たというわけではないから。イ・ビョンホンの正体不明の男がヒロイックなのと暴力的なのを併せ持っていてすわ主役なのかと思うと割と中途半端。-YouTube「コンクリート・ユートピア」-公式サイト「コンクリート・ユートピア」-映画.comConcreteUtopia-IMDb「コンクリート・ユートピア」

  • 「サン・セバスチャンへ、ようこそ」

    アレンらしくウェルズ=「市民ケーン」ベルイマン=「野いちご」「第七の封印」「仮面ペルソナ」フェリーニ=「81/2」ブニュエル=「ブルジョアジーの秘かな愉しみ」「皆殺しの天使」ゴダール=「勝手にしやがれ」トリュフォー=「突然炎のごとく」ともうオマージュというか引用だらけなのだが、意外(というか)なのはクロード・ルルーシュ=「男と女」が音楽つきで再現されたこと。芸術というかゲイジュツ志向ではないのが混じった。「ペルソナ」のセリフはわざわざスウェーデン語にしているという凝りっぷり。演出はシンプルで、さらさらとひっかからないように撮っている。ヨーロッパのヌーヴェルヴァーグをはじめとする映画人はヒッチコックやハワード・ホークスなどハリウッドの監督でも自分のスタイルを持った人は称揚したのだけれど、アレンはあまりそうい...「サン・セバスチャンへ、ようこそ」

  • 「エクスペンダブルズ ニューブラッド」

    EXPENTABLESのうち中ほどのAの文字を4に変えてEXPENT4BLESにしてシリーズ4作目なのにひっかけている。かなり世代交代気味で、邦題に「ニューブラッド」=新しい血とわざわざ断っているが、スタローンが引っ込み気味で、新しく加入した女(ミーガン・フォックス、レビ・トラン)に東洋人二人(トニー・ジャー、イコ・ウワイス)はどちらもあまり生かされていない。核爆発に無神経なのには、またかよと思う。ラストシーン直前に回想入れるっていうのはねえ。実質ジェイソン・ステイサムとその他大勢。-YouTube「エクスペンダブルズニューブラッド」-公式サイト「エクスペンダブルズニューブラッド」-映画.comExpend4bles-IMDb「エクスペンダブルズニューブラッド」

  • 「猿女」

    ラストが三通りあって、イタリア公開版、ディレクターズカット版、フランス公開版と全然違う。イタリア公開版はベッドに横たわった猿女の遺体が黒味に囲まれてだんだん小さくなっていく、ディレクターズカット版は死後ウーゴ・トンニャッティ扮する猿女の夫が見世物小屋を開くところまで続く、フランス公開版は猿女が死なないのみならず顔中に生えていた毛が抜けてアニー・ジラルド(当然、美女)の素顔が現れるといった具合。正直、なんべんもラストを見せられるのは生理的にきつかった。もろに終わりそうで終わらないのだから。考証的、研究としての意義があるのはわかるけれど。多毛症の女を猿まがいの見世物にして金を稼ぐという最低な真似をしておいて途中で結婚するのにはあれと思ったし、妊娠する(その後の展開は前述の通り分かれるが)ということは性交したわ...「猿女」

  • 「時は止まりぬ」

    エルマンノ・オルミ監督第一作。舞台は雪に振り込められたダムに隣接された山小屋で登場人物は三人だけ、それも一人が下山してから交代で若いのが補給されるといった調子で、最初から最後まで出ているのは一人だけ。どんな設備があるのかいっぺんに見せないでダムの内部を順々に紹介したり、その内部に水がたまっているのを手でかい出したり、教会が近くにあるのを吹雪が強まったので避難先にしたりと、いちいち手の届く範囲で危機が起こっては去る。去ってしまえばさほどではないとはいえ、その時はかなり深刻。↑の写真にあるように雪に人型をつけたり、風邪をひいたらしい未成年にミルクに酒を混ぜて飲ませて、熱がひいたらアルコールくさいというあたりのユーモアがいい。-YouTubeIltemposièfermato-IMDb「時は止まりぬ」

  • 「せかいのおきく」

    白黒にしたのは糞尿を撮らなくてはいけないせいだろうけれど、そこにふっとカラー画面が混じってくる(糞尿ではない)。法則らしいものはなくて、ラストカットだけ広角ぎみのレンズを使っているのも、あまり理に落ち過ぎないようにするのが狙いではないか。おきくが喉を切られて口がきけなくなるのが芝居の見せ場になるかと思わせてそんなに表には出ない。無言の饒舌さといったところに抑えている。池松壮亮と寛一郎の二人の衣装のボロさ加減がすごくて逆に手がかかっている。おきくが半紙に筆で書く仮名文字が上手。-YouTube「せかいのおきく」-公式サイト「せかいのおきく」-映画.com「せかいのおきく」-IMDb「せかいのおきく」

  • 「NOCEBO ノセボ」

    舞台はアメリカかと思ったら、アイルランドのダブリンでした。監督はロルカン・フィネガンLorcanFinnegan。フィネガンというからアイルランド系かと思って検索してみたが、個々の映画の関係者とするとひっかかるのだが、どういうわけかWikiでは個人としては名が出ていない。個人のホームページは出る。謎のフィリピン人役のチャイ・フォナシエルは1986年9月27日生まれの37歳。小柄なもので、もっと若く見える。英語、セブアノ語、タガログ語、ヒリガイノン語を解するとのこと。フィリピン映画「リスペクト(2017)」に出ているらしく、2018年の第31回東京国際映画祭「CROSSCUTASIA#05ラララ東南アジア」で上映された記録がある。アイルランドというとITが普及してからは大いに経済発展したが、それまでは貧しい...「NOCEBOノセボ」

  • 「カラオケ行こ!」

    中学生役の齋藤潤は2007年6月11日生まれの出演当時16歳。メガネをかけているところは何だかハリーポッター第一作の頃のダニエル・ラドクリフとちょっと似ている。子役出身というわけではなくまだキャリアは浅いが、ヤクザ役の綾野剛が縦横無尽に投げ込んでくる球をキャッチするあたりの堅い表情が器用になりすぎなくていい。クライマックスのカラオケ絶唱で喉を押さえているのは変声期でムリに声を出しているということか。このあたりは原作の方がはっきり描いている。合唱部の部長という役のわりにあまりちゃんと歌っておらず発言は批評に徹している。ヤクザたちがよく怒らないものだが、いずれにせよリアルなヤクザではなく「セーラー服と機関銃」みたいなコメディ要員。「映画を見る会」がVHSテープで「白熱」「四十三丁目の奇蹟」「カサブランカ」「自...「カラオケ行こ!」

  • 「ゴジラ-1.0/C」(白黒版)

    カラーと白黒の両方の版があるのとしては比較的最近では「マッドマックス怒りのデスロード」があるが、技術の進歩のせいか初めから白黒用の照明で作ったのかと思うくらい微妙な画調が出ている。今では白黒映画は「せかいのおきく」「花腐し」などそんなに珍しくなく、フィルムだと最初から白黒用のを用意しないといけないわけだが、デジタルだともう少し手前が省けるのではないか。知らんけど。フィルム時代の「マスターズ・オブ・ライト」のデジタル版みたいな本が出ないものか。白黒だと第一作の、特に生中継しながらゴジラに襲われる場面のオマージュが生きる。焼け跡のセットの質感も白黒ならではの抽象化をいったんくぐり抜けたリアル感がある。余談だが、1954年のファースト「ゴジラ」の三年前の1951年、日本映画初のカラー映画「カルメン故郷に帰る」で...「ゴジラ-1.0/C」(白黒版)

  • 「ミークス・カットオフ」

    西部開拓史を描いているには違いないが、虚像を剥いでリアルな実像をさらけ出すといったニューシネマ的な手つきではなく、男たちが世にもあやふやなまま道を決めて、それに女たちはついていくしかないという先の見えなさがそののまま「現代」の見通しになっている。「ファースト・カウ」もそうだったが、1:1.37のスタンダードサイズ。「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」もそうだったが、字幕で「先住民」ではなく「インディアン」と訳している。当時の言葉遣いを考えればそうなる。ビーバーが乱獲されてほとんど絶滅したことは「ファースト・カウ」にも言及されていた。幌馬車が崖から落ちて樽から水が漏れ、そのまま銃を向け合うクライマックスになだれ込むあたりは生死を賭けている割にどこかそれが特別なことではない感じが残る。-YouTube「ミー...「ミークス・カットオフ」

  • 「夢のチョコレート工場」

    ジョニー・デップ=ティム・バートンによるリメイクや先日公開された前日談映画と比べて人工的なルックではなく、かなりフィルムのざらっとした質感が出ている。ウンパルンパ(ウーパールーパーに似ているが、関係あるのか?)が大勢出てくるのだが、合成で増やしているのではない。というか、この時代は合成技術自体あまり発達しておらず、姿かたちが似た小さな人間を大勢出したらしい。脚本は原作者のロアルド・ダール自身だが、クレジットされていないデヴィッド・セルツァー(「オーメン」)の手がかなり加わっているとのこと。-YouTube「夢のチョコレート工場」-映画.comWillyWonka&theChocolateFactory-IMDb「夢のチョコレート工場」

  • 「サンクスギビング」

    サンクスギビング(感謝祭)といっても、クリスマスやハロウィンに比べると日本ではなじみがない。七面鳥を食べるといっても、大きすぎて持て余すだろう。クリスマスならサンタクロース、ハロウィンならブギーマンみたいな有名なキャラクターがいるが、感謝祭のジョン・カーヴァーとは清教徒を乗せたメイフラワー号の航海中の指導者で、プリマス植民地の初代総督でもあると言われてもピンと来ない。16世紀から17世紀にかけて実在した人物で、メイフラワー号というあまりにアメリカ的な史実であることが足をひっぱっている。とはいえ、ホラーとなるとすべては単なる残虐な見せ場のための口実になるのだが、犯人は誰かといったミステリ的な趣向も加えて飽きさせないのは定石。主演のネル・ヴェルラックという女優さん、ずいぶん背が高いなと思ったら1m82cm。母...「サンクスギビング」

  • 「PERFECT DAYS」

    朝早くに目を覚ました役所広司が古い木造家屋の二階の部屋から階段を降りてきて玄関から出ると、そのままドアに鍵をかけないで近くの自動車の鍵を開けて乗り込むのにあれ?と思った。玄関に鍵をかけなかったように見えたけれど見間違いかなと思っていたら、玄関のドアにはこの後も鍵がかけられることはない。仕事用の鍵がものすごく多いのが対照的。盗むようなものなどないこと、それ以前に所有欲がない、少なくともモノにたいする執着がないことを表わしているといっていいだろう。(と、思ったのだがプッシュしてから閉めると自動的に鍵がかかる仕掛けらしい。ホテルみたいで、見かけによらない)公衆のトイレを掃除する仕事、というのを聞いて、どうかすると実際にトイレを素手で地位のある人が掃除する、あるいは子供にさせて精神的な修行・鍛錬にするといったそう...「PERFECTDAYS」

  • 「土を喰らう十二ヵ月」

    都会から地方に移動するオープニングにかかるジャズが洒落ていて、出てくる食事が食材からして自分で採ってくるのが今になると凄い贅沢。贅沢すぎるくらい。室内シーンが思い切って画面を暗くして、それでいて鮮明に撮れている。沢田研二が老けてなお艶っぽい。エンドタイトルの歌がまた艶っぽい。水上勉の原作は「美味しんぼ」で名前を知ったのだけれど、雁屋哲の臭みはここではついていない。-YouTube「土を喰らう十二ヵ月」-映画.com「土を喰らう十二ヵ月」-IMDb「土を喰らう十二ヵ月」

  • 「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」

    シリーズもので時間的に遡った作りというのは今や珍しくないが、もともとシンボリックなキャラクターとして出てくるウォンカをはっきり主役に据えたのは思い切りがいい。ティム・バートン版のリメイクは今にして思うとかなりビサールなケレン味の強いアレンジだったけれど(ジーン・ワイルダー主演版はそうでもない)、今回はおとぎ話か童話っぽいテイストに寄せている。チョコレートを食べるとふわふわ宙に浮くなどファンタスティックな情景。主役のティモシー⋅シャラメは少女マンガから抜け出てきたみたいとかなり言われたものだけれど、人食い役の「ボーンズアンドオール」ですらロマンチックな持ち味を保っていたのを生かして、優男でも腐らずへこたれない。ヒュー・グラントがこれまでのウンパルンパ役とは違ってキャラクターを単一にして立てている。草刈正雄で...「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」

  • 「シャクラ」

    映画の途中から新しい登場人物が出てきたりするもので、これはシリーズものの再編集版か、それに類するものかと思ったら、果せるかなぴしっと終わらない。韓国映画の「TheWitch魔女」とかアメリカ映画の「テリファー」の劇場公開版がストーリーでいうと始まりではなくドラマ版の続きにあたるようなものだろう。これだけ登場人物や部族や国の名前で、ひどく難しいなじみのない漢字が頻出するのも珍しい。振り仮名ふってありますからね。基本アクション映画なのだからもうちょっとシンプルなのかと思った。中盤、ドニー・イェンが敵が集結している真っ只中に乗り込んでいって、敵対者たちと酒を酌み交わして縁を絶つという矛盾した儀式を行った後このまま命を落として終わるのかと半ば本気で思った。後で思うと、ここからペースが乱れる。いろいろ不満を述べてい...「シャクラ」

  • 「ダークグラス」

    盲人が盲導犬に引かれて殺人鬼に狙われる姿は「サスペリア」そのまんま。あれほどいい意味でのハッタリも効いていない。殺人鬼の姿を見せないでおくのかと思うと中途半端に顔を見せ、実は顔はもう見せていたのでしたとネタバレ?するあたりは「サスペリアPART2」なのかなあ。ダリオ・アルジェント10年ぶりの新作といってもかなり前に全盛期は過ぎている印象。-YouTube「ダークグラス」-公式サイト「ダークグラス」-映画.comOcchialineri-IMDb「ダークグラス」

  • 「アリスの恋」

    この映画の日本公開時のポスター↑では、監督マーチン・スコルセーゼと表記されていた。それが「タクシードライバー」の時はマーティン・スコシージになり、今のスコセッシ表記に落ち着いた。オープニングの人工的な大セットと赤い照明は「風と共に去りぬ」ばりで、スコセッシのシネフィルぶりを見せる。歌手として売り込もうとするアリスがものすごくダサいグリーンのワンピースといういでたちなのがかなり可笑しい。アリスがジャムがついたナイフを拭いた布でそのままテーブルを拭くのはずいぶんと無神経で、アメリカ人らしいというか。だいぶ前にテレビで見たときはクリス・クリストファーソンとの関係がハッピーエンドに見えたけれど、今見るとちょっと引っかかる。またアリスの連れ子に手を上げるのではないかと思ってしまう。ハーヴェイ・カイテルのウブな若者と...「アリスの恋」

  • 「ロアン・リンユィ 阮玲玉」

    実在のロアンが25歳という若さで亡くなっているので、それをだいぶ過ぎた主演のマギー・チャンが振り返る形で半ば自分を通したイメージで捉えている感じ。白黒サイレント映画の中の姿として交錯しながら現れるのが若くして亡くなった人の伝記映画というスタイル自体凝っている割に明快で、全体に良い意味で回顧的。-YouTube「ロアン・リンユィ阮玲玉」-映画.com阮玲玉-IMDb「ロアン・リンユィ阮玲玉」

  • 「劇場版 SPY×FAMILY CODE: White」

    今さらだけれど、時代設定が漠然と現代ではなく、おそらくスパイが跳梁していた冷戦期のイメージで、敵の母船がギガントみたい。こういうとダサいが、これも「血がつながっていない」家族の話なのね。アーニャが一応両親のことを「チチ」「ハハ」と呼ぶのが可笑しい。-YouTube「劇場版SPY×FAMILYCODE:White」-公式サイト「劇場版SPY×FAMILYCODE:White」-映画.com「劇場版SPY×FAMILYCODE:White」

  • 「TALK TO ME トーク・トゥ・ミー」

    幽霊が祟る時に相手に幻覚を見せて(東海道四谷怪談とか)その相手が殺してはいけない人を殺させるという手を使ったりするが、それに近いことを幽霊の存在を前提にしないで、使っている。イヤだなあ。-YouTube「TALKTOMEトーク・トゥ・ミー」-公式サイト「TALKTOMEトーク・トゥ・ミー」-映画.comTalktoMe-IMDb「TALKTOMEトーク・トゥ・ミー」

  • 2023年12月に読んだ本

    12月の読書メーター読んだ本の数:23読んだページ数:5291ナイス数:0エンニオ・モリコーネ映画音楽術マエストロ創作の秘密――ジュゼッペ・トルナトーレとの対話読了日:12月03日著者:エンニオ・モリコーネ,ジュゼッペ・トルナトーレ鬼の筆戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折読了日:12月04日著者:春日太一キミのお金はどこに消えるのか読了日:12月07日著者:井上純一がんばってるのになぜ僕らは豊かになれないのか読了日:12月07日著者:井上純一安倍晋三の正体(祥伝社新書682)読了日:12月07日著者:適菜収僕らの蟹工船小林多喜二『蟹工船』より(ビームコミックス)読了日:12月08日著者:唐沢なをき黄金の服(小学館文庫)読了日:12月09日著者:佐藤泰志会社員でぶどり8読了日:12月10日著者:橋本ナオキ...2023年12月に読んだ本

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