自分のための、自分だけの
旅のお供に新書でもと思い、書棚から引き出した。この書名に惹きつけられる。それは「自分のため」と「エコロジー」が結びつくかという問いが沸き起こるからだ。ちょうど五年前の三月に読んでいたこの本を、感想メモはこう締め括っていた…「刺激的で、戦略的な一冊」。改めてそう思いつつ、詳しく見ていたら。汎用性の高い考え方だなと印象づけられた。それは「他人と共生するための『エゴ合わせ』テクニック」という箇所だ。ここでは快適な住環境がモチーフとなっているが、そのためにコミュニティを手段にして「合意形成」を図る技術論がある。目指す状況に向かって利益をすり合わせていく原則が示されている。ポイントは「感情の対立」と「利害の対立」を分けて考えていくこと。なかなか難しく思えるが、結果的に「自分のため」と割り切りながら、合理的な関係を築...自分のための、自分だけの
2025/03/31 09:20