不良、反骨、いやいやズボラ
「晩秋」は暦通りに今週中盤で終わりを告げ、本当の「初冬」となるようだ。こんな読み方でいいのかという乱読法にすがって、三冊読む。『不良のための読書術』(永江朗ちくま文庫)ちょうど2000年発刊で、90年代までのことが主となっている。デジタルの勢いは留まることなく出版界を変貌させているように見えるが、それでも新刊書が「洪水状態」で出し続けられていることも事実だ。第一章「いったい誰が本を読んでいるのか」では読書に関する分析めいた内容が載っている。結論は「カミは物体だからエラい」にあるだろう。今もって「本」の存在感は残っている。そして過剰な供給状況に対応して、著者は第二章で「ゴダール式読書法のススメ」を提示する。その方式の基本とは「適当にページを開き、20ページから30ページ読む。それだけである」ということ。一つ...不良、反骨、いやいやズボラ
2022/11/28 15:40