先日、雪の藤原岳に登ってきました。登山口までは、名古屋から一時間程度で行ける、気軽な雪山です。前回、いわゆる古典的なうつ病について考えてみました。ちょっと補足するならば、精神科医のクレペリンが活躍していた1900年ごろは、「うつ病」とは、内因性のものに限られ
現代の「うつ病」は、多種多様な病相を呈しているといえるでしょう。しかも、患者の訴えのままに、よく吟味もせず、無責任に診断書を乱発する精神科医(ごく一部であると信じたい)が存在することから、ますます問題が複雑化するに至っているのではないかと私は考えています
なにから書くべきなのかが、わからない・・・。う~ん、まず、うつ病のメカニズムから考えてみましょう。って、いうかメカニズムが解明出来たら、これは歴史的な精神医学上の大発見なので、あくまで、「きっとこんなことなのだろう」という仮説です。(モノアミン仮説と言わ
私は、メンタルヘルスの社内勉強会を実施するとき、まず、参加者にこんな質問を投げかけてみることから始めます。「精神科にかかる病気って、どんなものが思い浮かびますか?」読者のみなさんは、「うつ病」以外に何が思い浮かびますか?答えの中で「うつ病」の次に多いのが
リクエストをいただいたので、心身症と心気症について整理してみたいと思います。この二つは、なんとなく名前が似ているので、混同しやすく、出題者側にしてみれば都合がいいということで、頻出になっていますよね。でも、中身をきちんとすれば、答えははっきりとするんです
みなさまへ学科試験が終わった直後の熱せられた状態で、理解して欲しかった精神分析の話題は、ほぼ書ききりました。参考になりましたでしょうか。今後も、時々更新するつもりですが、基本的には、みなさんの方から「これについて書け」というリクエストに、お答えする形が中
《「投影」とは、本当は自分自身の中にある問題を、他人のものとしてしまう防衛機制である》そんな選択肢、あるいは記述を何度か見たように思います。でも、これって、意味不明ではないですか?自分の問題を他人の問題にしてしまえたら、なんていいだろうと思います。私が1
すみません、多忙につき、更新はまた明日以降に。「正解は明日」とした問題の答えだけ書いておきます。「陰性転移が激しい場合に、カウンセリングを中止することがある」ということについてですが、最大限の継続努力はなされるべきですが・・・例えば、境界例水準(いわゆる
精神分析の問題で、かつ出題の範囲としてテキストでは理解が難しいのは、今回の「転移と逆転移」と防衛機制の「投影」です。精神分析のシリーズは、今回を含めてあと二回でいったん終わります。あ~でも、「失策行為」も出題例があったので少しやらないとダメか・・・。では
なんとなく、話が前後してしまう感じだけれども、前回は、フロイトの生きた時代背景について語ったので、今回はフロイトってどんな人物だったのか、そのあたりからはじめてみようと思います。ジークムント・フロイト(freud,S)は、1856年にウィーン生まれて、1890年ごろから
きょうは、産業カウンセラー協会の東京研修部が主催するセミナー「オープンダイアローグ入門」に出ています。講師は産業カウンセラーではなくて、大学の心理学の教授です。もし、オープンダイアローグを知っている人がいたら、精神医学に関心の高い方だと思います。フィンラ
フロイトは、幼児期にどのような体験をするかが、人格形成のうえで非常に大切であると考えています。リビドーという言葉を聞いたことがありますか?サザンオールスターズの桑田佳祐さんの歌詞にも時折登場するんですが・・・それはさておき、リビドーとは性的な衝動であり、
その1では、精神分析的な心理療法のありかたをざっくり理解するために、わかりやすい模式例で説明しました。現実には、「死んじゃえ」のような、明確な体験による洗浄強迫のようなものではなくではなく、例えば、主訴としては「人の視線が気になって仕方がない。自分でもな
フロイトの大発見といえば、「無意識の存在」というのが、臨床心理学の常識です。ただ、もうちょっと詳しく言うと、「力動的な無意識の存在」という方が丁寧かもしれません。″力動的な無意識″とは、どんな無意識なのでしょうか。たとえば、中学3年生の女の子と、その母親(
産業カウンセラーの学科試験が2019年1月20日に終りました。いま、試験勉強から解放されて、ホッと一息ついているところです。試験の問題などをインターネットに公開することは、産業カウンセラー協会の規定に違反するので、そのような行為は行いません。ただ、試験の印象を語
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