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二鶴工芸です。古い着物のシミというか、難の直しというか、金彩で隠しています。直し加工、難隠し。汚れが付いたとか、染料が入ったりした箇所に金彩加工で誤魔化します。というか、誤魔化すという表現が適切かどうかですが・・・。画像はビフォー・アフターですが、菱文様の大外の金茶地に染料が入り込んでいます。それと唐花の白地に汚れがあります。その箇所に金箔で砂子の詰め、銀箔で振り砂子加工を施しました。バックの花にも染料が入っていますが、やりだすとキリがないので今回は菱文様の箇所のみ。加工方法は正解はありません。金彩を施すと豪華にはなりますが、それがこの着物とバランスが合っているかどうかもあります。どうしようもない場合は仕方ないですが。金彩はこういう事もできますが、やれば良いというものでもなく。高価なものですので、基本的に...直し加工
二鶴工芸です。加工で難しいのが白地での箔の発色です。一般的に金色・銀色のイメージというのがあると思います。特に箔よりも砂子(箔紛)を使う場合には気を使います。今回は白地に銀紛(かなり微細なもの)で加工したいとの相談で。(※私の加工ではありません)加工した時に銀ぽく見えて欲しいとのこと。箔をそのまま貼ると銀には見えますが今回は加工上、箔を竹筒でつぶした砂子よりももっと細かい粒子の粉を使いますので発色がかなり変わります。※箔そのものも発色の好みがあり、銀に少し金よりの色目の箔を使う場合もあります。例えばアルミ素材のLG紛だと銀ねずのような発色になってしまいます。銀素材の高砂の500メッシュでさえ発色がイライラとします。そこで金属粉ではないですが、パール紛を使っていただきました。金属らしい発色はないですが、加工...白地に銀色