経済的に厳しい状況にある方の生活を支える公的制度はさまざまなものがありますが、「どうせ自分には関係ない」と思って申請していない人も少なくありません。チャンスを逃さないためにも、自ら制度について知っていくことが大切です。本記事では、Aさんの事例とともに、年金生活者支援給付金についてFPオフィスツクル代表・内田英子氏が解説します。 ここまで減るとは…“おひとり様老後”の現実 72歳のAさん(仮名)は、6歳年上の夫と長年二人三脚で暮らしてきました。年金額は2人あわせて月19万円ほど。贅沢はできませんでしたが、慎ましくも安定した生活を送っていました。 ところがある冬の日。夫が自宅で倒れ、そのまま帰らぬ…