1st Generation Jetliner 〜 Pakistan Air Force

パキスタン・イスラム共和国の空軍組織であるパキスタン空軍（Pakistan Air Forece）。米国やフランス、中国、ロシア、スウェーデン製の戦闘機、偵察機、爆撃機、早期警戒機、給油機等の他に人員輸送用の機材も保有しています。 1990年11月の平成の即位の礼の際に参列する要人（カーン大統領夫妻ほか）を乗せて飛来した B707。羽田の RWY33R（当時）を両翼端からベイパーを曳きながら離陸していく姿です。上昇角度が緩やかですね。 Pakistan Air Force B707-351B 68-19635 HND ランキング参加中飛行機

1st Generation Jetliner 〜 NMB Air Operations

小径・ミニュチュアサイズのボールベアリング製造メーカー日本ミネチュアベアリング（現ミネベアミツミ）が自社専用の貨物航空会社として米国に設立したミネベア航空（MNB Air Operations）。1985年〜1988年は B727、1988年〜1995年は B707、1995年〜2002年は DC-10 を運航し成田でも見かけることがありました。しかしながらローカルコンテント拡大に伴って空輸貨物が減少し加えて後継機と目した MD-11 の導入に経済性を見出せなかったことから 2002年に運航を終了し会社も清算されました。成田の RWY16 にラインアップする B707。 NMB Air Ope…

1st Generation Jetliner 〜 Air Hong Kong

1986年11月に英国や香港の実業家によって設立され 1988年2月から B707 によって貨物チャーター便の運航を開始したエア・ホンコン（Air Hong Kong）。その後定期便も開設しアジアやオセアニア、欧州へと路線を拡大し日本にも就航していました。1994年6月にはキャセイ・パシフィック航空（Cathay Pacific Aiwways）が 75%の株式を取得し 2002年2月には残り 25%も取得し同社の完全子会社となりました。その後キャセイとドイツの DHL との間で合弁事業の合意がなされキャセイが 60%、DHL が 40% の株式を所有することとなりましたが 2018年末には株…

1st Generation Jetliner 〜 Kalitta - American International Airways

1947年にコンラッド・コニー・カリッタ（Conrad "Connie" Kalitta）が自動車部品輸送業者として設立したコニー・カリッタ・サービス（Connie Kalitta Services）。1984年にアメリカン・インターナショナル航空（American International Airways）に社名を変更し B747 や L-1011、DC-8、Twin Beach、Learjet 等で貨物輸送、救急輸送、旅客チャーターを運航していました。1997年にキティホーク（Kitty Hawk）と統合しキティホーク・インターナショナル（Kitty Hawk International…

1st Generation Jetliner 〜 Hawaiian Airlines

ハワイにおいて小型機を使った遊覧飛行や島間路線を目的に 1929年1月に設立されたインターアイランド航空（Inter-Island Airways）。1941年10月1日にハワイアン航空（Hawaiian Airlines）に社名を変更し使用機材の大型化、ジェット化に合わせて米本土や南太平洋エリアにも路線を拡大し日本へもチャーター便として飛来していました。しかし 1990年代に入ると経営が悪化し 1993年9月にチャプター 11 の適用を申請し破綻しました。資産売却や路線網・機材の整理等のリストラにより翌年 9月には破産手続きから脱却し一時は経営状況は改善しましたが 2003年3月に再びチャプ…

1st Generation Jetliner 〜 Flying Tigers

日中戦争において米国の義勇軍 AVG（American Volunteer Group）として参戦したフライング・タイガース（Flying Tigers）の元構成員によって 1945年に設立された航空貨物会社ナショナル・スカイウェイ・フレイト（National Skyway Freight）。翌年には部隊名にちなんだフライング・タイガー・ライン（Flying Tiger Line / Flying Tigers）に社名を変更しました。当初は米国内や大西洋貨物路線に就航していましたが朝鮮戦争の際には朝鮮半島や日本に米国軍や国連軍のためのチャーター便を運航し、その後も民間貨物輸送や MAC チャー…

1st Generation Jetliner 〜 Emery Worldwide Airlines

1946年に米国で最初の貨物航空会社として設立されたエメリー・エア・フレイト（Emery Air Freight）は 1981年にリブランドされエメリー・ワールドワイド航空（Emery Worldwide Airlines）となりました。B727 や DC-8 を主力に数多くの貨物機を運航し成田にも定期的にやってきていました。2001年8月に FAA の調査で安全規則違反が指摘され運航停止処分がくだされ 12月には正式に運航が終了しました。夕刻の太陽の光を浴びながら成田の RWY16 にアプローチする DC-8。濃いピンクの機体が目立っていましたね。"空の貴婦人" はフレイターになっても上品な…

1st Generation Jetliner 〜 CAAC Airlines

1949年10月の中華人民共和国成立後空軍の指揮下で設立されその後も交通部や国務院の組織となりながらも 1987年の分割民営化まで国内外の航空を独占していた中国民用航空局 / 中国民航（Civil Aviation Administration of China Airlines / CAAC Airlines）。日中国交正常化の翌年 1973年3月に初めて日本（羽田）に飛来しました。福岡空港の RWY16 にラインアップする B707。1972年のニクソン米大統領の訪中時に初の米国機として 10機の B707 を発注しました。それまでは西側機ではヴァイカウント（Vickers Viscoun…

1st Generation Jetliner 〜 Fuerza Aérea Argentina

私がヒコーキ写真を撮り始めた昭和の終わり、1980年代後半にはすでに第3世代のワイドボディ機や第4世代のハイテク機が主流になっていましたが、たまに第1世代の懐かしいジェット旅客機・貨物機がやってくることがありました。これからはしばらく第1世代のジェットライナーの写真を上げていきます。成田空港 RWY16（当時）にアプローチするアルゼンチン空軍（FAA / Fuerza Aérea Argentina / Argentine Air Force）の B707。VIP 輸送の任にあたっていた機材ですね。 Fuerza Aérea Argentina B707-387C TC-91 NRT ランキン…

European narrowbody aircraft 〜 Montenegro Airlines

モンテネグロのフラッグ・キャリアであるモンテネグロ航空（Montenegro Airlines）は 1994年10月に当時ユーゴスラビア連邦共和国の構成国であったモンテネグロ共和国政府によって設立され、1997年5月に運航を開始し欧州へと路線を拡大していきました。2003年のセルビア・モンテネグロへの移行、2006年の分離独立を経ながらも運航を継続してきましたが新型コロナの影響で業績が大幅に悪化したことから政府の意向で 2020年12月26日に運航停止しました。モンテネグロ政府は 2021年2月に新たにエア・モンテネグロ（Air Montenegro）を設立し 6月から運航を開始しました。ター…

European narrowbody aircraft 〜 Edelweiss Air

スイスの旅行会社クオニトラベル（Kuoni Travel）の子会社として 1995年に設立されたエーデルワイス航空（Edelweiss Air）。当初は 1機の MD-83 で細々とスタートしましたが A320−200 や A330-200 を導入し長距離路線も開設しました。2008年2月に SWISS の子会社となりチャーター便に加えて同社との共同運航を主体に定期便も運航するようになりました。2011年3月には新造機の A330-300 を導入、その後も SWISS から A340-300 を移管するなどフリートを拡充しました。2025年3月には A350-900 の初号機も受領しています。…

European narrowbody aircraft 〜 VipJet

アイルランドを本拠地とするチャーター運航会社の VIP ジェット（VipJet）。3種類のビジネスジェット仕様機（A319ACJ、B737BBJ、EMB-135BJ）を運航していたようですが詳細はわかりません。タキシングしてくる到着機。 VipJet EMB-135BJ Legacy 600 M-IMAK 2013/11/08 ZRH ランキング参加中飛行機

European narrowbody aircraft 〜 Aeroflot - Russian Airlines

1923年に旧ソ連の国営航空会社として設立されたドブロリョート（Dobroflot）を源流とし世界最大規模の航空会社だったアエロフロート（Aereoflot）。ソ連崩壊後の 1992年にはベビーフロート（Babyflots）とも呼ばれる 400もの地域航空会社に分割されアエロフロートは主に国際線運航を担うこととなりました。1994年には株式会社として民営化、国内線市場にも進出し 2000年には社名をアエロフロート・ロシア航空（Aeroflot - Russian Airlines）に変更しました。日本へは 1967年に JAL との共同運航（1970年からは単独運航）でモスクワ⇄羽田に就航、1…

European narrowbody aircraft 〜 Ukraine International Airlines

ウクライナがソ連から独立した翌年の 1992年10月1日に設立されて 11月25日から運航を開始したウクライナ国際航空（Ukraine International Airlines）。ウクライナで初めて外資の参入が認められた企業の1社でもあります。国営企業として設立されたウクライナ航空（Air Ukraine）が 2002年末に経営破綻した後はウクライナのフラッグ・キャリアとしての地位を継承しました。国内線や欧州、旧ソ連地域に加えて北米やアジアにも路線網を拡大していきましたがロシアによるウクライナ侵攻の影響で 2022年2月24日以降運航を停止しました。 ターミナル E の前面をタキシングして…

European narrowbody aircraft 〜 Swiss International Air Lines 4

RWY28 を離陸滑走するアブロ RJ。アルプスの山並みと草原を背景にショッピングバッグを携えた羊飼いの家族たちが描かれた特別塗装機です。機体の草原の緑と滑走路脇の緑がシンクロしてますね。 Swiss International Air Lines Avro RJ100 HB-IYS "Shopping Paradise Zurich Airport" 2013/11/08 ZRH ランキング参加中飛行機

European narrowbody aircraft 〜 Swiss International Air Lines 3

RWY28 をエアボーンした A320。タイトルロゴが大きくなり（小文字から大文字にも変わりました）4つの言語で書かれていた国名の小さな文字もなくなった3代目塗装機ですね。 Swiss International Air Lines A320-214 HB-JLS "Niederhasli" 2013/11/08 ZRH ランキング参加中飛行機

European narrowbody aircraft 〜 Swiss International Air Lines 2

ターミナル A 前面のランプをタキシングしていく2代目塗装（エンジンカウルのロゴがありません）のアブロ RJ。短距離国際線を担当する子会社スイスヨーロピアンエアラインズ（Swiss European Air Lines）による運航便です。 Swiss International Air Lines Avro RJ100 HB-IYQ 2013/11/08 ZRH ランキング参加中飛行機

European narrowbody aircraft 〜 Swiss International Air Lines 1

チューリッヒ空港で多く見かけるのは当然スイスの航空会社。その中でも主のような存在がスイス国際航空（SWISS / Swiss International Air Lines）です。2001年スイス航空（Swissair）の経営破綻に伴い同社の子会社であるクロスエア（Crossair）の運航免許を活用してスイス航空の機材や路線網を継承し 2002年3月31日に社名をスイス国際航空に変更して運航を開始しました。2007年7月1日にはルフトハンザの子会社となっています。日本へはスイス航空の路線を引き継いでチューリッヒ⇄成田に就航しました。この出張時にも利用し A340-300 に搭乗しました。駐機中…

European narrowbody aircraft 〜 Iberia

1927年6月28日に設立され 12月4日から運航開始したイベリア航空（Iberia / Iberia Lineas Aereas de Espana）は現存する航空会社の中でも古参の存在です。欧州各地に加え北中南米、アフリカ、アジアと幅広い路線網を有しています。2009年11月にブリティッシュ・エアウェイズ（British Airways）との統合を合意し 2010年4月からインターナショナル・エアラインズ・グループ（IAG）を発足させました。日本へは 1986年5月成田に就航しましたが 1998年12月に一旦撤退。2016年10月に再就航し 2020年夏からはデイリー運航への増便を計画して…

European narrowbody aircraft 〜 NIKI

元 F1 パイロットだったニキ・ラウダ氏がオーストリアで 2003年に設立したニキ航空（NIKI / flyNiki）。ラウダ氏は以前ラウダ航空（Lauda Air）を創業・経営していましたが墜落事故を契機に経営が悪化し 2000年に経営権をオーストリア航空（Austrian Airlines）に譲渡しました。その後アエロ・ロイド・オーストリア（Aero Lloyd Austria）を買収して航空業界への再参入を果たしました。共同出資者であるエア・ベルリン（Air Berlin）と提携関係を結び「低価格かつ高品質のサービス」を謳っていました。2017年8月にエア・ベルリンが経営破綻、当社も同年…

European narrowbody aircraft 〜 Cat Aviation

ビジネス・ジェットの姿もちらほらと見かけます。1987年に設立された CAT アビエーション（CAT Aviation）はチューリッヒを本拠とするチャーター航空会社です。Cessna 421 Golden Eagle で事業をスタートさせた後さまざまな機種をオペレートし現在は Dassault Falcon 6X/7X/2000LX/2000LXS、Gulfstream G650ER、Pilatus PC-24 を擁しているようです。空港西側へリポート近くの駐機スペースに向けてタキシングしていく Falcon 7X です。 CAT Aviation Dassault Falcon 7X HB-…

European narrowbody aircraft 〜 airBaltic

1995年8月にスカンジナビア航空（SAS）とラトビア政府の合弁で設立されたラトビアのフラッグ・キャリアであるエア・バルティック（Air Baltic）。同年 10月から運航を開始し 2004年には社名を Air Baltic から airBaltic に変更。2009年1月に SAS との資本関係を解消しいくつかの変遷を経て現在はラトビア政府が 90%弱、ルフトハンザ・グループが 10%を所有しています。ローンチ・カスタマーである Airbus A220（Bombardier CSerries） のみ 50機というフリートで就航地はほぼ欧州域内に限られていますが、日本へはボンバルディアやエア…

European narrowbody aircraft 〜 British Airways

イギリスのフラッグ・キャリアであるブリティッシュ・エアウェイズ（British Airways）。当時日本へは B747、B777 しか飛来していませんでした。そんな BA の小型機に初めて出会えたのがチューリッヒ空港でした。同社は現在でも 150機弱の A319/320/321 を運航しているようです。ロンドンからの到着便が RWY28 を横断していきます。イギリスはシェンゲン協定非加盟国ですのでターミナル B へと向かいます。 British Airways A320-232 G-EUUN 2013/11/08 ZRH ランキング参加中飛行機

European narrowbody aircraft 〜 Alitalia CityLiner

2001年の同時多発テロ以降経営悪化の状況にあったアリタリア航空（Alitalia - Linee Aeree Italiane）は 2008年にエア・ワン（Air One）との統合民営化を経て翌年にアリタリア - イタリア航空（Alitalia - Compagnia Aerea Italiana）として再スタートし何とか息を繋いでいました。統合したエア・ワンの子会社だったエア・ワン・シティーライナー（Air One CityLiner）とアリタリア・エクスプレス（Alitalia Express）を前身とするリージョナル航空会社がアリタリア・シティライナー（Alitalia CityLin…