2025年3月
心を単一の現象ではなく、物質代謝レベルを含む多重構造の現象とみなす視点が私の「心の多重過程モデル」である。そこには心身一元論も心身二元論もそれぞれの特定のサブシステム※において妥当とされ、”心身一元論か心身二元論か”という高次の二者択一ジレンマが解決される。※:今のところ、システム0〜システム4の五重構造同様に、心についての多様な視点、すなわち脳科学、精神分析、行動主義、ゲシュタルト、ヒューマニスティック、そしてトランスパーソナルの学派の視点・理論も、それぞれ特定のサブシステムにおいて妥当とされる。心の進化として重要なポイントが思考・表象・自我機能のシステム2である。そもそも生物の基本活動は、物質代謝を利用した情報活動である(最も本質的な活動は、遺伝情報の複製による個体の複製。すなわち生物は存在し続けるこ...心の進化としての霊性
卒業式が終わって実質的にも春休みに入ったので、スウェーデンボルグについての20年にわたる霊界経験の日記をじっくり読もうと思った。全十巻に及ぶ『霊界日記』は昭和55年に邦訳されている(柳瀬芳意訳静思社)。こういう大量の資料は、国会図書館で読むに限る。ということで、国会図書館に行き、デジタル資料となっていたので、館内のパソコン画面でまずは第一巻を閲覧した。その結果、第二巻以降を読むことは取りやめ、これ以上彼に付き合うこともやめることにした。なぜなら、第一巻で彼の霊界での具体的な経験を追っていたら、ヨーロッパ人以外のイスラム教徒やアフリカや西インド諸島の偶像崇拝者の霊界でのあり様までは普通に読めたが、それに続いて、なんと木星人が登場したのだ。木星人は、地球人と同じ形態で、地球人より美しいという。その木星人の記述...スウェーデンボルグ終了
本日、勤務先の大学で卒業式🎓が、昨年に続いて大学キャンパスで挙行された。あいにくの雨天ながら、卒業生は皆、華やかな袴姿で、会場内を明るくしてくれた。私も今日だけは(年に一度の)スーツ姿。式典が終われば、着飾ったゼミ生たちとの記念撮影。毎度思うことは、実際には学生たちとの(ほとんど永遠の)”別離”の場なのに、笑顔で「おめでとう」と言わねばならないこの矛盾。感情的には矛盾(ジレンマ)だが、学生を送り出すことが学校の使命だから、無事使命を果たしたという達成感にひたってもいいのか。そうならば、卒業生たちのその後の姿を見たいものだが、それは叶わない。なのでやっぱり、もやもやは残る。そう、卒業式って(歓迎一色の入学式と違って)感情的には複雑なのだ。卒業式(2024)に思う
名古屋宅にいるが今日は何も用事がない。そこで、暇つぶしに丁度いい”郷土博物館めぐり”の愛知編を実行したい。選んだのは名古屋の東に愛知第二の都市として存在感を示す豊田市と、その途中にあるその名も知られていない「みよし市」。後者は途中にあるという理由だけでなく、常滑訪問時に知った、愛知の焼き物のルーツ・猿投窯(さなげよう)の展示に期待。ただしここは鉄道網から外れているので(東名高速のインターはある)、自家用車で回ることにする。自宅から下道40分ほどで、広い高台(童子山)にある豊田市立博物館に着く。今年開館したばかりで真新しく、規模も大きい。特別展もやっているが、常設展だけにする(市外者は300円)。まずは「とよたモノ語り」と称して、豊田市の様々なモノが飾られている巨大な四面の展示棚を目の当たりにする(写真:左...郷土博物館めぐり:愛知県豊田市・みよし市
健康関連の研究結果に対するネットの反応を見ると、赤肉(獣肉)自体が不健康食であることを理解せず、その添加物が問題だと思い込む人が多い。例えばソーセージやベーコンが健康に悪いという情報に接しても、その原因を原材料の赤肉ではなく添加物のせいと書き込む(記事ではちゃんと赤肉が悪いと書いてあるのに)。この頑固な思い込みは、赤肉は体を作るのに必須という文明開化期以降の発想と、化学添加物は悪という高度成長期以降の発想がミックスして固定した状態(赤肉は善、添加物は悪)といえる。赤肉は、ガンを含む成人病の要因となることは医学的にはすでに常識で、なので大抵の医師や栄養士は、動物性タンパク質として白肉(鶏胸肉)や魚、あるいは鶏卵を勧める。もちろん、致死的な悪影響ではないため、過剰に摂取しなければ、食生活を楽しむ1要素としてお...赤肉が不健康なことを認めない心
史上最も詳しく霊経験をしたスウェーデンボルグによる霊界の様子は、キリスト教会で教えられていたものとも、また(彼自身は言及しなかったが)仏教界で教えられているものとも違っていた。以下、スウェーデンボルグが記した霊界の様子を記す(私が信じているわけではない)。まず、この世で生命を終えた死者は、肉体から離れて霊だけとなる(生者=肉体+霊)。この部分は、古代ギリシャの霊肉二元論や古代中国の魂魄論と共通だが、この先がこれらとも異なる。死んだばかりの霊が行く先は、精霊界という、いわば未決囚の待機所のような場所。そこで霊は人間から霊として完全に切り替わった後、本来の行き先である天界か地獄(界)に行く。すなわち、霊界は、精霊界・天界・地獄界の3界構成になっている点が従来の”思想”と異なる。精霊界の霊は仏教での”未成仏霊”...スウェーデンボルグが見てきた霊界(天国・地獄)
霊の研究に対する私のスタンスは、経験に基づく現象学的探求であって、頭でこしらえた”物語”、すなわち既存の宗教的・神話的言説には目もくれず、霊現象についての経験のみをデータとする。となると、霊界に幾度も往復してその経験を記したという18世紀のスウェーデン人、エマヌエル・スウェーデンボルグ※(右肖像(Wikiより))を無視できない。※:現地読みではエマヌエル・スヴェーデンボリそれどころか、霊界についての最も緻密な記録として、最も重要な資料になるくらいだ(霊界の挿絵も描いている)。→スウェーデンボルグという先駆者ただ今から300年前の人なので、一般論として頭の中が科学よりは宗教に偏っている可能性があり、言説の信憑性が気に掛かる。確かに彼の父はスウェーデン教会の大司教だが、彼自身は、科学者として数々(ノーベル賞級...霊界経験者スウェーデンボルグから出発
東京にいるときは、午前中から(国会議事堂の隣にある)国会図書館に通っている。昼食は館内にある3つの飲食店のうち、ほとんどの場合は旧館3階の「NORTHCAFE」を利用する。ここはスープカレーを筆頭とした北海道テイストの定番メニューに加え、毎日3種類のランチがあり、バリエーションが豊かだからだ。そして本日のパスタ、Cランチ(700円)は、なんと「名古屋風あんかけスパ」!私が一番好きな名古屋メシであるあんかけスパが、東京の、しかも毎日通っている図書館で食べられるなんて!それを知った昨日から楽しみにしており、今日は早めに入館して、開店時間早々に店へ向かった。Cランチなので、最初にいつものスープとサラダが運ばれてくる。それらを食べていると、鉄皿に盛られた焼き立てのあんかけスパが到着。そう、あんかけスパは、まずスパ...東京の国会図書館であんかけスパ
昨日帰京し、雪上がりの冷たい雨が降る東京宅で、確定申告を済ませた(今年は3月17日まで)。毎年記事にしていることだが、最近はe-Taxというネット申告ができるので(スマホとパソコンとマイナンバーカードが必要)、とても楽でしかも間違えない(昔は自分で計算して申告書類に記入したので、間違えると後日、税務署から連絡が来た)。個人事業主でなくなり、単なる単一給与生活者になって数年になるが、その間一度も休むことなく、毎年確定申告をしている。なぜなら、毎年「還付金」をゲットできるから。普通のサラリーマンであっても、私のように医療費控除と生命保険控除、寄附金控除の対象者は、勤務先が代行してくれる「年末調整」で終わらせるのではなく、きちんと確定申告すれば、その分、お金が手に入る(本当は天引きで取られすぎた税金の一部が戻っ...確定申告終了
私は、見えないものを測る「計測マン」でもある。主な計測対象は、大気状態、放射線、電磁波、水質(温泉)、人の心、パワースポットのパワー、そして霊。もちろん、それぞれに対する相応の計測器が武器だ。その中で、霊については、「ばけたん」(お化け探知機)がメインで、また音で探知する「スピリットボックス」も装備済み。そして今回、新たにマイクロ波を計測する装置が加わった。いわゆる電磁波計の一種。もともと霊は電磁波と干渉するようだが(経験済み)、通常の家庭の電磁波(ELF:超低周波)ではなく、より高周波のマイクロ波(RF)が霊と相性がいいらしい。言い換えればELF対象の電磁波計だと、通常の電気製品(50-60Hz)に反応してしまう一方、霊にとっては周波数が低すぎるようだ。ELFと可視光の間のRF(マイクロ波)は、携帯電話...新たな霊探知機
東濃の恵那峡の辺(ほと)りにある「恵那峡国際ホテル」は、このブログでも2度も見直した評価上昇の宿なのだが、その高評価の一番のポイントである温泉の”濃さ”ついて、その指標の1つの電気伝導度の値は過去の記事では、当時使っていた水質検査器の都合で”計測不能”だった結果のままになっていた。→その記事その時の測器は通常(低張性)の温泉用で、ここのようにとりわけ濃い(高張性)と桁が違って計測範囲外となってしまうのだ。そこで、計測範囲が広い水質検査器を購入し、本日、年度末の慰労の温泉旅としてこの宿に投宿したので、早速、大浴場の湯口でサンプルを取って計測し、その結果を示す。まず温泉の泉質は「カルシウム・ナトリウム塩化物泉。大抵高張性の温泉はナトリウム泉だ。実際、湯に口をつけると、それだけで塩っぱさを感じる。なのでまずは知...恵那峡国際ホテルの温泉計測
年度の業務をほぼ終えて名古屋にいる週末の3月1日。しかも今日は4月並みに暖かくなるという。せっかくなので日帰りで愛知県のどこかを訪れたい。候補に上がっていたのは、名古屋の南に伸びる知多半島の伊勢湾側にある常滑(とこなめ)市。歴史的に焼き物の重要な産地である愛知(尾張・三河)では、北の瀬戸焼に次いで有名な常滑焼の産地。瀬戸焼は陶器のいわゆる”瀬戸物”だが、常滑焼はお茶を淹れる茶色い急須が有名。瀬戸は東濃への温泉旅でよく通り、棲み家から近くなので焼き物市にも行ったが、常滑はまだ。行かなかった一番の理由は、自分が使う器(うつわ)類は焼き物(陶器)ではなく木製を好んでいるから。→木製化計画私が焼き物を選ばない理由は、落として割れた時の喪失感が辛いからで、木製を選ぶ理由は、落としても割れず(喪失感を体験しない)、肌...常滑を歩く
2025年3月
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