雨の赤坂小雨にけむる赤坂のよる車をとばして待ち合わせ間に合ったけどあなたの姿は見えない何があったのかしら心細さに事故ではないか気にかかるあゝ…一粒なみだまつ毛を濡らし冬の寒さが体にしみて芯まで冷えて何をする気にもなれない恋の裏側にある思い一途な女の切なさ闇におどけるあゝ…雨の赤坂雨の赤坂…愛染隼人の女の詩集雨の赤坂
2025年7月
雨の赤坂小雨にけむる赤坂のよる車をとばして待ち合わせ間に合ったけどあなたの姿は見えない何があったのかしら心細さに事故ではないか気にかかるあゝ…一粒なみだまつ毛を濡らし冬の寒さが体にしみて芯まで冷えて何をする気にもなれない恋の裏側にある思い一途な女の切なさ闇におどけるあゝ…雨の赤坂雨の赤坂…愛染隼人の女の詩集雨の赤坂
北の宿あなたの思影哀しすぎます思いでばかりが責めてくる愛が燃えて指先からめ時につつまれあなたと私涙ボロボロあの頃は…裸電球海の音啼く鴎夜に雨が降る小窓をたたく滴がながれ夜に溶け花を巻いては明日に消えゆく夢のその先き恋が落ちてる涙ボロボロあの頃は…毛布一枚口ずけて燃えていた内緒で編んだこのセーターはあなたに似合うはずだけど着てはもらえぬ哀しさに涙ながして羽織っています涙ボロボロあの頃は…薄化粧黒ドレス金のピアスあゝ思いで訪ね北の宿愛染隼人の女の詩集北の宿
金沢のひと君と出逢った香林坊の夜明けの寂しさに2つの愛に苦しんだまま痩せ細る姿で消えていったね別れ哀しい香林坊のあゝ金沢のひと…夢は消え果て心が残る未練尾を引くけどいい人のパパ帰ってあげて幸せになってね短いけれど女の喜びありがとうあゝ金沢のひと…君と出逢った香林坊のネオンの灯り消え好きなお酒はもう飲まないと我が身に極めて空港に消えあの夜は確か雨だったあゝ金沢のひと…愛染隼人の女の詩集金沢のひと
北の宿あなたの思影哀しすぎます思いでばかりが責めてくる愛が燃えて指先からめ時につつまれあなたと私涙ボロボロあの頃は…裸電球海の音啼く鴎夜に雨が降る小窓をたたく滴がながれ夜に溶け花を巻いては明日に消えゆく夢のその先き恋が落ちてる涙ボロボロあの頃は…毛布一枚口ずけて燃えていた内緒で編んだこのセーターはあなたに似合うはずだけど着てはもらえぬ哀しさに涙ながして羽織っています涙ボロボロあの頃は…薄化粧黒ドレス金のピアスあゝ思いで訪ね北の宿愛染隼人の女の詩集北の宿
ふたりの夜これも夢かしらあれも夢かしらあなた見つめ踊りながら心に抱かれ愛につつまれ耳元に愛の言葉を囁かれてあゝ幸せな…わたしたぶん夢かしらきっと夢かしら口びるかさね抱かれながら暗闇に溶けなみだ流して可憐な花びらの女壊れそうなあゝ虹みたい…わたしわるい夢かしらそうね夢かしら時計がまわるおとことおんな未来に向けて灯りのように光りの帯を発して途切れないであゝふわり雲…わたし愛染隼人の女の詩集ふたりの夜
富山の女はすなおに振り返れば恋だけがこの胸に残る他の人に行けなんて酷いこと言うじゃないその方が幸せになれるから勝手に身を引くつもりなのねあゝ富山の女…お国自慢をしてた酒のせき思いでだけがある強がりばかり駄目な人ゆけど切ない恋灯りあなたの胸に縋り涙さえ枯れ果てた今は泣き姿あゝ富山の女…長い髪を乱してうす紅でお洒落を気にしてあなた好みでいるけど何処か窶れてるみたいな手の鏡に映った私の泣き顔は苦しさが物語るあゝ富山の女…愛染隼人の女の詩集富山の女
雪舞う港港の船駅に舞う北の吹雪に窓に映るあなたの面影が船止まり思い募らせてわたしを泣かせます北の雪深い景色が白い春まだ遠い雪舞う港…荒れる海峡の海渦巻く波に心は巻かれ次第に溶けてゆく恋いなんてなみだの塊りおんなを泣かせます波が風に揺れぐらつく船まつげが熱い雪舞う港…達磨ストーブのやかんぐらぐら揺れて田舎の岬吐く息が白くて凍てついておんなが震えて明日が霞んでゆく駄目と言われりゃまた燃えてぐらぐら燃える雪舞う港…愛染隼人の女の詩集雪舞う港
どうでもいいじゃないそんな裏めいた話は気にしないでどうでもいいじゃない巷の惡い噂なんて嘘だから私にはいい人よこのまま恋してゆくつもりだってしょうがないじゃない…明日のことなんか気にして泣いたりしても運命なんて変わらない咲いた花もいつかは散るそんなもの人生成り行き次第未練もいいけど風に舞う恋は花びらのようです…風の便りにうわさ聞くあなたのことはお元気そうで何よりで1人暮らしらしいけれど東京(みやこ)の空陰で恋するこの思い未練の花咲くこの身にはだってしょうがないじゃない…愛染隼人の女の詩集だってしょうがないじゃない
銀座花街君が傘さして街を歩いてるまだ、そんな気がして遠く離れても変わらぬ心は君に向いたままであの日夜汽車の一番ホーム走り去り銀座花街東京Station…水溜りをよけヒールが折れてもう、歩けないほど別れを追いかけ諦め駅のホームを走って泣いたけど振り切り行ってしまう一番ホーム走り去り銀座花街東京Station…思いで哀しい瞳のうらがわもう、愛せはしないわかっているけどたとえ未練でもいいの思い抱いて生きるそれが女の務め胸に誓った恋運命銀座花街東京Station…愛染隼人の女の詩集銀座花街
長崎おんな町誰が知ろうかあなたへの思い隠れて泣いて告げられずにいつ帰るの汽笛におびえあなたの戻り気にしてる青い海の唸り長崎おんな町…夢でいるなら諦めもするが風が冷たい波間の花が哀しそうに震えているの私の化身みすぼらしい命けずれる長崎おんな町…恋ははかない旅と知りながら切ないなみだこの身が悶え月の灯りに願ってみてもあなたは見えずこの町の何処地図に小さな長崎おんな町…愛染隼人の女の詩集長崎おんな町
北のホテルあなたと2人で夜明けのホテル指にシーツをくるんで愛を愛を感じています離れられない妻ある人でも運命が惡い少し遅い出逢いあゝ私を泣かせるけれど…瞼の向こうで微笑がえし光にあなたが揺れてほかにほかに何も見えない指輪が憎い帰る家があるせめて隠して2人の時にはあゝ切なる女の願い…恨んでいませんあなたの命重ねるたびにこの体なんでなんで死にたいなんてあなたの胸で言ったのだろうそれほど惚れているのだろうけどあゝ一人言で呟いて…愛を愛を感じています離れられない妻ある人でも運命が惡い少し遅い出逢いあゝ私を泣かせるけれど…北のホテル北のホテル愛染隼人の女の詩集北のホテル
片割れ月おんなが影踏み未練な恋で瞼閉じながらあなたを思い忘れようと岬に立つが海面に映る雄大な月に迷っているあゝ片割れ月…何を迷うのか躊躇いながら溶けゆく心に縋りなさいと恋の女神が後押しをする今は未練でも必ずや叶う女が泣いたあゝ勇気の言葉…波間に落ちても這い上がりたいおんなが見る夢尽きないけれど岬に照る星の光にも涙を出して願かけてみたあなたに縋ってもう一度逢いたい風吹くままにあゝ片割れ月…愛染隼人の女の詩集片割れ月
東京無情町の灯りが翳りゆくほどあなたの胸の花は散る酒に思いを薄めて哀しみ庇う我が身が辛い小窓の月は三日月か縺れ足1つあゝ東京無情…掻き乱される女のむねは炎えていたのに夢に消えこんな形になるなんて1人の愚痴がグラスを煽る小唄哀しい居酒屋暖簾のギターポロロロあゝ東京無情…愛染隼人の女の詩集東京無情
五月雨あの日別れの雨に泣いてた傘に落ちる雨の冷たさ身に沁みながら舗道にポツリとひとり佇み項垂れた影追い人よあゝ五月雨五月雨…夢の端から崩れて消えた恋の侘しさ女のつらさ我が身に泣けて北風吹いてはわたし寒さに震えてあなた恋しいあゝ五月雨五月雨…桜の季節おんなの季節泣いて涙のこの身のゆくえいつかは咲いて散る花だけどあなたいつでも未練で待ってますあゝ五月雨五月雨…愛染隼人の女の詩集五月雨
海峡雪しぐれ小窓に雪が舞う涙が乱れ飛ぶ女の胸が掻きむしられ鬼に追いかけられて死ねるなら海に身を投げ花で咲きたいそんなこと思いながら海峡を船がゆく…細い鳴き声して鴎が海を飛ぶ故郷一緒に帰ろうかひとりごと呟いてなぐさめて遠くを見ては季節に落ちて凍てつくだけの海の国海峡を船がゆく…死ねるなら海に身を投げ花で咲きたいそんなこと思いながら海峡を船がゆく…愛染隼人の女の詩集海峡雪しぐれ
ポートアイランドもうすぐ船がゆくあなたは来ない景色が霞んで明日が見えないポートアイランドに横殴りの雨嘘嘘なのねあゝあなた信じた私が馬鹿なだけ甘い言葉に泣くだけでした思い遥か遠く口びる噛んで吐息切なくてあなたが霞むポートアイランドの灯りがともって時計は回るあゝ重い荷物に手が千切れそう馬鹿な女が吠えるだけでした苦いなみだをを口びるに溜め汽笛を聞きながら海を眺めてポートアイランドの混み合う人々夢は虹色幸せそうで羨んでいるあゝ名古屋の夜の南の物語り…愛染隼人の女の詩集ポートアイランド
花菖蒲お前は可愛い僕の花だと言った口説き文句に誘われて夜に溶けて抱かれたあの夜のあまい言葉の裏側に遊びと知らなかった男慣れないあゝ花菖蒲…風に煽られてこの身静かに咲いて哀しいなみだ目に溜めてなんて憐れな行き場知らない女月影に潜んで泣いて心未練で燃やし嘘を恨んだあゝ花菖蒲…あまい言葉の裏側に遊びと知らなかった男慣れないあゝ花菖蒲…愛染隼人の女の詩集花菖蒲
花菖蒲お前は可愛い僕の花だと言った口説き文句に誘われて夜に溶けて抱かれたあの夜のあまい言葉の裏側に遊びと知らなかった男慣れないあゝ花菖蒲…風に煽られてこの身静かに咲いて哀しいなみだ目に溜めてなんて憐れな行き場知らない女月影に潜んで泣いて心未練で燃やし嘘を恨んだあゝ花菖蒲…あまい言葉の裏側に遊びと知らなかった男慣れないあゝ花菖蒲…愛染隼人の女の詩集花菖蒲
こころを脱いで嘘をつかずにあなたの思いに縋りたくてそんな女が故郷を捨て汽笛を胸に恋を夢見たけれどあれは皆な嘘だったのねそれなのに…長崎裏切られてもことば信じて何処までも未練諦めないで明日を見つめ隠れ泣いては拳をにきり悔し涙をながし戻ろうとして桟橋見てたそれなのに…長崎列車の響きみなとの夜景揃いの指輪に涙が落ちて明日の向こう行く手を阻む荷物片手の1人のオランダ坂もうすぐ雨の汽笛に泣けるそれなのに…長崎愛染隼人の女の詩集それなのに…長崎
最果ての海別れはいつも涙が友達で哀しくなるとあふれでる知らない町の小さな岬に風にあおられ仁王立ちで遠くを見つめ星が流れてあゝここは北国最果ての海淀む空気の季節のなかで冬の荒波渦巻いて今にも波に溶けてしまいそう死んであなたに逢いにゆきたいそんな我侭許されるならあゝここは北国最果ての海…悩んでみても運命だから疲れるだけで馬鹿みたい私を捨てたあなた憎いけどでも好きだから許してしまう何処かか弱い私がいるのあゝここは北国最果ての海・・愛染隼人の女の詩集最果ての海
五月雨あの日別れの雨に泣いてた傘に落ちる雨の冷たさ身に沁みながら舗道にポツリとひとり佇み項垂れた影追い人よあゝ五月雨五月雨…夢の端から倒れて消えた恋の侘しさ女のつらさ我が身に泣けて北風吹いてはわたし寒さに震えてあなた恋しいあゝ五月雨五月雨…桜の季節おんなの季節泣いて涙のこの身のゆくえいつかは咲いて散る花だけどあなたいつでも未練で待ってますあゝ五月雨五月雨…愛染隼人の女の詩集五月雨
雨の酒場唄恋が切ない別れに泣いてグラス傾け煽るお酒に涙が溢れおんなのつらさこの胸に滲みて絶えないひとりごとあゝ雨の酒場唄…恋の雨降りこの身が濡れて行き場所にまごついていて苦しさだけがこの目についてグラスに映る明日が濁ってるあゝ雨の酒場唄…夜明けの白さこの目に映る眩しさだけの苦労の我が身窓から入る雨の匂いに冬を感じては舌に溶ける酒あゝ雨の酒場唄…愛染隼人の女の詩集雨の酒場唄
女のワルツふこう続きの夢を見ました誰かは知らぬ相手だけれど恋に焦がれて捨てられ泣いて泣いて数えた涙だけれど奈落の底に落ちた女よ…目覚めの珈琲1人で飲んで夢の中身はうる覚えだが哀しさだけは覚えているの濡れた枕の涙の跡は女を散らす花びらだけど…ルルルララララルルルララララ夢が覚めても哀しさ続きそんな人生詰まらないけどあなたに泣いて別れて1人紫桔梗未練に泣いてる…女のワルツ女のワルツあゝ愛染隼人の女の詩集女のワルツ
シャバダバダあなたの胸に抱かれたいそして花で咲きたいの赤い葡萄のお酒に酔ったまま星の光につつまれて白い夜明けまで乱れたいシャバダバダ…町のはずれの安ホテル窓に見える星灯り風が微かに吹いてるコロンの匂い男のピアス夢のよう帰さないでね乱れ足シャバダバダ…季節が変わり春がくるこの幸せ逃げないで夢は契った桜いろ深夜の時刻東京ワルツラッタッタ我が身踊り子浮かれ恋いシャバダバダ…愛染隼人の女の詩集シャバダバダ
冬のかげろうあなたの思いに夢を膨らませ嬉しい言葉で泣かされて今まで着いて来たのに別れの話はないでしょうどうしろと言うの細いローソクの芯が消えるみたいに私達の恋は終わるのね…影が揺れている真冬の季節に心が哀しい枯れ葉みたいに東京の海がうずまく黒い人影を巻き込んでは星の光り消えて暗闇に落ちるわたしは迷い人哀しい女恋は終わるのね。愛染隼人の女の詩集冬のかげろう
あいつとわたし願った星が流れて恋が終わる何て哀しい東京の空あいつとわたし人が羨む2人なのに突然の風が吹いて花びら散らして独り歩き二十歳の終わりの哀しい恋よ…涙ながして歩いた別れの帰り雨に濡れても綺麗に咲いてた鈴蘭の花まぶたの裏に焼き付いていて忘れ時のあなたのようで胸を締め付けるいつの時もあなた北の空離れた恋よ…あいつとわたし影踏むばかり…愛染隼人の女の詩集あいつとわたし
別れの理由明日が夕陽に焼け落!ちて暗闇にすがりながら女が歩く脇道に2つの花が咲いている風に吹かれながら仲良さそうに…なみだ星がきらめくよぞらからあなたの星が流れて哀しみ泣いてそらを見る2つの星が並んでる恋をささやきたわむれながら…宇宙で別れの理由は知らないで明日に向かって泣いた未練が残るそのうらで女の胸が騒いでる昔なつかし恋よ逃げないで…愛染隼人の女の詩集別れの理由
やっと逢えたねやっと逢えたね可愛いおまえずいぶん探したよ部屋を空けてネオンに消えて名前を変えてわからなかった東京の隅にいたんだねあゝやっと逢えたね蝶のように彷徨い歩いてたあまい恋いが忘れられない世間の風に煽られようともう離しはしない辛かったあゝ…やっと逢えたね似ている人が店で働いてる噂聞きつけ逢いに来たんだ驚いたよなそんな顔してめぐりあい再びうれしいよあゝ…愛染隼人の女の詩集やっと逢えたね
やっと逢えたねやっと逢えたね可愛いおまえずいぶん探したよ部屋を空けてネオンに消えて名前を変えてわからなかった東京の隅にいたんだねあゝやっと逢えたね蝶のように彷徨い歩いてたあまい恋いが忘れられない世間の風に煽られようともう離しはしない辛かったあゝ…やっと逢えたね似ている人が店で働いてる噂聞きつけ逢いに来たんだ驚いたよなそんな顔してめぐりあい再びうれしいよあゝ…愛染隼人の女の詩集やっと逢えたね
お前は罪な女季節の花を嗅ぐような心に残るあまさを残したままで消えるなんてどうしたのさこんなにも好きにさせておいて瞳に残るその姿お前は罪な女…夜空の星が流れ落ちて哀しい思いをしてる夏のそらいろ女のなみだ風が吹いてなみだ星冷たい風受け身時は流れて暮れてゆくお前は罪な女…お前は罪な女あゝ愛染隼人の女の詩集お前は罪な女
大宮からから乗る女あゝ好きだけど離れてしまった誰のせいよあんたが惡いのよ小指を重ねて誓った恋もあんたの浮気に泣かされ諦めるしかないそう諭されたこの町離れて旅に行きますあゝ大宮駅から乗る女…あゝ苦なみだボストン1つで女の旅がこれから始まるの雨に煙った恋ははかなく明日が霞んで見えないあんたの好きなドレスを着てさ未練に泣いてる小馬鹿な女あゝ大宮駅駅から乗る女…あゝ消えてゆくいつも明日が夢がくずれてあたしを遠ざけるネオン町灯り薄れた恋が夜に溶けてなくなりゆく長い黒髪女の化粧紅が落ちゆく阿呆な女あゝ大宮駅から乗る女…愛染隼人の女の詩集大宮駅から乗る女
女とお酒のブルースあなたと拗れた別れ話に泣いて哀しい雨が降る飲まなきゃいられぬこんな夜には女と酒のブルース…花の実をつけ開いた侭の赤い薔薇には棘がある胸にぐさりと痛いカード占う女と酒のブルース…酒の友には赤いチェリー口びる染める紅のよに恋い哀しい夜だからなみだを溜めて女と酒のブルース…愛染隼人の女の詩集女と酒のブルース
東京発東京発哀しい旅人胸を離され思いは過去をめぐって彷徨い続けた涙もろさを癒されるのは見知らぬ土地の海を見るがいい…東京発哀しい旅人小窓に映るはや季節はもう冬で哀しい雨降るなみだの雨か未練に泣けて未来が暗い発のベルが鳴る…東京発の哀しい旅人慣れぬ煙草を席で目で追いながらも恋の哀しみに啜り泣いてる行けど景色が窓に流れる都会の木漏れ日よ…愛染隼人の女の詩集東京発
しのび逢い世間を離れてしのび逢いそっと夜霧につつまれて夜中のホテル遅いだけの出逢い無理だと知った明日の未来危ない恋の今が始まりさ…どこか窶れてるお前の背中は2つの恋のせいもうすぐ夜明け白さが目に痛い許す限りは胸でお休み瞼を閉じて口ずけあげよう…窓の隙間につめたい風吹く吐く息が白い2人のときは指輪をかくして家庭を忘れ逢おうじゃないか妬きもち強いこの僕だから…愛染隼人の女の詩集しのび逢い
黄色いシャツ黄色いシャツ着た粋なやつパナマ帽で無愛想だけど優しくて笑顔がある待ち合わせはいつも喫茶店の隅っこで煙草の好きな年上の人…黄色いシャツ着た初心なやつ世間知らずで少しだけ薄毛汗っかき太っている白いハンカチいつも胸に挿しお洒落でお金がなくて貧しい人…黄色いシャツ着た汗っかき夏に上着でうちわで仰ぎ携帯をいつも弄ってる少しは色気レディファースト守ってよそんなあなたに引かれてるけど…愛染隼人の女の詩集黄色いシャツ
北行き始発哀しみのなみだ頬に流れてあなたの思影胸に抱いて別れに泣いて夜汽車に乗ったあてない旅人北行き始発…夢に揺られて恋したはずが小窓に映った哀しいすがた痩せ細るだけ雨足が強いボストン荷物の北行き始発…いのちを捨てる覚悟もあると明日を見つめた哀しい我が身遣る瀬無い旅荒れる冬の海渦に死にたくて北行き始発…愛染隼人の女の詩集北行き始発
YESと答えて恋の幕切れはいつも決まっておんなが泣いて未練にすがり追いかけて叶わぬ夢に枕を濡らすものそれは内側に秘めた内緒の話であんたが好きなのあゝYesと答えて…過去のことなんか聞かないでいて泣けてくるから風に切れたこのむねをあなたの恋で今すぐ直したい女を癒したいからだから責めないでよとても辛いからあゝYesと答えて…翔んでゆきたいそして抱かれて花になりたい優しい風に埋もれたい一途な思い光る星までもきっと変わらないでしょ女でいる限り付き合って欲しいあゝYesと答えて…愛染隼人の女の詩集YESと答えて
アンブレラ突然の雨降り軒下借りた雨宿り困ったねとひとりごと雲の切れ間に青空が見えて止みそうだけど…夏の天気に戸惑うばかりあゝアンブレラ…男と女が1つの傘をさしている傘を差しだす道ゆく人濡れて帰れぬ我が身の可愛さただ泣けるだけそれが恋の始まりでしたあゝアンブレラ…心が引かれて名前を知りたいけれどもどうでもいいこと言われて泣いて俯いている赤い阿呆鳥風吹く明日仮初め未練で泣きましたあゝアンブレラ…愛染隼人の女の詩集アンブレラ
大阪城ブルース指にからんだ赤い糸がほつれ涙にとけて明日が曇るけど思いだします2人歩いてた桜の並木道愛に溢れていた天守閣あゝ大阪城ブルース…貴方が好きな黒いドレス着て口びる赤く待ち合わせをして胸騒ぎして夢を持っていた大阪の町にはブルーな雨が降る天守閣あゝ大阪城ブルース…雲が流れて時はながれゆく心がわりが女を泣かしてほつれた糸の端がわからない明日を忘れたいお酒に溺れても天守閣あゝ大阪城ブルース…愛染隼人の女の詩集大阪城ブルース
大阪無情・涙雨好きだと言って口説かれ抱かれあなたの胸で夢が泳いだだけどだけど哀しいことに女の気持ち知らず他人の振りして背中を向けて町に消えた別れあゝ大阪無情・涙雨…星のうらがわ隠れてそっとあなたを見てる未練な心そうねそうね初めて知った寂しさ堪え涙瞳が潤んで体が凍えて季節に怯えてるあゝ大阪無情・涙雨…愛染隼人の女の詩集大阪無情・涙雨
雨の海峡おんながひとり旅ゆけば北の岬になみだが落ちる人もいない風が唸るけどあなたの影にこころ乱れて明日が寂しい死にたいぐらいの罪なおんなを許してくれますかあゝ雨の海峡雨の海峡…息が途絶えて苦しくて恋の成り振り世間知らずに後の後悔なみだ流しては我が身の辛さ風に散らして海に沈めたい恋は儚くてなみだが滲むこの胸すきま風あゝ雨の海峡雨の海峡…愛染隼人の女の詩集雨の海峡
君だけを君だけを君だけを愛していつも頭のなかは君でいっぱいで胸を焦がして生きていたどうしてどうして小枝から桜が散るように哀しい別れをするの季節の春に落ちた恋い…君だけを君だけを信じて明日を見て生きてた哀しい結末連れて北風何処にゆくなみだでなみだで後追いで街を探したけど何処かゆくえ知れない北の灯り火星に消えて…愛染隼人の女の詩集君だけを
雨に濡れてもこころを開いた嘘のない思い純水にあなたに引かれて恋してるけどうまくいかないそんなこと思いながら傘のしずくが肩に落ちる雨の舗道あゝ雨に濡れても…諦めてみても後悔するから叶わなくても未練に泣いてあなたを思い暮らしでみたいおんなの辛さいつまで続くなみだ浮かべて夜に溶けても風が冷たいあゝ雨に濡れても…あなたに捧げた運命のいのち雨にながれて季節に落ちて行けどせつない木枯らしばかり見窄らしさがよく似合ってるあぜ道歩く1人この身の雨の舗道あゝ雨に濡れても…愛染隼人の女の詩集雨に濡れても
新宿サタデイ・ナイト待ち合わせのビルの街角で時間を過ぎても来ないけど事故ではないか気にかかる雨の煙たさに向こうの景色が傘の雨だれに消えてゆくあゝ新宿サタデイナイト…人混みを巻き都会を流れる川は寂しくて月影におんなの舟が浮いている風に傾いて沈みかけるけどあなたの影だけが映ってるあゝ新宿サタデイナイト…怪しく乱れおんなが騒いでまだ来ぬ人を恨んでも何処か私が惡いのと心の灯影(ほかげ)慰めているが明日が消えかかるこの瞳あゝ新宿サタデイナイト…愛染隼人の女の詩集新宿サタデイナイト
雨に咲く花雨が降ってこの身が濡れても思い変わらない惡い噂に散った花だけど今夜も一人の酒で夢に追いかけすがる人我が身を慰めて雨に咲く花…あなた思って未練に泣いてももう返らないけどそんな悲劇の恋の終わりにも覚悟の未練のなみだあなたの胸に架ける橋心が揺れ動く雨に咲く花…あなたに泣けて夢が揺れ動くこの身の辛さにはおんなを止めて逃げて隠れたいこれも1つの恋なら辛さ乗り越え生きるだけ今は未練に泣く雨に咲く花…愛染隼人の女の詩集雨に咲く花
あなたに泣いた明日のなみだを抱えながらひとりお酒で悩んでいる何で別れるの意地悪な人煽るお酒をなみだて薄めグラスを数える遣る瀬無さあゝあなたに泣いた…風が運んだこのしあわせをいつの間にやら俯いているグラスの氷がお酒に溶けて恋が沈んだ真冬の海の荒れた季節の恋模様(もよう)あゝあなたに泣いた…涙となった湧き水だけど川に流れて星の果てまでゆき着く所は薄い命の枯れた女の溜まり場だけど惨めさだけが追いかけるあゝあなたに泣いた…愛染隼人の女の詩集あなたに泣いた
雨に咲く花雨が降ってこの身が濡れても思い変わらない惡い噂に散った花だけど今夜も一人の酒で夢に追いかけすがる人我が身を慰めて雨に咲く花…あなた思って未練に泣いてももう返らないけどそんな悲劇の恋の終わりにも覚悟の未練のなみだあなたの胸に架ける橋心が揺れ動く雨に咲く花…あなたに泣けて夢が揺れ動くこの身の辛さにはおんなを止めて逃げて隠れたいこれも1つの恋なら辛さ乗り越え生きるだけ今は未練に泣く雨に咲く花…愛染隼人の女の詩集雨に咲く花
泣き乱れてあなたの腕から離されてどうしたらいいかわからないひとり迷子迷い道くねり明日が曇ったほしひかり泣き乱れてあゝ…空の青さよりふかい青こころが泳いで花と散る哀しい涙おんなの命が細くなりゆく遮られ泣き乱れてあゝ…枯れ葉よりもっと枯れぬいたおんなの運命が空に舞う体のなかで血潮が騒いで泣き叫んでも夢が散る泣き乱れてあゝ…愛染隼人の女の詩集泣き乱れて
紫陽花の別れ窓に流れる雨を見ながらあなたの帰りを待っている哀しい女階段の足音がする度にあなたでないか気になるのきっと紫陽花の別れあゝ…空を流れる星を見ながら浪漫の出逢いを思いだす寂しい女あの日は海が鳴いた北の旅哀しみ抱いて星見てたきっと紫陽花の別れ…妻になっても裏切らないで一途な思いを託してた涙のおんな声が掠れるほどに名を呼んで陰で泣くきっと紫陽花の別れ…愛染隼人の女の詩集紫陽花の別れ
2025年7月
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雨の赤坂小雨にけむる赤坂のよる車をとばして待ち合わせ間に合ったけどあなたの姿は見えない何があったのかしら心細さに事故ではないか気にかかるあゝ…一粒なみだまつ毛を濡らし冬の寒さが体にしみて芯まで冷えて何をする気にもなれない恋の裏側にある思い一途な女の切なさ闇におどけるあゝ…雨の赤坂雨の赤坂…愛染隼人の女の詩集雨の赤坂
北の宿あなたの思影哀しすぎます思いでばかりが責めてくる愛が燃えて指先からめ時につつまれあなたと私涙ボロボロあの頃は…裸電球海の音啼く鴎夜に雨が降る小窓をたたく滴がながれ夜に溶け花を巻いては明日に消えゆく夢のその先き恋が落ちてる涙ボロボロあの頃は…毛布一枚口ずけて燃えていた内緒で編んだこのセーターはあなたに似合うはずだけど着てはもらえぬ哀しさに涙ながして羽織っています涙ボロボロあの頃は…薄化粧黒ドレス金のピアスあゝ思いで訪ね北の宿愛染隼人の女の詩集北の宿
金沢のひと君と出逢った香林坊の夜明けの寂しさに2つの愛に苦しんだまま痩せ細る姿で消えていったね別れ哀しい香林坊のあゝ金沢のひと…夢は消え果て心が残る未練尾を引くけどいい人のパパ帰ってあげて幸せになってね短いけれど女の喜びありがとうあゝ金沢のひと…君と出逢った香林坊のネオンの灯り消え好きなお酒はもう飲まないと我が身に極めて空港に消えあの夜は確か雨だったあゝ金沢のひと…愛染隼人の女の詩集金沢のひと
北の宿あなたの思影哀しすぎます思いでばかりが責めてくる愛が燃えて指先からめ時につつまれあなたと私涙ボロボロあの頃は…裸電球海の音啼く鴎夜に雨が降る小窓をたたく滴がながれ夜に溶け花を巻いては明日に消えゆく夢のその先き恋が落ちてる涙ボロボロあの頃は…毛布一枚口ずけて燃えていた内緒で編んだこのセーターはあなたに似合うはずだけど着てはもらえぬ哀しさに涙ながして羽織っています涙ボロボロあの頃は…薄化粧黒ドレス金のピアスあゝ思いで訪ね北の宿愛染隼人の女の詩集北の宿
ふたりの夜これも夢かしらあれも夢かしらあなた見つめ踊りながら心に抱かれ愛につつまれ耳元に愛の言葉を囁かれてあゝ幸せな…わたしたぶん夢かしらきっと夢かしら口びるかさね抱かれながら暗闇に溶けなみだ流して可憐な花びらの女壊れそうなあゝ虹みたい…わたしわるい夢かしらそうね夢かしら時計がまわるおとことおんな未来に向けて灯りのように光りの帯を発して途切れないであゝふわり雲…わたし愛染隼人の女の詩集ふたりの夜
富山の女はすなおに振り返れば恋だけがこの胸に残る他の人に行けなんて酷いこと言うじゃないその方が幸せになれるから勝手に身を引くつもりなのねあゝ富山の女…お国自慢をしてた酒のせき思いでだけがある強がりばかり駄目な人ゆけど切ない恋灯りあなたの胸に縋り涙さえ枯れ果てた今は泣き姿あゝ富山の女…長い髪を乱してうす紅でお洒落を気にしてあなた好みでいるけど何処か窶れてるみたいな手の鏡に映った私の泣き顔は苦しさが物語るあゝ富山の女…愛染隼人の女の詩集富山の女
雪舞う港港の船駅に舞う北の吹雪に窓に映るあなたの面影が船止まり思い募らせてわたしを泣かせます北の雪深い景色が白い春まだ遠い雪舞う港…荒れる海峡の海渦巻く波に心は巻かれ次第に溶けてゆく恋いなんてなみだの塊りおんなを泣かせます波が風に揺れぐらつく船まつげが熱い雪舞う港…達磨ストーブのやかんぐらぐら揺れて田舎の岬吐く息が白くて凍てついておんなが震えて明日が霞んでゆく駄目と言われりゃまた燃えてぐらぐら燃える雪舞う港…愛染隼人の女の詩集雪舞う港
どうでもいいじゃないそんな裏めいた話は気にしないでどうでもいいじゃない巷の惡い噂なんて嘘だから私にはいい人よこのまま恋してゆくつもりだってしょうがないじゃない…明日のことなんか気にして泣いたりしても運命なんて変わらない咲いた花もいつかは散るそんなもの人生成り行き次第未練もいいけど風に舞う恋は花びらのようです…風の便りにうわさ聞くあなたのことはお元気そうで何よりで1人暮らしらしいけれど東京(みやこ)の空陰で恋するこの思い未練の花咲くこの身にはだってしょうがないじゃない…愛染隼人の女の詩集だってしょうがないじゃない
銀座花街君が傘さして街を歩いてるまだ、そんな気がして遠く離れても変わらぬ心は君に向いたままであの日夜汽車の一番ホーム走り去り銀座花街東京Station…水溜りをよけヒールが折れてもう、歩けないほど別れを追いかけ諦め駅のホームを走って泣いたけど振り切り行ってしまう一番ホーム走り去り銀座花街東京Station…思いで哀しい瞳のうらがわもう、愛せはしないわかっているけどたとえ未練でもいいの思い抱いて生きるそれが女の務め胸に誓った恋運命銀座花街東京Station…愛染隼人の女の詩集銀座花街
長崎おんな町誰が知ろうかあなたへの思い隠れて泣いて告げられずにいつ帰るの汽笛におびえあなたの戻り気にしてる青い海の唸り長崎おんな町…夢でいるなら諦めもするが風が冷たい波間の花が哀しそうに震えているの私の化身みすぼらしい命けずれる長崎おんな町…恋ははかない旅と知りながら切ないなみだこの身が悶え月の灯りに願ってみてもあなたは見えずこの町の何処地図に小さな長崎おんな町…愛染隼人の女の詩集長崎おんな町
北のホテルあなたと2人で夜明けのホテル指にシーツをくるんで愛を愛を感じています離れられない妻ある人でも運命が惡い少し遅い出逢いあゝ私を泣かせるけれど…瞼の向こうで微笑がえし光にあなたが揺れてほかにほかに何も見えない指輪が憎い帰る家があるせめて隠して2人の時にはあゝ切なる女の願い…恨んでいませんあなたの命重ねるたびにこの体なんでなんで死にたいなんてあなたの胸で言ったのだろうそれほど惚れているのだろうけどあゝ一人言で呟いて…愛を愛を感じています離れられない妻ある人でも運命が惡い少し遅い出逢いあゝ私を泣かせるけれど…北のホテル北のホテル愛染隼人の女の詩集北のホテル
片割れ月おんなが影踏み未練な恋で瞼閉じながらあなたを思い忘れようと岬に立つが海面に映る雄大な月に迷っているあゝ片割れ月…何を迷うのか躊躇いながら溶けゆく心に縋りなさいと恋の女神が後押しをする今は未練でも必ずや叶う女が泣いたあゝ勇気の言葉…波間に落ちても這い上がりたいおんなが見る夢尽きないけれど岬に照る星の光にも涙を出して願かけてみたあなたに縋ってもう一度逢いたい風吹くままにあゝ片割れ月…愛染隼人の女の詩集片割れ月
東京無情町の灯りが翳りゆくほどあなたの胸の花は散る酒に思いを薄めて哀しみ庇う我が身が辛い小窓の月は三日月か縺れ足1つあゝ東京無情…掻き乱される女のむねは炎えていたのに夢に消えこんな形になるなんて1人の愚痴がグラスを煽る小唄哀しい居酒屋暖簾のギターポロロロあゝ東京無情…愛染隼人の女の詩集東京無情
五月雨あの日別れの雨に泣いてた傘に落ちる雨の冷たさ身に沁みながら舗道にポツリとひとり佇み項垂れた影追い人よあゝ五月雨五月雨…夢の端から崩れて消えた恋の侘しさ女のつらさ我が身に泣けて北風吹いてはわたし寒さに震えてあなた恋しいあゝ五月雨五月雨…桜の季節おんなの季節泣いて涙のこの身のゆくえいつかは咲いて散る花だけどあなたいつでも未練で待ってますあゝ五月雨五月雨…愛染隼人の女の詩集五月雨
海峡雪しぐれ小窓に雪が舞う涙が乱れ飛ぶ女の胸が掻きむしられ鬼に追いかけられて死ねるなら海に身を投げ花で咲きたいそんなこと思いながら海峡を船がゆく…細い鳴き声して鴎が海を飛ぶ故郷一緒に帰ろうかひとりごと呟いてなぐさめて遠くを見ては季節に落ちて凍てつくだけの海の国海峡を船がゆく…死ねるなら海に身を投げ花で咲きたいそんなこと思いながら海峡を船がゆく…愛染隼人の女の詩集海峡雪しぐれ
ポートアイランドもうすぐ船がゆくあなたは来ない景色が霞んで明日が見えないポートアイランドに横殴りの雨嘘嘘なのねあゝあなた信じた私が馬鹿なだけ甘い言葉に泣くだけでした思い遥か遠く口びる噛んで吐息切なくてあなたが霞むポートアイランドの灯りがともって時計は回るあゝ重い荷物に手が千切れそう馬鹿な女が吠えるだけでした苦いなみだをを口びるに溜め汽笛を聞きながら海を眺めてポートアイランドの混み合う人々夢は虹色幸せそうで羨んでいるあゝ名古屋の夜の南の物語り…愛染隼人の女の詩集ポートアイランド
花菖蒲お前は可愛い僕の花だと言った口説き文句に誘われて夜に溶けて抱かれたあの夜のあまい言葉の裏側に遊びと知らなかった男慣れないあゝ花菖蒲…風に煽られてこの身静かに咲いて哀しいなみだ目に溜めてなんて憐れな行き場知らない女月影に潜んで泣いて心未練で燃やし嘘を恨んだあゝ花菖蒲…あまい言葉の裏側に遊びと知らなかった男慣れないあゝ花菖蒲…愛染隼人の女の詩集花菖蒲
花菖蒲お前は可愛い僕の花だと言った口説き文句に誘われて夜に溶けて抱かれたあの夜のあまい言葉の裏側に遊びと知らなかった男慣れないあゝ花菖蒲…風に煽られてこの身静かに咲いて哀しいなみだ目に溜めてなんて憐れな行き場知らない女月影に潜んで泣いて心未練で燃やし嘘を恨んだあゝ花菖蒲…あまい言葉の裏側に遊びと知らなかった男慣れないあゝ花菖蒲…愛染隼人の女の詩集花菖蒲
こころを脱いで嘘をつかずにあなたの思いに縋りたくてそんな女が故郷を捨て汽笛を胸に恋を夢見たけれどあれは皆な嘘だったのねそれなのに…長崎裏切られてもことば信じて何処までも未練諦めないで明日を見つめ隠れ泣いては拳をにきり悔し涙をながし戻ろうとして桟橋見てたそれなのに…長崎列車の響きみなとの夜景揃いの指輪に涙が落ちて明日の向こう行く手を阻む荷物片手の1人のオランダ坂もうすぐ雨の汽笛に泣けるそれなのに…長崎愛染隼人の女の詩集それなのに…長崎
最果ての海別れはいつも涙が友達で哀しくなるとあふれでる知らない町の小さな岬に風にあおられ仁王立ちで遠くを見つめ星が流れてあゝここは北国最果ての海淀む空気の季節のなかで冬の荒波渦巻いて今にも波に溶けてしまいそう死んであなたに逢いにゆきたいそんな我侭許されるならあゝここは北国最果ての海…悩んでみても運命だから疲れるだけで馬鹿みたい私を捨てたあなた憎いけどでも好きだから許してしまう何処かか弱い私がいるのあゝここは北国最果ての海・・愛染隼人の女の詩集最果ての海
わたしの胸が見えるなら透かして見せてあげたい上から見ても横から見ても恋の文字にはあなた一途で真っ赤に燃えている愛の扉を開けて下さいな…みずうみのある小部屋にはわたしの愛であふれた花が咲いてる住んでみたいなあなたと二人尽くしてみたいこの命捧げて小さな夢を教えてあげたい…恋の雨すだれ向こう側はなみだで濡れていたけど今はしあわせありがとう…あなた飛んでゆきたい住む街そっとお礼返しのしあわせ返し飛ぶ女の鴎…愛の扉を開けて下さいな…愛染隼人の女の詩集愛の扉
どうかいつも側に置いてね町を歩く時は手をつないで恋人どうしみたいに時に燃えては離さないでいて欲しいあゝ女の願いなのよ…明日のことは考えないでその瞳の裏に住んでみたい夢で終わらないように花で咲かせて胸に飾って夏の季節のようにあゝ女の願いなのよ…空を花火が舞い咲くように女の命が泳いでいるそれを運命と思うならいいじゃないか幸せならば後悔なんてないからあゝ女の願いなのよ…愛染隼人の女の詩集女の願い
思いは何処の空の彼方へ私だけ愛してくれると指切り誓った恋も涙で夢に崩れた愛はエトワルあゝ…風に泣き崩れこの胸裂けて影が岬で揺れている私は揺れる小船海に沈んでゆきそう愛はエトワルあゝ…見放されたけど未練が残る岸辺で遊んでる鴎が恋から離れ涙何処か似た者同士ね愛はエトワルあゝ私は揺れる小船海に沈んでゆきそう愛はエトワルあゝ…愛染隼人の女の詩集愛はエトワル
我が儘ばかりずいぶん泣いたけどひとりで生きてく覚悟はもうもうかわらない内緒の片思いあなたの体心配だけど姉さん女房別れます泣いたカラスあゝ運命ひとつこの身に授かって生きてきたけれど泣いてももうもう遅すぎるからこの世に吹く涙風に花が散ります思い堪えたゆく先の恋い別れます泣いたカラスあゝ心配だけど姉さん女房別れます泣いたカラスあゝ愛染隼人の女の詩集泣いたカラス
愛したくてももう他人見る女の夢も未練もすべて捨てたから未練ないと言ったら嘘になるけど運命に逆らえない女のストーリー諦めるしかしょうがないから一度は旅したけれど見る夕陽に泣いてた何度死のうと思ったか白い雪に打たれて岸壁に立っている女のストーリー夢に逸れてうたたねしているきっと明日はもう来ない何処かで覚悟しただけど私も所詮は女抱かれたい暮らしたい愛する人に夢は捨てないでいる女のストーリーこの世のすべて塗り替えしたい愛の紅色に命許す限り…愛染隼人の女の詩集女のストーリー
あなたに咲いた赤い花なのに風に吹かれて散るだけの運命雲に流れて流れて何処にゆくのかゆくのか思い人片恋の人あゝ時は流れて叶わぬ恋よ…恋は片割れ永遠のなみだこんな筈ではなかったけれど女の命命が浮いて沈んで沈んで涙の人初恋の人あゝ浮世が辛い流離い未練…風に吹かれて揺する枯れ葉の終わった恋は何処にゆくのか雲に流れて流れてあなたの胸に届くのか夢見る人憧れの人あゝ誘われなみだ女は馬鹿ね…愛染隼人の女の詩集雲は流れて…
急ぐ思いはその愛だけど涙なんて見せたくない抱かれた昨日の夜に憂いの隠れ泣き信じて着いてゆきますあゝ…風が吹いても倒れそうでもその愛だけが支えてくれるだから勇気を持って生きてゆけるならばいいなと思う溶けゆくあゝ…おんなの決心変わらぬ思い命が果てる日が来るまでは口びるが揺れ風に踊ってもあなたの小唄この胸に影を忘れないから愛燦燦あゝ…抱かれた昨日の夜に憂いの隠れ泣き信じて着いてゆきますあゝ…愛染隼人の女の詩集昨日の女
昔の人に似ているあの時愛して苦しみ知った別れ惜しい人今もあなたがつけた背中の爪傷が雨が降ると傷むきっと未練なのでしょうあゝ女の泣き声だけど…矢のように過ぎた日々が昨日のようにか瞼の裏を通り過ぎてゆく我がままだけが残る短いけれども愛された幸せきっと忘れないでしょうあゝ女の泣き声だけど…恋する女の夢を捨てたりはしない憶病なだけ涙に埋もれるそれだけが怖くているいつか見た夢すらもう手が届かない心の騒ぎあるけれどあゝ女の泣き声だけど…愛染隼人の女の詩集女の泣き声
なみだの城跡長い暮らしをしていれば喧嘩言葉に痼ものこるそれが別れの始まりになるのを知らずにいた二人の暮らしもう駄目ねあゝなみだの城跡…風も淀んだこの暮らし弱い体が心配でしたいつも薬を飲まなきゃ駄目よご飯食べてね妻でいたのが嬉しかったあゝなみだの城跡…星が霞んだ東京(とかい)暮らし私の夢は愛されたくてエプロン姿手料理自慢疲れてお風呂世間話で花咲いてたあゝなみだの城跡…長い暮らしをしていれば喧嘩言葉に痼ものこるそれが別れの始まりになるのを知らずにいた二人の暮らしもう駄目ねあゝなみだの城跡…愛染隼人の女の詩集なみだの城跡
知らない同士で知り合って結ばれた燃えるような夏に暑さに顔が火照って恥ずかしそうに俯いて話をしていたのが印象的な夜でしたあゝ側にいるだけでそれでいい笑顔さえ僕は欲しいから何事も勇気をくれる大きな人の君なのさもう離したくはない出来るなら命の限りはあゝ風が強くても花みたいに咲いている僕の前では四季の季節に落ちた恋い二人だけで歩こうよ僕からのプロポーズ月影青く心が泳ぐあゝ愛染隼人の女の詩集夏の恋い
海がなびいてる何故か哀しくて叫んだけれどあなたの名前すら木霊して返らず地平に沈む夕陽に心が殴られても涙さえもうでない未練ですが抱きしめて愛を抱きしめて生きるのよあゝ独りの人生を人生を…岬の燈台まだ秋なのに唸りが凄い海うず岸壁吸い込まれそうに風が吹いてる親から逸れて鴎が鳴いて吠えながら迷い空未練ですが抱きしめて愛を抱きしめて生きるのよあゝ女の人生を人生を…悲しいドラマ絵になるような悲劇で幕降り泣いてますあゝ恋なんてしないと震えてる愛染隼人の女の詩集抱きしめて
何処にでもあるような恋ですが有り触れてますが女の命です私にとっては雲の上にいるような恋ごころふわりふわふわ揺り籠みたいなあゝ東京ストーリー…躓きそうになって悩んでもあなたの力が私を助けてくれる命の限り他の人は愛せない恋なのよそんな女になった私ですあゝ東京ストーリー…蕾に吹く春の風胸が鳴る四季の草花が眠りから目を覚まして乱れ咲くあなたはそよ吹く風で恋芽生えひかる星空青い月影あゝ東京ストーリー…愛染隼人の女の詩集東京ストーリー
思いがけない別れが怖い過ぎるほど夢まで愛してわたし一人だけ女だからふりむかないで泣いたふりして困らせて我が儘ばかりのあの頃のあゝ京都に雨が降る…時代遅れの古寺めぐり喧嘩してよく泣いてたっけ風まで淀んであなたの匂い星の陰愛の言葉すら旅にでるあゝ京都に雨が降る…我が儘ばかりのあの頃のあゝ京都に雨が降る…愛染隼人の女の詩集京都に雨が降る
あなたを待てばいつもの町角風に煽られながら傘から流れ落ちる夏の冷たい雨よ幻の声が別れを告げるように聞こえる思い過ごしかあゝ…あなたを待てば車のライトに小雨沈んでゆくまるで私のこころ夏の冷たい雨よ恋の片割れ私を虐め殴る涙零れるあゝ…夏の冷たい雨よ逃げないでいてこの恋命だから片目の瞼あゝ…愛染隼人の女の詩集夏の冷たい雨
あなたは狡い人海に溺れるように冬の海にひとりで投げだして何もわからずにある日気がついたけどどうして生きたらいいのやらあゝ孤独に泣いてる…私…あなたは狡い人セーター編んでるのに代わりに着て泣いたら孤独さに死にたくなるからそれほど辛い別れこの世の不幸をひとり占めあゝ陰で泣いている…私愛染隼人の女の詩集狡い人です
離れたくないだから捨てないで別れを匂わす冷たい視線に戸惑いながらも流れる涙つぶ明日の切なさに涙の行く先はあああ…悲しい女の別れの道だけどわかっているわ黙ってるけれどあなたの仕草で心読めるけどもうこれ以上淋しくさせないで居場所わからない狭い肩身に降るあああ…隠れた雨がこの身を濡らすだけ…愛染隼人の女の詩集涙の行く先は…
何処にでもあるような恋ですが有り触れてますが女の命です私にとっては雲の上にいるような恋ごころふわりふわふわ揺り籠みたいなあゝ東京ストーリー…躓きそうになって悩んでもあなたの力が私を助けてくれる命の限り他の人は愛せない恋なのよそんな女になった私ですあゝ東京ストーリー…蕾に吹く春の風胸が鳴る四季の草花が眠りから目を覚まして乱れ咲あなたはそよ吹く風で恋芽生えひかる星空青い月影あゝ東京ストーリー…愛染隼人の女の詩集東京ストーリー
時計の針が廻る夜が更け行く白い扉の名も知らない小さなスナックの片隅でおんな酒みれん酒崩れた恋の組み立てパズルしている酔えない私あゝ…しんしんと夜が明ける眼を擦る窓に見えてる綺麗な空から星流れなみだ酒あなた酒明日を占うカードゲーム涙してまぶたが痛いあゝ…愛染隼人の女の詩集なみだ酒
何処か似ているあの人にお酒の席で声かけられてその気になった昔話に咲いてみた恋の苦労に心通わせ泣いてくれた嘘のなみだかあゝ通り雨・・月が呼んでる吠えているきのうの恋に別れを告げてすべて忘れてきっと生まれ変わりますそれが一番幸せなのよ我が身慰めあゝ通り雨・・別れが惜しい誘われている似てる人だとただそれだけで許してしまう一夜に女のすべて後悔しない言い訳しない泣かずにいるわあゝ通り雨・・愛染隼人の女の詩集通り雨・・女
いつか二人で見たタワーの灯り今は涙で霞みゆくだけどそうね諦めきれない未練が残るけど雲に隠れた恋ひとつ拾って下さい夢でなければあゝランデビュー東京…私待っていますいついつまでも命の枯れるその日までだからゆめを崩れた星の欠片だけを抱いて夢を見つめて風になる星が霞んだ思いで東京(とかい)あゝランデビュー東京…愛染隼人の女の詩集ランデビュー東京