北村薫・宮部みゆき/編『名短篇、ここにあり』(ちくま文庫)
ミステリやSF、ホラー、文芸作品にいたるまで、北村薫と宮部みゆきの目利きが選び抜いた優れたアンソロジーでした。 収録作品 半村良「となりの宇宙人」 黒井千次「冷たい仕事」 小松左京「むかしばなし」 城山三郎「隠し芸の男」 吉村昭「少女架刑」 吉行淳之介「あしたの夕刊」 山口瞳「穴 考える人たち」 多岐川恭「網」 戸板康二「少年探偵」 松本清張「誤訳」 井上靖「考える人」 円地文子「鬼」 ユーモラスで思わず笑ってしまうお話があるかと思えば、恐ろしくてゾクッとする恐怖譚もあり、その中でも以下の作品は特に好みの作品だった。 先頭の「となりの宇宙人」は、ある日不時着した宇宙人をアパートの住人達が世話を…
2024/01/28 13:49