昭和の赤川次郎

東西南北殺人事件（講談社）

四文字熟語シリーズの登場です。いやーしかし大貫警部って、あんなにでたらめでしたっけ？ 相棒の井上刑事も大変だ。第一作の第一話は、冒頭で「まあ、よくある事件ですね」と言っている通り、典型的殺人事件だ。女癖が悪い評論家の男が、殺された。

2024/01/27 05:09

吸血鬼はお年ごろ：吸血鬼株式会社（集英社）

第一話の「吸血鬼ドラキュラ・スーパースター」はその題通り、吸血鬼の父が、娘の通う女子高生の文化祭の劇に、吸血鬼役で出るのである。そのままじゃん。劇の演出家の子が、舞台稽古中に、「やめて！やめて！」と叫び、うずくまって「助けて・・・・・・・殺される」と低い声で言ったのだ。

2024/01/20 03:35

三姉妹探偵団（講談社）

いやーやっと、三姉妹探偵団の順番が来た。読むのを楽しみにしていたシリーズだ。今回あらためて読んでみて、つくづく感じた。おもしろーーーい。この三姉妹のタイプ、赤川次郎さんらしい、よく考えた設定だ。長女は、大学生で、おっとりタイプで方向音痴。次女は、高校生で何事にもまざとい、人並外れのしっかり者。三女は、中学生で現実主義のドケチな設定だ。

2024/01/13 05:43

三毛猫ホームズの恐怖館（角川書店）

片山刑事が、道を尋ねたアパートで、ガスが漏れていることに気付き、住民を避難させたことで、表彰されたのだ。あの片山刑事がですよ。もちろん、最初にガス漏れに気が付いたのは、三毛猫ホームズですが。結局、ガスが漏れていたアパートの部屋は爆発し、女子高校生の遺体が見つかる。

2024/01/06 05:10