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大人を対象とした、趣味で書いた社会人向けオリジナルBL小説&イラストブログ。長編、兄×弟、S攻め、一部R18

好物は筋肉と巨乳とドSの男です。​自己満足に趣味で書いていたものを公開しています。18歳以上の社会人女性、主婦の皆様、BL関係なくエロいのが好きな方々と繋がりたいのでtwitterやサイトをお気軽にフォローしてください。

大関菊正宗
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2023/08/01

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  • vs乳首

    エロ乳首に部長は動揺し、兄貴はブチ切れる。 乳首がHな男性はエロい。

  • 兄のいつもの休日

    ※男女の性描写を含みます。 弟ラブだけど外では女とヤリまくる兄貴の休日。 女とヤってるシーンが描きたかっただけ。

  • 第1話(ユウキ視点)

    俺の名前は水井ユウキ24歳。 どこにでもいる平凡な社会人だ。 身長は177センチ、体重は65kg。 小学生から空手をずっとやっていたのでそれなりに引き締まってはいる。 顔はよくジャニーズ系と言われるが、まったく自覚はない。 女の子とは数人付き合ったことがあるが、好きな子とは結ばれることがなく、 あまり女の子の扱いは慣れてなくて、どちらかというと苦手だ。 社会人になって早2年。 告白されたことはあるが彼女はここ数年ずっといない。 とにかく多忙な毎日で女の子と遊ぶ時間などなかったし、何より仕事が楽しかった。 俺は幼少期に母を病気で亡くしている。 父は大企業のお偉いさんで、日本全国、時には海外へ出張へ出ずっぱり。 家のことは俺がすべてやってきた。 さらに俺には5つ離れた兄貴がいる。 兄貴は親父が最初に結婚した女性との子供なので俺とは腹違いだ。 兄貴の母親は兄貴を産んですぐに不倫し、その後離婚。現在は行方知らずだ。 そんな兄貴は昔から何をやらせても完璧にこなした。 頭はすこぶる良かった。 身長も185センチあり、空手でも全国で3位までのし上がった。 とにかく女の子にモテた。 俺はそんな兄貴が誇

  • 第2話(ユウキ視点)

    「あ、部長、ちょっとすみません。兄貴から電話なので出てもいいですか?」 そう言うと部長は「どうぞ」と片手を俺に差し出す。 俺はペコリと頭を下げて部長に背を向ける形で電話に出た。 「もしもし、どうしたの?」 「ユウキまだ会社?俺今日夜勤だったけど帰れることになったから、夕飯あるか聞こうと思って」 そう言う兄貴の電話先は車の走る音が聞こえる。 車内ということは帰路の途中だろう。 「え、そうなんだ…俺、今はちょっと部長と飲んでて夕飯作れてないよ」 そう返せば兄貴は途端に不機嫌な感じになる。 「…何。また例の部長と飲んでるのか?お前飲めないだろ」 「別にいいじゃんか…それにお酒は毎回飲んでないよ」 「何時に帰ってくるんだ?なんならそっち寄ってやるから一緒に帰ろ」 兄貴にそう言われ、部長の方に目をやれば、部長はつまらなそうに残ったお酒をちびちび飲んでいる。 これから部長の家で飲み直そうって言ってるのに、何か申し訳ない。 「今日はまだ…ちょっと無理だよ。帰るのも遅くなりそう」 そう言うと兄貴はさらに不機嫌な声になる。 「ダメ。迎えに行くから帰ってきなさい」 普段はこんな理不尽な命令はしないのだが、

  • 第3話(ユウキ視点)

    「ユウキ…小さい時からそうだったけど、すごいな」 兄貴がまだそこを凝視して言う。何がすごいんだか俺にはさっぱりだ。 「そんなに変かな…なんかそう言われると恥ずかしくなってきた」 そう言って俺が持っていた上着を着ようとしたその腕を兄貴が静止した。 「変じゃないよ。ねえユウキ」 「何?」 「舐めていい?」 兄貴がとんでもないことを言い出した。 俺は「はあ?」と眉間にしわを寄せて聞き返す。 すると兄貴が突然、俺の腕を掴んでいた手を放し、両方の親指の腹で俺のそれぞれの乳首をひっかくように触った。 「!!!!!」 突然のその行動と一気にビリリとくる快感に俺の身体は大きく揺れた。 その後もすぐに同じように親指の腹で何でも俺の両乳首を撫でるように触りだした。 「ちょっ…!あに、き!やめて…あっ」 怒ってその手を止めたかったのだが、まったく力が入らない。 尚も繰り返される乳首への刺激に、俺は全身が震えっぱなしだ。 「ユウキ…乳首感じやすいんだね」 息遣いが荒くなる俺に顔を近づけて、兄貴が色っぽく囁く。 「本当に…やめてよ…」 俺が泣きそうな顔で兄貴に訴えると、兄貴は残念そうな顔をする。 「俺そんな顔さ

  • 第4話(タツキ視点)

    「もう、水井先生聞いてますか?」 名前を呼ばれ、眠い目をそちらに向ければ、若い女性看護師がプクリと頬を膨らませた。 「あぁ、ごめん。何だって?」 俺がそう言えば、彼女が再度説明してくれた。 「先ほどの患者さん、佐藤さんですけど、いつも出すお薬今回から量減らすってことでいいんですよね?」 そういって、彼女は俺が先ほどプリントした処方薬リストを指さす。 「ああ、そうそう。だいぶ良くなってきたから」 「はーい、わかりました」 そう言って看護師はパタパタと別の部屋へ足を運んだ。 そして一人の患者を診終れば、また次の患者が呼ばれる。また次も。 これの繰り返しで毎日が過ぎる。 俺の名前は水井タツキ。 立派な高層ビルに入っている個人病院で内科医をしている。 年齢は29歳。 医大を出た後、研修医として大学病院で勤務を開始してその後も働いていたが、そこでちょっとしたトラブルを起こし転職。新たな転職先がここだ。 こちらの病院は特に富裕層が多く、下層階は飲食店に服屋に雑貨屋に本屋と様々なテナントが入り、上層階は大手企業が複数入っている。 そのさらに上の階に、俺のいる病院や歯医者、処方箋薬局などがワンフロアに

  • 第5話(タツキ視点)

    かわいいとは思っていたものの、正直男の弟相手に欲情を抱いたことはなかった。 酔って悪ノリしていたとはいえ、あそこまでやるつもりはなかったが止まらなかった。 ユウキのやつ、大人になってあんなにイヤらしい乳首に成長していたとは。 昔からちょいちょい見てはいたが、男の乳首とは思えない形や色だ。 それを恥ずかしそうに隠すユウキを想像するだけでちょっと興奮する。 これで確信した。 俺は男であってもユウキであれば抱けると。セックスの対象になる。 しかし、腹違いとはいえ、弟ということに変わりはない。 そこに俺の理性が働いたのであろう。 ユウキの奴も咄嗟に俺を殴るほど、乳首を舐められて激しく動揺していた。 もちろん、勃起していたから感度はよく、快感も得ていたことには違いない。 風呂から出た後も、それをからかってやれば、顔を真っ赤にして逃げて行ったからな。 だがこれ以上はユウキに手を出すことはできない。 せっかく今まで良好な兄弟関係でやってきたのに、俺が性の対象として見てしまっては、懐いていたユウキも離れていってしまうかもしれない。 あくまでも、この関係に問題がない今、俺はこれ以上ユウキに対して嫌がるよ

  • 第6話(ユウキ視点)

    月曜日。 眠い目をこすりながら会社へと出勤する。 また一週間が始まる。 しかし俺にとっては今、会社で仕事をしていたほうがいい。 先週末に兄貴にあんなことされたせいで、俺が妙に意識してしまい、兄貴といるのがぎこちなくなってしまった。 当の兄貴といえば、何事もなかったかのように平然としている。 特にあれから変なことも言ってこない。 やっぱりあの日は悪酔いしていただけなのかな…。 俺だけ意識しちゃって、バカみたいじゃないか。 そんなことを考えながらデスクに着いてパソコンを立ち上げると、部長がやってきた。 「ユウキくんおはよう」 「あ、部長、おはようございます」 毎週月曜日の朝はCEOや役員など、部長以上クラスが出席する朝会が8時から行われる。 ちょうどそれが終わったところのようだ。 席について「やれやれ」と会議内容を思い出すように独り言を言う部長の席に行き、一言詫びを入れる。 「部長、金曜日はその…すみませんでした」 すると部長は一瞬ポカンという顔をしたが、すぐに思い出したようで。 「ああ、そんなの気にしないでよ。わざわざ謝らないで」 そう笑顔で言われ、俺もペコリと軽く頭を下げて自分の席へと

  • 第7話(ユウキ視点)

    部長の住まいは会社からタクシーで10分ほどの場所にあった。 まわりは外国人専用マンションが立ち並ぶ高級住宅地だ。 部長の家もどうやらそんな作りのマンションで、3階建で世帯数が少ないようだ。 そしてマンション内にある数々の案内がすべて英語だ。 「すごい、おしゃれですね」 高級感もあるが、何よりデザイナーズなのかすべてがおしゃれだ。 ルーフバルコニーのような共有部を進んでいくと、コンクリート打ちっぱなしの空間へと入っていく。そこには大きな扉がそびえ立つ。 そこのカギを開けて、部長がどうぞと俺を中に入れてくれた。 とにかくおしゃれだった。 壁はコンクリートだが、間接照明がいくつも設置してあり、空間を演出している。 奥はカウンターキッチンに大きなソファとオシャレなガラス机。 おそらくデザイナーズの高いものだ。 広すぎるリビングの中央が吹き抜けになっており、ガラスドア越しから庭が見える。そこからさらに上へと続く階段も設置されている。おそらく屋上テラスに続いているんだろう。 部屋の奥に開いている扉があり、チラリと見えるのはベッドルームのようだ。 1LDKながら、とにかく贅沢に空間を使っている。 家

  • 第8話(ユウキ視点)

    テロンテロン♪ 携帯のアラームが鳴る。 ん…五月蠅い…まだ眠い…なんか頭痛いし… テロンテロン♪テロンテロン♪テロンテロン♪ そうか…起きなきゃいけない時間だ…会社に遅刻してしまう。 変な夢をみたせいで、寝た感じが全然しない… 頑張って目を開けると、部屋はうっすら太陽の光で明るい。 ん? うちじゃ…ない。 あれ?と目を見開く。 パンツ一丁で腰辺りに手の感触。 え ガバッとその手を振りほどくように上体を起こして横に目をやると、同じく裸で寝ている部長の姿が。 ぶちょう? え、同じベッドで裸? 「あああああああああああああああああ!!!!!」 俺の大絶叫で横で寝ていた部長が目を覚ました。 眠い目をこすって部長が俺を見る。 俺は青ざめた表情でそんな部長を見ながら、何を言っていいのか、口をパクパクさせるだけだ。 すると部長はムクリと上体をお越し、そんな俺ににっこり笑って言った。 「おはよう、ユウキ」 そう言うと、それはもうとても自然に、俺に軽くキスをしたのだ。 「え…え…えええええええええええええええええええええ!」 再びの絶叫に、部長も参った顔をする。 「さっきからどうしたの?大声でわめいて…

  • 第9話(ユウキ視点)

    風呂場にいる間も俺は終始無言のままだ。 頭や身体を部長が丁寧に洗ってくれているが俺はされるがまま。 風呂の鏡を見てみると、首の辺りにも跡がある。 これシャツでちゃんと隠せるかな…。 そんなことを考えていた。 無数に広がるキスマーク。 俺の後ろにはイケメンの皮をかぶった悪魔。 そんな悪魔に抱きかかえられるように、広い湯船に入る。 「ユウキのお兄さんの言うことは正しかったな。 今後は絶対に俺以外の前で酒は飲んじゃダメだからね」 そう言われ、俺はコクリとうなづく。 そして頭をヨシヨシされた。 そうだよな…俺が兄貴の言いつけ守って、酒さえ飲まなければ、 悪魔のような部長と今、こんなことしてなくても済んだのに…。 俺はこれから何をさせられるんだろう。 体中に病的なキスマークつけたり、携帯で撮影して俺を脅すような真似をする、絶対的権力を持つ上司に。 兄貴…俺、怖いよ… 兄貴を思い出すと、なぜか無償に泣けてきた。 怖さと情けなさからくるものだ。 俺が肩を揺らして「うっうっ」と泣いていると、部長が後ろから俺を抱きしめる。 「何で泣くの、ユウキ」 アンタのせいだよ。 俺は泣き顔を見られないように顔を下に

  • 第10話(ユウキ視点)

    「ぶ…部長!なんでここに…」 「ちょっとね…どうせお兄さんでしょ」 ピシャリと当てられ、俺は黙ってうなづく。 すると部長がポケットに手を突っ込みながら階段を降りてくる。 「お兄さんに嘘ついちゃったんだ。俺の家じゃなくて同期の家に泊まったって?」 会話を一部始終聞かれていたらしい。 「別に…いいじゃないですか」 俺がムスッとして答える。 すると部長が意地悪く聞く。 「お兄さんに俺の家に泊まったことがバレるとそんなに不味いんだ」 「不味いってわけでは…」 困ってそう言うと、部長は俺に顔を近づけた。 「ユウキってさ、お兄さんには逆らえないんだね。 なんかそれ、妬いちゃうなぁ」 部長はそう言いながら俺との距離を詰める。 俺は逆に距離を取ろうと後ろに下がる。 「まあ、兄貴ですし、金銭面ではだいぶお世話になってますから…」 そう言うと部長が 「じゃあ俺が金の援助してやるから一緒に住もうって言っても断るでしょ」 「そりゃそうですよ」 ガツっと俺は壁に背をついた。 距離をとるように後ずさりしていたらそこは壁。 いつの間にか部長にコーナーにまで追いやられていた。 すると部長が壁に手をつけて、俺に顔を寄せ

  • 第11話(ユウキ視点)

    家に帰宅するとすぐに部長から借りたシャツを洗濯籠に放り込み、首元が見えないようにポロシャツの襟を立てて着る。 よし、これならどこからもキスマークの跡はみえない。 それから夕飯の支度にとりかかった。 40分後、兄貴が帰宅する。 俺はいつものように夕飯をテーブルに並べて「おかえり」と言うが、兄貴は返事もせずキッチンに立っている俺の元に向かう。 「ユウキ、泊まるならちゃんとメールぐらい入れなさい。こっちだって心配になるだろ」 そう言われ、俺は申し訳ないという顔で「ごめん…」と謝る。 すると兄貴がそんな俺の顔をじっと見つめる。 な…なんだ… 見えてないよな?キスマーク。 俺は心なしか首の辺りを触るふりして隠そうとした。 「…お前昨日、本当に同期と一緒だったのか?部長じゃないよな」 まだ聞くか、と俺も困り顔をする。 「…だから違うって今日も電話で言ったじゃん…何でそんなに疑うの?」 俺が言えば兄貴は俺から離れ、夕飯の並ぶダイニングに向かい腰掛ける。 「なんとなく」 何で兄貴はそんなに部長に対して警戒心があるんだ。 俺が仕事の用事や飲み会で帰りが遅くなるというと、決まって兄貴は部長と一緒なのかと聞

  • 第12話(ユウキ視点)

    次の日。 今日は金曜日、ようやく今週も今日で終わりだ。 なんかどっと疲れた…。 俺がデスクに着くとまだ部長はいない。 メールを確認すれば、部長はまた別の会社との打ち合わせを行ってから出社するということで、おそらく午後出社だ。 それにホッとする自分。 すると、同じ部署で同期の同僚が珍しく俺に声をかけてきた。 後ろには他にも年上の女性社員などが数人いた。 「水井、今晩暇?」 いきなりそう聞かれ、俺は「特に予定はないけど」と返す。 珍しいな、こんなに人が俺の元に来るなんて。 そう思っていたら、その同僚が笑顔で言う。 「じゃあさ、ちょっとだけ離れるけど六本木にあるビルの屋上でビアガーデンがオープンしたらしいから一緒に行かない?」 ビアガーデンか。 ビールも飲めない俺をよく誘ったものだ。 すると後ろにいた女性の一人が俺に言う。 「水井君さ、部長さんと仲いいじゃない?」 「え、は、はい」 仲がいいどころの騒ぎではないが。 するとその女性と他にもいる女性陣がその同僚を押しのけて俺に詰め寄った。 「お願い水井くん!部長さんも誘ってほしいの!」 なるほど、そういうことか。俺が酒飲めなくても構わない訳だ。

  • 第13話(ユウキ視点)

    お昼明け。 俺は早速先ほどの同僚たちにメールを送った。 部長参加の知らせを受け、女性陣のテンションは急激に上がる。 俺が身体を張って了承してもらったんだ。もっと感謝してもらいたい。 もちろんそんなことは言えないのだが。 すると俺の携帯が鳴る。兄貴からのメールだ。 『今日は病院のスタッフ達と飲みに行くから夕飯はいらない」 なんというグッドタイミング。 『俺も今日は同僚達と飲み会だからちょうどよかった。でもお酒は飲まないよ』 そう返すと、兄貴からは『グッド』のスタンプが届いた。 もう部長が~とかは言ってこない。よかったよかった。 こうして定時を30分過ぎた辺りでみんなで店に向かう時間となった。 俺が身支度をしていると、上層部に呼ばれていた部長が席に戻ってきた。 俺が声をかけるより先に部長が俺に言う。 「ごめん、ちょっと急ぎの案件が入っちゃったんで先に行ってて。後でいくから」 「わかりました、お店の場所メールしとくので」 そう言うと部長は「よろしく」とだけ言って、また会議室へと戻って行った。 部長忙しそうだな。ちょっとだけ申し訳なくなってきた。 俺は部長に店のURLを送り、最後に『厳しかった

  • 第14話(ユウキ視点)

    ビアガーデンで飲むビールはよほどうまいのか、皆、飲むペースが早いようだ。 あれから30分しか経ってないのに、3杯目に突入している。 俺はウーロン茶だけをちびちび飲む。 少しだけ酔いで饒舌になったのか、女性陣が俺に詰め寄るように聞く。 「ねえねえ水井くん、部長ってさ、彼女とかいないの?」 別の女性社員にも何度も聞かれたことあるこの質問。 俺は部長に彼女がいないことは前回聞いたので知っているが、ここは「どうなんですかね」とだけ返す。知らないふりをしている。 「え~仲いいのにそういうこと話さないんだ~」 「基本、仕事の話ばかりでプライベートなことはお互いあまり話さないです…」 また嘘をつく。変なことを言うとボロが出てしまいそうで怖い。 唯でさえ、俺たちの関係は絶対に秘密にしなければいけないからだ。 「でも結婚はしてないから、仮に彼女がいても希望はあるよ!」 そう言って意気込む女性陣。 彼女たちはだいたい25~27歳ぐらいで、そろそろ結婚をと考えているお年頃なのだろう。 俺にとっては先輩なので、生意気なことは言えない。 すると同期が生意気なことを言う。 「いやいや、あの部長ですよ。絶対にすんご

  • 第15話(タツキ視点)

    あれが噂の部長とやらか。姫野といったな。 すぐにわかった。嫌な感じのヤローだということが。 しかもアイツは、ユウキのことを気に入ってる。それもすぐにわかった。 そして、あの姫野って奴はおそらくドSだ。 外面はニコニコしているが、腹の中はどす黒いものを抱えているに違いない。 顔に出ている。 どこか似たようなものを感じるからなのか、そう確信する。 その確信が、俺を嫌な予感で満たす。 ユウキは大丈夫なのか。 アイツに何もされてないのか、と。 盛り上がっているスタッフ達を他所に、俺は一人悶々と考える。 すると、両隣に座っている若い女のスタッフ達が俺にくっついて言う。 「せんせい~怖い顔しちゃってどうしたんですかぁ?飲みましょうよ~」 こいつらは何かとあれば、俺の身体にまとわりついてくる。 一度3人で飲みに行ったときに飲みすぎたせいで、何故か3Pをしていたという苦い思い出がある。それ以来、こいつらは俺を常に欲情した目で見てくるし、何かとセックスに誘ってくる。俺は反省したのでこいつらにはもう手を出さない。 「先生、ホラ、また乾杯しましょ」 そう言われ、いつまでも弟に対して親心が抜けないのもダメだな

  • 第16話(タツキ視点)

    便所から出てユウキ達の席へ行けば、周りがユウキを囲んで慌てている。 どうかしたのか? 俺が近寄ると、あの姫野がユウキの肩を抱きながら「大丈夫?」と顔をのぞいている。 それにイラッとしたのもあり、俺がそこに割り込むように声をかける。 「何かあったんですか?」 俺が傍にいた同僚らしき女性に聞くと、女性は俺を見るなり「あっ」という顔をして答えた。 「お兄さんですね、ユウキくんさっき間違えてウーロンハイ飲んじゃって…きっと店員がウーロン茶と間違えて持ってきてしまったんだと思います」 それを聞き慌てて姫野とユウキの間に割り込む。 「ユウキ大丈夫か、酒飲んだんだって?」 姫野も突然の俺の登場にムッとしながらも、人前なので社交的な態度をとる。 「すみませんねお兄さん、俺もトイレから帰ったらこれでして。上司の俺がいる席で申し訳ないです」 俺は姫野をチラリと見て言う。 「…いえ、あなたのせいではないですから」 ユウキといえば、1杯全部は飲んでいなかったが、すでに顔が赤くトロンとした目をしている。 「…兄貴どうしたの…?頭がフワフワする」 以前酔ったときと同じような感じになってきている。 こいつはヤバイ。

  • 第17話(タツキ視点)

    風呂場に連れられ、上半身裸でまだぽーっとした顔のユウキに向かって、勢いよく冷水のシャワーを顔面にぶっ掛けた。 「ぶわ!」 行き成り冷水を顔面に喰らったユウキが思わず叫ぶが、俺は手を止めずに冷水から逃れようとするユウキにシャワーをかけ続ける。 頭から身体まで全身に冷水をかける。 下はまだズボンをはいていたが関係ない。俺も服は着たままだ。 ユウキはやめてと言いながら両手で顔をガードするが、シャワーの勢いは止まらない。 俺は冷静な目でそれを見つめていたが、少ししてもういいかと思い、シャワーを止める。 すると全身水でずぶ濡れのユウキが涙目で荒く呼吸をしていた。 その顔は…酔いが完全に冷めていつものユウキの顔だ。 これでいい。あの酔っ払いとは話にならないからな。 ユウキは訳が分からないという顔で俺を見る。 俺も黙ってユウキを見つめる。シャワーの跳ね返りで俺も服ごとびしょ濡れだ。 髪からボタボタと水を垂らしながら唖然としているユウキの元に近寄る。 ユウキは少し、おびえたような顔で俺を見た。 俺はユウキを冷たい目で見下ろし、指で体を指して言った。 「そのキスマークはなんだ」 すると突如酔いが冷めて普

  • 第18話(タツキ視点)

    風呂場では唾液なのかシャワーの水の音なのか、イヤらしい音が鳴り響く。 「は…は…あに…き、あ…ん…」 ユウキの呼吸が激しくなる。 「ユウキ、お兄ちゃんって呼んで」 俺がユウキのチンコをダイレクトに扱きながらそう言うと、ユウキは照れたように困った顔をした。 なので俺がチンコを扱く手の動きを止めると、ユウキは慌てた様子で、だけどちょっと恥ずかしそうに俺を見つめて言った。 「…お兄ちゃん…」 それには俺も興奮して、先ほどよりも激しくユウキのチンコを扱く。 「ふああああ」 ユウキも気持ちよさそうに声を上げる。俺がユウキに顔を近づけてキスをすれば、ユウキもそれに応える。お互いで舌をからめ合い、お互いの唇や舌を吸う。ユウキも俺も夢中になってキスをした。 もう兄弟とか、男同士とか、そんなものは関係ない。俺たちは何故かハイになっていたんだろう。この性欲をどうにかしたいがための、ただの雄同士だ。 「はぁはぁ…ユウキ、お兄ちゃんのも触って」 俺がユウキに勃起したチンコを差し出す。さすがに行き成りフェラさせるわけにもいかない。 俺の立派なチンコを見て、ユウキが一瞬目を見開く。が、顔を赤くしながら俺の言うとお

  • 第19話(タツキ視点)

    土日ともにユウキからメールは来ていた。 『ご飯はいらない?』 それに俺はメールを返す。 『週末は友達の家に泊まるからいらない』と。 本当は女の家だが、そこはあえて言わないでおこう。 病院にも無理言って今日は休ませてもらった。正午過ぎに家へ向かい着替えを済ませる。そして車を走らせて、ユウキと姫野のいる有名企業へと向かった。 車を走らせること30分。 近場の駐車場に車を停め、立派なビルに入り1階の豪華な受付へと足を運ぶ。 ユウキも大きな会社に入ることができたものだ。仕事も楽しそうだし、俺があの姫野を何とかしなければ。半ば使命感のように感じ、受付の綺麗なお姉ちゃんのいる場所へ向かう。 打ち合わせ待ちであろう暑い中スーツを着込んだサラリーマンが大勢、待合席に座っている。そんな中ひとりラフな私服姿でカウンターへ訪れた俺を受付嬢が見上げ、丁寧に座ったまま笑顔でお辞儀をする。 「ご用件をお伺いします」 「営業部第一企画室の姫野部長をお願いします」 姫野の名刺を渡す。それを受付嬢が確認した後、俺ににっこり笑顔で言う。 「お客様のお名前を頂戴してもよろしいですか?」 そう言われ、俺は名刺入れから名刺を1

  • 第20話(タツキ視点)

    どれぐらいやりあっていたのか。さほど時間は経っていなかったんだろうが、俺達には長く感じた。 空手の全国大会でもここまでの奴はいなかった。 護身術がここまで厄介になるとは思わなかったな、クソ。 それでも結構いい勝負をしていた俺たちはお互い顔もところどころ腫れている。恐らく身体中は青あざだらけだ。 「はぁはぁ…もうギブしてよ…」 姫野が弱気に言う。俺は得意の回し蹴りがきれいに入ればダウンさせれる自信はあったのだが。 姫野が「仕方ないなぁ」と言ったかと思うと、俺の突きや蹴りはイヤらしい護身術で綺麗に受け流され、その際に気づかなかったのだが腕を掴まれ一気に投げられた。そのまま関節技を決められ、あえなく俺がギブとなった。 姫野から解放され、お互いに立ち上がり、汚れた服をパンパンと払う。 「…クソ、投げからの関節技の対応なんてできねーよ」 俺は悔しそうにそう言うと、姫野はすぐにタバコを1本取り出し火を着ける。 「ふー、こうでもしないと終わんないでしょ」 いてててと、俺もタバコに火を着ける。 こんなことなら柔道やってるツレに頼んで練習しとくんだった。 お互い口が切れているので無理してタバコを吸ってい

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