【アクアスター技術ブログvol.19】イマドキのイラストの傾向とは?―目の描き方編―
こんにちは。社内イラストレーターの佐藤です。 前回のブログでは「イマドキのイラストの傾向とは?」というタイトルで、流行のイラストに見られる「光の当たり方」を紹介させていただきました。広告やゲームなどで見る人気のイラストについて、技術的な側面からご紹介していますので是非こちらもご覧ください。 今回のブログでは、同じく流行のイラストに特徴的な目の描き方」を特にピックアップしてご紹介します。 今回のブログでも今年の春に弊社Twitterにて公開されたイラストを題材にご紹介します。 Twitterでは弊社からのお知らせだけでなく、社内のイラストレーターの素敵な作品も投稿されますので、よろしければ是非フォローしてチェックしてください! 流行のイラストの目の特徴 前回のブログでは、流行の絵の特徴として『リアルな描写を意識しながら、キラキラとして透明感があること』というポイントをご紹介しました。その特徴が最も現れているのが「目の描き方」です。 具体的には「アイラインの白抜き」や「黒目の境界をぼかす」など、キラキラの目にするためにイラストの中で様々な工夫が行われています。これらの工夫がどのような理由で行われていて、どんな効果があるかを詳しく解説していきます。 アイラインの白抜き 目のリアルさを効果的にイラストに落とし込む代表的な例として、目のアイラインに白抜きを入れることが挙げられます。この表現により、まつげの束に映る瞳の反射光を表現することができると考えられます。 本来人間の目は上まぶたとまつげは別々の構造によってなりたっています。(上図:上段)しかし、既存のデフォルメ表現では上まぶたとまつげが一体化し一つのアイラインとしての表現することが主流となっていました。(上図:中段) そこで先程お伝えした流行の描き方であるアイラインに白抜きを入れ、まつげの反射光を描くことで本来の構造や立体感を演出することができます。(上図:下段) 瞳の境界をぼかす表現 次に挙げられる特徴として黒目、つまり瞳の境界をぼかす表現が挙げられます。今回ご紹介するイラストも、瞳とその周りの白目がぼかされていることがわかります。
2023/05/30 17:31