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2023/04/26

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  • 白黒の記憶

    冬は寒いからここにいる何か用事があるなら外のベルを鳴らしてくださいここには雪の風景を見るだけしか楽しみはないけれどそんな贅沢はもうどこにもないのかもしれない時計の電池も抜いてしまって自分の記憶で眠りたい白黒の記憶

  • 冷たさに負けないように

    冷たい風が頬を刺し心の扉を揺さぶる夜ひとりきりの孤独さえまるで氷の刃のようけれど、この胸の奥底に消えぬ灯が揺らめいているどんなに吹雪が襲おうとも消えずに燃える、小さな炎冷たさに負けないように指先を絡ませて自分自身を抱きしめるその温もりは、希望の証凍える世界の中でさえ誰かがそっと寄り添う小さな笑顔や、優しい声が凍った心を解きほぐす冷たさは試練のように強さを教えてくれるものたとえ氷の道が続いても春を信じて歩いていく冷たさに負けないように明日へと進む足音を響かせながら生きていくその先に待つ、暖かな光を信じて冷たさに負けないように

  • 静かな癒し

    「花々は静かに語りかける」ハイネの詩集の一節が心に響くその声は風に乗り傷ついた心をそっと撫でてくれる咲く理由も知らずに咲く花のように私たちも理由を探さずただここにいるだけでいいのだと自然は教えてくれる疲れた日々の中で自分を責めるのをやめてみよう月が雲間から顔を出すようにあなたの笑顔も、いつかまた現れる流れる時間の中で重たい気持ちは川に流し軽やかな風に身をゆだねるそれだけで十分、そう感じられる日が来る「夜の静けさに耳を澄ませ」ハイネが言うように深呼吸をしてみてほしいそのたびに、あなたの心は少しずつ軽く、穏やかになっていくただ、ここにいるだけでいいそのままのあなたでいていいすべての苦しみが柔らかな光の中で癒されるのだから静かな癒し

  • 静かな場所

    時に、心が重くなることがあります。目の前に立ちはだかる出来事や、どうにもならない現実が押し寄せてくると、心の中が悲鳴を上げているように感じるかもしれません。けれど、少しだけ立ち止まって、心を休めてみましょう。あなたが感じている重さは、決してあなた一人だけが抱えているものではありません。世の中には、私たちがどうにもできない出来事がたくさんあります。理不尽なことも、つらいことも、嘘や混乱も。けれど、それらすべてに向き合う必要はないのです。すべてを抱えようとすると、心は疲れてしまいます。まず、今、あなたの心を重くしているものが何かを見つめてみてください。そして、それが本当に「今」向き合うべきことなのか、自分に問いかけてみましょう。「今」解決しなくてもいいものは、一度そっと横に置いても大丈夫です。無理に解決しなく...静かな場所

  • 気持ち一つ

    心が軽ければ見るものすべて明るく見えて何でも許せる人になり心が曲がればすべてが自分の敵となる我慢する必要がなくなった世界に正論だけで臨むのは竹やりでB29に向かっていくのと同じである欲は欲を呼び暴動化していくが暫くするとなんでそうなったかさえ忘れる人の噂も七十五日というが全くその通りで理不尽な出来事が多すぎて最近は75日もせずに次の話題に噛みついているその提供される話題さえも「嘘」が多く、口を開くことさえ飽きてくる。それでも人は、言葉を紡ぎ出し、何かを語らずにはいられない。誰かと共有したいと願い、時に同意を求め、時に反発しながらも、結局は孤独を埋めるために声を出す。それが、真実であれ嘘であれ、語ることで何かを形にしておきたいのだ。しかし、気持ち一つで世界の見え方が変わるのなら、声を出さずとも、まず心の内側...気持ち一つ

  • 一喜一憂

    何があろうとあたふたせずに腰をどんと構えて対処する人間万事塞翁が馬であり、今の考えや生き方が、いいか悪いかなど予測できる人はいない。人の生は風任せ。雨任せ。自力でどうにかできるのは呼吸の浅さ、深さくらいである。世間を見て批評しても、天に唾を吐くようなことである。だからこそ、人は時に立ち止まり、風の音に耳を澄ませ、雨粒の一つひとつが地を潤す音に気づくべきだ。世の中を制御しようとするよりも、その流れに身を委ねる柔らかさを持つほうが、かえって道は開けるものだ。見えない未来を恐れるのではなく、今の一瞬を慈しむこと。どんなに嵐が吹き荒れても、それはいつか静まり、空は澄み渡る。逆に、晴れ渡る日々が続いても、やがて雨は訪れる。その循環を知り、無理に抗わない心を持つ者だけが、本当の安らぎを得られるのだろう。人間の力は小さ...一喜一憂

  • 空白の時間

    今思えばそう難しい事でもなかった。ただ、笑えばよかった。失うのを恐れてかっこばかりつけていた自分の愚かさを知る君が望んだのは富でも名声でもなく白い心と熱き情熱誠実な答えと真面目な言葉ただ失って気づくことさえ教えられたような気がする大事な時間をありがとう僕の中では今も空白の時君といた時空白の時間

  • 感謝の種

    暑さに焼かれた畑の地、実らぬ作物に嘆きの声。天を仰ぎて問いかける、「これも神の試練なのか?」けれど足元、土に触れ、父が耕したその跡を知る。汗と願いが染み込んだ、その土は今も息づいている。感謝の心を忘れずに、太陽と雨に手を合わせ、大地の恵みを思い出せば、新たな道が開けてゆく。日陰をつくり、水を導き、知恵と工夫を重ねながら、未来の種を蒔く者は、必ず実りの秋を知る。風は優しく畑を撫で、君の感謝を受け取った。大地は語る、深く語る、「君の努力に報いよう」と。だから今、目を閉じて、暑さを嘆くのではなく、この地に生きる奇跡に感謝し、希望の種を手に持とう。感謝の種

  • 空白の扉

    予定表に描かれたびっしりと並ぶ線たちがまるで命の呼吸のように一日を埋め尽くしている。でも、ふとした瞬間、その隙間に覗く光が私に問いかける。「あなたはどこにいる?」埋め尽くされた時間の隙間、空白の扉を開けたら、そこには無音の風が吹き抜ける。何もないのに、すべてがある。耳を澄ませば、心の声が響く。静かな鼓動、ゆっくりとした呼吸、「ここにいるよ」と微笑む自分。予定は手綱であり、それに頼るのも悪くない。けれど、ときには解き放ち、何も求めずに漂おう。何も書かれていないページに、自由な線を引くように。その一筆が、本当の自分を描くかもしれない。空白の時間は迷いのようで実は答えだ。静かに開くその扉の向こう、あなた自身が待っている。空白の扉

  • 花のように

    昨日のつぼみは固く閉じた小さな約束だった。風に揺れ、雨に濡れ、その中で何を夢見ていたのだろう。目覚めた朝、窓辺に目を向けると、昨日の景色に少しの違和感。その違いは、一輪の花だった。「咲いたよ」と言うように太陽に向かって微笑む姿。静かで、けれど確かな変化が世界を少しだけ美しくした。私たちもまた、昨日の自分を超える可能性を秘めている。ほんの少しの光や温もりで、閉じていた心が開く瞬間がある。つぼみのままでも美しいけれど、咲いた花には力がある。その存在だけで、誰かの一日を彩る力が。昨日気づけなかった美しさを今日の目で見つけられるように。私たちも、花のように、少しずつ咲いていこう。花のように

  • 寒くなったと思わない事

    この時期は季節の変わり目でよく風邪をひく。なので、心の中で「寒くなった」とは思わずに「暑さが消えた」と思えばよい。そう思うだけで、心が少し軽くなる。寒さを感じることは、冬の始まりを受け入れる心構えを作る第一歩なのだ。冷たい風が頬をかすめるたびに、「これは季節からの贈り物だ」と思ってみる。そうすれば、風邪という不意の訪問者にも、少しだけ優しい気持ちで向き合えるかもしれない。実際、季節の変わり目は体も心も環境の変化に追いつこうとしている。だからこそ、自分に優しく、暖かい飲み物を手に取ったり、少し早めに布団に入ることも大切だ。疲れた体をいたわる時間を作ることで、心も「寒さ」ではなく「穏やかさ」を感じられるようになる。寒さを恐れるのではなく、迎え入れる心を持てばいい。そうすれば、冬の澄んだ空気や、風の音さえも、小...寒くなったと思わない事

  • 宝くじの夢

    宝くじが当たった夢を見た買うものを買って食べたいものを食べたらそれで満足してつまらなくなった自分の夢の少なさに落胆した時目が覚めた今日は縁起のいい日だと思い宝くじを買いに行ったそこで財布を拾ったすごい額のお金が入っていたもちろん届けた神様が降りてきて当たりくじをくれたすごくいい日だと思ってそのくじをお賽銭箱に入れた目覚ましの音が鳴ったそこまでが夢だったそれから普通の日が続いて今まで生きているそれこそが当たりなんだといつも思って生きている宝くじの夢

  • 開き直りの極意

    風が吹き荒れる日、足元の砂が舞い上がる。握りしめた夢はこぼれ、期待は雨に流された。「もういい」と、誰かが囁く。心の奥底から響く声。けれど、その声に耳を傾けた時、不思議と肩が軽くなった。失敗はただの色あせた絵、消えない傷ではなく、新しい線を描ける余白だ。ゼロに戻るのは、終わりじゃない。むしろ、すべての始まりだ。笑ってみよう、この不格好な現実を。涙が混ざるその笑いは、未来を潤す雨になるだろう。「何とかなるさ」と呟いたら、胸の奥に灯る光が見えた。暗闇に抗うのではなく、その闇に溶け込む柔らかさ。許そう、ありのままの自分を。欠けた月も、雲に隠れる星も、その姿のまま輝いている。開き直るとは、逃げることではない。それは自由を知ること、不確かな明日を抱きしめること。だから、今日も歩いていこう、風の中を、軽やかに。開き直りの極意

  • 雨の記憶

    冷たい雨が頬を伝うそれはあなたの指先の感触を思い出させる柔らかく、静かに、私を包む言葉にならなかった愛の余韻のように傘を持つ手は空を切り裂きただひとりの影を追い求める街の灯りはぼやけたままあなたの微笑みを映し出せない雨の音が響くたびあなたの声が耳元で囁く気がする「忘れないで」と言うかのように消えた時間が今も私を掴んで離さない記憶の中のあなたは永遠この雨がやむことはなく降り続く冷たい雫は私の胸の奥に沈む涙どうか教えてほしいあなたを失ったこの世界で何を抱えて生きればいいのか雨の日にだけ蘇るその答えをけれど、この雨は悲しみではなくあなたとの温もりを繋ぐ橋たとえそれが幻であっても私はいつまでもこの雨の中で生きていくあなたがくれた最後の優しさを心に抱きしめたままこの雨の中でただ祈るまたいつか、会えるその日まで雨の記憶

  • 大丈夫

    無意味に乱用してはいけない言葉ではあるけれども、口にしなくてはいけない言葉でもある「大丈夫」。この言葉は、不安や苦しみの中にいる人にそっと寄り添うように投げかけられるべきものだ。たった一言で、救われる心があるからこそ、大事に使いたい。だが、同時にその「大丈夫」は、軽々しく扱われれば逆に人の心を遠ざけてしまう刃にもなりうる。「大丈夫」という言葉を口にする時、その背後にある想いが問われる。相手の気持ちを本当に理解しようとしているのか、それともただの形式的な慰めなのか。深い信頼や思いやりが伴わない「大丈夫」は、空虚な響きとして消え去る。けれども、相手の痛みに触れようとし、共にその瞬間を共有しようとする気持ちが込められた「大丈夫」は、何よりも強く、暖かい。だからこそ、自分の中に問いかけるべきだ。「本当にこの言葉を...大丈夫

  • 欲を超えた価値

    欲に負ける人間には何も与えるべきではない。なぜなら、欲望に支配される者は、与えられたものの本質を見失い、その価値を軽んじてしまうからだ。欲深い者は、どれほど手に入れても満足することなく、さらに多くを求める。その結果、与える者の善意や努力を無にするばかりか、周囲との関係をも損ねることになる。欲望は人間にとって本来自然な感情であり、適切に制御されれば成長や発展の原動力となる。しかし、欲に溺れる者は、自分の欲求を満たすことだけに集中し、他者の幸せや共存の大切さを顧みない。こうした態度は、結局のところ、自分自身を孤独と不幸に導く。人は与えられたものの重みを感じ、感謝し、分かち合うことで初めて真の豊かさを得られる。もし欲に負ける人間に何かを与え続ければ、それは彼らの欲望をさらに助長し、堕落を深めるだけだろう。それど...欲を超えた価値

  • 咲く花の意思

    風の中で揺れる一輪の花その姿は儚くも強く土に根を張り、陽を求め雨に打たれ、夜露に濡れても静かに、確かに息づいている。誰が見ても気づかなくても誰に称えられなくても花はただ、咲くことを選ぶそれが自分の命だから。冷たい季節を越え孤独な土の中で芽吹き光を探すそのひたむきさは語らずとも、意思の証。枯れることを恐れず散ることを嘆かず花はただ、自らを信じてその色を、香りを、命をこの一瞬に宿す。咲く花よ、その意志は誰にも奪えない真実君が選んだこの道が世界を照らす、静かな輝き。そしてまた、次の花が君の意志を引き継ぎ新たな命の物語を綴る。咲く花よ、その美しさは永遠だ。咲く花の意思

  • めちゃくちゃになる世界

    この先に良いことを期待できない世界で、私たちは何を求めるべきか。心の奥で漠然とした疑問がざわつく。「生きる意味は何か?」という問いは、今さらにしては重すぎる。人々が未来を望み、希望を追い求める理由、その答えさえも曖昧になっている。しかし、ただ消え去るには何かが足りないように感じる。虚しさが増すばかりの世界で、私たちは何を大切にして歩むべきか。もし誰かの笑顔がそこにあり、誰かの温もりが感じられるなら、それだけで世界は救われるのではないかと、子供のような幻想を抱く。しかし、その優しさが一瞬で壊れてしまうことを知っているから、深く信じることはできない。世界は冷たく、残酷な面もあり、人々はその隙間で寄り添う場所を探している。答えは、期待をしないことかもしれない。苦しみや悲しみの先に小さな喜びを見つける旅が、生きる...めちゃくちゃになる世界

  • 「小さな命の詩」

    人の一生もアリの一生もただひとつの流れの中で織りなされるそれぞれの歩む道が異なれど胸に抱く小さな使命は同じ人は広大な夢を語り大地に足跡を刻むときもあれば空に手を伸ばし、星に想いを託すこともあるだがその夢は儚くも散りゆく運命アリは草の下を行き交い土の香りに包まれ、仲間とともに生きる一粒の食糧を運ぶ姿には一瞬の煌めきが宿るどちらも命の重さに変わりはない大きさも小ささもただの違いにすぎぬひとつの人生を終えるとき人もアリも静かに消えてゆく愛する者と過ごす時間使命を果たすための労苦その全てが尊く美しい人もアリも、命の詩を歌うだから人の一生もアリの一生も同じ一つの命が繋ぐ光の道ただそれぞれの音色で「小さな命の詩」

  • 果てしなき追及

    人は何を求めて、果てしない旅に身を投じるのだろう。空を掴もうと、夢を追いかけ、水面に映る月を手に入れようと手を伸ばす。欲望という名の果実を握りしめ、甘い香りに酔いしれるが、果実が尽きるその時まで食べ続ける。しかし、一度口にすると、新たな渇望が心に芽生える。富、名誉、愛、そして平和。求めれば求めるほど遠のく目標、人はいずれ、その旅の終わりにある虚無を悟る。それは虚空に浮かぶ一筋の光、掴もうとすれば手から滑り落ち、手放せば、心に静かに残る。生きる目的、その先にあるものは、終わりなき欲望の追求か、それとも欲望が消え去った時に見える真実か。だが、その終わりを知るのは、最後の一歩を踏み出した者だけ。果てしなき追及

  • ここにいるよ

    いきなり迷い道に入ったわけではない。少しづつ記憶が薄くなっていった。彼はそんな風に話してくれた。それから2年ぶりに逢った昨日の事、彼は僕を認識できないでいた。それどころか、いつもそばにいる伴侶の事さえ別人として思い込んで話をしている。この2年の間にいろいろあったことは奥さんの姿を見て理解できた。僕はしばらく彼の顔を見つめた。あの頃の面影が、そこに微かに残っているのを確認しようとするかのように。しかし、彼の瞳はどこか遠くを見つめ、ぼんやりとしていた。彼は、まるで何かが少しずつ消えていくのを無意識に受け入れてしまったかのように、穏やかな表情を浮かべている。彼の奥さんは、じっと黙って彼の隣に立っていた。その表情には諦めと悲しみが混ざり合い、何かを堪えているように見えた。二人の間に横たわる見えない距離が、どれほど...ここにいるよ

  • 雨中の花

    静かな朝の帳(とばり)の中滴が一つ、花びらに落ちる音もなく、ただ柔らかく涙のように、花を濡らして小さな蕾(つぼみ)も、色を秘めて冷たい雨に身をゆだねる痛みを知り、風に揺れその姿、儚くも美しい人々は知らない、この小さな命が夜を越え、朝露に耐え雨の中で、ただ咲くために一歩ずつ、力強く根を張ることを薄紫に染まる雨の庭ひとひらの花は語りかける「悲しみさえも、過ぎ行くものそして私は、なお咲くためにここにいる」涙と雨、溶けあい流れやがて日差しがまた訪れればその花はそっと微笑んでまた次の命を、そっと包む雨中の花

  • あるもの縛り

    いつもないものねだりで生きるよりあるもの縛りで生きた方が幸せは感じられる。それは口で言うより体で体験しなければわからないこと。心の目で見るガラス越しの世界の風景。あるもの縛りで生きる——この言葉が自分の心にしみ込むまでには、時間がかかった。日々、何かが足りないと嘆いてばかりだった私は、少しずつ気づき始めた。目の前にあるものを「足りない」ではなく「ある」として受け入れることで、今まで気づけなかった小さな幸せがいくつも見つかることを。そのお店のガラス越しに見える人、たとえば杖を頼りにして歩く姿や、車椅子に座りながらも笑顔を絶やさず、淡々と毎日をこなしている姿を見ると、ふと胸が温かくなった。「不自由」だと思っているのは、私の勝手な解釈なのかもしれない。彼らは彼らなりの「あるもの」を見つめ、それをしっかりと受け止...あるもの縛り

  • 希望の種

    新しい種をプロデュースすることにしました生きているうちにあと一粒だけ希望の種を植えてみようと思いまして。どんな花が咲いて、どんな実が生って、どのくらいの人たちの心に触れるのか、まだ想像もつきません。けれど、種を土に埋め、水をやり、静かに待つその時間は、未来を夢見る力を与えてくれるものです。一粒の種は小さく、掌の中で迷子になりそうなほど儚い存在です。しかし、そこには限りない可能性が秘められています。風にそよぐ姿を思い描き、蜜を求める虫たちが集う光景を想い描くと、不思議と胸が高鳴ります。もしかすると、芽を出さずに終わるかもしれない、それでも構いません。自分自身の手で植えたという事実が、どこか心を満たしてくれるからです。人々がその花を目にする時、彼らは何を感じるでしょうか?かつて心に抱いた夢や、まだ見ぬ未来への...希望の種

  • 想い出にならないように

    秋が過ぎゆく前に話しておくことは、胸の奥にしまい込んでいた小さな言葉たちだ。落ち葉が舞い散る風に乗せて、君に届けるべきか迷っていた言葉のかけら。色づいた木々のように、私たちの心も季節の中で少しずつ移り変わってゆく。冷たくなる空気に、少しの寂しさと共に感じるのは、今のこの瞬間が二度と戻らないのだという真実。まだ何も終わっていないのに、どうしてこんなにも秋が去ることが怖いのだろう。きっと、君が隣にいるから。静かな秋の午後、心にある未練も未来への願いも、全て秋風に乗せて伝えられるなら、それはどれほど素敵だろうか。秋が過ぎゆく前に、ただ一言だけ言いたいことがある。「ありがとう」と。想い出にならないように

  • 踊らない心

    彼女は毎朝、携帯電話のニュースアプリを開き、眠気まなこをこすりながら最新情報に目を通す習慣があった。しかし、最近はその習慣をやめようかと考えていた。毎日、安心と不安の繰り返し。昨日は「景気が回復している」という記事にほっと胸をなでおろしたかと思えば、今朝は「経済危機の足音が聞こえる」との見出しに眉をひそめた。そんな中、ある朝、彼女は小さな決意をした。「今日は、ニュースを見ないでみよう」と。朝のニュースを見ないという、ただそれだけのことが、意外にも彼女の心に静かな喜びをもたらした。代わりに、近所の公園まで散歩に出かけた。鳥のさえずりや朝露に濡れる草の匂い、そしてゆっくりと昇る太陽の光に照らされた木々の影が、心に落ち着きを与えてくれるのを感じた。帰り道、公園のベンチで、彼女は新聞を広げている老婦人を見つけた。...踊らない心

  • ありがとうも言えないままに

    出会いはいつも風のように知らぬ間にそっと心の扉を叩く重ねた日々は音もなく目を閉じればそこに温もりの影が揺れる「ありがとう」その一言を伝える間もなくすれ違う心は薄れていく色彩の中言葉の隙間に見え隠れする伝えたい想いは手のひらからこぼれていく遠くなる背中に声をかける勇気もなくただ静かにその姿を見送るだけきっとまたいつかは振り返るのだろうこの瞬間を淡い痛みと共にありがとう声にできずただ心の奥でその名をそっと呼ぶありがとうも言えないままに

  • 11月の夏日が示す未来

    11月に感じる夏の日差しは、ただの気象現象ではなく、私たちに静かな問いかけをしているように感じられます。季節の境界が溶け合い、かつては冬の入り口だったこの時期に、夏の熱が混じる日が訪れることは、気候変動の影響をはっきりと見せてくれる瞬間です。私たちが手にした進歩や便利さが、同時に地球の自然にどのような影響を及ぼしているのか。11月の夏日がやってくる度に、その温かさに包まれながらも、その裏にある未来の姿を思わざるを得ません。もはやただ季節がずれただけではなく、地球全体が新たな調和の形を探し始めているのです。私たちの子供たちが過ごす未来の世界は、今の私たちが守り、築いていくものです。11月の夏日が教えてくれるのは、目先の快適さや利益に囚われるのではなく、地球全体を見据えた行動が求められているということ。私たち...11月の夏日が示す未来

  • 思影

    静かな夜の帳が降りる頃あなたの温もりを思い出すいつもそばにいたぬくもりが風の中に、今も漂っている心に空いたその隙間は時が過ぎても癒されずただ、あなたが残してくれた笑顔が静かに私を包み込む声は届かずとも、言葉にならずともその微笑みを覚えているあなたが愛したこの空の下で私は今日も息をするひとりではなく、ふたりの時間が私の中で生き続ける寂しさの中に灯るあたたかな記憶それが、あなたが私にくれた贈り物星が瞬くその瞬間にあなたのことをそっと感じてこの世とあの世のはざまでもあなたを愛して生きていく思影

  • 言葉選び

    小石一つ静かな水面に落とすとき波紋は広がり遠くまで届く誰かの心へ届いた言葉はそっと刺さり残る痕をひとしずくの影として抱きしめる見えない力見えない刃口から放たれるその瞬間風に乗り巡りいつか自分へと返るけれども優しさを湛えた言葉ならば波は穏やかに揺れ包み込むように温かな輪を描き世界を広げる投げかける言葉選ぶたびに心に映る穏やかな光それこそが本当の幸せ言葉選び

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