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まり☆こうじの映画辺境日記 https://maricozy.hatenablog.jp/

懐かしの特撮映画、ホラーならぬ怪奇映画、昭和の日本映画から、最新劇場公開映画まで! そんな映画の辺境地帯を偏屈に愛し続けるブログです。

まり☆こうじ
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2022/08/06

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  • 後半戦で善戦したかも?『虎に翼』総集編(前編・後編)

    連続テレビ小説 虎に翼 Part1 (1) (NHKドラマ・ガイド)作者:吉田 恵里香NHK出版Amazon連続テレビ小説 虎に翼 Part2 (2) (NHKドラマ・ガイド)作者:吉田 恵里香NHK出版Amazon■世評は高かったのだけど、何週か試しで観て、ちっとも響かなかったNHK朝ドラ『虎に翼』ですが、総集編を観て、後半戦にこそ意義があるのではと感じました。総集編を観ても、前半は単純におもろくなくて、茨田りつ子(菊地凛子)の登場がクライマックスというのは、なんだかバラエティな感じです。華やかでいいけど。■一方、後半戦は戦後高度成長時代に移って、そこから本気の戦いが始まった感じです。「原爆…

  • 幻の映画は生きていた!突如蘇った『怒りの孤島』は立派な活劇映画だった

    基本情報 怒りの孤島 ★★★ 1958 スコープサイズ 90分?108?分 @神戸映画資料館 企画:市川久夫 原作&脚本:水木洋子 撮影:木塚誠一 照明:平田光治 美術:平川透徹 音楽:芥川也寸志 監督:久松静児 2024年の年末におこったちいさな奇跡 ■ひょっとすると一生観られないかと思っていた幻の映画『怒りの孤島』が年末の押し詰まった時期にしれっと上映されました。水木洋子を熱心に研究されている荒木裕子氏、鷲谷花氏、木下千花氏のプレゼンと対談付きの非常に贅沢な上映会で、期待以上に満足しました。 kobe-eiga.net■特に舵子事件の経緯を時系列でまとめられた発表は参考になりました。GHQ…

  • 遂に!水木洋子のオリジナルシナリオ『怒りの孤島』を読んだ

    ■いまや事実上幻の映画となった久松静児監督の日映映画(松竹配給)『怒りの孤島』のオリジナル・シナリオを、やっと読んだ。読んだのはずっと前だけど、記事に出してなかったので、今更だけどアップしておこう。■以前に記事に書いたように、水木洋子のオリジナルシナリオに対して、実際の撮影現場では監督の久松静児が毎日せっせと大幅に書き換えていて(スクリプターの中尾壽美子談)、完成した映画では、水木洋子の書いた台詞はほとんど残っていない(本人談)とも言われている。 maricozy.hatenablog.jp■オリジナル脚本を読むと、舵子の少年たち(子役)に対して、脚本の台詞が多すぎるところがある(かなりの長台…

  • 『アウターリミッツ』S2「ウルトラ人間」(未完)「ガラスの手を持つ男」「沈黙の叫び」

    アウターリミッツ 完全版 2nd season Vol.2 [DVD]マーティン・ランドーAmazon 「ウルトラ人間」Expanding Human ■(未完) 「ガラスの手を持つ男」Demon with a Glass Hand ■地上で目覚めた男はガラスの手を持っていた。それは一種のコンピュータで、欠けた3本の指をカイバン星人から取り戻すと、1000年先の未来で起こったカイバン星人の侵略戦争から避難した人類7億人の行方がわかるという。。。■ハーラン・エリスンが脚本を書いたSF活劇で、本シリーズとしては異色作。もともとはSFを怪奇映画的なニュアンスで描くのが基本的な作風だったが、S2になっ…

  • 最後まで意味不明だった残念作『海に眠るダイヤモンド』

    基本情報 日曜劇場 海に眠るダイヤモンド(全10話) ★☆ 脚本:野木亜紀子 音楽:佐藤直紀 演出:塚原あゆ子、福田亮介、林啓史、府川亮介 感想 ■第2話まで見た時点で、何がしたいのか不明瞭なドラマだったので、大丈夫かなと危惧したが、最終回まで見ても、結局意味不明だったので、ボタンの掛け違いが解消されずに終わった失敗作。■軍艦島こと端島の情景を描くVFXは秀逸だったけど、海底炭鉱の過酷な労働実態を描ききれていない。炭鉱といえば『空の大怪獣 ラドン』でリアルな坑内を描いていたのだが、外観よりもこちらに金をかけるべきだった気はする。炭鉱物には欠かせない労働争議もあっけなく過ぎ去り、土屋太鳳の長崎で…

  • 佐々木毅の『民主主義という不思議な仕組み』に啓発される!「市民的不服従」メソッドとは?

    民主主義という不思議な仕組み (ちくまプリマー新書)作者:佐々木 毅筑摩書房Amazon■著者の佐々木毅氏は元東大総長です。国立大学法人化の過渡期に総長を務めた人ですね。そうえいばなんとなく名前に見覚えが。簡単にいえば、正統派のすっごい偉い人です(多分)。基本的に中高生向けに書かれた本ですが、けっこう難しいですよ。かなり高度なことまで含まれます。■一番興味深かったのは、19世紀の米国で奴隷制やメキシコ戦争に反対の立場を鮮明にするため、「市民の服従拒否」として納税拒否を主張して投獄された(けど親戚が支払ったのですぐに釈放された!)ヘンリー・デイヴィッド・ソローという人の話です。■「正義と良心とに…

  • あのアイダ・ルピノ主演!ホラーじゃないけど、見た目はほぼホラーなサスペンス『生きてる死骸』

    生きてる死骸(字幕版)アイダ・ルピノAmazon 基本情報 Ladies in Retirement ★★★ 1941 スタンダードサイズ 92分 @アマプラ 感想 ■沼地の屋敷に奉公するエレン(アイダ・ルピノ)は、ロンドンを追い出された頭のおかしい妹たち(うちひとりはエルザ・ランチェスター!)を呼び寄せると、妹たちを嫌悪する女主人が邪魔になってくる。。。■舞台設定や映像表現は完全にゴシック・ホラーのそれで、しかもかなり良くできている。マット画合成も見事だし、狭いステージ撮影独特の陰鬱さがかなり高レベル。低予算映画だけど、かなりリッチな作り。チャールズ・ヴィダーが監督。■ヒロインの悪行とその行…

  • 吉永小百合の転機となった代表作!確かに良かった、NHKドラマ人間模様『夢千代日記』

    第1回吉永小百合Amazon第2回吉永小百合Amazon第3回吉永小百合Amazon第4回吉永小百合Amazon第5回 (最終回)吉永小百合Amazon1981 夢千代日記(全5話) ★★★★ 原作、脚本:早坂暁、音楽:武満徹、演出:深町幸男、松本美彦■吉永小百合のキャリアで大きな転機となった代表作がNHKドラマ人間模様『夢千代日記』ですね。でも、なぜか今まで観る機会がなかった。本放送のときは、いまさら(?)吉永小百合なんてなあ、と舐めていたので、観ていない。■はじめて観ると、さすがに見どころが多く、というのも懐旧的な意味が大きいけど、まずは出演者がやたらと豪華なので驚く。吉永小百合のほかにも…

  • 終わり良ければ全て良し!意外にもカッコよく終わったNHK大河ドラマ『光る君へ』

    (48)物語の先に(最終回)出演者 吉高由里子Amazon大河ドラマ「光る君へ」オリジナル・サウンドトラック The Best (SACD HYBRID) (特典なし)アーティスト:冬野ユミソニーミュージックエンタテインメントAmazon■NHK大河ドラマ『光る君へ』がついに完結しました。大河ドラマを年間通して全部見るのは『いだてん』以来かな。なんといっても『八重の桜』が傑作だったので、それには及ばないにしろ、なかなかの快作だったと思います。とにかく、終わりよければすべてよしで、「嵐が来るわ…」と亡き道長に語りかける場面は、感心しました。ここから遡って、このドラマのテーマ性が鮮明に立ち上がりま…

  • 実は誠実でナイーブな小隊映画の良作『総攻撃』

    (字幕版)総攻撃デヴィッド・ブライアンAmazon 基本情報 Breakthrough ★★★ 1950 スタンダードサイズ 91分 @DVD 感想 ■1944年、米軍の英国駐屯地からノルマンディー上陸作戦に参加するある小隊の活躍を、記録フィルムを巧みに使いながら描いた戦記映画の小品佳作。■中隊長と士官学校上がりの新任小隊長の確執を描きながら、最終的に中隊長は前線から外され、成長した小隊長が昇任してその後を継ぐまでをキビキビと描く、なかなかの快作で、教科書通りに冒頭のエピソードと終幕のエピソードが対置され、小隊長の成長が描かれる。山のように同じ構図の映画があるはずだが、例えばイーストウッドの『…

  • 『水俣・京都展』より:日窒コンツェルンの栄光と挫折

    ベンチャーから新興財閥へ急成長した日本窒素肥料 ■みやこメッセで開催中の『水俣・京都展』に出かけてきました。なんと1996年から全国各地を巡業(?)しているのですね。それがついに京都に来たということです。水俣病については、それなりに知っているから、あまり新しい観点はないかなと思ってましたが、逆に企業側について興味が広がりましたね。■チッソて、単純に「公害企業」というイメージで、なんとなく九州地方の化学会社というぼんやりしたイメージだったのですが、以下の本を読んで戦前からの巨大企業であることを知りました。しかも、朝鮮半島で戦前、戦中に大躍進したあと、敗戦で資産を没収されて仕切り直しになり、内地に…

  • もちろん悪くはないけれど…『第十七捕虜収容所』

    第十七捕虜収容所(字幕版)ウィリアム・ホールデンAmazon 基本情報 Stalag 17 ★★★ 1953 スコープサイズ 120分 @DVD 感想 ■ドイツの捕虜収容所からアメリカ人捕虜が脱走するが、発見されて射殺される。だれかが密告したに違いない。収容所内で手広く商売をして羽振りの良い セフトン(W・ホールデン)という男が怪しいと目をつけられるが。。。■ビリー・ワイルダーの有名な作品で、ヒット舞台の映画化だし、もちろん悪くはないけど、どうしてもクドさが目に付く。実録ものではなく、シチェーション・コメディなのだが、描写や演技がとにかく泥臭くて、スマートじゃない。アニマルを巡るコテコテのエピ…

  • 『ミステリー・ゾーン(トワイライト・ゾーン)』大好き!不完全備忘録(S1)3本/36話

    The Twilight Zone: The Complete Series [Blu-ray]Abraham SofaerAmazon Twilight Zone - Season OneAmazon #16「ヒッチハイカー」The Hitch-Hiker ■脚本:ロッド・サーリング(原作: ルシール・フレッチャー) 監督:アルビン・ガンツァー■新しい就職のために東部からカリフォルニアに車を飛ばす娘は、道すがらに、同じヒッチハイカーを何度も目撃するが、周囲の人には見えないという。。。■さすがにネタは割れてしまうので、いまとなっては意外性は減退しているけど、積極的にサスペンスを盛っていく演出姿…

  • 『トワイライト・ゾーン』大好き!不完全備忘録(S5)

    The Twilight Zone: The Complete Series [Blu-ray]Abraham SofaerAmazonTwilight Zone - Season 5Amazon■実は『トワイライトゾーン』の完全版ブルーレイを買っていたのだけど積読状態だったので、傑作エピソードから優先的に観ていきたいと思います。まあ、30分番組で短いのでいいですね。■しかも、本国版ブルーレイはリマスターで高画質はもちろん、コメンタリーからラジオドラマまで特典コンテンツが盛りだくさんで、一生かかっても全部味わえないよという代物。凄いね。 #139「真夜中に呼ぶ声」Night Call ■孤独な…

  • 明治憲法が悪いんじゃなくて、国民が愚かだった!坂野潤治の『明治憲法史』

    明治憲法史 (ちくま新書)作者:坂野 潤治筑摩書房Amazon■日本近代政治史の大家、坂野潤治の遺作。だそうです。はじめて読みました。■日本において「民主主義」は、アジア・太平洋戦争の敗戦後に突然そうなったのではなく、明治憲法公布以降は漸進的に国民に浸透していたのだと著者は主張します。日中戦争が勃発するまでは、デモクラシーの最盛期にあったのだと。確かに、日本人は敗戦後に、米国に言われるままに急に民主主義に急転回したという史観も極端な気はしますね。自由民権運動や大正デモクラシーの時代があったので、そんな気もするけど、下々の国民一般まで普及していたのかどうかは怪しい気がするなあ。いまだに、必ずしも…

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