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Apricot Jam https://apricot.home.blog

日本の地方国立医学部を卒業後にイギリスの医師免許を取得し、イギリスで研修医をしています。イギリス臨床留学の話を記録しています。

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2022/07/23

  • 就活と内科医コースとインタビュー2023

    また就活の時期がやってきた。1年前より色々と就活や専門医コースに関する知識が増えたので追加で記載したい。 ●就活の話● いい病院とわるい病院 以前のポストにCQCやMesslyについては書いたが、他にもFacebookやRedditといった場所で研修医の病院に関するインフォーマルな評価を見ることができるようだ(例:Worst town you have been shafted to due…

  • アクセント

    Every man carries within himself a world made up of all that he has seen and loved; and it is to this world that he returns, incessantly, though he may pass through and seem to inhabit a world quit…

  • コーンウォール

    仕事のこととNHSの悪口ばかり書いているので、休暇の話がしたい。 3月の2週間の休暇は本当は一時帰国予定だったのだが、案の定ビザが間に合わず急遽英国で過ごすことにした(ちなみにビザはコーンウォール滞在中に下りた。プライオリティで申請したにも関わらず8ヶ月もかかってしまい腹が立っている)。 いくつか行き先の候補があったのだが、せっかく車があるのでうんと遠くへ行ってみたいと思って、コーンウォール…

  • 最後の救急勤務とどうでも良い話

    先日最後の救急科勤務を終えた。この時期は多くのスタッフが休暇に行くのも理由なのか、また待ち時間が9-12時間になっていて、最後の勤務も大変だった。 その後3日間の内科当直(Take)をした。私が救急を去って以降に大幅な人員配置の変更があったようで、私がいた頃には10時以降はレジストラ2人とSHO2人の4人で、救急車も外来も診るシステムだったのだが、今は、コンサルタントが0時までいる代わりにレ…

  • ストライキ2

    政府が交渉の要求に応じなかったため、今週は研修医(コンサルタント以下全員を指す)による二度目のストライキが起きている。政府は「ストをやめたら交渉に応じる」「35%の pay rise (pay restoration) は不当だ」としてストライキ3日目の今、まだ交渉に応じていない。結果として、350,000件もの診察予定や手術がキャンセルされたようだが、ストが効力を発揮しそうな気配はまだない…

  • GP Taster Week

    かなり前になるがGP Taster Weekを経験したので雑多な感想だが記録しておきたい。Taster Weekでは、興味のある科を1週間ローテートできる。同期はロンドンの循環器内科でローテートしていたので、必ずしも同一トラスト内でなくても良いようだが、調整が簡単だったので私は近くのGP surgeries (複数・Surgeryという名前だが内科である)を1週間にわたって見学させてもらった…

  • ストライキ

    昨日から3日間、研修医のストライキがイングランドで起こっている。2008年ごろと比べて研修医の給与が26%低下しており、離職(同じ免許で働けるカナダやオーストラリアへの移住や臨床以外の仕事に転職)に伴う医師不足及び燃え尽き症候群や過労が大きな問題となっているからだ。昨今のインフレも相まって、実質の給与削減は26%以上であり、学生ローンの支払いがある1年目研修医だと家賃のやりくりにも苦労すると…

  • 6ヶ月目の日記

    呼吸器内科にいた時のコンサルタントたちがお疲れ会を開いてくれた。参加者は思ったより少なかったけれど、職場の人との飲み会はとても楽しかった。日本では職場の飲み会は悪く言われがちな気がするが、私は結構好きだったので、イギリスでも参加できて嬉しい(パンデミック以前は病棟ごとの飲み会が時々あったようだが、パンデミック後はその文化はほとんど消滅してしまい、私より少し上の研修医もこんなことは初めてだと言…

  • 車を買った

    車を買った。2450ポンドのトヨタの中古車にした。車を買うに当たって、「中古車 イギリス」「10万マイル 中古車」などのキーワードで調べて出てきた上位5つくらいの個人ブログを参考にした。 イギリスの研修医(ロンドンを除く)にとって車は生活必需品のような存在らしい。というのも、日本と違って英国では3-4ヶ月おきに同じ地域の異なる病院に勤務することが多く、移動手段に困るからだ。GPの後期研修の応…

  • 5ヶ月目・救急科

    最初の4ヶ月のローテーションが終わり、12月中旬からは救急科をローテーションし始めた。あまりの変化に心が疲れてしまってブログどころではなかったけれど、1ヶ月経った今、徐々にペースをつかみつつある。この1ヶ月で思ったことを色々書いてみようと思う。 医療崩壊 救急科はイギリスの医療崩壊の最前線だ。現在の保守党が政権を握って以来、NHSの予算が大幅に減少したそうで、10年前には世界一と評されていた…

  • 境界性人格障害が抑うつの鑑別診断

    イギリスでは毎週1時間のレクチャーがprotected timeとして研修医に義務化されていて、どれだけ病棟が忙しくてもこれには参加しなければならない。 先日は精神科医からのうつ病と処方に関するレクチャーで、「うつ病と不安障害〜薬を処方する前にABCDを考慮せよ」というタイトルだった。 AはAlcohol、BはBipolar Disorderかと思いきやBorderline Personal…

  • 4ヶ月目

    4ヶ月目に突入した。せっかく仲良くなった研修医仲間ともあと1ヶ月でお別れだ。 イギリスはアルコール依存症や薬物中毒の人と接する機会が日本とは桁違いに多いなあと思う。GPでの記録を読むことができる care centricというアプリ(政府のサイトに説明がある)には、予約に現れなかった・死別を経験した、といった病気とはいえないがケアに関係する記録も載っていることがあって、アルコールや薬物依存の…

  • イギリスの研修医 回診の心得

    イギリスでは研修医が必要不可欠なので、勤務当日の朝になって突然人手不足の科に派遣されることがあることは何度かブログで触れたと思う。病欠や年休、Study Leaveなどの影響で人員配置はどうしても計画通りにはいかないようだ。仮に運よく派遣されないとしても、コンサルタントによって回診のスタイルがまちまちなのだが、大体以下のパターンがあると知っておくと安心かもしれない。 このブログを読んでくれて…

  • 図書館と図書室の話

    就活中、24時間使える図書室に言及しているトラストをいくつも見かけた。私のトラストもその一つで、この病院の管理棟1階(イギリスの1階;日本でいう2階)の図書室は医学書しかないものの結構きれいな上に24時間空いていて、帰宅前に終わらせたい作業があるときや締め切りに追われている時に利用している。 オンラインの図書館は画像のような感じで、右端のアプリは全部無料で使えるようになっている。これはおそら…

  • 2ヶ月目・年休・初めての夜勤・On-Callなど

    最後のブログ更新からだいぶ日が経ってしまった。修論の締め切りに追われたりビザの問題で一時帰国できずショックを受けていたりその後すぐに夜勤が始まったりして大忙しだった。 あえて付記するまでもないかもしれないが、ここには私が経験したことや思ったことを書いているに過ぎないので、NHSや英国研修医の一般的なようすを必ずしも反映していない可能性が十分にある。読者のみなさんにはあくまでひとりのIMGの個…

  • 日記と後期研修準備の話

    現住所に引っ越してきてまだ日が浅いせいもあると思うが、オックスフォードほど居心地は良くない。白人が8割ぐらいの小さな田舎町だからかもしれない。職場は外国人が多く、私もその一人という感じで居心地良いのだが、街にはまだ慣れない。おいしそうなレストランもそんなにないし、車社会という雰囲気なので自転車での移動はかなり危険だ(オックスフォードも毎年自転車の死亡事故があるほど危険ではあるのだが、事故が起…

  • Day 21

    1ヶ月も働くと病棟全体25人分の病状把握できるようになってきた。働き出した頃は皆と初めましてだったけれどそろそろ経過の長い人とは週単位のお付き合いなので知っている人と新しい人が混在するようになってきて覚えるのが簡単だ。 今日からはsupernumeraryでない普通の勤務で、いつもは5人でそれぞれ1つずつBay(病室のこと)を担当していたのに今日は3人で5つのBayを担当して大変だった。 他…

  • Day 16

    仕事が始まってからはとりとめのないことを勤務開始日からの日数と一緒にブログに書いている。いつか懐かしく思い出せる日が来るといい。 明日は初めての給料日だ。Twitterで見かける研修医の給与明細をみて戦々恐々としていたが、思ったより高かった。夜勤なしで年金や税金を引いて手取りで£2775、円安なので現在の日本円では45万円くらいだ。 来月以降のシフトを見ると、Self Development…

  • Day 14

    今日は第14回目の勤務日だった。Ward4に移ってからは全ての仕事をつつがなくこなせていて、定時退勤できる日も増えてきた。1日に3-4件のTTO(GPへの退院時レター)を作ってしまうのも日常である。仲間とコンサルタントによってこんなに違うのかと驚いている。晩酌も毎日する必要を感じなくなったし、走ったり泳いだりと健康的なストレス解消を実践できている。当初は毎日のように北海道に帰りたいと思ってい…

  • Day 7

    初めて定時で帰宅した!いつもの晩酌だが今日はお祝いの意味合いがこもっている。 今朝は横の病棟(Ward 4)で人手が足りないということで助っ人で初めてWard4に行った。経緯はともかく、Ward 7を離れてみて本当に良かったなと思う。 イギリスの研修はかなりコンサルタント(指導医レベル)とレジストラ(後期研修医でコンサルタント未満)に依存して満足度が変わるなあと思う。Ward 7では、2名の…

  • Day 6

    日記も兼ねて思いついた雑多なことを記録しておきたい。 この1週間、1-2時間は毎日残業していたのだが、今日は17時半には帰宅できた。嬉しい。今日のチームは、FY2が2人(私とトリニダード出身のIMG)、Physicians Associateが1人、FY2 Clinicalなんとかという役職の人(FY2だが特定の科に属するわけではなく日によって必要な科に配属される仕事らしい、パキスタン出身で…

  • Day3

    誰もが「これからどんどん状況は改善する」とアドバイスをくれるが、3日目にしてそれを感じている。1日目のサポートのなさはかなり例外的だったようで(その日のレジストラーに大きく左右される;1日目のレジストラーはあと3ヶ月でコンサルタントになるほど年次が上の専攻医なのでもう研修医の心は忘れてしまったのかもしれない)、2日目・3日目と手厚いサポートの中仕事ができたので、検査オーダーには自信が出てきた…

  • Advance Life Support Course (ALS)

    ALSは就活に役立つ費用・予約準備当日の流れ ALSとe-ALSと応募要項に関する雑感で迷っていた段階から一歩踏み出してとうとう予約・受講をしたので、流れについて記録しておく。 1. ALSは就活に役立つ ALSはResuscitation Council UK が主催するAdvance Life Support Courseのことで、2日間朝から夕方まで受けるALSと、オンライン事前学習+…

  • ブラックウェンズデー

    8月最初の水曜日はブラックウェンズデーと呼ばれている。ブラックウェンズデーとは本来1992年のポンド危機を指す言葉だが、NHSにおけるブラックウェンズデーは、大量の研修医が勤務開始をする関係で職場に大きな混乱が生じ死亡率が上がる日を指す。これを防ぐためにInductionという研修医へのガイダンスが導入されたようなのだが、それでも研修医が不十分なサポート下で働くことに変わりはなく、阿鼻叫喚に…

  • 採用決定後の手続き

    採用決定後は大忙しだ。 Julyビザや契約書家15面接18採用通知Accommodation問い合わせ19誓約書などの書類送付20CoS発行される→Tier 2ビザ申請する21(Tier2処理中だが勤務可とHome Officeから病院へ通知→ID check予約する)22ID check (ONLINE; Passport, BRP card, Driving License, DBS)A…

  • もう1件面接に呼んでもらえた

    今度はUCLから呼んでもらえた(以前の記事に書いた通りUCLの応募書類は手がかかる)。もう仕事が決まっているので面接は受けないけれど、嬉しいのでこれまでの招待メールと合わせてここに貼っておきたい。…

  • 情報探しにおすすめのサイト

    わからないことがある時に私は(公式サイトに加えて)以下のサイトを参考にした。PLAB1,PLAB2,GMC登録から就活まで、必要なことは大体カバーされている。 Road to UKThe Savvy IMGTrewLinkMind the Bleep 1の医師はYouTubeもやっていて、それらもかなり役に立った(YouTubeでトップに出てくるIMGsの作った動画は良いものが多かったので、…

  • 昔のブログから少し抜粋

    昔のブログを見ていて(今は非公開)、若者らしい”エモい”投稿がたくさんあってちょっと気に入ったのでこちらに記録しておきたい。 過去を振り返る時には都合のいい記憶を組み合わせるので、あたかもこれまでの人生に迷いがなかったかのように思えるけれど、実際は理想と現実の間でひどくもがいていたのだということを文章を見ると思い出す。せっかくあこがれのイギリスで働けることになったのだ…

  • NHS 全ポジション共通CVの書き方 [まとめ]

    書き方別タイプのテンプレートCVの整理のコツその他 NHSのNon-Training Jobsに応募する場合、trac.jobsでサイトの説明にしたがって空欄を埋めていくことになる。 以前にオンラインのCV講習に出た際の話を書くので参考にしてほしい(かなりinformalな会だったので残念ながら教えてくれた医師の名前は控えてない。インド出身の整形外科医だった。)。私はこの通りにCVを変更して…

  • 臨床留学 仕事の選び方・探し方 [まとめ]

    初めての仕事選びTraining JobとNon Training Jobの違いLocum科目選び地域選び探し方Essential CriteriaとDesirable Criteria医師以外の仕事その他 Junior Gradeの仕事から始めようと考えている私が集めた情報なので、Middle or Senior Gradeから仕事開始する人にはあまり参考にならないことには留意してほしい。…

  • イギリスの就活 病院面接

    仕事が決まったのでこれまで大変だったことを[就活まとめ]のタグでまとめようと思う。 応募60件目を過ぎたくらいからやっと面接に呼ばれるようになった。Road to UKによると、最初の仕事を得るまでに3-4ヶ月かかるようなので(“This is almost established among IMGs in the UK that it requires at least 3-…

  • ALSの予約など

    仕事がなくてつらくなってきたので、CVを改善するためにALSの予約をした。参加費£625に加えて、早朝からコースが始まる関係で宿泊費もかかるので痛い出費だけれど、仕事を見つける一助になればいいなと思う。開催地はどこもオックスフォードからは2時間以上かかる。イギリスの医師もALS受講のために長距離移動するのはふつうにあると言っていたので、しかたない。 ネットで調べるとeALSもALSも好きな方…

  • 穴埋めCVにも書き方がある

    この記事の終わりでJunior Doctorのポジションがないという記事に触れた。パンデミックの時は職探しが比較的簡単だったけど、今はNHSへの資金が減っているとかJunior Doctorの教育に割く人員がいないとかイギリスに来たいIMGsが多いとかの理由で就活が厳しくなっているという話をきく(まだ飽和はしてないそうだけど)。 最近CVの書き方のセミナーにでて、自分のCV(穴埋め形式のNH…

  • イギリスの運転免許証を申請した

    勤務先によっては免許があった方がいいと友達に言われたので、イギリスの運転免許証を申請することにした。 大使館ウェブサイトに説明されている通りの手順なのだが、証明書の発行・受け取りを全て電子化してくれたら楽なのにと残念に思う。イギリスの郵便は油断ならないので、Special Deliveryという追跡ナンバーのついた制度(£5.75)で日本大使館に免許証原本と申請書を郵送して、5営業日以降に大…

  • 人間関係に現れる強迫性障害

    ひょんなことからRelationship Obsessive Compulsive Disorder (ROCD)という概念を知った。 名前の通り、人間関係に現れる強迫性障害である。 DSM-5には記載されていないが、近いうちに分類に載るのではないかと疑っている。元は患者の草の根運動から始まった概念だが、今は専門家が詳細に検証しいくつか論文も出ているようだ。英語ではたくさん記事が出てくるもの…

  • 就活の話

    現在進行形の就活に関することを思いつくまま・聞いたまま書いているので、就活が終わった頃には大事な点だけまとめた記事を書こうと思う。 今日は友達(既にNHSで勤務)から聞いた話。 Essential Criteriaは必ずしも満たしていなくて良いちょっと信じがたいけれど、「NHS経験必須」と書いてあるところでも、応募するとバックグラウンドによっては面接に呼ばれることがあるらしい。応募件数は人そ…

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