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  • 梅雨時に思う ⑭

    梅雨時に思う ⑬ - この町内の片隅から 梅雨時に思う ① - この町内の片隅から 『ちがうっ!これじゃないよ!』 水色のカーテンで仕切られた隣から、突然ヒステリックな声が響きました。 ささやかな夕食が終わり、就寝までのくつろいだ時間帯です。 怒りを含んだ鋭い口調にビクッと...

  • 廃屋と洗濯機と ミイナ シュガー

    (よう来たな。水無月6月、今日という日を待っておったぞ) 風に乗って微かに聞こえました。 囁きがスルスルと頭に流れ込んできました。 驚いて辺りを見回しましたが、誰もいません。 ここは静かな住宅街の奥まったところにある廃屋の裏手です。 春まだ浅い3月、捨て置かれた洗濯機の向こ...

  • パンの魔力

    歩道にまで漂ってくる香ばしい匂い 四角いトレイにぎっちり並ぶきつね色の丸いパン 一口噛んだらジュワッと肉汁が滴るに違いないソーセージを挟んだドッグパン ツヤツヤのチョコでコーティングされた楕円形のパン スパッと切ったらたっぷり詰まった杏ジャムがトロ〜リと流れ落ちるだろう ...

  • じーまーみ黒糖

    一見すると、すこし歪でふっくらしたチョコビスケットです。 小さく一口かじると、ザックリとした食感の 粗めのビスケットだと分かります。 同時にとろりとしたオレンジジャムが口の中に溢れます。 歪でふっくらしたものは、ビスケットにポテッと塗られたオレンジジャムでした。 チョコに覆...

  • 商店街のパン屋

    訪れたのは春まだ浅い3月 アーケードのある商店街に昔からあるパン屋さんです。 この場所に老舗のパン屋さんがあることは 知っていましたが、通りがかりに薄暗い店内に陳列してあるパンを のぞき窓からチラチラ眺める程度でした。 硬いパンが評判と聞きました 硬いパンとは珍しい いつか...

  • ある侍女の告白 其の弐 彦星

    織姫の父である天帝さまから呼び出しがあり、 ぎゅっと心臓を掴まれたような心持ちになった。 身に覚えがある…ありすぎる うまくやってきたつもりだが、天帝さまの目は誤魔化せなかったか? 仕方ない…重い足取りで呼び出しに応じた。 ある侍女の告白 - この町内の片隅から 『ま...

  • 呪縛

    その名を聞くと誰もが 『ほぉー!』 と感嘆の声を上げる、県内トップクラスの進学校に通う息子さんのことで 年下の友人から連絡がありました。 登校しようとすると身体に不調が現れるらしいです。 学校に行けないケースは一括りにできません。 似たように見えても、それぞれ事情が違います...

  • ある侍女の告白

    『もう決めたの。7月7日が過ぎたらお父さまに頼んでみるわ。 …あぁでも7月7日まで1ヶ月もある。 うんざりだわ。明日にでもお願いしてみようかしら』 わたしが、彦星さまと引き裂かれた織姫さまのお世話をするようになって 何年経ったでしょう。 泣き暮らしていた織姫さまが徐々にお元...

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