訪れたのは春まだ浅い3月 アーケードのある商店街に昔からあるパン屋さんです。 この場所に老舗のパン屋さんがあることは 知っていましたが、通りがかりに薄暗い店内に陳列してあるパンを のぞき窓からチラチラ眺める程度でした。 硬いパンが評判と聞きました 硬いパンとは珍しい いつか...
草叢に白いボールがいっぱい落ちてる? 近寄って確かめましたら、先日から見たくて見たくて仕方がなかった『きのこ』でした。 こんなに早く願いが叶うなんて! 嬉しくて、つい何枚か撮ってしまいました。 ひょろひょろと彼岸花も咲いていました。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~...
同じ『綾鷹』に見えるけど、10円分の差は何だろう?と思いました。 その日、水分を携帯することを忘れました。 辺りにはコンビニもスーパーも無さそうです。 我慢するか、すこし戻って池の水を飲むか?迷っていたら 目の前に一台の自販機が! しかし10円分の差に躊躇い、池の水にも躊躇...
頭から布団をひっかぶり、腫れぼったい顔でぐるぐる考えました。 (何でか分からんけど、しんどくてご飯も作れない。ここにいると彼らに… 注: 対象は主に2人の息子… 彼らに、食べるものも作ってやれない。すごく悲しいツラい。 やらなきゃ!でも動けない。動かない。 自分を責める気持...
それは、交通事故で頭を強打したことと関係があるのか、全く別物なのか 分かりません。更年期障害と呼ばれる類なのかも知れません。 検査結果が全ての判断基準である病院の先生にお聞きしても分からない ことでしょう。きっと否定されることでしょう。 自分の身体のことは、長年付き合ってい...
食べられない子どもでした。 そのまま成長して、あまり食べられない大人になりました。 通っていた保育園では月に1〜2回、ご飯給食の日がありました。 炒飯です。 味付けご飯は特に苦手でした。 分量も多いので持て余し気味でした。 毎日毎朝、震えながら誰にも知られぬように、神に祈っ...
しばらくぶりに覗いたスーパーが、いつの間にか半分セルフレジになっていました。 何処に行ってもそうなんですが、いつも何となく決まった人のレジに並びます。 後ろが支えていなければ、二言三言、言葉を交わすこともできます。 半分セルフレジで品物をスキャンしてもらい、黙ったまま 慌た...
ときどき通りかかる廃屋の裏手です。 先日、ここを通り過ぎてしばらく先に進んでからハッとしました。 急ぎ引き返して1枚! 3月に通りかかった時は寂しい景色だったのに、半年経った 今では緑がもじゃもじゃ 物語の中心である?洗濯機の姿はほぼ隠れてしまっています。 (てか、洗濯機...
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訪れたのは春まだ浅い3月 アーケードのある商店街に昔からあるパン屋さんです。 この場所に老舗のパン屋さんがあることは 知っていましたが、通りがかりに薄暗い店内に陳列してあるパンを のぞき窓からチラチラ眺める程度でした。 硬いパンが評判と聞きました 硬いパンとは珍しい いつか...
織姫の父である天帝さまから呼び出しがあり、 ぎゅっと心臓を掴まれたような心持ちになった。 身に覚えがある…ありすぎる うまくやってきたつもりだが、天帝さまの目は誤魔化せなかったか? 仕方ない…重い足取りで呼び出しに応じた。 ある侍女の告白 - この町内の片隅から 『ま...
その名を聞くと誰もが 『ほぉー!』 と感嘆の声を上げる、県内トップクラスの進学校に通う息子さんのことで 年下の友人から連絡がありました。 登校しようとすると身体に不調が現れるらしいです。 学校に行けないケースは一括りにできません。 似たように見えても、それぞれ事情が違います...
『もう決めたの。7月7日が過ぎたらお父さまに頼んでみるわ。 …あぁでも7月7日まで1ヶ月もある。 うんざりだわ。明日にでもお願いしてみようかしら』 わたしが、彦星さまと引き裂かれた織姫さまのお世話をするようになって 何年経ったでしょう。 泣き暮らしていた織姫さまが徐々にお元...
スーパーの裏口で真っ黒い塊を見つけハッとしました。 (驚くことはない、ただの猫の塊だ) なんだ、猫だったのか そろそろと近づきましたが、逃げるでもなくジッとしています。 (それは何というものだ?その小さい四角いもの。 四角いものに目をやりながら歩くヒトをよく見かける) スマ...
うろうろしているうちに、自分が何処から来たか分からなくなりました。 焦って闇雲に進んでみても、地下鉄の駅に辿り着けません。 寂れかけた商店街の中程に、こぢんまりとしたパン屋さんを見つけたので 道を尋ねようと中に入りました。 4、5人も入ればぎゅうぎゅう詰めになりそうな小さな...
たった今、パンの焼き具合を確かめる魔女を蹴り上げ、 真っ赤に燃え盛るカマドにぶち込んでやった 渾身の力で扉を閉める。 『ギャーーー!』 この世のものとは思えぬ恐ろしい叫び声 仕方ない ヤらねばヤられていた タラリと伝う汗を乱暴に拭って息をついた 〜〜〜※〜〜〜※〜〜〜※〜〜...
最後の講座が終わったあと、 ひとりひとりに『無料占い券』が配られました。 いつだったか、手相占いの講座に通ったときのことです。 講座は終了したものの、核心に触れる内容に達したとは言えず、 特に得たものも無く (これで終わりなのか?)肩透かしを食らったような最後に配られた 『...
『はい、これ』 頼んだ買い物の中から、息子がごそごそ取り出したのは 『カーネーションと淡い色合いのタオルというか?手拭いのセット』でした。 5〜6年前の母の日のことです。 何でも揃う遠くのスーパーまで、車で買い物を頼みました。 『なにこれ?頼んでない』 『きょう、母の日らし...
『来る?』 連休前に息子Aに聞いてみました。 しびれを切らしたころ、やっと届いた返事は 『忙しいでムリ』 ふうふうと途中まで膨らみかけた風船が、ポロッと口から落ちて シュルシュルと萎んでいくのを感じました。 小さくペチャンコになった風船をポイっとゴミ箱に捨て、 (がっかりな...
若葉のころでした。 何通かのダイレクトメールと一緒に一通のハガキが届いたのは… クルッとひっくり返すと真っ白いハガキいっぱいに大きく、 『ヒダリ』 誰が送ってきたか分かりません。 何のことだろう? 何処から届いたのだろう? 気になりましたが、日常に紛れ、妙なハガキのことは忘...
緊張が走って、ハッとして 脳裏が真っ赤になるくらいの悔しさが伝わってきて、 耳をつんざく音がした。 すこし安堵したり、またハラハラしたり。 息を止めて思わず目を瞑った。 息を整えてからまたページをめくり、ホッとした。 そうきたか! そうして少しだけニヤリと笑えた 泣きそうに...
2月上旬の画像 濃い桃色を思い浮かべながら撮りました 最近の画像 時季を逃してしまったので、緑の葉っぱ混じりになってしまいました この駐車場の片隅を濃い桃色に染める『花桃』です。 名所でも何でもありません。人通りも少ないこの場所に咲く花を 気に留める人も居ないと思いますが、...
『こちらです。どうぞ』 枯葉色のドアを開け、中に入る不動産屋さんに続き、 半畳ほどの狭い三和土に立ちました。 1Kの部屋全体に立ち込めるムッと異様な匂いに、 暫し言葉を失くしました。 20代前半の頃、実家を出てひとり暮らしをするため、 駅近の手頃な部屋を探していた時のことで...
誰かに言いたくて仕方なかったのかもしれません。 『浮気』 『不倫』 『相手はシングルマザー』 『探偵事務所』 『弁護士』 『慰謝料』 … 一旦口火を切ったら、歯止めが効かなくなったのでしょう。 怒涛のように聞きなれない言葉が次から次へと 耳に流れ込んできました。 時には静か...
『ふふふっ』 天から声が降りてきた? それとも幻覚なのか? ダイジョブ?…自分 薄手のカーテンでシャッと仕切られただけの四角い箱、 靴を脱いで上がったここは大きなショッピングモールの片隅にある試着室です。 試着室に引っ掛かっているS字フックに、細い足をぶらぶらさせて座ってい...
『財布の中にある一番高額な紙幣を取り出してください』 (え!何が入ってたっけ?) ごそごそ探ると、奇跡的に紙のお金が数枚入っていました。 千円札を大事に取り出して目の前に置きました。 『では、紙幣の真ん中からやや左を左の親指と人差し指で挟み、右側は右手の親指と 人差し指で同...
電車の扉がプシューと開きました。 ホームには2人の駅員さんに付き添われた車椅子の男性。 大柄でガッチリした体格の方です。 車椅子ごと乗車するのだろうか?やや緊張しながら待ち構えていましたら、 乗車口の手前でよろよろと車椅子から降り、おぼつかない足取りながらも1人で乗車 され...
駅の券売機でTOICAにチャージしようとしました。 2台ある券売機の前には、どちらも数人が並んでいます。 片方に並びました。 春休み中の中高生くらいの女の子3人が券売機の前で固まっていました。 様子を窺うと、直ぐに切符を買うでもなく、何となく行き先を決めかねて 顔を寄せ合い...
あんな些細なことで怒るなんて思わなかった。 考えなしに言葉を発した自分がわるかったのだろうか? 喉元まで込み上げる塊をグッと飲み込んだわたしは、 上下の取り合わせも何もなく、手近にあった服にサッと着替え、 財布とケータイだけリュックに押し込んで、黙って外にでました。 行くあ...
とてつもない吐き気に襲われて目が覚めました。 救急車の中でした。 『…吐きそう』 サッと渡された洗面器(じゃないけど)に戻したものは、 得体の知れない不気味な色の『何か』でした。 どこか打っていることは間違いない、その上での異様な吐き気。 (なるほど。たぶんダメだな) それ...
そのとき突然、時間の流れが遅くなりました。 一台の車があり得ないくらいゆっくりした速度で、わたしに向かってきます。 逃げようと思えば軽々逃げられるくらいの速度ですが、 どういう訳か、その場から動くことが出来ず、 自転車に乗ったまま呆然としていました。 視界いっぱいが、ずんず...
去年の夏は何を着ていたのだろう? 幾度繰り返しても、季節の変わり目になると、途方に暮れます。 夏用のパジャマを探し当てましたが、2度の夏を共にしたそれらは、改めて見ると 何処か草臥れています。 4本あるズボンのゴムの入れ替えをしましたが、 とてつもなく不器用だからか、2回ず...
起き抜けに、とてつもなくイヤな気がしました。 恐る恐る鏡を覗いたら 『あ!また腫れてる!』 泣きそうになりました。 何と!きょうは両方です。 どういう加減か分かりませんが、年に数回、瞼が腫れることがあります。 時間があるときだったら構いませんが、その日は初めての方とお会いす...
登り続けるうちに、どんどん狭く険しい坂道になっていきます。 気を緩めると、落ち葉に足を取られ滑り落ちそうになります。 以前、偶然に見つけた猫が居る神社をもう一度訪れたくて、 うろ覚えの山道を登って行ったのですが、 進むほどにどんどん険しくなる山道に、どうもおかしい?見覚えが...
しろさんの記事に関連して思いだしたことがあります。 お料理の先生に怒られそうですが、あまり大きな声で言えませんが、昔から 計量スプーンも計量カップも使わず、目分量で味付けしてます。 気力が溢れ、すごく元気な気持ちのときと、どんよりした気持ちのときと 味が違うような気がします...
無人駅を降りて、真っ先に目についた『店?』です。 パッと見て廃墟なのか?と思いました。 よく見ると、案内らしきボードが立てかけてあります。 不思議ですが、営業されているようでした。 ここまでぐちゃぐちゃな店構えではありませんが(失礼) 近所の商店街の入り口に、それほどキ...
年末年始もそうでしたが、 (年末年始は自分がカゼ引きだったので仕方ないのですが…) この連休も、どっちの息子も顔を見せません。 もしかして?そうなのかな?気になるけど、聞くのも変かな?と思いましたが、 息子AにLINEで聞いてみました。 『わたしのこと、キライなのか?』(そ...
いつものように、無意識にリュックのポケットを探りました。 ところが、そこには覚えのある感触がありません。 ファスナーを大きく開けて、目で確かめました。 ハンカチ、ティッシュ、ビニール袋… それらの間にある筈の、小さなポーチが見当たりません。 一気に血の気が引くのを感じました...
おれたちは、バケツに突っこまれた皮付きのサトイモみたいになって暮している。 どろどろでね、何をするにも、隣にいる人間、同じ職場の人間に、ごろごろ、突っ転が されてるよ。 曽野綾子さん『虚構の家』より 抜粋 時間を過ぎても到着しない電車を待つホームに流れてきたアナウンスは 『...
夕方、外から帰ってきたら、玄関先に大小さまざまなダンボールの箱がいっぱい! マンションの狭い通路は荷物でいっぱいです。 (これは一体…?なに?) 管理人さんだったら何か知っているかもしれない、と聞きに行きました。 一階の小部屋の窓を覗くと、わたしと目が合った 管理人さんは満...
昔からあんまり手がかからないので、ついうっかり息子Aのことを忘れていましたが、 きょう、急に思いだしました。 話したいことはいっぱいある気がするけど、何を話したらいいか分かりません。 LINEの画面を眺め 考えた挙句、とりあえず わたし『あ』 3分も立たぬうちに返事が来たの...
近所のスーパー、◯◯マートはちょっと割高なので、この頃ずっと避けていたら 先日、K田さんが ピンポ〜ン! (同じマンションの人) 『さっき◯◯マート行ったら魚屋のおばちゃんに、〝あの人〟どうしてる?って 言われたよ。心配しとるでたまには行ったりゃあ。』 〝あの人〟だけで全て...
しばらくは元気そうでしたが、新年度になり業務が増えたのか、 調子が良くなさそうなので、また様子を見に行きました。 部屋に入ったら、布団にくるまってごろごろしていました。 ゴミ袋には、コンビニの空き容器… 今週いっぱい休みを取ったようです。 よくないのは身体の具合ではなく、気...
2人掛けの席にふんぞり返るその人には、どことなく薄汚れた雰囲気が漂っていました。(人のこと言えるんか?) 白髪混じりの髪はもじゃもじゃ。 着古したジャケットに草臥れた靴。 ところどころ破れ目が入っている濃い緑色のナップザック。 隣の席は空いていましたが、何となく警戒し、握り...
実は、昔からあまりキチンと手を洗う習慣がありません。 食事の支度中 (あ!また手洗い忘れたかも?まぁいいか) 思うことしょっちゅう。支度前、無意識に水でサッと洗っている気はします。 (家族はいい迷惑、知らぬが仏?) おにぎりを握る前は、気をつけて洗っています。 手の傷には神...
その連絡が入ったのは、予約していた日の前日、夜の遅い時間でした。 『本日叔父が亡くなり、通夜、葬儀の為明日の予約を変更して頂けませんでしょうか。』 まだ起きていてよかったと思いながら、直ぐ返事しました。 『かしこまりました。予約の変更について近いうちにご連絡頂けますか。 ど...
『かゆい!痒い!カユイ!あぁ〜かゆい!』 頭の中、そればっか渦巻いています。 後先考えずに、6人+子ども1人での花見に出かけた報いなのか、いつにも増して かゆい 鼻の中も目も耳の中も唇も顔も…頭も…(それは髪を洗えば解決するか?) 最寄駅に立ててあったホワイトボードを見て(...
ゴソゴソとバッグの中から出てきたものは、虎屋さんの『桜餅ういろ』でした。 春先だけの期間限定! これぞ!ういろの中のういろ! 美しい断面! 仄かな淡い春の色3色! 桜咲く時期に、このういろが販売される事だけを楽しみに長くつらい冬をやり過ごすのです。(大袈裟やわ) 先日、ある...
息子Bが突然やって来たので、駅前の居酒屋にご飯食べに行きました。 毎日のように店の前を通りますが、入るのは初めてです。 メニューを見ると、案外お高めです。 きょうは、 『オレが払うから』 ってことでしたが、 でもやっぱり、お財布に少し多めに入れてきて良かったとちょっと安堵し...