出張将棋教室を東京で運営しています。日本将棋連盟公認指導員です。日々のことや将棋界のことなどについて書いていきます。
こんにちは。将棋の世界には独特の言い回しがたくさんあります。中でも特に目を引く表現が「パンツを脱ぐ」です。これはもちろん対局中に突然立ち上がってパンツを脱ぐことをいっているわけではありません。穴熊という王様をガチガチに囲う戦法があります。この穴熊で王様の横の桂馬が移動することをパンツを脱ぐというのです。おそらく王様を完璧に囲っているにも関わらず、要の桂馬をポーンと跳ねることによって肝心の壁が無くな...
こんにちは。 今日はプロ棋士についてお話したいと思います。 いきなりですが問題です。 現在、将棋の棋士は何名いるでしょうか? ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 答えは170人です(記事作成当時、将棋連盟HP参照)。 これは他の職業と比べてみると実に少ない人数です。 例えば日本の医師の数は約30万人です。 弁護士、裁判官、検事の数は合わせて約4万5000人いるといわれています。 プロ雀士が約1400人、プ...
前回の続きです。三段リーグとは、半年かけて三段全員でリーグ戦を行い、そのうちの1位と2位のみが晴れて四段(プロ棋士)になれるという制度です。この三段にはつねに30名から40名ほどの人がいます。このうち、半年間のリーグ戦を経てプロ棋士になれるのはわずか2人のみなのです。みんな人生を賭けてここまで戦ってきた若者たちです。ある棋士の知人が「三段リーグは魔物だらけだった」と言っていました。あの羽生善治さんでさえ...
どうしたら将棋が強くなれるかというご質問をよくお受けします。 答えはその方の棋力や状況により異なるのですが、初心者の方であれば、まずは得意戦法や好きな戦法を作るのが良いでしょう。 ポイントはひとつの戦法を粘り強く指し続けるということです。 将棋にはほぼ無限の局面がありますが、毎回同じ戦法(定石)を指すことで、序盤に関しては毎回同一(あるいは似た)局面を作って考えることが出来ます。 それを繰...
こんにちは。 現在ぼくが将棋を教えている生徒さんで最年少の子は小学校1年生です。 とても魅力的な将棋を指す子です。 こういう指し方もあるのか、とたびたび感心させられます。 ただ、とても良い手を指すのですが、実力的にはまだ級位者なので頻繁に悪手も指してしまいます。 ぼくは方針として、出来るだけ「その手は指しちゃダメだよ」と言わないようにしています。 なぜなら良い手も悪い手もいわば柔軟に考...
先日、ぼくの生徒さんの一人が将棋大会に参加しました。小学校三年生で、棋力は初心者です。トーナメント形式の大会で、結果は三回戦敗退でした。一回戦、二回戦は難なく勝てたそうなのですが、三回戦は最初から一方的に攻め込まれて負けてしまったのこと。大会後の授業で、一緒にその対局の棋譜を並べました。彼はじっくり戦おうと思って序盤に矢倉囲いを目指したのですが、ちょっとした隙を突かれてあっというまに潰されてしまい...
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