中学校の理科室には、昔購入したライトのついていない顕微鏡がたくさんあります。 しかし反射鏡では使いにくいので、100均のセリアで買ってきたライトを、顕微鏡ライトにしてみました。 色は白もしくは黒で、2種類のパッケージがありましたが、中身は同じ物でした。 そのままでは光が強すぎるため、紙をはって少し暗くします。 顕微鏡の反射鏡を抜き、代わりにこのライトを置いて完成です。 ただ、顕微鏡にライトを固定する良い方法が思い付きませんでした。
乾湿計を使って湿度は測れますが、それを温度計1本で測定する実験です。 まず、スタンドにつるした温度計で気温をはかった後、濡らしたガーゼをつけます(湿球ですね)。 そして、みんなで下敷きをなどをパタパタして、温度計に風を当て続けると、温度はどんどん下がっていきます。 これ以上下がらない温度が分かったら、湿度表を使って、湿度を求めます。 まー、乾湿計と同じことをやっているだけなんですけどね。 でも、ただ乾湿計を見るのではなく、風を送って温度を下げる活動を入れた方が、おもしろいし、生徒の記憶に残るんじゃないかと思います。 気化熱の学習にもなりますしね。
海陸風や季節風が起こる原因として、陸地と海との暖まりやすさの違いがありますが、それを確かめようとしたのが、この実験。 水と砂が入った試験管に、しばらくの間(5~10分)太陽の光を当て、上昇した温度を調べるだけです。 できるだけ温度が上がるように、黒い画用紙を巻いて実験しました(写真では、デジタル温度計を使っていますが、もちろん普通の棒温度計でもOKです)。 水と砂の比熱を比べる実験とするならば、質量を同じにして行うのが正しいと思うのですが、適当な量で実験しても、暖まり方の違いはしっかり確認できました。 説明だけで終わる授業よりも、簡単な実験でも取り入れた方が、生徒は理解しやすいんじゃないかと思…
天体の授業をしていると、「夜空に広がる満天の星を実際に見ながら、学習して欲しいな」といつも思います。 しか~し、町に住んでいる限り、夜空に見えるのはいくつかの明るい星だけです。町の明るさのせいで、満天の星なんて無理ですね。 そこで、ほんの少ししか星が見えなくても、本当はたくさんの星があるんだよ、ということがよく分かるのが、このナショナルジオグラフィックの動画です。 www.youtube.com カリフォルニア州の様々な場所での、星空を撮影したタイムラプス動画です。日本語ではないので少し説明が必要ですが、とても分かりやすいです。 BGMもグッドです(少々ドラマチックすぎますが)。 おすすめの動…
合力や分力の作図が苦手な生徒がいます。 苦手な理由は、三角定規を使って平行四辺形(平行線)をうまく書けないことです。 この平行四辺形(平行線)の書き方は、どうやら小学4年生の算数で習っているようです(生徒はよく覚えていないですが)。小学校の時に、よく分からないままにしておくと、7年後の中学3年の理科で苦労することになります。 もし、この文章を読んでる小学校の先生がいたら、このことをぜひ伝えてほしいと思います。 ところで、私はこの力の平行四辺形の法則の発見者を、ずっと知りませんでした。有名な方だったんですね。 ja.wikipedia.org
気圧の学習では、例のアルミ缶をへこませる実験を、ぜひ生徒にさせたいです。 しかし、火を使う実験は、ガスバーナーなど用意する物がいっぱいあって、面倒くさいところがあります。 火を使わずに、ポットで沸かした熱湯を使っても少しはへこむし、水で冷やせばもっとへこみますが、何か物足りないです。やはり、ただ置いておくだけで、アルミ缶が気圧でボコボコにへこむ様子を生徒に見せたいです。 そこで、ホットプレートを使うことにしました。 まず、ポットでお湯を沸かしている間、アルミ缶をホットプレートで加熱しておきます。お湯が沸いたら、アルミ缶に少し入れて、さらにホットプレートで加熱します。 湯気が出てきたら、しっかり…
前回の続きです。 自転車の後輪にハブギアがあるならば、前輪のハブにはいったい何が入っているのでしょうか。 正解は、ハブダイナモ(発電機)です。ここでライト用の電気を作っています。 昔ながらのこういうダイナモを使っている自転車もありますが、生徒達の通学用自転車は、ほとんどハブダイナモでした。電池式のライトは使っていないんですね。 このハブダイナモは、電磁誘導の授業の導入に使えそうです。 「自転車のライトの電気って、どこからやってくるんだろう」 「ハブダイナモの中には、何が入っているんだろう」 残念ながら、ダイナモの中を見ることができませんが、電磁誘導の実験にうまくつながりそうです。 ところで、ハ…
「仕事の原理」の例として、自転車のギアチェンジについて話をしていた時です。 ギアを変えることによって、ペダルが重くなったり軽くなったりすることを、図で示しながら説明していたのですが、生徒はみんなポカンとした顔をしています。 生徒「僕の自転車には、ギアなんてないですよ」 私「じゃあ、変速しないの?」 生徒「いや、しますよ」 私「じゃあ、後ろのタイヤにギアが何枚かついているでしょ」 生徒「いや、そんなのは無いですよ」 さっぱり、話がかみあいません。 その理由が、自転車置き場に行って、やっと分かりました。 なんと、生徒の通学用自転車のほとんどは、変速用のギアがタイヤのハブの中に収納されている内蔵ハブ…
発売されたのはもうだいぶ前のようですが、セリアでこれを見つけた時は、本当にビックリしました。 こんなマニアックでニッチな商品が、100円ショップで売っているなんて! だいたい、このダンゴムシの交替制転向反応を知っている人なんて、そんなに多くはないと思うのですが、それを商品にしてしまうとは!! よく見ると、スタートとゴールも書かれていて、なかなかしっかりとした造りになっています。 自由研究にもってこいですので、売り切れる前の今のうちに、来年の夏休みに備えて買っておくのがよさそうです。 ところで、この迷路。ダンゴムシ以外の生物にも使えそうです。 たとえば、このイグノーベル賞を受賞した粘菌の迷路の実…
摩擦熱の説明をした際に、身近な例としてフリクションペンを取り上げました。 ペンについているラバーと紙との摩擦で発生した熱により、60℃以上になると、特殊なインクが透明になるのです。 それじゃあ、アイロンやドライヤーで熱しても、透明になるんじゃないの? ということで、実際にやってみました(熱風を集中させるために、ドライヤーにペットボトルがつけてあります)。 結果、インクはきれいに消え、生徒は納得顔でした。 これはおもしろい。
皆さんの学校に「エネルギー保存則実験器」はありますか。理科準備室に眠ってないですか。 スタートとゴールの高さが同じ2つのコースがあって、鉄球を転がすとどちらが先にゴールするかを調べる装置です。 この「エネルギー保存則実験器」は、理科の先生になって初めて出会いましたが、理科で扱う実験装置の中で、不思議さNo.1です。 もし無いなら、すぐに購入しましょう。消耗品としては高すぎるので、備品として請求ですね。 授業では、まず個人で5分、グループでの話し合い10分と、たっぷり時間をとって予想をしてもらってから、いざ実験です。 結果に、生徒はびっくり。 この実験は、倫理的な思考ができて理科が得意な生徒ほど…
「仕事」って、教えにくくないですか。 教科書では、「仕事」の定義や公式、例などが出てきますが、どうもいきなりな感じだし、「生徒にはピンとこないだろうな~」と思いながら教えています。 少しでも興味をもってもらおうと、「仕事」の授業の導入に、吹き矢の問題を出してみました。 短いガラス管と長いガラス管を使って、マッチ棒を飛ばします。 長いガラス管を吹くと、マッチ棒は教室の後ろまで勢いよく飛んでいって、たくさん「仕事」をしたな(もしくは、されたな)、というのがよく分かります。 ガラス管の内径とマッチ棒の大きさががちょうど良いんですね。ガラス管を好きな長さにできるのも、グッドです。 それにしても、「仕事…
理科の教師って、「これ授業に使えるかも」と思った物を、つい買ってしまうクセがないですか。 近所のホームセンターに立ち寄ったときに、見つけたのがコレ。黒檀の切れ端です。 細長い物が110円、もう1つが220円でした。 比重が1.16もあるので、水に入れると沈みます。木材は必ず水に浮くと思っている生徒の興味をひくことができます。 密度や浮力の授業に使っています。 ちなみに黒檀は英語でエボニー。「エボニー&アイボリー」(古!)のエボニーです。
こちらのサイトを参考に、浮力の学習においてボーリングボールの浮き沈みを見せました。 と言っても、マイボールは持ってないため、メルカリでケース付のボールを2つ手に入れました。1つ1500円です(メルカリ万歳!)。 黒いボールが、重さ9ポンド(約4kg)で、水に浮きます。カラフルなボールは重さ14ポンド(約6kg)で、沈みます。 重たいボーリングボールでも、水に浮くというのは、生徒にとって驚きだったようで、浮力が実感できたようです。
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中学校の理科室には、昔購入したライトのついていない顕微鏡がたくさんあります。 しかし反射鏡では使いにくいので、100均のセリアで買ってきたライトを、顕微鏡ライトにしてみました。 色は白もしくは黒で、2種類のパッケージがありましたが、中身は同じ物でした。 そのままでは光が強すぎるため、紙をはって少し暗くします。 顕微鏡の反射鏡を抜き、代わりにこのライトを置いて完成です。 ただ、顕微鏡にライトを固定する良い方法が思い付きませんでした。
理科準備室に、整理されていないプレパラートがたくさんありました。 そこで、同じ種類のプレパラートを集めては、ケースに入れていく作業をしていたのですが、途中でケースが足りなくなってしまいました。 仕方なく、プレパラートが入る、ちょうど良いサイズのケースを探していると、100円ショップのセリアで、良い物を見つけました。 プレパラートを入れてみると、ジャストフィット! 今風に言うと、まさにシンデレラ・フィット! プレパラートを保存する専用のケースのようです。 プレパラートにちょうど良いサイズということは、スライドガラスを保存するケースとしても、良さそうですね。
月食は時々ニュースになりますが、日食はなかなか見る機会がないですね。 そこで、中学校の定期テストに、次のような問題を出してみました。 「月食に比べて、日食を見ることが少ない理由を答えなさい」 模範解答として 「地球の大きさよりも、月の大きさの方が小さいため」 としたのですが、テスト返却後、生徒から質問がありました。 「先生、インターネットには、日食の回数は月食よりも多い、って書いてあるんですが」 なに! すぐに調べてみたら、確かにその通りです。 知らなかった。すいません。 実際、日食が起こっても、見える地域は限られるため、この問題は、「日本において」とか、地域を限定すればよかったのですね。 ま…
たまには、コラム的なものを1つ。 最近、地球の自転に関するアニメが、話題になっていますが、 中学生に、地球が自転しているって知ってる?と聞くと、誰もがもちろんと答えます。 中学生にとって、地球の自転は、もう常識になっているようです。 そこで、聞いてみました。 地球が回転しているということは、みんなも今回転しているんだよね。どっちに向かって回転しているの? すると、それぞれバラバラな方角を指差します。 どうやら、今この瞬間も自分達は東に向かって動いているとは、考えていないようです。 しかし、地球は1日で1回転しているので、日本あたりだと時速1500kmの速さで動いていることになります。 新幹線の…
滑車の実験って、どこの中学校でも行う基本の実験ですよね。 でも滑車の実験には、落とし穴があります。 実際にやってみれば分かりますが、定滑車ではばねばかりの重さが、動滑車では滑車の重さが無視できないんです。 重さ0の実験器具なんて、この世に存在しませんからね。 では、どのように実験すれば良いのか? まずは、定滑車。 東京書籍の教科書では、下の図のように、ばねばかりを横に引くとなっています。 しかしこの方法だと、実験の途中で、ばねばかりの0点調整が必要になり、めんどくさいです。 また、横に引くというのが、一般的な定滑車の使い方と違い、違和感があります。 他の教科書を見てみると、学校図書は下に引くこ…
古本屋で 「NHK 考えるカラス 「もしかして?」からはじまる楽しい科学の考え方」 という本を見つけました。 2014年発行ですので、もう10年も前の本ですね。 その昔、NHKで放送していた「考えるカラス」を書籍化したものです。 この番組は、様々な科学実験とその結果が出されるものの、なぜそうなるのかは自分で考えてみよう、で終わるものでした。 では、この本にその理由が書かれているかというと、まったくそんなことはなく、放送後にNHKに寄せられたメールをまとめたものです。 この番組を見たときに、モヤッとしたものが残ったことを思い出しましたが、この本を読み進めると、もっとモヤモヤとします(笑)。 それ…
「なぜ鉄の船は浮くのでしょう」 これを課題として、浮力の授業を進めたのですが、まずは自分達で船を作ってみる時間をつくってみました。 船の材料はアルミホイル1枚。 そして船に乗せるのは、100円ショップで見つけてきた小グマの起き上がり小法師です。 この起き上がり小法師、36gとなかなか重さがあり、しっかりとした船を作らないと、沈んでしまいます。 製作時間を5分としましたが、さすが中学3年生、どのグループも時間内に船を完成させることができました。 この後、なぜ船が浮いているのかを考えさせたのですが、授業の導入として、なかなか良い活動だったと思います。
今回は、本当に小ネタです。 簡易水圧実験器って、加わる水圧の大きさが、ゴム膜のへこみ具合で分かるので、とても良いですね。 でも、このゴム膜、古くなってくると透明度が落ちてくるんです。 すると、はみ出た部分がじゃまになって、ゴム膜が見にくくなってしまうのです。 そこで、赤マジックでゴム膜の中心に色をつけてみました。 これで、少しは見やすくなったかな。 どうせなら、最初からゴム膜の中心に色がついていれば、更に見やすいんですがね。
演示実験で、等速直線運動の例を見せようと思い、何か良い物はないかと探していたところ、見つけたのがこの「アトウッドの器械」。 精密滑車に、20gのおもりを2つつるしてあります。 これなら、2つのおもりが同じ高さの時だけでなく、違う高さの時でもつりあって動くことはありません、、、、、、、動いていくじゃあ、ないですか!? 何と言うことでしょう。 www.youtube.com 原因はどうやら、使ったタコ糸の重さにあるようです。140cmの長さで、約1gもあります。これでは、タコ糸の長さが違えば、つりあわない訳です。 よく理科のテスト問題に、「ただし糸の質量はゼロとする」なんて書いてありますが、世の中…
気体についての学習を始める時に、小学校の理科の復習として、知っている気体の性質を、生徒に聞いています。 すると、必ず二酸化炭素の性質として「火を消す」をあげる生徒がいます。 きっと、上の絵のような実験の結果から推測したものだと思うのですが、 「いやいや、火が消えてしまうのは、酸素が少なくなるからでしょう。二酸化炭素自体に、火を消す性質はないよ」 なんて説明を、今までしていました。 しかし、この論文を読んでみてください。 http://www.shotoku.ac.jp/data/facilities/library/publication/kyoiku53-8.pdf 比熱の関係から、二酸化炭…
花粉管の観察のために、育てていたインパチェンス。 もう花粉管の授業は終了しましたが、苗を植えてから2ヶ月がたち、4つとも大きく成長しました。 最初の鉢では、もう小さすぎるようですので、大きな鉢に植え替えてみました。 右端と左端のインパチェンスに枝がない部分があるのは、ある日の夜に起きた地震(震度2)で、鉢が溝に転げ落ち、茎が折れてしまった部分です。 そんなこともあるんですね。 4つのインパチェンスを比べてみると、左端の「オーキッド」の生育が一番良く、花付きも良いようです。 サカタのタネの「サンパチェンス」の中では、この「オーキッド」がおすすめのようですね。
メンデルさんが発見した遺伝の仕組みを、誰にでも分かりやすく説明するのって、難しいなって思います。 そこで、説明する際に使える「遺伝子」を作ってみました。 「遺伝子」って、親から子へ、そして孫へと渡されていくリレーのバトンのようなものかなと思い、バトンの形にしてみました(笑)。 100円ショップで買ってきた紙筒に、緑の画用紙を巻いて、Aやaを付けたものです。 これを使って、遺伝の説明をしてもいいし、これを見せながら生徒に遺伝の仕組みを考えさせても良いですね。 生徒に親・子・孫の役割をしてもらい、実際に「遺伝子」のバトンを手渡ししてもらう授業も良さそうです。 ちなみに、ハムスターの色(茶・黒)の「…
「マッキーノ」って知っていますか? 牧野英一さんが発表した、ビンゴゲームを改良した暗記ドリルです。 詳しいことは、こちらのWikipediaを見て下さい(というか、Wikipediaに説明があるなんて、ビックリ)。 ja.wikipedia.org さて、この「マッキーノ」。 以前は、定期テスト前の授業で、よくやっていましたが、いつしかやらなくなってしまいました。 原因を考えてみると、 ・準備に時間がかかる。特に、22枚のフラッシュカードの表裏に、用語とその意味を手書きで書くのがとても大変。 ・使用したフラッシュカードは、またいつか利用するために保管しておくのですが、なかなか場所を取ります。 …
インパチェンスの苗を植え付けて、約1ヶ月になりました。 植え付けた時は、こんな感じでしたが 今はこんな感じ だいぶ大きくなり、花も合計で20個ほどついています。 そろそろ、大きな鉢に植え替える時期なんですが、毎年ここで失敗して枯らしてしまうんですね。 そこで、今年はまだ植え替えずにおきたいと思います。 花粉管を観察する授業は、まだ半月ほど先です。 このまま、今の状態をキープしてくれれば良いのですが、、、
今回は、本当に小ネタです。 塩化銅水溶液に電流を流して、発生する物質を調べる実験があります。 陰極の炭素棒に出てくる物質が金属の銅であることを確認するために、ろ紙の上に取り出して、薬品さじでこすり、金属光沢を確認します。 この時、ろ紙に塩化銅水溶液もついてしまうため、うまくこすらないと、弱くなったろ紙がビリッと破れてしまい、これ以上こすれなくなることがあります。 何かろ紙に代わる丈夫な紙はないかな、と思っていたのですが、ダイソーで見つけました。「洗える!キッチンタオル」(税込み220円)です。 これを使えば、いくらこすっても、もう破れることはありません。 ところで、この実験は「金属の薬品さじ」…
塩化銅水溶液に電気を流して、炭素棒に銅を析出させる実験があります。 この実験の後、この炭素棒にくっついた銅をどうしていますか? 別のクラスで、再びこの炭素棒を使うためには、このくっついている銅を取らなければなりません。 もし、それが次の授業ならば、休み時間の10分で全部の炭素棒をきれいにする必要があります。 1本1本、紙やすりを使って銅を削り取っていたのですが、なかなか取れないしつこい銅もあるし、手は真っ黒になるしで、なかなか大変なんです。 そんな時、先輩の先生が言っていた言葉を思い出しました。 「硝酸を使うのです」 塩酸にも硫酸にも溶けない銅ですが、硝酸なら溶けます。 硝酸はちょっと扱うのが…
今年も、花粉管の観察に使うインパチェンスの植え付けの季節がやってきました。 ここ3年ほど、毎年途中で全部枯らしてしまうインパチェンス。 今年こそはと意気込んで、近くのホームセンターから苗を4鉢買ってきて、さっそくスリット鉢に植え付けです。 直射日光が良くないという反省から、校舎の裏側の日陰に置いて、育てることにしました。でも、1日中日陰ってあまり良くないかもしれない。 さて、今年こそはうまく育てることができるでしょうか。
「ゲルマニウムの話」も4回目。 もうシリーズになってしまいました(笑)。 先日、用があって静岡市を訪れた際に、静岡市内にもAMラジオ送信所が2カ所あったことを思い出し、実際に行ってみました。 1カ所目は、海岸近くの住宅街にあったNHKの「宮竹ラジオ放送所」です。 空中線電力が、浜松の送信所の10倍の10kWもあるため、近くのフェンスにゲルマニウムラジオをつなげてみると、うるさいくらいに放送が聞こえました(やはり第1放送と第2放送が混信していましたが)。 送信所から400m程離れた場所に立っていたポールにつなげてみても、はっきりと聞くことができました。 もう1カ所は、住宅展示場「SBSマイホーム…
AMラジオの送信所の近くで、ゲルマニウムラジオは聞こえるかを調べに行った時に、下のような回路を使いました。Aの部分を指で持ち、Bの部分を金属で出来た物(側溝のふた、ガードレールのねじ等)につなぎます。 しかし、下のような回路の方が良いという記事を見つけ、再び送信所まで調べに行ってきました。 その結果は、、、、まったく聞こえませんでした(泣)。 ダイオードは直列につながないと、ダメのようです。 そこで、他にもっと良い方法がないのかなと色々試していると、新たな発見がありました。 この回路の、Aの部分だけでなく、金属で出来た物につないでいるBの部分も同時に手で触ると、より大きな音が聞こえるのです。 …
ラジオの送信所の近くで、ゲルマニウムラジオは聞こえるのか、を前々回にのせましたが、その第2弾です。 今回は、同じ市内にある民放のSBS(静岡放送)ラジオの富塚送信所で調べてきました。空中線電力は、前回のNHK鼠野送信所と同じ1kWです。 さっそく出かけてみると、SBSの送信所は、小高い山の頂上にありました。まわりは、ほとんど宅地化されていて、ほぼ住宅街の中にある感じです。 坂道を登っていくと、途中にチェーンが張ってあり、それ以上は立ち入り禁止になっていたため、送信所の近くまでは行くことができませんでした。 仕方なく、その立ち入り禁止の金属のチェーンに、前回使用したゲルマニウムラジオをつないでみ…
「マッキーノ」って知っていますか? 牧野英一さんが発表した、ビンゴゲームを改良した暗記ドリルです。 詳しいことは、こちらのWikipediaを見て下さい(というか、Wikipediaに説明があるなんて、ビックリ)。 ja.wikipedia.org さて、この「マッキーノ」。 以前は、定期テスト前の授業で、よくやっていましたが、いつしかやらなくなってしまいました。 原因を考えてみると、 ・準備に時間がかかる。特に、22枚のフラッシュカードの表裏に、用語とその意味を手書きで書くのがとても大変。 ・使用したフラッシュカードは、またいつか利用するために保管しておくのですが、なかなか場所を取ります。 …
インパチェンスの苗を植え付けて、約1ヶ月になりました。 植え付けた時は、こんな感じでしたが 今はこんな感じ だいぶ大きくなり、花も合計で20個ほどついています。 そろそろ、大きな鉢に植え替える時期なんですが、毎年ここで失敗して枯らしてしまうんですね。 そこで、今年はまだ植え替えずにおきたいと思います。 花粉管を観察する授業は、まだ半月ほど先です。 このまま、今の状態をキープしてくれれば良いのですが、、、
今回は、本当に小ネタです。 塩化銅水溶液に電流を流して、発生する物質を調べる実験があります。 陰極の炭素棒に出てくる物質が金属の銅であることを確認するために、ろ紙の上に取り出して、薬品さじでこすり、金属光沢を確認します。 この時、ろ紙に塩化銅水溶液もついてしまうため、うまくこすらないと、弱くなったろ紙がビリッと破れてしまい、これ以上こすれなくなることがあります。 何かろ紙に代わる丈夫な紙はないかな、と思っていたのですが、ダイソーで見つけました。「洗える!キッチンタオル」(税込み220円)です。 これを使えば、いくらこすっても、もう破れることはありません。 ところで、この実験は「金属の薬品さじ」…
塩化銅水溶液に電気を流して、炭素棒に銅を析出させる実験があります。 この実験の後、この炭素棒にくっついた銅をどうしていますか? 別のクラスで、再びこの炭素棒を使うためには、このくっついている銅を取らなければなりません。 もし、それが次の授業ならば、休み時間の10分で全部の炭素棒をきれいにする必要があります。 1本1本、紙やすりを使って銅を削り取っていたのですが、なかなか取れないしつこい銅もあるし、手は真っ黒になるしで、なかなか大変なんです。 そんな時、先輩の先生が言っていた言葉を思い出しました。 「硝酸を使うのです」 塩酸にも硫酸にも溶けない銅ですが、硝酸なら溶けます。 硝酸はちょっと扱うのが…
今年も、花粉管の観察に使うインパチェンスの植え付けの季節がやってきました。 ここ3年ほど、毎年途中で全部枯らしてしまうインパチェンス。 今年こそはと意気込んで、近くのホームセンターから苗を4鉢買ってきて、さっそくスリット鉢に植え付けです。 直射日光が良くないという反省から、校舎の裏側の日陰に置いて、育てることにしました。でも、1日中日陰ってあまり良くないかもしれない。 さて、今年こそはうまく育てることができるでしょうか。
「ゲルマニウムの話」も4回目。 もうシリーズになってしまいました(笑)。 先日、用があって静岡市を訪れた際に、静岡市内にもAMラジオ送信所が2カ所あったことを思い出し、実際に行ってみました。 1カ所目は、海岸近くの住宅街にあったNHKの「宮竹ラジオ放送所」です。 空中線電力が、浜松の送信所の10倍の10kWもあるため、近くのフェンスにゲルマニウムラジオをつなげてみると、うるさいくらいに放送が聞こえました(やはり第1放送と第2放送が混信していましたが)。 送信所から400m程離れた場所に立っていたポールにつなげてみても、はっきりと聞くことができました。 もう1カ所は、住宅展示場「SBSマイホーム…
AMラジオの送信所の近くで、ゲルマニウムラジオは聞こえるかを調べに行った時に、下のような回路を使いました。Aの部分を指で持ち、Bの部分を金属で出来た物(側溝のふた、ガードレールのねじ等)につなぎます。 しかし、下のような回路の方が良いという記事を見つけ、再び送信所まで調べに行ってきました。 その結果は、、、、まったく聞こえませんでした(泣)。 ダイオードは直列につながないと、ダメのようです。 そこで、他にもっと良い方法がないのかなと色々試していると、新たな発見がありました。 この回路の、Aの部分だけでなく、金属で出来た物につないでいるBの部分も同時に手で触ると、より大きな音が聞こえるのです。 …
ラジオの送信所の近くで、ゲルマニウムラジオは聞こえるのか、を前々回にのせましたが、その第2弾です。 今回は、同じ市内にある民放のSBS(静岡放送)ラジオの富塚送信所で調べてきました。空中線電力は、前回のNHK鼠野送信所と同じ1kWです。 さっそく出かけてみると、SBSの送信所は、小高い山の頂上にありました。まわりは、ほとんど宅地化されていて、ほぼ住宅街の中にある感じです。 坂道を登っていくと、途中にチェーンが張ってあり、それ以上は立ち入り禁止になっていたため、送信所の近くまでは行くことができませんでした。 仕方なく、その立ち入り禁止の金属のチェーンに、前回使用したゲルマニウムラジオをつないでみ…
無性生殖の例として、よく紹介されるのがこの 「セイロンベンケイソウ(セイロンベンケイ)」という植物です。 葉のまわりに芽(不定芽)ができて、それらがポロポロと落ちていき、新しい個体となるなんて、とてもユニークな性質ですね。 生徒達に実物を見せたいので、理科室でも育てています。 今は赤っぽい小さな葉しかありませんが、気温が上がってくると、大きな緑の葉が成長し、葉のまわりに不定芽ができて、それらがポロポロと落ちていきます。 室内で育てているので、それらが成長することはないんですが、隣で育てているトラノオ(サンスベリア)の鉢に、芽が偶然落ちたようで、大きく成長していました。 しばらく観察を続けると、…
大好きなサイト「デイリーポータルZ」で、気になる記事を見つけました。 dailyportalz.jp 送信所の近くならば、イヤホンとダイオードだけで、ラジオが聞こえるなんて、本当でしょうか? 調べて見ると、自宅から少し離れた場所に、NHKラジオの送信所(NHK鼠野ラジオ放送所)があることを知りました。 ただし、空中線電力が1kWと、上の記事の文化放送の送信所(100kW)の100分の1しかありません。 とりあえずやってみよう!という訳で、まずは部品集めです。 セラミックイヤホンはもともと持っていたので、ダイオード2種類(1N60&1SS106)を秋月商会から購入しました。 さーそれでは、実験ス…
先日、ショッピングモールの中ををぷらぷら歩いている時に、目にとまったのがこれ。 www.takaratomy-arts.co.jp クマムシのカプセルトイです。 カプセルトイに動物のフィギュアシリーズがあるのは知っていましたが、ついにこんな生物まで手を出したか!と感心し、さっそく購入してみました。 4種類のうち、私が手に入れたのは「クマムシ(透明茶褐色/通常版)」でした。 組み立てるのが少々難しく、組立説明書を見てもよく分からない点があったのですが、やっと完成しました。 実物の100倍の大きさだそうで、手に持つと、ずっしりとした重さを感じます。 ところで、クマムシといえば世界最強の生物として話…
地学で時々耳にする「中央構造線」。 有名だけど、いまいちどんな物かよく分かっていませんでした。 mtl-muse.com こちらのサイトの説明を読むと、どうやら1億年ほど前の、まだ日本がユーラシア大陸の一部だった頃にできた大断層だそうです。日本列島に残る古傷ですね。 こちらもよく聞くフォッサマグナや糸魚川ー静岡構造線は、もっと新しい時期にできたもので、無関係だったんですね。 特徴は、地中の違う場所でできた、全く違う性質の岩石が隣り合っていることだそうです。 実物を1回は見てみたいなと思っていましたが、長野県にある大鹿村中央構造線博物館はなかなか遠いです。 もっと近くにないかなと思っていたところ…
先日、生態系についての授業をした時に、絶滅した生物や絶滅危惧種についてもふれました。 ニホンオオカミやリョコウバトなどの例を紹介したのですが、それらの絶滅した生物について描かれたマンガを見つけました。 それが、この「絶滅動物物語1・2」です。 小学館の「ビッグコミック」に連載されていたものだそうで、ドードーやステラーカイギュウなど、16種類の動物の絶滅するまでの経緯が描かれています。 ページ数の関係もあってか、1種類1種類の動物の絶滅を深いところまでは説明していませんが、中学生が生物の絶滅を知る入門書として、ちょうど良いかなと思いました。 理科室に置くマンガとして、どうですか。
パソコンを使った食物連鎖のシミュレーションって、ゲームのようでおもしろいですよね。 生徒が使っているパソコンでも、ぜひやらせてみたいと前から思っていたのですが、生徒用のパソコンは、基本的に新たなソフトのインストールができません。 何か良い方法はないかなと思っていた時に、このプログラムを見つけました。 https://scratch.mit.edu/projects/478019739/ このスクラッチを使ったプログラムならば、Webサイトにつなげるだけで、動かすことが出来ます。 緑の丸が植物(雑草)、黄色の丸が草食動物(例えばバッタ)、赤い丸が肉食動物(例えばカマキリ)と説明して、さっそくシミ…