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2022/05/09

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  • ゲルマニウムラジオの話 第2弾

    ラジオの送信所の近くで、ゲルマニウムラジオは聞こえるのか、を前々回にのせましたが、その第2弾です。 今回は、同じ市内にある民放のSBS(静岡放送)ラジオの富塚送信所で調べてきました。空中線電力は、前回のNHK鼠野送信所と同じ1kWです。 さっそく出かけてみると、SBSの送信所は、小高い山の頂上にありました。まわりは、ほとんど宅地化されていて、ほぼ住宅街の中にある感じです。 坂道を登っていくと、途中にチェーンが張ってあり、それ以上は立ち入り禁止になっていたため、送信所の近くまでは行くことができませんでした。 仕方なく、その立ち入り禁止の金属のチェーンに、前回使用したゲルマニウムラジオをつないでみ…

  • セイロンベンケイソウの開花

    無性生殖の例として、よく紹介されるのがこの 「セイロンベンケイソウ(セイロンベンケイ)」という植物です。 葉のまわりに芽(不定芽)ができて、それらがポロポロと落ちていき、新しい個体となるなんて、とてもユニークな性質ですね。 生徒達に実物を見せたいので、理科室でも育てています。 今は赤っぽい小さな葉しかありませんが、気温が上がってくると、大きな緑の葉が成長し、葉のまわりに不定芽ができて、それらがポロポロと落ちていきます。 室内で育てているので、それらが成長することはないんですが、隣で育てているトラノオ(サンスベリア)の鉢に、芽が偶然落ちたようで、大きく成長していました。 しばらく観察を続けると、…

  • ゲルマニウムラジオの話

    大好きなサイト「デイリーポータルZ」で、気になる記事を見つけました。 dailyportalz.jp 送信所の近くならば、イヤホンとダイオードだけで、ラジオが聞こえるなんて、本当でしょうか? 調べて見ると、自宅から少し離れた場所に、NHKラジオの送信所(NHK鼠野ラジオ放送所)があることを知りました。 ただし、空中線電力が1kWと、上の記事の文化放送の送信所(100kW)の100分の1しかありません。 とりあえずやってみよう!という訳で、まずは部品集めです。 セラミックイヤホンはもともと持っていたので、ダイオード2種類(1N60&1SS106)を秋月商会から購入しました。 さーそれでは、実験ス…

  • クマムシのカプセルトイ

    先日、ショッピングモールの中ををぷらぷら歩いている時に、目にとまったのがこれ。 www.takaratomy-arts.co.jp クマムシのカプセルトイです。 カプセルトイに動物のフィギュアシリーズがあるのは知っていましたが、ついにこんな生物まで手を出したか!と感心し、さっそく購入してみました。 4種類のうち、私が手に入れたのは「クマムシ(透明茶褐色/通常版)」でした。 組み立てるのが少々難しく、組立説明書を見てもよく分からない点があったのですが、やっと完成しました。 実物の100倍の大きさだそうで、手に持つと、ずっしりとした重さを感じます。 ところで、クマムシといえば世界最強の生物として話…

  • 「中央構造線」の露頭を見てきました

    地学で時々耳にする「中央構造線」。 有名だけど、いまいちどんな物かよく分かっていませんでした。 mtl-muse.com こちらのサイトの説明を読むと、どうやら1億年ほど前の、まだ日本がユーラシア大陸の一部だった頃にできた大断層だそうです。日本列島に残る古傷ですね。 こちらもよく聞くフォッサマグナや糸魚川ー静岡構造線は、もっと新しい時期にできたもので、無関係だったんですね。 特徴は、地中の違う場所でできた、全く違う性質の岩石が隣り合っていることだそうです。 実物を1回は見てみたいなと思っていましたが、長野県にある大鹿村中央構造線博物館はなかなか遠いです。 もっと近くにないかなと思っていたところ…

  • 絶滅動物物語1・2

    先日、生態系についての授業をした時に、絶滅した生物や絶滅危惧種についてもふれました。 ニホンオオカミやリョコウバトなどの例を紹介したのですが、それらの絶滅した生物について描かれたマンガを見つけました。 それが、この「絶滅動物物語1・2」です。 小学館の「ビッグコミック」に連載されていたものだそうで、ドードーやステラーカイギュウなど、16種類の動物の絶滅するまでの経緯が描かれています。 ページ数の関係もあってか、1種類1種類の動物の絶滅を深いところまでは説明していませんが、中学生が生物の絶滅を知る入門書として、ちょうど良いかなと思いました。 理科室に置くマンガとして、どうですか。

  • 食物連鎖のシミュレーションなら、これ

    パソコンを使った食物連鎖のシミュレーションって、ゲームのようでおもしろいですよね。 生徒が使っているパソコンでも、ぜひやらせてみたいと前から思っていたのですが、生徒用のパソコンは、基本的に新たなソフトのインストールができません。 何か良い方法はないかなと思っていた時に、このプログラムを見つけました。 https://scratch.mit.edu/projects/478019739/ このスクラッチを使ったプログラムならば、Webサイトにつなげるだけで、動かすことが出来ます。 緑の丸が植物(雑草)、黄色の丸が草食動物(例えばバッタ)、赤い丸が肉食動物(例えばカマキリ)と説明して、さっそくシミ…

  • 日本でもオーロラは見えるの? 2

    つい先日の12月1日と2日に、北海道で低緯度オーロラが観測されたというニュースを見ました。 youtu.be 以前、日本でオーロラが見られる可能性を記事にしましたが、 rikanokoneta.hatenablog.com 実際に起こるんですね。20年ぶりの出来事だそうです。 太陽の活動が活発になっていることは知っていましたが、今後2025年をピークに更に活発化するそうです。 北海道だけでなく、本州からも見えるかもしれません。 実際、江戸時代には、京都などからも見えたという資料が残っているそうです。 www.nipr.ac.jp ちょっと楽しみですが、私たちの生活への影響も心配ですね。

  • 太陽の南中時刻はいつ?

    太陽の日周運動について、解説していた時のことです。 「日本では、兵庫県の明石市で太陽が南中した時刻を、昼12時にしているんだ」 「だから、明石市より東の地域では、昼12時はもう太陽が南中した後なんだね」 「ということは、静岡県で太陽が南中するのは、午前中だね」 なんて、物知り顔で説明していたのですが、、、。 ふと気になって、静岡での南中時刻を調べて見たら、びっくり! eco.mtk.nao.ac.jp 季節によっては、南中時刻が昼12時を過ぎているじゃあないですか。あわてて訂正しました。 兵庫県の明石市でも、太陽が南中する時刻が季節によって変化することを初めて知りました。 理科を教えている者と…

  • 授業スケジュールは、ふせんでどうでしょう

    授業のスケジュールを立てていますか? いつ、どのクラスでどんな内容の授業を行うかのスケジュールです。 理科の場合、実験や観察の準備が必要なので、最低でも1週間先、できれば2週間先くらいまで、スケジュールを立てておく必要があるなと思います。 私は、紙に印刷したスケジュール表に書き込んで使っているのですが、、、 いや~、せっかく立てたスケジュールがずれていく、ずれていく。 台風で、休校です。アルアル インフルエンザで、学級閉鎖です。アルアル 体調不良で、先生は今日休みます。アルアル 「悪いけど、来週の数学の授業と理科の授業を入れ替えてくれない?」アルアル そんなこんなで、スケジュール表の訂正を繰り…

  • Night Earth

    今年も、天体の学習の時期がやってきました。 以前、町に住んでいると夜でも明るい(光害)ため、ほんの少ししか星が見えなくて残念という記事を書きました。 では、いったいどの地域がどのくらい明るいのかを示すサイトを見つけました。 www.nightearth.com 日本だけでなく、世界全体の様子もこれでよく分かります。 それにしても、日本や韓国、ヨーロッパ、アメリカの東海岸などは、本当に夜でも驚くばかりに明るいです。 ということは、これらの地域は、星や星座を肉眼で見ることが難しいため、天体の学習には不向きな地域ということになるでしょうか。 実際に自分の目で見て、学習を進めていくというのが、一番良い…

  • 一番眠たい授業

    毎日毎日授業をしていると、中には生徒がとても眠そうな授業があります。 では、どんな授業が眠そうなのか? 先生の説明がずっと続く授業? それとも、給食をお腹いっぱい食べた後の午後の授業? はたまた、体育の授業で水泳を行った後の授業? どれも眠そうですが、長年授業を行ってきた経験からすると、一番生徒が眠そうなのは、ずばり中3の「振り子と力学的エネルギーの保存」の授業です。 黒板に取り付けた振り子を揺らしながら、振り子と力学的エネルギーの関係を説明していくのですが、、、 気が付くと、大あくびをしている生徒がちらほら。中には、もう目を閉じて眠る寸前の生徒もいます。 どうやら原因は、この振り子の動きにあ…

  • アルミホイルとラップフィルムのストックはダメ

    実験でアルミホイルを使っていたら、足りなくなってしまいました。 でもストックがたくさんあるから大丈夫、と安心していたらビックリ! 新品なのに、どれも中身はこんな感じ。 変色している上に、くっついていてうまく引き出せません。 製造日を確認したら、何と2005年!生徒達が生まれた年よりも前でした。 どうやら、その頃にたくさん購入してストックしておいた物らしく、長い年月の間にさびてしまったようです。 もったいないけど、すべて処分してしまいました。 そういえば、ラップフィルムも古くなってくると、劣化してだんだん黄色くなり、くっついて引き出せなくなります。 アルミホイルとラップフィルムは一度にたくさん購…

  • アーチ橋のモデル

    3年生で学習する「力の分解」の例として、下のようなアーチ橋を紹介しました。 その時に、実物で見せるとより理解しやすいかなと思い、アーチ橋のモデルを作ってみることにしました。 木材や発泡スチロールを切ったり削ったりして作る事も可能ですが、それは面倒くさい! そこで、ダイソーで3個組のミニタッパーを3つ買ってきて、組み立てました。 本来ならば、そのまま積み重ねていきますが、プラスチックはすべるので、セロハンテープで隣同士をくっつけておきます。 そのまま立ち上げて、完成です。 簡単。 左右を2つのテープ台で押さえました。 500mlのドリンクをのせても、ぜんぜん大丈夫です。 チープだけど、短時間でで…

  • 2力の合成実験に「ニュートンメーター」

    2力の合成を調べる実験があるじゃないですか。 2本のばねはかりを使って、輪ゴム(もしくはバネ)を一定の長さまで伸ばす実験です。 いつもこの実験を行うたびに、何かもやもやしたものを感じていました。 「これって、2力の合成というよりも、力の分解じゃないのかな~」 「もっとシンプルに、2つの力(1N)の合力の大きさを調べる方法はないのかな~」 そこで、3本のばねはかりを使って、右の2本のばねはかりでそれぞれ1Nの力を加えた時の、合力の大きさを左のばねはかりで測定する、という実験を考えてみました。 しかしこの方法では、力を加えるほど、ばねはかりのフックは動いていくため、右の2本のばねはかりの間の角度を…

  • 本のセレクトショップ IN スーパーマーケット

    自宅近くのスーパーにある、小さな本コーナーに『先生,モモンガが尻で~』が3冊も置いてあったことを、しばらく前に記事にしました。 rikanokoneta.hatenablog.com その後、これらの本は店頭から無くなってしまったのですが(多分、売れずに返品されたのでしょう)、今日ひさしぶりにのぞくと、こんな文庫本が置かれていました。 「ホワット・イフ? 」のQ1が2冊に、Q2が3冊です。 どちらも科学に関係した興味深い内容の本ですが、他の文庫本が1冊ずつしか置かれていないことを考えると、「ずいぶん推してるな」と感じました。 この小さな本コーナーに、どんな本を置くか決めている人は、売れ筋の本だ…

  • ヒトゲノムマップで遺伝子探し

    文部科学省が、「一家に1枚」シリーズとして発行している学習資料をご存じですか。 www.mext.go.jp その中に、人間の染色体内の遺伝子の位置を表した「ヒトゲノムマップ」というものがあります。 これが、非常に興味深い内容であり、遺伝子の学習の際には、ぜひ生徒達に紹介したいと常々思っていました。 しかし、A3版の大きさのカラー印刷を、生徒の人数分行うのはとても大変です。 A4の大きさに縮小すれば、小さな文字は読めなくなるし、白黒印刷にすると絵がはっきりしないし、どうしたものかと思っていました。 それが、生徒が1人1台ずつパソコンを使用できるようになり、ロイロノートを使って「ヒトゲノムマップ…

  • 顕微鏡のライトの修理

    顕微鏡のライトがつかなくなりました。 多分、中のLEDが壊れたか、配線がはずれたのでしょう。 早速修理をしようとしましたが、外側のケース全体が接着してあり、どうしても中身を取り出せません。 修理はあきらめて、同じ物を注文しようとしましたが、数千円かかることが分かりました。高っ! そこで100円ショップで、LEDライトを買ってきました。 もう少し小さい物がほしかったのですが、これでもOKです。 上に紙を貼り、マジックテープで顕微鏡に固定しました。 明るさを、2段階変えられるのも、GOODでした。 それにしても、修理ができないライトってどうなんでしょう。すごく高価なのに。 まったくエコではないです…

  • DNAの観察

    その昔、ブロッコリーからDNAを取り出す実験を知ったときは、「そんな方法でDNAを観察できるんだ」と驚きました。 そして、中学3年生の生物の授業で、この実験を行ってきたのですが、、、。 このサイトの記事を見てビックリ! www.bunseki.ac.jp え~っ!なんですって! 100%ジュースにエタノールを注ぐだけで、DNAが取り出せるんですって! それならば、もうブロッコリーを細かくすりつぶしたり、ろ過したり、洗剤を入れるなどの手間は、もう一切いらないじゃあないですか。 でも本当かな~? というわけで、実験してみました。 用意したのは、セブンイレブンで購入した「カゴメトマトジュース」と「果…

  • 2023 インパチェンス 2

    インパチェンスの苗を植えてから、1ヶ月がたちました。 どの苗も大きくなり、花もたくさん咲くようになりました。 でもよく見ると、花びらの色が薄くなっているものがあります。肥料不足でしょうか。それとも病気? とりあえず、根が鉢の下から出てきてしまった苗もあるので、一回り大きい鉢に植え替えてみることにしました。 花粉管の観察は、6月の終わり頃の予定です。その時まで、元気に花が咲いていると良いのですが、、、、。 また、しばらくしたら報告します。

  • 同位体が当たると、ド痛い!

    授業で、原子の同位体について説明している最中に、ふいにダジャレを1つ思いつきました。 「同位体が当たると、ド痛い!」 う~ん、どうでしょう。生徒にうけるでしょうか? これで少しでも生徒の記憶に残れば、幸いです。 ちなみに、この強調を表す「ド」って、この地方の方言だと思っていましたが、「ド真ん中」とか「ド根性」「ド迫力」など、標準語でも使われていますね。 ネットで調べると、「品性に欠けるニュアンスが強い」'「少々悪い意味で使う言葉の強調として用いられる」とありました。 ただ、この地方では「ドすごい」とか「ド頭が良い」など、良い意味でも使われますので、方言でもあるなとも思いました。 そういえば、…

  • 簡単!ダニエル電池

    ダニエル電池の製作に必要な物。 素焼きの鉢?セロハン?それともビスキングチューブ? もっと簡単に手に入りやすい物として、市販のガーゼを使って、ダニエル電池を作ってみました。 まず2つのビーカーの、一方に硫酸銅水溶液と銅板、もう一方に硫酸亜鉛水溶液と亜鉛板を入れ、電子メロディをつなぎます。 もちろん、このままでは回路になっていないので、電流は流れません。 そこで、折りたたんだガーゼを両方の水溶液の橋渡しとして、入れます。 しばらくは何も起きませんが、毛細管現象によって、両方の水溶液がガーゼに吸い上げられ、やがて電子メロディが鳴り始めます。 電圧計をつなぐと、1.1Vほど電圧があるようです。 ダニ…

  • 金属のイオンへのなりやすさを調べる実験をやってみた

    教科書(東京書籍)にあった、実験をやってみました。 3種類の金属と3種類の水溶液を使う、ややこしい実験ですので、結果がそのまま表になるように、マイクロスケール実験としました。 3×3のマス目がある容器ならば、専用のマイクロプレートでも、氷を作るアイストレーでも何でも良いのですが、今回はダイソーで見つけた、このジュエルケースを使ってみました。 上1段目に銅片、2段目にマグネシウム片、3段目に亜鉛片を入れて、準備完了です。 左列に硫酸銅水溶液、中央列に硫酸マグネシウム水溶液、右列に硫酸亜鉛水溶液を入れてみると、こんな感じになりました。 実験後、溶液は捨てずに、まとめて処分するために集めるのですが、…

  • ボルタの電池の扱いについて

    今回の記事は、東京書籍の教科書を使用している方対象です。 その他の出版社の教科書をお使いの方は、スルーして下さい。いや、やっぱり読んで下さい(笑)。 数年前、学習指導要領の改正に伴って、教科書の内容も変更になった時、 「電池の学習では、ボルタの電池の代わりにダニエル電池を教える事になるよ」と聞かされました。 しかし、東京書籍の新しい教科書を見て、びっくり! ダニエル電池とともに、ボルタの電池の実験やその仕組みなども、がっちり残っているではありませんか。 もちろん、ボルタの電池に2種類の金属と電解質水溶液が必要なことを調べる実験まで残っています。 そこで、他の出版社の教科書では、ボルタの電池をど…

  • 硫化水素と「塩酸ドボドボ法」

    毎年この時期になると、校長先生から声がかかります。 「うちの学校は大丈夫かね」 このニュースのことです。 news.yahoo.co.jp また今年もか~。 この件については、前から言いたいことがありました。ちょっと長くなりますが、書いていきます。 まず、理科の教師ならば、誰でも硫化水素の危険性は知っていますし、教科書の方法に従って、安全に生徒実験を行わせようとしているはずです。換気も十分しているでしょう。決して、危険性を軽視したり、適当に実験を行わせているわけではないと思うんです。 それなのに、このようなニュースになってしまうのは、多分こんな感じじゃないかと思うんです。(実際にその現場にいた…

  • イオンの移動実験

    イオンの学習内容に、電圧を加えてイオンの移動を調べる実験があります。 自分は、この実験をやりたいか、やりたくないかというと、、、、。 どちらかというと、やりたくないな~と思っています。 理由は2つ。 1つ目は、時間がかかることです。10分ほど、電圧を加える必要があります。 2つ目は、結果がぼんやりしてることが多いのです。はっきりと結果が出るという感じではなく、なんとなくそうかな~、という感じです。うまくいかないことが多いんです。実験方法が悪いんでしょうか? 一言で言うと、パッとしない実験なんです(あくまでも私の印象です(笑))。 今までに、ストローと寒天を使う方法や炭素棒を使う方法など、工夫さ…

  • 塩酸の電気分解は実験する?

    皆さん、塩酸の電気分解を実験していますか? 塩化銅水溶液の電気分解は実験しますので、塩酸はやらなくても良いかな~という気がします。 でも教科書(東京書籍)にはのっているし、やっぱり行うべきなのかな~、でも生徒実験とはなってないしな~とも思います。 イオンの学習において、毎回迷うところです。 ちなみに、学習指導要領では、 「現象を捉えやすい電解質水溶液として,うすい塩酸や塩化銅水溶液などに適切な電圧をかけ電流を流す実験を行い,陽極と陰極に決まった物質が生成することに着目させ,電解質の水溶液中に電気を帯びた粒子が存在することを理解させ,イオンの概念を形成させる。」となっています。 そこで、他の教科…

  • 水道場に人工芝

    最近、実験の片付け中に、洗っていた試験管を落として割ってしまう生徒が、続きました。 何とかしたいな、と思っていた矢先、ダイソーでこの人工芝をみつけました。 でも残念。ちょっと大きくて、水道場にうまくはまりません。 そこで、一部を切り取って、横にくっつけて長方形にしてみました。 これで、ガラス器具を落としても、割れることは少なくなりそうです。 その上、カバーガラスなどの細かい物や、ペンや消しゴムなども、水に落ちることがなくなり、一石二鳥となりました。

  • 何というグッドタイミング!

    先日、教室で授業を行っていた時の事です。 授業内容は、塩化銅水溶液の電気分解をイオンで説明するものだったのですが、塩化物イオンとか塩素とか、生徒にはちょっとイメージするのが難しいかな、と感じながら話をしていました その時です。廊下から何やら話し声が聞こえてきます どうやら、保健の先生と業者の方が、水道の水を出しながら、何やら話しているようです。 私は、ピンときて、「水道水を調べているんですか」と呼びかけてみました。 すると、その業者の方が教室をのぞいて下さり、授業の飛び入り講師として、水道水に含まれる塩化物イオンの働きやその適正濃度について、生徒に説明して下さいました。 何という偶然!何という…

  • 理科の教科書を買ってみた

    中学校の理科の教科書を購入してみました。 現在、5つの出版社から発行されていますので、授業で使っている東京書籍の教科書以外の4冊です。 本当は、3学年すべての教科書を揃えたかったのですが、値段も張りますし、まずは3年生の教科書4冊としました。 購入方法は簡単。本屋さんで注文すると、数日で購入できます。 値段は、どの教科書もすべて税込み780円。安っ!。 どの教科書も紙質がよく、写真や絵もすごくきれいですので、一般発売すれば1冊2000円以上はしそうです。 でも驚いたのは、その安さだけではなく、その重さです。どの教科書も、昔に比べてすっごく重い!! ランキングにすると、 第5位 学校図書 537…

  • ミッション「紫キャベツ液を5色にせよ」

    酸性アルカリ性の学習の導入として、紫キャベツを使った実験を行いました。 まずは、ビニール袋に紫キャベツとアルコールを入れて、よくもみます。アルコールの代わりに水でもOKですか、少し濁った色になるため、アルコールがお薦めです。 この紫色になった液を取り出して、試験管に5等分します。 あとは、酸性の塩酸と、アルカリ性の水酸化ナトリウム水溶液を入れていくだけです。 どちらの薬品をどのくらい入れると何色になるのかは、いっさい説明しませんので、生徒は試行錯誤しながら、赤・青・緑・黄・ピンクの5色を作っていきます。 5色を作っていく中で、酸性とアルカリ性がお互いの性質を打ち消し合うことを、生徒が自然と発見…

  • 2023 インパチェンス 1

    今年も、インパチェンス植え付けの季節がやってきました。 もちろん、3年の花粉管の観察のための花粉を用意するためです。 しかし、ここ数年、毎年インパチェンスを育てることに失敗しています。 昨年は、途中までうまく育っていたのですが、その後全滅(泣)。ブログの記事も、そこで終わっています。トホホホ、、、。 一昨年も、途中で全滅。トホホホホ、、、。 今年こそ盛大に花を咲かせたいのですが、そのためには去年までの失敗を繰り返さないようにしないといけません。 失敗の原因を考えたのですが、どうやら3つありそうです。 ①根腐れする。 苗を最初から大きな鉢に植えてしまい、水はけが良くなかったようです。土も、水はけ…

  • The Tree of Life

    前回の記事で思い出したのですが、自分も長期休業中に、理科に関する物をせっせと作っていたことがありました。 それが、現在、理科室前の廊下に飾ってあるこれ。生物の進化を表した「The Tree of Life」という1000ピースのジグソーパズルです。 このパズルの絵を見ていると、新しい発見があって、なかなか面白いんです。 「クジラとカバとラクダって、意外と近い生物なんだ」 「たしかに鳥は恐竜から進化したんだな」 「タコは貝の仲間から進化したんだな~」 しかし、生徒達は何の興味も示してくれません。その前を素通りしていくだけで、立ち止まって見ていく生徒はいないようです。 じっくり見れば、おもしろいと…

  • 立体パズル マーブルラン

    去年の夏休み、同僚の理科の先生がなにやら熱心に作っていたのが、これです。 力学的エネルギーを使ったおもちゃですが、とても良く出来ています。 その先生はもう転勤してしまいましたが、理科室にこれを残していってくれました。 生徒達はさっそく見つけて、休み時間に熱心に動かして遊んでいます。 理科室に、こういう展示物(?)を置いておくのも、理科への関心を高める良い方法だな~と思いました。

  • 小林 朋道さんの「先生!シリーズ」

    鳥取環境大学教授、小林 朋道さんの「先生!シリーズ」の最新作『先生,モモンガが尻でフクロウを威嚇しています?鳥取環境大学の森の人間動物行動学』を図書館で借りてきて読みました。 honto.jp う~む、あいかわらずこのシリーズは面白い。もう10巻以上出版されていますが、動物行動学という分野を、誰が読んでも分かりやすく、かつ面白く紹介しているのはすごいと思います。 ただ、いつも気になるのは、そのお値段(笑)。1760円。ちょっと、お高いかな。 専門書だから仕方がないのでしょうか。本屋さんではいつも購入を躊躇してしまい、結局は図書館で借りてしまいます(今回も)。すいません。 さて急に話は変わります…

  • 1年間の理科の授業数 2年生

    そろそろ今年度の授業も終了ですので、1年間の理科の授業数を数えてみました。 2年生のクラスは、週4時間で合計130時間授業を行いました。 そのうち、教科書の内容を教えたのが、110時間です。その内訳は、 ・単元1「化学変化と原子・分子」 23時間 ・単元2「生物のからだのつくりとはたらき」 37時間 ・単元3「天気と変化変化」 22時間 ・単元4「電気の世界」 28時間 でした。 単元1は実験が多いため、時間がかかっているように思っていましたが、意外と少ないんですね。 単元2は、植物の内容が1年生から移ってきたからか、一番時間がかかっていました。 ちなみに、残りの20時間の内訳は、 ・オリエン…

  • 単極モーターとクリップモーター

    中学2年のモーターの学習では、実際に自分でモーターを作ると、理解が深まります。グルグル回るのは、楽しいですしね。 ということで、クリップモーターを作る授業を今まで行ってきましたが、クリップモーターって中学生が作るには、ちょっと難しいんじゃないかな、と思うようになりました。 うまく回すためには、2つの部分をうまく調節する必要があります。 1つは、エナメル線で作る回転子の部分のバランスです。ここがダメだと回りません。 もう1つは、クリップで作る土台の部分です。ここも微妙な調節が必要です。 これらのことから、手先の器用な生徒は完成できても、誰でも作れるかというと、そうとは言えないと思います。 そこで…

  • マグチップで磁力線を見る

    磁石の磁界を調べる実験には、鉄粉や砂鉄をよく使っていましたが、今の学校にはマグチップがあるため、これを使っています。 磁力線がきれいに出るため、お薦めなんですが、実験後に回収するのがなかなか面倒なんです。使い捨てというわけには、いきませんからね。 そこで、ダイソーで買ってきたA4サイズの硬質カードケースに、マグチップ20gを入れて、セロハンテープで封をしました。 磁石の上にのせて、少し振動を加えると、こんな磁力線が出ました。 クギにエナメル線を巻いた電磁石だとこんな感じでした。 振れば磁力線が消えて、すぐに次の実験に使えるのが便利です。

  • 日本でもオーロラは見えるの?

    磁石の磁界についての授業を行っていた時でした。 地球自体も磁石であり磁界があるが、その磁極の場所は一定ではなく移動していることや、オーロラはこの磁界と関係していることなどを説明していると、こんな質問を受けました。 「もし、その磁極が日本にやってくれば、日本でもオーロラが見られるんですか?」 う~ん、ナイス質問です。 確かに、北磁極がカナダから北極点あたりを通過し、シベリア方面に現在移動していることが、報告されています。 オーロラが見られるオーロラベルトは緯度60~70度あたりですので、北磁極が緯度65度くらいまで来れば、北緯36度の東京もオーロラベルトの中に入って、オーロラが見えるかもしれませ…

  • アニメ「はたらく細胞」も良いですね

    理科の授業で、生徒に見せる番組をもう1つ。 もう私が紹介しなくても、皆さんご存じの「はたらく細胞」のアニメです。 人体の授業において、一番生徒が興味をひいて、かつ分かりやすいのがこれですね。生徒は夢中で見ています。 この体内細胞擬人化アニメ(笑)は、第1期と第2期を合わせて全部で22話ありますが、1話が30分ですので、授業で何話も見せる時間はありません。 第1期第8話の「血液循環」や第1話「肺炎球菌」第2話「すり傷」あたりが、いいんじゃないでしょうか。 ところで、このアニメ内では、赤血球さんが酸素とともに二酸化炭素も運んでおり、「二酸化炭素は、血しょうが運ぶ」という教科書の記述と異なっています…

  • NHK「ざんねんないきもの事典」もお薦めです

    前回、「大科学実験」の記事を書きましたが、NHKの「ざんねんないきもの事典」も理科の授業でよく見せます。 本も有名ですが、そのアニメ版です。 授業で、ちょっと時間が余ってしまう時ってないですか。 例えば、定期テストを返却する授業で、テストの振り返りは終わったけれど、まだ時間がある。だけど新たに授業を進めたり、練習問題を解くのはちょっとね。 という時に、ぴったりの番組です。理由は、 ・1回が5分と短く、さらにいくつかの短いエピソードからできているので、いつでも終了することができます。 ・多分、基本は小学生向けのアニメだと思うのですが、大人が見てもおもしろいです。中学生も熱心に見ています。こういう…

  • NHK「大科学実験」はやっぱりすごい

    今さら私が言わなくてもですが、NHKが以前放映していた「大科学実験」は、科学に関する多くの番組や動画の中でも、ダントツにおもしろいです。 「大科学実験」の名にふさわしい、大規模で豪華な実験ばかりです。 まー78回もあるので、だんだんと「中科学実験」「小科学実験」になっていくような、、、制作費がなくなってきたのかな~。←決して悪口ではありません。それほど、初期の実験がすごいのです。 10分の短さもちょうど良くて、ぜひ授業で見せたいですね。 そこで、私が独断で「理科の授業で見せたい「大科学実験」ベスト15」を選んでみました。 ①第1回「音の速さを見てみよう」 ・この実験を、グラウンドで生徒とやって…

  • 電球のソケット

    演示実験とかで、白熱電球やLED電球をちょっと点けたいということはありませんか。 そんな時に、このソケットを使うと、そのまま直接電源タップに差して光らせることができます。 ホームセンターで見つけましたが、何気に便利ですよ。

  • 土の中の微生物のはたらきを調べる

    微生物のはたらきを調べる実験を行いました。 東京書籍の教科書では、水槽のフィルターにすむ微生物を使うとなっていますが、生物の死骸や排泄物を分解するはたらきとして考えると、土の中の微生物を使った方が分かりやすいと思いました。 しかし、土を水に入れると、当然にごった泥水になり、そのままではヨウ素液の反応がよく分かりません。 泥水をろ過するのも面倒なので、ひたすらにごりがとれるのを待つ作戦にしました。 とってきた校内の土を水に入れ、10分ほど待ちます。その上澄み液をとって、デンプン溶液を入れます。 対照実験として、デンプン溶液を入れた水道水も用意し、これらを次の授業まで温めておきます。 電気定温器が…

  • デジタルの電圧計と電流計ってどう?

    最近、デジタルの電圧計と電流計を購入してくれました。 ナリカのプチメーターです。 興味をもっている方も多いと思いますので、実際に使ってみての感想です。 良かった点 ・測定値が数字で出るため、目盛りを読む面倒がなく、誰でも簡単に結果を読み取ることができます。 ・自動でレンジが変わるため、-端子を切り替える必要がなく、みのむしクリップ付リード線が一体となっています。その結果、回路のコードが少なくてすみます。オームの法則の実験では、コード1本で足りました。 ただ、リード線はもう少し長いほうが使いやすいかな、と思いました。 ・間違えて、プラスマイナスを逆に接続しても、-表示が出るだけで、そのまま測定が…

  • ニッケル水素電池で気が付いたこと

    今年から、ニッケル水素電池を実験に使用していますが、使ってみて気が付いたことがあります。 この写真を見て下さい。電池ボックスがとけてしまいました。 どうやら、2本の電池を並列つなぎする時に、+と-を間違えてしまい、回路がショート状態となり、大きな電流が流れて、発生した熱によってとけたようです。 今まで使ってきたマンガン乾電池なら、多少電池が熱くなるくらいでしたが、ニッケル水素電池はパワーが強いですね。ニッケル水素電池の使用時には、注意が必要です。 ちなみに、ニッケル水素電池はこの機械で充電します。 たくさんの電池も、放り込んでおけば自動的に充電されて出てくるので、すごく便利です。 電池を電池ボ…

  • 聞こえる音の高さ

    理科準備室を整理していると、棚の奥から古い低周波発振器が出てきました。 (下の写真は現在販売されている低周波発振器です) 「これ何に使うのかな~」と思いながら、アンプとスピーカーにつないでみると、色々な高さの音を出すことができます。(今は、スマホのアプリでも出来るようです) そこで、2年生の人体の学習において、耳の授業に使ってみることにしました。 皆さん知っての通り、人間の耳は20~20,000Hzの高さの音しか聞こえません。 そこで、どの高さまでなら聞こえるのか、低い周波数から徐々に上げていく実験を行いました。 聞こえるギリギリの高さまで上げると、 「まだ聞こえるよ」 「私は、全然聞こえない…

  • バランスドアクアリウムと生態系

    バランスドアクアリウムを知っていますか。 ふたをしたビンの中で、熱帯魚や水草を飼う方法です。 ふたを開けないので、エサや水、空気などの物質の出入りはありません(光は別)。 実物を見かけたことがありますが、長期間飼うのは大変そうです。 そこで、バランスドアクアリウムを教材化してみました。 といっても、実際に作るわけではなく、空のビンを見せて、 「この中で、メダカを飼うには、何を入れておけば良いでしょう。ただし、ふたをしめたら、もう開けないこととします。」 と考えさせました。 水や水草はすぐに思いつくのですか、メダカの食べ物にはなかなか思い至らないようです。「エサを大量に入れておく」なんて意見も出…

  • 「おおきなかぶ」と理科 その2

    「おおきなかぶ」で思い出したんですが、大好きなサイト「デイリーポータルZ」に、過去にこんな記事がありました。 dailyportalz.jp この論文、おもしろいですねー。 そこで思いついたんですが、1学期に夏休みが近づくと、夏休みの自由研究の説明をするじゃないですか。 その時に、書き方の見本として、過去の良い作品を紹介しているのですが、その代わりとしてこの論文を使うのも面白いんじゃないでしょうか。 難しい言葉も出てきますが、中学生ならこの論文の面白さが分かると思います。これを見た保護者にも受けそうですね。

  • 「おおきなかぶ」と理科 その1

    ロシアの昔話「おおきなかぶ」を、小さい頃に絵本で見て、覚えている人も多いでしょう。 特に印象的な場面が、おじいさんがかぶを引っぱり、そのおじいさんをおばあさんが引っぱり、そのおばあさんを娘が引っぱり、、、と続いていくところですね。 ところで、みんなでこのかぶを引っぱるならば、葉っぱがいっぱいあるので、このように引っぱるのが普通ではないでしょうか。 しかし、こうすると、みんなの引っぱる方向がバラバラになってしまうので、全体の合力はどうしても小さくなってしまいます。 そう考えると、この昔話の方法は、一番合力を大きくするベストな方法と言えるのではないでしょうか。 昔話にも、科学的な面がある(笑)、と…

  • ニッケル水素電池で知った事

    今年から、実験に使う電池を、ニッケル水素電池(パナソニックのエネループ)にしてみました。これなら、充電して何回でも使えます。 ところでニッケル水素電池って、電圧が1.2Vなんです。知ってました? 普通の乾電池よりも、少し電圧が低いんです。 そこで、ふと思いました。 このニッケル水素電池と、1.5Vの乾電池を両方使ったら、何Vになるんだろう。 直列につなぐと、2.7Vになることが予想されます。 では、並列につなぐと、何Vになるのでしょうか。 1.2V?1.5V?それとも平均の1.35V? ネット検索してみて、分かった正解は、、、、 「危ないから、そんなことやっちゃだめ」でした。 並列につなぐ場合…

  • 金星の見え方を調べる装置

    金星の見え方を調べる装置を、このサイトを参考に作ってみました。 sec-gensai.cf.ocha.ac.jp 金星は、ダイソーで買ってきた発泡スチロールの球を、スプレー塗料で黄色にし、半分を油性ペンで黒く塗って作りました。転がらないように、下にワッシャーをくっつけてあります。 でも生徒分を作るのは大変。黄色いピンポン球を使うと、手間が半分になることに、後で気付きました(笑)。 観察箱は、工作用紙を使って組み立て、中にセリアで売っていたミラーシートを貼りつけましたが、シートが薄かったためか、少しゆがんでしまいました。 これらを使って観察してみると、金星の形がとてもよく分かります。ミラーに映っ…

  • 電気コードと電池ボックスは消耗品

    豆電球に電池をつないで光らせようとすると、まったく光らない。 電球は切れてないし、電池は新品だし、、、、なぜだろう。 理由は、ずばりサビによる接触不良です。 一番あやしいのが、電気コードのクリップ部分。 この電気コードを見て下さい。一見すると普通に使えそうなコードですが、よ~く見てみると、さびてるさびてる。あ~、こりゃだめだ。 何年も使ってるコードは、こんな感じの物が多いです。これはもう二度と使わないように、捨てるしかありません。 次にあやしいのが、電池ボックス。 特に、このタイプは、銅板の部分がさびて、びっくりするほど電気を通さなくなります。これも、もったいないけど、捨てるしかありません。 …

  • 冬が寒い理由

    まだまだ寒い日が続く毎日ですが、さてなぜ冬は寒いのでしょう。 教科書には、2つの理由が載っています。 ①冬は、昼間が短い。 ②冬は、太陽の南中高度が低い。 ①はともかく、②の理由がピンとこない生徒は多いようです。 そこで、実験。 黒い画用紙をはった段ボールの中央にクギを刺し、デジタル温度計を差し込みました。 これを2つ作り、1つは水平に置いて、太陽の光を斜めに当てます(A)。 もう1つは、クギの影が出来ない角度にして、太陽の光を垂直に当て、夏の状態にします(B)。 5分ほど光を当てると、Aの温度は9℃上昇したのに対して、Bは倍の18℃も上昇しました。 この明らかな違いに、生徒は納得です。 とこ…

  • 誘導コイル&真空放電は恐い!

    先生が行う演示実験で、恐ろしさNo.1といえば、何と言っても誘導コイル&真空放電の実験。 皆さん、そう思いませんか。 恐ろしいのは、この実験で放射線が発生することです。 レントゲンさんは、このクルックス管を使った実験でX線を発見したのですから、危険な放射線が出るのは当然です。 あ~、恐ろしい。 でも、恐ろしいのはそれだけではありません。 数万Vの高電圧を扱うので、感電も恐いのです。 この実験を安全に行うためには、誘電コイルとクルックス管をつなぐ長い導線が必要です。普通の短い導線をつなげて使うと、金属がむき出しの部分がとても危険です。 そこで、導線とミノムシクリップをハンダ付けして、長さ1mの導…

  • 静電気は羊毛でどうでしょう

    静電気を使った実験っておもしろいですよね。 電気くらげの実験とか、子供達はキャーキャー言いながら喜んでやっています。 しかし、湿気が多い日は静電気が発生しにくく、なかなかうまくいきません。 そんな日でも、うまくいく方法はないかな、と思っていました。 電気くらげは、塩ビパイプとスズランテープ(ポリエチレン)を、ティッシュでこすって、静電気を発生させます。 紙よりも良い物はないかな~、と帯電表を眺めていました。 +に帯電しやすい物として、人毛・毛皮はちょっとね、ガラスと雲母もバツだし、、、お、羊毛は良さそうです。 というわけで、ダイソーで羊毛100%のフェルトを買ってきて、結束バンドで真ん中をしば…

  • 過去問はPDFで

    中学校では、年に何回か実力テストがあります。 これは、定期テストとは別に、今までの学習がどの程度身に付いているかを確認するテストです(ちなみに私の県では、県学力診断調査、略して学調と呼んでいます)。 その実施前に、授業で過去の実力テストの問題を解いてみるのですが、その準備がちょっと時間がかかるんです。 まず、過去の実力テストを探してきます(行方不明のこともある)。そして、問題用紙、解答用紙、模範解答を印刷します。プリントは1人4枚くらいですが、全クラス分となると枚数は多くなります。2年間分3年間分となると、さらに増えます。 そこで今年は、紙への印刷は解答用紙だけとし、問題用紙と模範解答はスキャ…

  • 年周運動ペーパークラフト

    日周運動に続いて、天体の年周運動を理解するためのペーパークラフトを作ってみました。 地球が自転しながら公転していることを、表しています。 2つの部品を切り取って、台紙に割ピンで取り付け、A~Dに方位を記入して使います。 これを使えば、年周運動の理解もバッチリ、といきたいところですが、、、。 やはり天体の動きは、強敵です。 ぜひこれを使って、バリバリ練習問題を解いてほしいと伝えました。

  • 星の指し棒

    今まで太陽や星の動きを、懐中電灯やレーザーの光を、教室や理科室の天井や壁に当てて、それを動かしながら説明していました。 もっとリアルにするために、ミニプラネタリウムを使ったり、ミラーボールに光を反射させたりしたこともありました。 しかし、今はこれを使っています。 理科準備室にあった長さ2mほどの黒い棒に、ダイソーで売っていたクリスマス飾りのキラキラボールをくっつけたものです。 これなら部屋を暗くする必要もないし、自由に動かしながら説明ができて、一番楽で分かりやすいです。 しかし、これを使って説明をする前に大事なのは、教室のどちらが東西南北なのかを確認することです。 意外と子供達は、分かっていま…

  • クイズ「詰め天気」

    今はもう連載してないのですが、大好きなサイト「デイリーポータルZ」に、あと出し天気予報という記事がありました。 dailyportalz.jp この中に、天気図を使ったクイズ「詰め天気」があり、いつも楽しみにしていました。 これは中学生にも楽しめるんじゃないかと思い、天気の学習の最後にまとめとして、この中からピックアップした問題を4つほど出題してみました。 1問ずつ、今までの学習をもとに予想を立てさせ、正解を発表していったのですが、生徒に大好評でした。生徒はとてもおもしろがって、取り組んでいました。

  • 日周運動ペーパークラフト

    天体の学習では、地球上から見た星の動き(人の視点)と、宇宙から見た星の動き(神の視点)とを、リンクさせて理解することがとても難しいです。 太陽や星の日周運動もそうです。 そこで、こんなペーパークラフトを作ってみました。 厚紙に印刷した地球の部分を切り取って、割ピンで台紙に取り付け、A~Dに方角を、ア~シに時刻を記入して完成です。 地球の部分をグルグル回すことで、日周運動が理解しやすくなります。 社会で習う時差も、これで理解できますよ。 ちなみに、今回のペーパークラフトは、今開催されているサッカーのワールドカップにちなんで、カタールバージョンとなっています。

  • 気団のキャラクター

    このキャラクター達を覚えていますか。 昔NHKの天気予報に登場していた、夏将軍(小笠原気団)冬将軍(シベリア気団)に、春ちゃん・秋ちゃん(揚子江気団)です。 日本の天気を説明する時に、このキャラ達を使うと、気団がより身近に感じられるようで、生徒の関心がぐっと盛り上がります。 「そのキャラ、何なの?先生が作ったの?」という生徒に、「このキャラ達は、気団の公式キャラクターです」と答えています。 改めて、これらのキャラクターを検索してみると、まだこんなにいっぱいキャラクターがいたんだと、驚きました。 春ちゃんが、メインキャラだったんだ。 冬将軍と夏将軍は、兄弟だったんだ。 なぜ、オホーツク海気団のキ…

  • 透明半球に使うペン

    プラスチックの透明半球に、太陽の位置を記録していく実験があります。 この時に使うペンは、水性・油性のどちらが正解でしょうか? 実は、そのどちらでもありません。 一番良いのは、このホワイトボードマーカーです。 このペンで書いたものは、手でこするだけできれいに消すことができます。水も薬品も何もいりません。 使用した透明半球も、雑巾でふけば、あっという間にきれいになり、次のクラスの実験に使えるようになります。 このペンが一番良いですね。

  • 直径140cmの風船

    仮説実験授業に「宇宙への道」という授業があります。 この授業で使うのが、太陽の10億分の1の大きさの風船です。直径140cm。 ブロワーでふくらめます。 この風船は2代目で、1代目は気象観測用の青い風船で6000円くらいしましたが、この風船は通信販売で2000円もしませんでした。安い! これをせまい教室でふくらめると、直径140cmはすごい迫力です。それだけで、生徒は興味津々です。偶然廊下を通りかかった先生も、これを見てびっくりしていました。

  • 1㎥の空気

    飽和水蒸気量は、空気1㎥あたりの水蒸気量であらわします。 でも、空気1㎥ってどのくらいなんでしょう。 それを分かりやすく見せたいと考えて、作ってみたのがこれです。縦、横、高さが1mで、空気1㎥をあらわします。 できるだけ安く簡単に作りたかったので、材料は90cmの角棒(本当は1mの棒が必要ですが、まーだいたい同じということで)12本と、ホースの切れ端を、工作用紙にガムテープでくっつけました。 角棒をホースに差し込んでいけば、1分で組み立てられます。ばらすのも簡単で、持ち運びや収納も楽々です。 見た目は手作り感満載ですが(汗)、いい感じにできました。

  • パタパタ乾湿計

    乾湿計を使って湿度は測れますが、それを温度計1本で測定する実験です。 まず、スタンドにつるした温度計で気温をはかった後、濡らしたガーゼをつけます(湿球ですね)。 そして、みんなで下敷きをなどをパタパタして、温度計に風を当て続けると、温度はどんどん下がっていきます。 これ以上下がらない温度が分かったら、湿度表を使って、湿度を求めます。 まー、乾湿計と同じことをやっているだけなんですけどね。 でも、ただ乾湿計を見るのではなく、風を送って温度を下げる活動を入れた方が、おもしろいし、生徒の記憶に残るんじゃないかと思います。 気化熱の学習にもなりますしね。

  • 水と砂、暖まりやすいのはどっちだろう?

    海陸風や季節風が起こる原因として、陸地と海との暖まりやすさの違いがありますが、それを確かめようとしたのが、この実験。 水と砂が入った試験管に、しばらくの間(5~10分)太陽の光を当て、上昇した温度を調べるだけです。 できるだけ温度が上がるように、黒い画用紙を巻いて実験しました(写真では、デジタル温度計を使っていますが、もちろん普通の棒温度計でもOKです)。 水と砂の比熱を比べる実験とするならば、質量を同じにして行うのが正しいと思うのですが、適当な量で実験しても、暖まり方の違いはしっかり確認できました。 説明だけで終わる授業よりも、簡単な実験でも取り入れた方が、生徒は理解しやすいんじゃないかと思…

  • 満天の星

    天体の授業をしていると、「夜空に広がる満天の星を実際に見ながら、学習して欲しいな」といつも思います。 しか~し、町に住んでいる限り、夜空に見えるのはいくつかの明るい星だけです。町の明るさのせいで、満天の星なんて無理ですね。 そこで、ほんの少ししか星が見えなくても、本当はたくさんの星があるんだよ、ということがよく分かるのが、このナショナルジオグラフィックの動画です。 www.youtube.com カリフォルニア州の様々な場所での、星空を撮影したタイムラプス動画です。日本語ではないので少し説明が必要ですが、とても分かりやすいです。 BGMもグッドです(少々ドラマチックすぎますが)。 おすすめの動…

  • 合力、分力の作図

    合力や分力の作図が苦手な生徒がいます。 苦手な理由は、三角定規を使って平行四辺形(平行線)をうまく書けないことです。 この平行四辺形(平行線)の書き方は、どうやら小学4年生の算数で習っているようです(生徒はよく覚えていないですが)。小学校の時に、よく分からないままにしておくと、7年後の中学3年の理科で苦労することになります。 もし、この文章を読んでる小学校の先生がいたら、このことをぜひ伝えてほしいと思います。 ところで、私はこの力の平行四辺形の法則の発見者を、ずっと知りませんでした。有名な方だったんですね。 ja.wikipedia.org

  • 気圧でアルミ缶をへこませる

    気圧の学習では、例のアルミ缶をへこませる実験を、ぜひ生徒にさせたいです。 しかし、火を使う実験は、ガスバーナーなど用意する物がいっぱいあって、面倒くさいところがあります。 火を使わずに、ポットで沸かした熱湯を使っても少しはへこむし、水で冷やせばもっとへこみますが、何か物足りないです。やはり、ただ置いておくだけで、アルミ缶が気圧でボコボコにへこむ様子を生徒に見せたいです。 そこで、ホットプレートを使うことにしました。 まず、ポットでお湯を沸かしている間、アルミ缶をホットプレートで加熱しておきます。お湯が沸いたら、アルミ缶に少し入れて、さらにホットプレートで加熱します。 湯気が出てきたら、しっかり…

  • 電磁誘導とハブダイナモ

    前回の続きです。 自転車の後輪にハブギアがあるならば、前輪のハブにはいったい何が入っているのでしょうか。 正解は、ハブダイナモ(発電機)です。ここでライト用の電気を作っています。 昔ながらのこういうダイナモを使っている自転車もありますが、生徒達の通学用自転車は、ほとんどハブダイナモでした。電池式のライトは使っていないんですね。 このハブダイナモは、電磁誘導の授業の導入に使えそうです。 「自転車のライトの電気って、どこからやってくるんだろう」 「ハブダイナモの中には、何が入っているんだろう」 残念ながら、ダイナモの中を見ることができませんが、電磁誘導の実験にうまくつながりそうです。 ところで、ハ…

  • 「仕事の原理」とハブギア

    「仕事の原理」の例として、自転車のギアチェンジについて話をしていた時です。 ギアを変えることによって、ペダルが重くなったり軽くなったりすることを、図で示しながら説明していたのですが、生徒はみんなポカンとした顔をしています。 生徒「僕の自転車には、ギアなんてないですよ」 私「じゃあ、変速しないの?」 生徒「いや、しますよ」 私「じゃあ、後ろのタイヤにギアが何枚かついているでしょ」 生徒「いや、そんなのは無いですよ」 さっぱり、話がかみあいません。 その理由が、自転車置き場に行って、やっと分かりました。 なんと、生徒の通学用自転車のほとんどは、変速用のギアがタイヤのハブの中に収納されている内蔵ハブ…

  • ダンゴムシ観察迷路

    発売されたのはもうだいぶ前のようですが、セリアでこれを見つけた時は、本当にビックリしました。 こんなマニアックでニッチな商品が、100円ショップで売っているなんて! だいたい、このダンゴムシの交替制転向反応を知っている人なんて、そんなに多くはないと思うのですが、それを商品にしてしまうとは!! よく見ると、スタートとゴールも書かれていて、なかなかしっかりとした造りになっています。 自由研究にもってこいですので、売り切れる前の今のうちに、来年の夏休みに備えて買っておくのがよさそうです。 ところで、この迷路。ダンゴムシ以外の生物にも使えそうです。 たとえば、このイグノーベル賞を受賞した粘菌の迷路の実…

  • フリクションペンと摩擦熱

    摩擦熱の説明をした際に、身近な例としてフリクションペンを取り上げました。 ペンについているラバーと紙との摩擦で発生した熱により、60℃以上になると、特殊なインクが透明になるのです。 それじゃあ、アイロンやドライヤーで熱しても、透明になるんじゃないの? ということで、実際にやってみました(熱風を集中させるために、ドライヤーにペットボトルがつけてあります)。 結果、インクはきれいに消え、生徒は納得顔でした。 これはおもしろい。

  • エネルギー保存則実験器

    皆さんの学校に「エネルギー保存則実験器」はありますか。理科準備室に眠ってないですか。 スタートとゴールの高さが同じ2つのコースがあって、鉄球を転がすとどちらが先にゴールするかを調べる装置です。 この「エネルギー保存則実験器」は、理科の先生になって初めて出会いましたが、理科で扱う実験装置の中で、不思議さNo.1です。 もし無いなら、すぐに購入しましょう。消耗品としては高すぎるので、備品として請求ですね。 授業では、まず個人で5分、グループでの話し合い10分と、たっぷり時間をとって予想をしてもらってから、いざ実験です。 結果に、生徒はびっくり。 この実験は、倫理的な思考ができて理科が得意な生徒ほど…

  • 「仕事」と吹き矢

    「仕事」って、教えにくくないですか。 教科書では、「仕事」の定義や公式、例などが出てきますが、どうもいきなりな感じだし、「生徒にはピンとこないだろうな~」と思いながら教えています。 少しでも興味をもってもらおうと、「仕事」の授業の導入に、吹き矢の問題を出してみました。 短いガラス管と長いガラス管を使って、マッチ棒を飛ばします。 長いガラス管を吹くと、マッチ棒は教室の後ろまで勢いよく飛んでいって、たくさん「仕事」をしたな(もしくは、されたな)、というのがよく分かります。 ガラス管の内径とマッチ棒の大きさががちょうど良いんですね。ガラス管を好きな長さにできるのも、グッドです。 それにしても、「仕事…

  • 黒檀の切れ端

    理科の教師って、「これ授業に使えるかも」と思った物を、つい買ってしまうクセがないですか。 近所のホームセンターに立ち寄ったときに、見つけたのがコレ。黒檀の切れ端です。 細長い物が110円、もう1つが220円でした。 比重が1.16もあるので、水に入れると沈みます。木材は必ず水に浮くと思っている生徒の興味をひくことができます。 密度や浮力の授業に使っています。 ちなみに黒檀は英語でエボニー。「エボニー&アイボリー」(古!)のエボニーです。

  • 水に浮くボーリングボール

    こちらのサイトを参考に、浮力の学習においてボーリングボールの浮き沈みを見せました。 と言っても、マイボールは持ってないため、メルカリでケース付のボールを2つ手に入れました。1つ1500円です(メルカリ万歳!)。 黒いボールが、重さ9ポンド(約4kg)で、水に浮きます。カラフルなボールは重さ14ポンド(約6kg)で、沈みます。 重たいボーリングボールでも、水に浮くというのは、生徒にとって驚きだったようで、浮力が実感できたようです。

  • 丸形水そうの罠

    多分、理科の教師はみんな思ってることだと思います。 この昔からあるプラスチックの丸形水そう、重ね置きができて便利です。 しかし、それが罠です。重ねたら最後、容易には離れません。思いっきり引っ張っても、だめ。最悪、ひびが入って割れてしまいます(スチロールは割れやすいんです)。 ゆっくりゆっくり引っ張っていくと離れるのですが、長い期間重ねておいた物は、それでも離れないことがあります。いらいらして、ストレス100%です。 結局、このように置いておくしかないのですが、すごく場所をとってじゃまなんです。 多分、水そうの形をもうちょっと工夫すれば、するっと離れるようになると思うのですが、、、、。教材屋さん…

  • 慣性のどきどき実験

    慣性の例として、よく「テーブルクロス引き」があげられますが、よりインパクトのある演示実験として生徒に見せているのが、水がたっぷり入った丸底フラスコと荷札、紙筒を使ったこの実験です。 荷札の細い針金をたこ糸に変え、思いっきり下(横ではなく)に引っ張ると、荷札だけ抜くことができます。多分、何かの実験集にのっていた実験です(うろ覚えでごめんなさい)。 しかしこの実験、成功するとは分かっていても、毎回緊張感MAXです。失敗して、紙筒からフラスコが落ちて割れ、教室の床がガラスの破片と水で大変な事になりはしないかと、いつもどきどきします。 生徒も固唾をのんで見ており、成功すると拍手がおこります。インパクト…

  • 台車の斜面を作ってみた

    高校入試の問題に、次のような図がありました。 どちらの台車が下っていくかを問うものでしたが、これを実際に板で作ってみました。 この実験装置を使って、なぜ急な斜面の台車が下っていくかを考えさせた後、斜面上の重力の分解の学習につなげてみました。 図だけでも分かりますが、実際に実験して見せると、より生徒の興味をひきやすいかな、と感じました。

  • ドジョウの血液の観察

    血液の学習では、血液の流れを動画で見せるのも良いですが、やはり実物を観察させたいです。 メダカの尾ヒレをよく使いますが、メダカはすぐに死んでしまうのが悲しいです(涙)。 そこで、豊橋市にあるペットショップ若林さんで、ドジョウ60匹(約1100円)で購入してきて、授業で観察することにしました。 チャック付のビニール袋に入れて、水と空気を抜きます。 このままでも観察できますが、時々ドジョウが動いてしまい観察しにくいです。 そこで袋を折っていってクリップで止め、ドジョウが身動きできないようにしました(真空パックのようですね)。これでも、ドジョウはしっかり生きています。 ドジョウは、理科室で飼っていま…

  • 自由落下運動のグラフ

    自由落下運動の学習に使っている、「地面からの高さと、そこから物を落とした時の地面到達時の速さの関係」をグラフに表したプリントです。 もし空気抵抗が無かったら、雨粒は音速を超える速度で落ちてくるんだな~、なんてことが分かります。 むか~し作ったものを、手直ししながら使ってきました。新しくできたアクトタワーを入れ(地元が分かります笑)、東京スカイツリーも入れました。 今ならネットを探せばどこかにありそうですし、パソコンソフトでも作れそうですが、当時はそんなものは何もなかったので、グラフ用紙に手書きしました。 対数グラフ用紙を使っているんですが、対数グラフ用紙なんて一生使わないと思っていたのに、こう…

  • 人体の器官 3Dモデル

    人体の学習に便利な、無料のサイトを見つけました。 このサイトにアクセスすると、人体の様々な器官の3Dモデルを、大きさや見る角度を自由に変えて、見ることができます。 しかも、このサイト、生徒が使用しているクロームパソコンでも見ることができます。つまり、一人一人が自分でパソコンを操作して観察ができるんです。 う~ん、素晴らしい。 しかし、このサイトにアクセスするためには、最初にログインしなければなりません。 そこで、ちょっと長くなりますが、そのログインの方法を記しておきます。 ① まず、このサイトのホームページを開きます。私は、Google Classroomを使って、URLを生徒に伝えました。 …

  • スタンドへの不満

    ちょっとした不満なんです。 正確にはスタンドではなく、それに取り付けて使う「自在ばさみ」への不満です。 この「自在ばさみ」は、物をはさむ部分と棒の部分が、ねじでつながっているのですが、使っているうちにここがゆるんでくるんです。すると、物をはさむ部分がくるくる回ってしまいます。 そりゃあ、授業前にゆるんでいないか確認すれば良いことなんですが、それは面倒くさいですし、実験中にゆるんでくることもあります。 教材屋さん、どうかこの部分を溶接などでくっつけて、ゆるまないようにしてくれませんか。 理科教師からの、小さなお願いです。

  • だ液のはたらきの実験

    日本中の全ての中学校で、必ず行うであろう、この実験。 しかし、1時間の授業内で行うためには、工夫が必要です。 私が行っている工夫は、 ① 事前準備として、チャック付袋へデンプンのりを入れておきます。1班に4袋必要ですので、1クラスだと40袋くらい必要となります。全クラス分作るとなると、1時間ほどかかります(う~ん、ちょっと大変)。それらを、冷蔵庫で授業まで保管しておきます。ちなみに、デンプンのりを作るには、電子レンジが便利ですね。 ② 2つに切った綿棒を、奥歯でよくかませて、だ液を含ませます(この方法が、生徒にとって一番抵抗が少ないようです)。この綿棒を、そのままデンプンのりへ入れます。 ③ …

  • 京都パスカル人体解剖図

    2年生の人体の学習の導入として、「京都パスカル人体解剖図」http://www.eonet.ne.jp/~sugicon/gogo/05private/kyotopascal/pascalkaibo.html を使ってみました。 オリジナルの図を使用すると、部品数が多く、自分で色を塗ることになっているため、製作にとても時間がかかります。 そこで、部品数を5つとし、あらかじめ色をつけて印刷をしたプリントを、生徒に配布しました。 生徒達は20分くらいで、完成させることができました。 残った時間で、図中のA~Hの器官の名前を記入させ、小学校の復習としました。 最近は、ICT教育がどんどん広がっていま…

  • 菊川市の立体的な地層

    先日、菊川市下平川地区を車で走っていたときに、きれいな地層を見かけました。 帰宅後調べてみると、「掛川層群上組火山灰層」という地層のようです。 ここの露頭のすごいところは、1つの地層を2方向(左下の写真は北から、右下の写真は西から撮影)から、立体的に見ることができることです。このことから、この地層が全体的に南に傾いていることがよく分かります。 近くの別の場所では、こんな地層も見かけました。 この地域では、地層がきれいに表れる露頭が多いようです。うらやましい。 道路工事などで表れたきれいな地層も、何年かたつと植物が生い茂り、まったく見えなくなってしまうことが多いです。そうなる前に、ぜひ一度見に行…

  • 浜松市舘山寺のチャート海岸

    ちょっと前から気になっていた、チャート海岸を見に行ってきました。 場所は浜松にある景勝地、舘山寺(かんざんじ)です。 この舘山寺のある館山(たてやま)の裏側に、チャート海岸(本当は浜名湖だから、湖岸ですよね)はありました。 見事な赤色層状チャートですね。波打ち際も、赤いチャートの石でいっぱいです。 どうやらこの館山全体がチャートでできており、その固さからなかなか風化されにくく、山として残ったようです。広々とした浜名湖の湖岸にあるこの館山は、昔から景勝地としてよく知られていたようです。 舘山寺は、空海が810年に開いたとされていますが、チャートの巨石が残るこの場所は、もっと前から聖なる場所として…

  • 進化すごろく

    「生物の進化」って、教えにくくないですか。どこに焦点を当てて、授業を進めていいのか、いまいちよく分からないし。生物の学習の中でも、進化がとても重要な内容であることは、よく分かっているのですが、、、、。 そんな時、「生物の進化を、すごろくにしたらおもしろいんじゃないか」と思いついたのが2年前。その後、ちまちまと作っていたのが、ついに完成しました。 大きさはA2サイズで、5~6人のグループで行うことを想定しています。30分ぐらいで、できそうかな。 しかし、何と言うことでしょう。新型コロナ感染症が再び広がってきて、このような活動は自粛せざるを得なくなってしまいました。お蔵入りです。 生徒の反応を知り…

  • 道管の観察

    ブロッコリー(双子葉類)とアスパラガス(単子葉類)を、学校近くのお店で購入し、赤いインクに一晩つけておきました。 約12時間経過した様子が、これです。 茎をスライサーで切ってみると、道管がきれいに観察できました。光にかざしてみると、より鮮明に見えます。 ところで、自宅近くのお店で購入した物も、同じようにインクにつけておいたのですが、こちらは丸1日経ってもあまり色づきませんでした。 どうやら、その違いはお店の売り場にあるようです。学校近くのお店では、ブロッコリーは水につけてあり、アスパラガスはビニール袋に入れられ、乾いて鮮度が落ちないようにしてあったのです。 今度買いに行くときは、そのあたりもチ…

  • 蒸散の実験 2

    前回の続きです。 私はずっと、この実験の目的は「それぞれの吸水量から、植物の各部分の蒸散量や気孔の量(たとえば、葉の裏は気孔が多く、蒸散量も多い)を推測する」だと思っていました。そう思っている先生って、多いんじゃないかな。 しかし、よく考えてみると、吸水量=蒸散量とは必ずしも言えないですよね(生徒は、光合成で水が使われていると学習しているので、なおさらです)。 さらに、気孔が多いほど蒸散量が多い、というのも疑問が残ります。 この実験の本当の目的って、「それぞれの吸水量から、すでに学習した気孔の分布(葉の裏に多く、表には少ない)をヒントに、蒸散によって吸水が促されることを推測する」ではないのでし…

  • 蒸散の実験 1

    植物の蒸散について調べる、この実験 むか~しから教科書にのっている実験(メスシリンダーの代わりに、シリコンチューブを使うこともあります)ですね。 しかし大きな声では言えませんが、私はこの実験を1回もやったことがありません。 だって ・「まず、同じくらいの葉がついた植物を何本か用意します」←そんな都合良く生えてないよ(私)。 ・「セットしたら、次の授業まで置いておきます」←1回の授業では終わらないのか(私)。 ・「シリコンチューブを使った方法は、失敗が多い(教科書の指導書(解説書)より)」←だったら教科書にのせるのはやめようよ(私)。 ・生徒実験にするには、植物が大量に必要になるので無理だな。で…

  • 根毛の観察

    植物の学習で出てくる根の「根毛」。 ぜひ実物を生徒に見せたくて、グループ分を用意してみました。 シャーレの中に、水で濡らした黒い画用紙をひき、かいわれ大根の種(ダイソーで2袋100円)を2粒置いて、ふたをします。 2日後には、下の写真のように観察できます。モヤモヤした白カビのようなものがそうです。 左下が3日後、右下が4日後のものです。5日間くらいは、観察が可能でした。 ところで、「根毛」って毛根と紛らわしくないですか。授業で教えていても、すぐにどちらか分からなくなって、教科書で確認してしまいます。

  • 土の中に咲く花

    植物の気孔の観察をしようと、校内でツユクサを探していた時のことです。 ツユクサのような花がさいているのに、葉が丸っこい植物を見つけました。調べてみると、どうやらマルバツユクサという植物のようです。ツユクサって種類があったんですね。 さらに調べてみると、 何と、土の中に花を咲かせるというじゃあないですか。そんな植物は、はじめて聞きました。 さっそく引っこ抜いてみると、白い根のようなものの先に白いかたまりがいくつかついています。これが花でしょうか。 薄い皮に包まれた中身を切ってみると、こんな感じでした。右が、顕微鏡で見たものです。 閉鎖花といい、自家受粉して種子を作るそうなんですが、土の中に花を咲…

  • まさかの失敗原因

    中学2年の光合成の実験を行った時でした。 試験管内の二酸化炭素の有無を調べるために石灰水を入れたのですが、どの班も透明なままで、まったく白く濁りません。 あれーおかしいなー。ちゃんと息(二酸化炭素)を入れたはずなんだけど。 最初は理由が分かりませんでしたが、原因は石灰水にありました。 石灰水は、ポリタンクに多量の石灰と水を入れて作ってあり、いつでも使えるようにしてあります。ずっと長い間、石灰水が少なくなったら、水を継ぎ足し継ぎ足しして使ってきました。 しかし、多量の石灰もいつかはすべて溶けきってしまいます。石灰水だと思って使った液体は、実はただの水だったのです。 まさかの失敗原因でした。

  • 顕微鏡がうまく見えない!

    中学2年の授業が生物の内容となり、顕微鏡を使った観察が始まりました。 生徒達は、すでに小学校で使い方を習っていますが、もう一度使用方法をビデオで確認してから、いざ観察! しかし、うまく見えない生徒が続出! 見えない理由は様々ですが、今まで気付かなかった原因もありました。 ①対物レンズがゆるんでいて、ピントが合わない。 「対物レンズを入れ替える時には、レボルバー自体を回す」が基本ですが、つい対物レンズに指をひっかけて回しちゃうのですね。その結果、対物レンズがゆるんでいってピントが合わなくなるというわけです。 ②対物レンズが真下に来てないため、うまく見えない。 割とありがちです。カチッとはまるとこ…

  • インパチェンス 3

    久しぶりの投稿です。 植えてから2ヶ月半が経過した、現在のインパチェンスの様子です。 写真では、白とピンクの花しか咲いていませんが、少し前まではどの色の花も元気に咲いていました。 しかし、また昨年と同じように、色あせた元気のない花が咲き始め、枯れたようなつぼみしかできなくなりました。 多分、湿気が多すぎて、病気になってしまったのでしょう。風のない屋内でのインパチェンスの栽培は、やはり難しいのでしょうか。 とりあえず、薬を散布して様子を見たいと思います。再び元気な花を咲かせてほしいな。

  • インパチェンス 2

    インパチェンスの苗を植え付けて、ほぼ1ヶ月がたちました。これが今の様子です。 1ヶ月前から見ると、葉の数も増え、花もたくさん咲き始めました。これから先、気温の上昇とともに、成長も早まりそうです。またしばらくしたら報告します。 1ヶ月前

  • 探究学舎のスゴイ授業

    図書館から「探究学舎のスゴイ授業 元素編」(宝槻泰伸著、方丈社)を借りてきました。スゴイ授業って、どんな授業か気になりませんか? 読んでみての感想です。 ・4大元素の紹介から、分光分析、周期表の発見とつなげていき、最後には星の衝突による新元素の出現で終わるという、元素に関するわくわくするような内容をうまくつなげてあるなと感じました。 ・途中に「元素かるた」や「分子模型作り」などを取り入れて、子供達をあきさせない工夫があるなと思いました。 ・作者も書いているように、このような授業は学習塾だからこそできるものであり、学習指導要領に縛られている学校では難しいでしょう。しかし、そのエッセンス(わくわく…

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