三本足のちび猫到来。本にまつわる話。読書量とスピードに自信アリ。SFと土偶と仏像、あと鳥も好き。赤瀬川原平を師と仰ぐ。
今週のお題「好きな街」 学生時代の思い出の街は、神戸の高架下〜元町商店街。それからトーキョーは下北沢。しかし、好き「だった」街とは言え、思い出したくないことのほうが多いわたしの20代、は街の名前を挙げるだけで許して。…ふう。 だけど街と言ったら、ロシアのことも書かないわけにいかない。ロシア文学に憧れてダイガクの専攻に選んだわたし。ペテルブルグに憧れていた。19世紀ロシア文学と言えばドストなんとか(名前を挙げるだけでちょっと、メンタル的にしんどい)。ドストなんとかと言えばペテルブルグ。 モスクワには三回、うち一回だけペテルブルグにまで足を運んだ。クラースナヤ・ストレラー(赤い矢)って寝台列車に乗…
こんな本を読んだ。 心はどこへ消えた? (文春e-book) 作者:東畑 開人 文藝春秋 Amazon 京大出のカウンセラーと聞くとなかなかすごい。週刊誌の連載をまとめたものだからなのか、すんごい人を食ったというか、軽薄な感じの文章。いやわたしは嫌いではない。でも読む人を選ぶかも。 内容そのものより、これ患者の守秘義務どーなってんだ?ってそこが気になった。そしたら後書きに書いてた。ディテールを変えてフィクション化したんだと。できない話については許諾を得たんだと。なるほど。 きのうか今朝か読んでた新聞でも、消化器系の医者が本業やめて小説書き始めた、って本の紹介の記事が。本職を優秀にこなしてる人が…
こんな本を読んだ。 精神科医Tomyが教える 1秒で悩みが吹き飛ぶ言葉 作者:精神科医Tomy ダイヤモンド社 Amazon こういうの読むと、あ〜今年度は人間関係の悩みがないな、と思う。一番の「敵」だった偽善者オヤジは異動になった。もはややりたいようにやれる立場、みたいだ。ありがたいことに。 だからひたすら、繊細ちゃんの三女のことがよぎる「言葉」が多かった。「仕事でも勉強でも、一番大切なのは継続することよ」とか、「性格だから変わらないと言うのは嘘。変わりたいと思っていれば少しずつ変わるわ」とか。何かを変えたいならまず行動を変えよ、ってのは自分にも少し響いたけど。…何かとルーティーンが好きなわ…
共働き歴20年近くになる我が家。晩飯は、ひたすら「ヨシケイ」頼みである。食材とメニュー宅配のやつね。 そのヨシケイを、年に数回、注文し忘れる。はい、それが今週と来週。わたしが忘れるので、夫が注文する係になってた。最近。そしたら夫も忘れました。GWがらみで2週間分の注文。 ほんとに、よそのお宅はどうしてるんだろうと思う。毎日献立考えて買い物するとか、フルタイムで働いてるとほんと無理。ヨシケイ的なものに頼らないお宅に、ほんと感心します。 アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か? これからの経済と女性の話 作者:カトリーン・マルサル 河出書房新社 Amazon ちょうどこれ読んでた。こういうの読むと、…
お題「簡単レシピ」 久々に体重を測ってびっくり。とりあえずショックを紛らすべく、長女と夫に報告。ーあのさ、一番軽かったときより4キロ重いんだけど。 長女には、いいんじゃない?と言われる。おばさんが痩せると老けて見えるよ。まあ確かにな。でもさ、腰ではいてたズボンが最近、ウエストでちょうどよくなってきたんだよねえ。それはやばい、と笑われる。 で、さっそく。 週末の食事に、スープダイエットを取り入れることにする。前から持ってた本。Amazonのレビュー見るとさんざんだけど。確かに筆者(若い「胸はだけ」男性)の写真はちょっと引く。でもキムチのスープとか、今回試した黒酢のスープとか、割においしいぞ。味は…
今週のお題「好きな公園」 76歳の母が好きな緑地公園には野良猫がいて、猫たちに餌やりするのが彼女の生きがいである、が近所に住む唯一の肉親であるわたしはそのことでかなり迷惑している。 2年前、公園(餌やり)からの帰り道が分からなくなり、警察のご厄介になること数回。認知症まっしぐらか…とその時は目の前が暗くなったものだけど。本人は、あの時期はシルバー人材センターでもらっている仕事が忙し過ぎて睡眠不足だった、と言い張る。確かに神経内科に連れて行き、介護認定を受け、とみんなで奔走したらなんか落ち着いた。 そしたらまた最近。公園で出会うじいさんとの間で、ケガしたのさせられただのという問題になり、警察から…
村上春樹は嫌いだ。登場人物に共感できたためしがない。性的な要素が多過ぎるとこが特に、嘘くさく感じてうんざりする。 女のいない男たち。冒頭の話でまず、死んだ奥さんに全く現実味を感じない。そんな奥さん(複数の男と浮気を繰り返す)を愛し続ける男にもちっとも共感しない。ああでも、男のドライバーになる無骨な女性は唯一、よかったかも。でも、この二人をまさか性的な関係に持ってかないよね、って嫌な予感でドキドキしちゃった。短編だったからそれはなかったけど。長編だったらきっとやってたね。ハルキムラカミ。 そうか。男が傷つかないわけないじゃないか。傷ついて泣くべきだ、って部分を、別の短編(「木野」)が補ってんだな…
境目は、カーディガンである。わたしの場合。アラフォーとアラフィフの境目と言ってもいい。 野蛮なわたしはすぐ家で洗いたくなるので。カーディガン。一年でだめにしてしまう。若い子はそれでも似合うだろうけど、おばさんにはみすぼらしい。残念ながら。で、仕方なくジャケット。洗えるリネンジャケットとか、限りなくジャケットに近く見えるブルゾンとかがお気に入り。 夫の職場で脱スーツを言い始めて、アドバイスを求められる。が、そんな簡単なもんじゃないよと言いたくなる。こちとら20年近く、試行錯誤してきてるんだよ。 無理ゲー社会(小学館新書) 作者:橘玲 小学館 Amazon 無理ゲー社会。リベラルが必ずしも善じゃな…
平日昼間の我が家。一階に柴犬コロ、二階の長女の部屋(ドアオープン)から屋根裏部屋に先住猫ちょし(最初に保護したお宅でチャーと名付けられていて、今ではちょしとかちゃにとか色々に呼ばれる)、わたしと夫の部屋(ドアクローズ)にちび。人間ゼロ。 最初に帰って部屋の戸を開けた人間にモーレツにすりすり、するのがちび。開けた瞬間足にまとわりつく。ずっと黙ってたからしゃがれた、的な声でニャーニャー。そんでいったん離れて、一本しかない前足をう〜ん、と伸ばしてヨガでいういわゆる「猫のポーズ」。これ絶対やる。これをオットが真似して笑わせる、がちっともかわいくない。 それからこっちが着替えたりカーテン閉めたり、する足…
お題「気になる番組」 NHKラジオの「ニュースで学ぶ現代英語」という番組の存在を人のブログで知る。ニュースで耳にする英単語って、わかんないよな、特別に勉強しない限り、って常々思っていた。で、聴いてみた。 スマホだけでこと足りるじゃん。テキストも要らない。便利になったもんだ世の中。 結論を言うと、かなり気に入った。習慣にできるかどうかは、また別の話だけど。調子に乗って「まいにちロシア語」まで聴く。応用編のあと基礎編まで。 プーチンは大嫌いだけど、ロシア語は好きだ。ロシア語から離れて20年近くなるけど。 ウクライナの人たちのしゃべりをニュースで聞いていると、時々少しだけ分かる。ロシア語でインタビュ…
お題「わたしの癒やし」 4月。新しい人を迎える方の立場もそれなりに疲れる。 新しく部屋を共にすることになった40代と60代のお二人。気持ちよく仕事してくださる。特にわたしより年下のKさんと直接に関わるのだけど、育ちがいいなあ、気がきくなあと感心する。わたし、野蛮なタイプだという自負あり。「お手洗い」って噛まずにいう自信ない。 やっとのことで土曜日。午前中はそうじやらコロのお風呂やら。 買い物行く前の一休み、でアイス持ってベッドに座ったら、毛むくじゃらちびさんが脚の上によじ登ってくる。 わたしの癒やし。 信頼に報いるべく、小一時間。 さて、そろそろいいかな。 通勤スニーカーの洗い替えを買いに行き…
末娘が高校3年になり、老後ということが少しばかり現実味を帯び始めた。いや、まだまだ学費のために働かねばならぬー来年には院生ひとり、大学生二人、を養う予定のーわたしたちなのだけれど。 本気とも何ともつかない口調で夫がよく言うのが、老後はマレーシアにでも移住すっか、ということ。わたしは子供の頃北京に3年暮らした経験もあり、異文化には順応する自信が、それなりになくもないのだが。言ってる本人、大丈夫かな?パクチーとか食べられないタイプよ?アナタ。 もしも英語が使えたら。海外移住、実現しちゃうかも?洋画はよく見るけど、字幕要らなくなるね。映画館で、周りとちょっと違うタイミングで笑ったりできるかも。あと、…
習慣が人を作る、的なことを思ったのは、好きで使ってた化粧品をごっそり変えたら、劇的に肌の調子が良くなったから。ニールズヤード、好きなんだけどな。好きだけではだめらしい。 あとはアレルギーの話。大豆ミートとか流行りだけど、売り場の前通るたび複雑な気分になる。豆乳飲み過ぎて大豆アレルギーに、なったりしますよ。わたしだけか?なったらキケンだよ? 帰省した次女が、YouTubeテレビに映しながらやたらエクササイズにいそしんでた、のを見て真似したくなる。そいえばワクチン以降ストレッチサボってたわ。ムスメほどの年頃の先生が一緒に、「韓国ぽボディ」を目指してくれる動画を始めて2日。おばさんの二の腕には効かな…
今週のお題「わたしの部屋」 リンドグレーンの「やかまし村」シリーズが大好きだった。8歳の頃。北京に3年暮らした頃で、子供心に「人生が楽しい」と感じた頃でもある…まじで。8歳の頃、とても楽しかったことを覚えておこう、と心に誓った…のを、今でも忘れ得ないくらいに。 その「やかまし村」シリーズで、語り手のリーサという女の子が、誕生日に自分の部屋をもらう話がある。朝目覚めると、家族のみんなが朝ごはんのプレートをベッドまで運んでくれる(これもめちゃめちゃうらやましかったのだけど、スウェーデンの慣習ですか?)。ココアをやっと飲み込むと、目隠しして連れて行かれた先が、自分の部屋。屋根裏部屋を改修して、お誕生…
職場のPCに新しいソフトを入れることになり、拘束されること3時間半。は?こちとらそうヒマじゃないんですけど。 説明する業者の女性が。とうとうとしたしゃべり。自分の声好きなんだろうな、と途中から思う。もう少したつと、さぞかし自分のこと、仕事できる人だと思ってるんだろうなと。もう完全に腹が立ってくる。 あの、これとこれについて、とりあえずできるようになりたいんですけど、と我慢できなくなってさえぎる。そしたら今度は、説明早過ぎて、いかに自分のPC操作が早いか、見せつけてるようなふう&手付きにしか見えない。アンタ、説明する気ないよね。 もう完全にキレて、また旧ソフトのほうがお利口な面もあることが分かり…
こんな本を読んだ。 JK、インドで常識ぶっ壊される 作者:熊谷はるか 河出書房新社 Amazon 本を書く情熱とか必然とかって、こういうことだよなあ…と、切実に思わされた。スピード感があり、文章やたらとうまい。JKが書いたの?ほんとに(疑ってるわけではない)。すごい。すごくいい。 初めてインドを体験するJKの感性そのままに、インド人やらインドの食やら街やら動物やら。すっかり没頭してしまった。インターナショナルスクールに入って、猿の群れをかき分け、車がびゅんびゅん走る、インドの通りをチームメイトとランニング。すばらしくきらきらしている。砂まみれになったそうだが。 と思ってたら後半、スラムの子供た…
お題「大好きなおやつ」 黒豆せんべい、好きだったんです。だけどやめたら、じんましんが出なくなった。大豆がだめだったっぽい。きなこもやめた。 コーヒーも大好きだったけど、諸事情あってやめた。ら、なんか体調がいい。カフェイン効き過ぎる体質のような気はしてた。 チョコも小麦粉類もなるべく避けてる。小麦粉類は、しっしんが出る…ような気がすることがあるから。お誕生日ケーキとかはね、食べますけど。 頼みの綱は、小豆類。おまんじゅう、レトルトのぜんざい、あと、スーパーカップの抹茶かバニラ、これとほうじ茶パウダーがあれば、生きていけるわたし。今のところ…。 肌の調子が悪いって、メンタルに大いに関わりますから。…
免許合宿が終わったら帰省してくるはずの次女が、一人だけ最後の試験を失敗して、帰宅が一日延びると。いわく、左の歩行者見て右の人見てなかったとか。おいおい。そりゃ帰れんわ。 昨晩はちびがいない、と夫が言うので夜中に気になって捜索。椅子の下の、わたしの衣類カゴの上にもぐってた。自由なやつ。 新年度。それなりに心身に余裕がない。 新年度、しかし今年はなんか周りに恵まれてる気がする。人に恵まれている感。なんかにぎやかである。 それでいて、今年はサポート役かな、という感じもしている。新人を見守ったり。まあ、さすがにそんなトシだ。 とりあえず今週を乗り切る。乗り切れるかな。 こんなことしか書けない四月。 ア…
お題「捨てられないもの」 進撃の巨人にケニー・アッカーマンという悪役がいるが、わたしはこの人がかなり好きである。5本の指だったら絶対入れる。 何って、この人が死ぬ時のセリフ。甥に当たるリヴァイに向かって。「みんな何かに酔っ払ってねぇと やってらんなかったんだな… みんな…何かの奴隷だった…」(俺が…見てきた奴ら…みんなそうだった…酒だったり…女だったり…神様だったりもする 一族…王様…夢…子供…力… 進撃の巨人第17巻)。 要は、人は誰しも、何かに囚われて生きてる、ということ。執着と言ってもいい。…名言過ぎる。 …てなことを思い出したのは、きのうから本棚の片付けをしていたからである。わたしの場…
西本喜美子という写真家のおばあちゃんがいる。ゴミ袋をかぶってしかめっ面した、セルフポートレートがとってもキュート。なんでも一人で、ロボットと一緒に暮らしているという…エピソードに、一番共感した。わたし。わたしも年取って一人になったら、ロボットといっしょに住みたい。 ひとりじゃなかよ 作者:西本喜美子 飛鳥新社 Amazon ロボットと言えばチャペック。リコマースに本売るために、本棚片付けしてたら、出てきた。ので読んだ。前に読んだかと思ってたら読んでなかった。戯曲だった。 ロボットって、SF的な、要は機械的なの想像してたら、そうじゃなかった。フランケンシュタイン的な、人造人間ね。で、人間が生殖能…
4月。いつもの通勤経路だけど、人の流れが違うのを感じる。新生活の人が多いのかな。来週から、今度は制服姿で一気に混雑することだろう…。 JK三女は繊細ちゃんである。家族の中で唯一の繊細ちゃんだから、みんな扱いに困っていた。本人も自分の扱いが分かってなかった。わたしが一年くらい前にこの本読むまで。 「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本 作者:武田友紀 飛鳥新社 Amazon この子にわたしたちの常識を当てはめてもだめだ、とここまで付き合ってきてようやく分かったのだから、お互いにとって不幸だったと思う。最近ようやく受け入れられるようになった。大きな声におびえるのは、別に「ブっ…
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