黒潮大蛇行の終息
気象庁は9日「紀伊半島から東海沖の黒潮大蛇行が、5月8日現在見られなくなり、この状態が持続して大蛇行が終息する兆しがある」と発表した。黒潮は、昔から日向灘・豊後水道・土佐湾・紀伊水道・熊野灘・遠州灘・相模灘から鹿島灘へかけて、日本の太平洋側の沿岸を洗い北上するのが普通だった。その黒潮が、熊野灘で沿岸から大きく離れ、遠州灘沖で最も遠い南の海域にまで蛇行すると聞いた時の衝撃は大きかった。東海沿岸に冷水塊というものが出来、それが黒潮の進路を妨げ南に迂回させると知った。大蛇行は、2017年8月以来、紀伊半島から東海沖で大きく離岸して大蛇行の状態となり、2025年4月中旬まで、7年9か月もの長きに亘って続いた。その間、当地遠州灘で上(のぼ)りガツオと称されるカツオの漁獲は、大幅に落ち込んでいた。春から初夏にかけての...黒潮大蛇行の終息
2025/05/31 15:46