武田砂鉄さんのエッセイ「なんかいやな感じ(講談社)」を読了しました。エッセイながら、なかなか読み応えのある本でしたね。内容は少し難しかったけど面白かったです。筆者の武田砂鉄さんは、1982年生まれ。「物心ついてから今まで、遠くて起きていたこと。近くで起きていたこと。その記憶を重ねて、『社会』を語るためにも、まずは「感じ」を考えてみようと思った。」というコンセプトで、この本を書かれたそうです。「ずっとそこにあって、続いてきたもの。その漠然とした感覚を直視してみようと思った。」ってことなのですね。「まえがき」に、「今回の本は、自分の体験や思索を振り返るようにして、この社会に染み込んでいる『いやな感じ』はどういう蓄積物なのかを見つめようとした記録である。同世代が読めば通じやすい話も出てくるが、特に世代論ではない...なんかいやな感じ