『殺人の組曲』森村誠一より
人間の業を深く見つめた社会派ミステリーで人気を集めた作家の森村誠一さんが7月24日逝去されました。中身はうろ覚えですが、1976年『人間の証明』を思い浮かべます・・・・。それから、何十年もたって読んだ文庫本について書いていたことを思い出し、その拙い文から、森村誠一さんについて・・・・。私は先日、『殺人の組曲』森村誠一を読みました。物語のなかでは、必然的というか登場人物が殺人を犯してしまうのですが。たとえば、『足音』という作品では、松岡は被害者と偶然街で再開して、つきあっていた。ところが被害者からお金を持っていない男は嫌いだ、私のようないい女とただで遊ぼうなんてずるい根性だ。私とつきあいたかったらお金を持っていらっしゃいと言われてからその関係が険悪になっていった。犯行当夜、工面した五万円とプレゼントに買った...『殺人の組曲』森村誠一より
2023/07/30 06:22