篠田節子『田舎のポルシェ』を読む
篠田節子著『田舎のポルシェ』(2021年4月15日文藝春秋発行)を読んだ。文藝春秋BOOKSの内容紹介旅のスリルと人生の滋味がたっぷり詰まったロードノベル作品集★篠田節子の魅力全開!心躍るロードノベル3篇実家の農家を飛び出した女性リタイヤした元企業戦士夫に先立たれた介護士――それぞれ秘めた思いを抱いてトラブル連発のロングドライブへ「田舎のポルシェ」増島翠は岐阜市内の資料館に勤めている。東京八王子の実家で収穫した米150キロを引き取るため、岐阜市内まで運んでくる話が持ち上がった。同僚の紹介で運んでくれることになった瀬沼剛は、全身紫色のツナギ、喉元から金の鎖がのぞく丸刈りの大男だった。実家の酒屋がつぶれ、目下職探し中だという。大型台風が迫る中、往復約千キロ、ヤンキーの運転する排気量660ccの軽トラの助手席で...篠田節子『田舎のポルシェ』を読む
2023/05/31 07:05