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  • 新緑のもみじライン

    天気予報は晴れのはずがどんよりと曇っている。 スマホの天気アプリを見ると塩原方面は降水確率0パーセント!晴れ! 梅雨入り前の貴重な晴れの日にバイクに乗らない手はないでしょう。 日光鬼怒川を通って龍王峡パーキングへ。 国道121鬼怒川バイパスから直接もみじラインに入ってもいいのだけれど、このパーキングのまったり感が好きでつい立ち寄ってしまう。 バイパスができる前は繁盛していただろうドライブインでは、暇そうにおばちゃんが新聞を読んでる。 缶コーヒーで休憩した後もみじラインへ。 昔有料道路だったので景色が良い。新緑が溢れている中を九十九折りの道を登って行く。 峠を越え塩原側に降り温泉街の旧道に入る。…

  • ブログは安否確認ツール

    今年の1月からiPhoneのジャーナルという日記アプリを使い始めた。つらつらと日々の出来事、思ったことなどを書いている。ブログと違って誰かが見ることが無いので好き勝手に書けるところがいい。 ブログに書くのもおかしいが、思い切ってブログを書くことをやめてみた。 そんなある日・・・「最近ブログ書いてないね?」と妻「ジャーナルに日記書いてるから・・・」自分「それじゃ自分しか見られないじゃない?」と妻「日記なんだから自分だけが見られればいいし、後で一人、あんなことがあったな~って読み返すのがいいんだよ」自分 こんな会話があってからしばらくして思った。 ブログに日々の出来事を書いていた頃は、たまに会う息…

  • 好きは変わる

    子供の頃「あんこ」は好きではなかった。 「あんこ」って古くて年寄の食べ物ってイメージで、洋物に憧れていた少年は甘いものと言ったらチョコレート。 当時、ガーナチョコレートが販売され良く食べた。 そんな少年が高校生になって、通学路にあるパン屋で昼を買って行こうとした時、コッペパンに「あんこ」とバターを塗ったパンに出会った。 洋物がかっこいいと思っている田舎の少年は、洋物のバターが入っているからなのか、「あんこ」との絶妙な美味しさに衝撃を受け、毎朝「あんバターパン」を買って通学するようになった。 こうして「あんこ」が好きになって行ったが、「ぼたもち」だけは苦手だった。 米と「あんこ」を一緒に食べるな…

  • エールを送る

    日曜日、夜がはじまる頃、サザエさんの軽快な音楽が聞こえてくる。 陽気な音楽を聴きながら気持ちは沈んでいく。 家族と居られるのもあと数時間だ、次に会えるのは一週間後か・・・ 二男は幼稚園生で「パパいつ帰ってくる?」と聞くから「おまえが小学生になったらね」と答えていたが結局11年余りもかかってしまった。現役時代のことだ。 二人の子供を育てた妻もさぞ苦労したろうし、子供たちも心細かったと思う。 その二男が単身生活をすると先日聞いた。 期間は半年から一年と短いらしいが心配だ。 子供も小さくて手が掛かるし、奥さんも職場復帰するそうで大変だろう。 なによりも家族がばらばらで暮らす寂しさは辛い、でもその分だ…

  • 回復まで1ケ月!

    仕事始めから体調不良で回復するまで1月かかった。1月5日に鼻水が出て痰が絡むなと感じていたが、すぐ治るだろうと翌日からの三連休を迎えた。熱は無いが痰が絡み寝ていても目が覚めることがあり、何かをする気力も出ずにダラダラと過ごしてしまった。さすがにおかしいと思い連休明け耳鼻科を受診する。内視鏡で喉から鼻腔を見てもらうが炎症も無く綺麗だから、この薬で治るでしょうと・・・ところが二日後38.5度まで発熱。コロナ、インフルエンザを疑い病院に電話、駐車場で鼻に綿棒を突っ込まれ涙を流しながらコロナとインフルエンザの検査を受けた。結果は陰性で一安心。 貰った薬を飲むが一向に良くならない、逆に咳がひどくなってき…

  • 動物公園を満喫する

    二男家族とパンダを見に行く予定が孫のOくんが体調を崩し延期に。そこへ長男から、動物公園に一緒に行く?とLINEが・・・「パンダは居る?」と返事すると、「レッサーパンダは居ると」返された。パンダはいいとして、孫のHRくんHKちゃん顔が見られるのであればと出かけた。 連休最終日の動物公園は思っていたよりも空いていた。まずはチケットを購入、息子からフリーパスがお得という助言を受けシニア料金、JAF割引でお安くフリーパスチケットを購入。初めてシニアの恩恵に与った。息子たちは年間パスポートがあるので一足先に園内へ。 遊園地側から入園しみんなで園内を走る鉄道で動物園側に移動。鉄道を降りたところのアトラクシ…

  • もみじライン

    季節がおかしいのか今年は、まだ紅葉を見ていない。 今日も天気予報は夏日、11月だというのに・・・ ゆっくりと国道を北へ走る、山には灰色の雲がかかっている。夏日予報とは違う肌寒い中、温泉街を通り過ぎ麓のパーキングでひと休み。山には今にも泣きだしそうな雲がかかっている。このまま山を越えるか迷ったが、真赤に染まったもみじを期待して九十九折の道を上っていく。カーブを超えるごとに赤やオレンジに色づいた木々が目に飛び込んで来て、景色と同化しているような感覚になる。 来てよかった! 景色の良い場所では老夫婦が紅葉をカメラに収めようとして、操作に苦戦している。 他のバイカーも度々停まって写真を撮っているので、…

  • FIATピクニック帰り道

    昨日とはうってかわって寒い朝。 遅めの朝食を取り、「今日はどこによって行こうか」と相談。 テレビで見た信玄餅工場とワイナリーに行くことにした。 宿を出発する時、おかみさんに信玄餅工場のことを聞くと、 「信玄餅詰め放題は5時から整理券を配っているから残っているかな」 と不安なお言葉が・・・ テレビで放送してから凄い人気になってしまったらしい。 詰め放題をやりたい人は、早朝宿を出て整理券を貰って、朝食を取ってから出かけるそうです。 工場に付くと、オープン時間の9時を少し回ったばかりなのに特価販売所には長蛇の列が! 次から次へと観光バスも入ってくる。 看板には、本日の整理券は6時で配布終了と・・・1…

  • FIATピクニック

    朝日に照らされて浜名湖の波が輝いている。 天気は快晴、風が強い。 8時に宿をチャックアウトしてボートレース浜名湖の駐車場に向かう。 湖上を走っているかのような風景の中で、何台ものチンクが隊列を作って走っていく姿にテンションが上がってくる。 受付を済ませて案内に従い車を止めると、周りはチンクだらけで壮観! 10時からオープニングセレモニーが始まり、色々なプログラムが行われた。 デコレーションコンテストにはご夫婦で参加され、車を花嫁と花婿にデコレーションしている方のエピソードが微笑ましかった。 その他、トークショー、ライブなど本当にピクニックに来ている感じ。 妻は浜名湖ワークショップに参加して楽し…

  • FIATピクニック introduction

    時間が過ぎるのは早いもので、一週間程前に浜名湖で開催されたFIATピクニックに参加してきた。 国道を南下し圏央道のICに入ると間もなく渋滞の表示が・・・普段渋滞することの無い場所で事故と故障車による渋滞に巻き込まれてしまった。 東名高速に乗ってからは、心配していた工事渋滞も無く13時頃には浜松入り、まずは定番のうなぎパイファクトリーで小学生に交じって工場見学。 うなぎパイの載ったモンブランアイスを頂く、10月末とは思えない暑さの中でアイスの冷たさが心地良い。 ここから、ぬくもりの森を見学し今夜の宿、舘山寺温泉へ。 夕食は浜名湖名物”うなぎ”を食べに”志ぶき”へ。 うざくと、う巻き、肝焼きで呑む…

  • 姫誕生!

    スマホの呼び出し音で飛び起きた。 午前3時。 長男から妻への電話。 出産が近いらしい、急いで身支度をして長男の家まで車を飛ばす。 長男宅の玄関を入ると孫のHくんが元気にお出迎え。 「おいおい、まだ4時だよ!」 病院に行く準備で1階がバタバタしていたので、起きてきてしまったよう。 ほどなく、長男夫婦は病院に向かいHくんと私の二人が残された。 「早いから少し寝よう」と言っても「遊ぶ」と言って寝ない。 パズルをしたり絵本を読んだりしているうちに、朝ごはんの時間。 バナナとパン、牛乳を食べさせて保育園に送って行った。 それから出勤してしばらくたつと・・・ 「女の子が生まれました!」LINEメッセージが…

  • ジム通いはじめました

    ある日の夕食時の会話。「そのお腹どうしたの?」「・・・・Tシャツがピッタリだから目立つだけだよ」 う~ん、最近お腹が出てきたな。逆に太ももは細くなってきたような気がする。そう言えばバイクに乗っていても以前より疲れやすくなっているかも・・・ これはまずい!と一念発起してジムへ通うことにした。初日のオリエンテーションは、インボディという測定器で筋肉量とバランス、体重、体脂肪、筋肉量を測定、なんとウエストサイズまで。結果は、隠れ肥満。筋肉量が標準を下回り、特に下半身の筋肉量は標準の85%しかなかった。予想はしていたものの少しショッキングな結果だった。続いてカウンセリングで、運動歴やどんな目標でトレー…

  • 歴史は好きですか

    鳴くよ(794)うぐいす平安京、いい国(1192)つくろう鎌倉幕府。何年に何が起きたかなんて、何故覚えなくちゃいけないんだ?テストのため・・・中学生の頃、社会科の歴史が苦手だった。蘇我馬子や物部守屋など名前を覚えるのも苦痛だ。 今思えば何で嫌いだったのだろう・・・ その転機が訪れたのは、大河ドラマを見ている時に義父が言った何気ない言葉だった。「〇〇と△△は××峠で戦い敗走した△△は、・・・」とドラマでは語られないところを説明していた。それを聞いたとき、「かっこいいな!」テレビを見ながらこういう会話ができたらいいだろうなと思い、歴史小説を読むようになった。すると、時代の流れを知りたくなって年表を…

  • 製品寿命

    最近電化製品の故障が続発している。 電気ケトルはたまにエラー音が鳴る。 まだ2年くらいしか使ってないのに。 電子レンジはターンテーブルが回らないことがある。 既に10年以上使用して、ボタンもひび割れているのでそろそろ買い替えか? ところが・・・ 先日、リビングのエアコンが急に動かなくなった。 リモコンの電池切れかと電池交換しても反応無し、本体のリセットスイッチを押したり、コンセント抜き差ししてもうんともすんとも言わない。 保証書を見ると購入日は、2011年7月21日。 電子レンジを買い替えなくてはと思っていたけれど、まだ温めることはできるので、後回しに。 これからの暑さで命の危険も考えられるの…

  • 主食はごはん

    ピーピーピーと炊飯器のタイマー音がする。 5時50分、ごはんが炊き上がった。 湯沸かしポットに水を入れ100度のスイッチを押す。 インスタントの味噌汁をカップに入れ、冷蔵庫からヨーグルトと納豆を取り出す。 沸騰したお湯を味噌汁のカップと湯呑に注ぐ。 炊飯器の蓋を開けると米の香りと美味しく炊き上がったごはんが・・・ 何回かに分けて茶碗にごはんをよそる。 お気に入りのご飯茶碗と、スープカップを樺細工のトレーに乗せて、朝食の準備が整った。 たまにはパンを食べたいと思うこともあるが、やっぱり朝はごはんと味噌汁。 長い単身赴任生活でも朝食はごはんを炊いていた。 子供の頃からの習慣なのか、昭和一桁生まれの…

  • 益子陶器市2023

    GW恒例の益子陶器市に出かけた。 今回は、スープカップと、目玉焼きがのる小さな四角い皿の2点、どちらも毎朝お世話になるので気に入ったものを選びたい。 今年は沢山の人出が予想されるので少し早めに出発。 道の駅ましこまでは大きな渋滞も無く来られたが、益子駅付近で渋滞発生。 毎年数台待ちで通れる交差点が、300メートル手前から車の列ができている。 のろのろ走る車の横を駅からの歩行者が車道にはみ出して歩いて行く、走りずらいけれど”陶器市に来たんだ”と実感する。 予約しておいた駐車場に車を入れ、会場の場内坂へ! 歩道から溢れんばかりの人出で、なかなか進めない。 まずはお気に入りの作家さんを訪問。 息子の…

  • あそぼ!

    「じいじ、ばあばに逢いたい・・・」 孫からのテレビ電話。 そうか、そうか、可愛いやつだな。 翌日車を走らせて孫に逢いに行く、じいじとばあば。 玄関を入ると満面の笑みを浮かべて孫が待っていた。 座る間もなく「あそぼ!」の連発。 「何して遊ぶ?」と訊くと おもちゃ箱のところに連れていかれ、中をガサゴソと。 まずは、ポカポンゲーム。 何度やってもばあばに勝てなくて次へ。 アンパンマンの車で遊んだ後は、絵本にシール本。 少し落ち着いたところでソファーに座ると・・・ 「あそぼ!」「あそぼ!」「飛行機やる!」と言って、折り紙を出してきた。 ここからは、紙飛行機飛ばし競争。 みんなの飛ばした飛行機を走って拾…

  • フライフィッシング人口

    先日、A川にフライフィッシングに行った。今年は季節の進みが早く、10時頃には虫たの動きが活発になりそれを捕食しようとヤマメがライズを繰り返していた。「これは頂き!だな」と思い#14のソラックスダンを結んで流すけれど、本物にはライズするのにフライの前ではUターン。色を変え、サイズを小さくしてやっと1匹ゲット!ここからは、更に活性が上がり上流の堰堤までに数匹追加。 堰堤上のプールではルアーマンがキャストを繰り返していた。流れの筋でヤマメが数匹悠々と泳いで、時折口を開けて何か捕食している。フライなら一発なんだけれどなと思いながら見ていると、気配に気付いたのかルアーマンが振り返った。「連れますか?」と…

  • ほっとする場所

    ゴールデンウイークの恒例になりつつある道の駅巡り、今年は久しぶりに、関東「道の駅」スタンプラリー2023に挑戦。まずは、スタンプブックをゲットするために国道沿いにある道の駅まで。案内所には誰も居なくて、奥の事務所に行くと「道の駅きっぷはレジで販売」という貼り紙があった。 スタンプブックも同じかなと思い、直売所のレジに並ぶ。 おばちゃんに「スタンプブックください」というと、 「はい、今年は値上げしたんだよね、いくらだったかな・・・」と申し訳なさそうにレジ下から商品を出してくれた。こんなところにも値上げの波が、450円を払って早速スタンプ1個ゲット!ここから、田沼、西方、宇都宮と国道293号沿いの…

  • 年寄の冷や水

    自分の職業人生も数える程しか残っていない。 このまま、今の仕事で終わっていいのだろうか? ということで、還暦過ぎの就活に兆戦してみた。 昨年の暮れに願書を出し、2月に作文試験、面接を受けた。 試験会場に行くと、先に着いた方が試験会場を係の人に聞いていた。 係の人に近づくと「〇〇さんですね」と声をかけられた。 何故わかったの??? 会場に入るとテーブルに作文用紙が2枚置かれていた。 ここで、さっき係の人が名前を憶えていたことがわかった、高年齢者の応募が珍しかったからだ。 募集要項には、性別、年齢を問わず広く採用の機会を与えると書いてあったのに、皆さんお若いです。 自分の子供と試験を受けているよう…

  • さくらを追いかけて

    早咲きのさくらを追いかけて列車に乗った。 熱海駅で早めのパスタランチとビールで腹ごしらえをして散策に・・・ 糸川の遊歩道の桜は既に散ってしまい2分咲き程度になってしまていた。 それでも、今年最初の桜を見られてよかった。 来宮神社まで散歩し、喫茶店パインツリーでプリンとコーヒーを頂いた。 そして、海岸沿いで潮風を浴びながら、まったりとした時間を過ごす。 宿では、初島を眺めながら湯舟につかり、海の幸に舌鼓を打つ。 翌朝、テレビから河津桜が満開というニュースが流れてきた。 「これは行くしかない」ということで、予定変更し河津までの列車に乗った。 ニュースの効果なのか、平日というのに下田に向かう列車は満…

  • ハワイに行きたい

    あれは何十年前だったろう・・・ 1ドル250円前後だったものが、2年程で140円近くまでになった海外旅行全盛期。 新婚旅行でハワイに訪れた。 初めて乗るジャンボジェットで、高いところが苦手な私は青く悪なり、妻に情けないところを見せてしまった。 ハワイに着くころには元気になり、空港でレイをかけられ、南の楽園を満喫する準備は整った。 ホテルはハレクラニ。 ジグソーバズルでカトレアのプールを作った時からの憧れだった。 しかし、当時のハレクラニは日本語が通じるスタッフが少なく、チェックインが大変だった。それに、レストランの予約も英語だったので、旅行会社から頂いた冊子を見ながら電話した。 それでも、食事…

  • 突然の出来事

    スマホに着信があった。 知らない番号だ。 いつもなら出ないのだが、何故か応答をタップした。 「はい」セールスの電話だと嫌なので名前は名乗らなかった。 「〇〇さんの携帯でしょうか?」 「はい」 「私、学生自治会のOTです。先程家族から連絡が入り、同じ班のNMさんが亡くなりました・・・」 一瞬、何のことかわからなかった。 間違えでしょうと思ったが、班のみんなに連絡して欲しいということらしい。 連絡してきた方も詳しいことは分からないようだが、病気で亡くなったということだ。 急いで班のグループラインに書き込むとみんな驚いていた。 その書き込みの上には、NMさんがみんなに向けた新年の挨拶が書き込んであっ…

  • 釣り納め

    天気予報は晴れ! 最低気温0度、11時頃から西風7メートル!! 釣り倶楽部の釣り納めに出かけた。 7時過ぎに河川敷の釣り場に着くと、池の周は場所取りの人でいっぱいになっている。 少し広い場所に入り、隣のおじさんに「凄い混んでますね?」と話しかけると、 「今日は空いてるほうだよ、7時に来たのでは遅いよ」と言う。 普段どれだけ混んでいるんだろうか。 釣りの準備をしていると・・・ 私のバックを見て、 「珍しいバックだね、大きくていいね」と話しかけてきた。 そのおじさんも帆布のバックに釣り具を入れていたので気になったようだった。 「チェーンソーバックていうんです、でも、もう作ってないんですよ」と教えて…

  • いろいろな人がいる

    誰の言葉だったか・・・ 人を育てるには気の遠くなるような年月がいるでしょう。 そして、どんなに優しくしても貴方のことを平気で裏切るかもしれません。 ・・・・・ 十回言って駄目なら百回、それでも駄目なら千回あきらめずに育て続けてこそ人は育つのです。 丹精こめる、全ての生きものはそうやって育っていくのです。 入社間もない頃、配属先の課長席の後ろに貼ってあった言葉。 心に響いたので、コピーさせてもらい定年退職までずっと持っていた。 そして、再就職先で息子のような社員の教育を任されたとき、初心に帰る気持ちも込めて、再びこの言葉を事務所に貼った。 この言葉にあるように、何回も何回も言って聞かせ、丹精をこ…

  • 日記祭

    休日の列車は思いのほか混んでいた。 何とかボックス席に座ることができたが、東京に近づくにつれて、車内が混雑してきた。 日常が戻ってきたような光景だが、マスク着用、窓開け換気など、まだまだ対策が必要。 下北沢駅を降りて、「BONUS TRACK」へ向かう。 今日は日記祭です。 行こうか迷っていたところ、「孫のOくんに逢えるんじゃない」と言われ、出かけることにした。クリスマスが近いのでプレゼントも持って。 11時少し前に日記屋「月日」に着いて、コーヒーを頂きながら、イベントのオープンを待つ。 まずは、はてなのブースに行って、ブログ本をゲット、ステッカーも頂いちゃいました。 そして、チェキで記念撮影…

  • 斜線の入ったカレンダー

    今朝、ゴミステーションの壁に収集カレンダーが、貼ってあることに気づいた。 11月の日付が28日まで斜線で消してある。 昭和の漫画やドラマのワンシーンに出てくるやつだ。 この斜線を引いた人(管理人)は何を目的に引いたのだろいう。 例えば、日曜日まであと何日と、休みの日を楽しみにしているのか? これは無いだろう。 たぶん、今日が何の収集日かわかりやすいように、終わった日に斜線を引いているのだと思った。 子供の頃は、あと何日でクリスマスだとか、お正月だとかいって、カレンダーに斜線を引いて心待ちしていた記憶がある。 楽しいことが早く来ないかなという、期待を込めた斜線だった。 でも今朝は、残り時間をカウ…

  • 家族の幸せとは

    桜のつぼみが膨らみはじめた頃、親と同居していた家を妻と出た。 引っ越しの朝、いつも通りに会社に行く父の顔は、申し訳なさそうな寂しさをにじませていた。 母は、捨て寝している。 原因は、「赤ちゃんができたことを妻の両親に先に報告したこと」に母が腹を立て、日を追うごとに機嫌が悪くなっていった。 こんな些細なことで、数か月間息の詰まるような生活を送て、精神的にも疲れていた。 健康診断で体重が50キロまで落ち、「重い病気しましたか?」と聞かれるまでになっていた。もう限界だった。 引っ越し後、今までのストレスからか、妻が切迫早産の恐れがあり会社を退職。 長男が生まれるまではハラハラの日々だった。 家族が増…

  • 甘く見るなかれ

    昨夜の雨も上がり、気持ち良い空気の朝、バイクで出かけた。 目的地は、栃木の城郭という講義を聞いて、行ってみたいと思っていた西方城。 麓の寺院に隣接した駐車場にバイクを止め、軽い気持ちで本丸跡に向かって山道を歩きはじめた。 ところが、道は急になり、右へ左へと蛇行しているうえに、落葉が積もって歩きづらい。 息を切らしながら進む。 暑くなって革ジャンを脱ぐ。 ライディングブーツ履いた足が重い。 しばらく行くと、北の丸の開けた場所に出た。 苦労して登って来て良かった、冷たい風が心地良い。 落ち葉の上を、サクッ、サクッと歩いて本丸を回り、山を降りた。 駐車場に着き時間を見ると、1時間以上歩いていたことに…

  • 幼児パワー

    朝6時に家を出て息子の家へ向かう。 孫に会えるとなると早起きも億劫ではない妻。 玄関を入ると、「バアバ、ジイジ」と可愛い声がリビングから聞こえる。 朝食で口の周りをベタベタにした孫のHくんがほほ笑む。 今日息子たちは仕事で、保育園も休みのため子守に来た。 といっても、Hくんに会うのが楽しみで来たようなものだ。 朝食を取り終わると、さっそくフルパワーでの遊びがはじまった。 まずは、ぐる~んぐる~ん魚釣りゲーム、ボールで遊び、絵本、アンパンマンのンビデオ、紙ヒコーキ遊びと休みなく遊び続けた。 暖かくなってきたので、近所の公園に行くと、滑り台を何回も・・・ 遊びに来ていた他の子と、「じゅんばん!」と…

  • 地元が一番

    朝の空気は澄んでいて冷たい、数日前に男体山で初冠雪があったとニュースが流れていたことを思い出す。 実家に着くと誰もいないようだ。 弟にメールすると、「今日は仕事」と返事が返ってきた。 確認せずに来たことを後悔したけれど、せっかくバイクで来たので、少し走ることにした。 広域農道を走ると、後ろに日光、那須の山々が連なって見える。 一時間も走れば、日光イロハ坂、日塩モミジライン、霧降高原道路などバイク乗りが大好きな場所に行ける。 東に向かえば、鬼怒川水系、那珂川水系の数々の河川が流れている。 「子供の頃は、夏になると地元で”やなぎはら”と呼ばれる川で泳いだな・・・」 親父は投網でアユを取り、自分は水…

  • 食べるということ

    食という漢字は、”人”に”良”いと書く。 このような話しから、食育に関する講義が始まった。 講師は、かくしゃくとした老人で82歳になる。 「男性の平均寿命81歳の壁を越えて来ました」 と冗談交じりに自己紹介していたけれど、凄く元気で生き生きとしている。 冬には今でもスキーに行っているそうだ。 そして、厚生労働省の”食生活の指針”について、エピソードを交えながらの話しは興味深いものだった。 食事はみんなで食べましょう、孤食、個食は味覚の発達にもよくない、一人で食事をしていた子供が苦味を塩味と覚えてしまったというお話や。 じゃがいも等の畑の作物は連作障害が起きるが、米は2000年もの間同じ場所で作…

  • ルアー修行

    天気予報は午後から晴れ。 先日悔しい思いをしたルアーフィッシングの練習に出かけた。 久しぶりにクロスカブでの釣行、県道から逸れ田んぼ道に入ると、藁の匂いがして秋を感じる。 河川敷の土手に登ると管理釣り場が見渡せる。 「今日は人がまばらで少ないな・・・」 ルアーが変な方向に飛ぶことがあるので、広い場所が空いているのはありがたい。 受付でチケットを購入し、下流側の池へ。 まずは、スプーンをキャスト! 予習した通り、着水してから1、2、3、4、5、6、7、8、9、10・・・とカウント。 「あれ?いつルアーが底に着いたのかわからないぞ?」 着底までのカウントを取って、それを3分割して魚のいる層を調べて…

  • 静かな朝

    月曜の朝、目が覚めると外は雨が降っていた。 今朝は気温が低い。 人気の無いリビイングは、空気がひんやりしている。 いつものように、新聞を取りに行き、さ湯をのみながらゆっくりと新聞を読む。 静かな時間が流れていく・・・ 金曜日は孫のHくんを保育園に迎えに行って、そのまま長男の家に泊まった。 Hくんと一緒にお風呂に入り、私が頭を洗っていると、まねしてシャワーに頭を突っ込んでくる。 妻が「二人で滝行やってるみたいだね!」と笑っていた。 にぎやかで楽しい夜だった。 土曜日は、二男夫婦ともう一人の孫Oくん、長男夫婦とHくんが我が家で初対面。 Hくんはいつもと違う空気を感じてか、よそよそしい態度でなかなか…

  • ストレッチ

    朝、階段を75段降りてゴミを出す。 ポストから新聞を取って、階段を75段上る。 さ湯を飲みながら新聞を読み終わると・・・ ひざを立て仰向けに寝る。 お腹に力を入れ凹ませ腰のあたりで床をしばらく押し続ける。 今度は、お腹を膨らませそのまま凹ませないように呼吸を続ける。 次にあばら骨あたりを手で押さえ、上半身がねじれないようにして、ひざを左に倒し股関節の外側を伸ばす。 右側も同じように。 さらに、右ひざを抱え胸に引き付け臀部を伸ばす。 左側も同じく。 足首を手で持ってお尻にかかとが付くように引っ張って太腿を伸ばす 最後に脚を真直ぐに伸ばし手ぬぐいを足の裏側に回して引っ張り太腿の裏側を伸ばす しばし…

  • ゆっくり流れる時間

    玄関を入ると、家の中の雰囲気がいつもと違う。 今日から4日間、二男夫婦が孫を連れて泊まりに来ているからだ。 テレビの音も話し声も、いつもより控えめだ。 リビングで息子に抱かれている孫は小さくて、ふにゃふにゃしている。 甘えた泣き声も小さくて”赤ちゃん赤ちゃん”している。 ご機嫌に手足をバタバタさせている姿や、時折見せる笑い顔、眠そうなあくび、見ていて飽きない。 時間がゆっくり流れていく。 そして3日目に初めて孫とお風呂に入った。 最初はぐずっていたものの、湯舟に浸かると気持ちよさそうに鼻の下を伸ばしていた。 この子はお風呂が好きなようだ! 湯舟にプカプカ浮かび、お腹にガーゼをのせ、両手を握った…

  • 景色の一部になること

    部屋を出ると、きんもくせいの香りに包まれた。 荷物をバイクに積込みエンジンをかける。 さっきまでの、あまい香りがオイルの匂いに変わっていく。 高速道路を数時間走り佐久で一般道に降りる。 道の駅でカチカチになった体をほぐしていると、スクーターで旅をしている人に会った。 「どこまで行くのですか」と声をかけると、「これから帰るところです」と。 四国の札所を巡り、台風を避けて京都、奈良、和歌山、三重と回ってきたという。 もう30日自宅に帰っていないので、今日中に帰りたいらしい。 いきなり旅の強者と遭遇。 おたがい「気を付けて!」といって別れた。 ここからは、山道に入る。 標高を上げていくと、空気が変わ…

  • ルアーという不思議な釣り

    東に向かって早朝の田舎道を走る。 昇り始めた太陽の光がまぶしい。 細い峠道を上り右折すると目的のダム湖に着いた。 既に釣りクラブのメンバー2人が車のところで話している。 今日は、釣りクラブのミーティングで茨城の管理釣り場に来ている。 この管理釣り場はルアー専用で、私が長く楽しんでいるフライフィッシングは禁止になっているため、慣れないルアーでの釣りとなった。 そもそも、ルアーでの釣りは、小学生の頃に釣りキチ三平という漫画で知り、 「カッコいい!やってみたい!」 と思い、従妹がやっていた内職の手伝いをして、お小遣いをためて道具をそろえた。 そして、叔父さんにお願いして湯ノ湖に連れて行ってもらい、念…

  • 父になる時

    二男からLINEが来た。 今度の休みに来ませんか?と 先月末に子供が生まれ、奥さんは実家へ、そして息子は週末に実家に行っている。 本来であれば、誕生後に病院で会いたかったけれど、感染症対策でかなわなかった。 私は、退院の時にお見送りで少し会えたけれど、妻は仕事だったためまだ一度も会えていない。 育児にも慣れ、少し落ち着いたのだろうか・・・ 当日は心配していた雨もあがり、約束の時間よりも少し早く着いた。 玄関でお嫁さんが抱いた赤ちゃんとご対面! 「小っちゃい!」 居間に通され、さっそく抱っこさせてもらった。 妻はず~っと抱っこしていて、なかなか離さない。 やっと、私の腕の中に赤ちゃんが来た。 腕…

  • 冷やし中華

    先日職場で、「今年は冷やし中華食べてないな~」と言うと。 「小麦が値上がりしてるから麺類も高くなってるからな」と・・・ また、もう一人が 「冷やし中華ってどこで食べられるんだ?昔は食堂とかにあったけれど、今は食堂少なくなっているしな」と 確かに、お店の前に”冷やし中華はじめました”というのぼりを見る機会が無くなった。 子供の頃、親戚の叔父さんと川遊びに行った時、橋のたもとにある食堂で冷やし中華を食べさせてもらった。 ラーメンどんぶり柄の薄い皿に、黄色い麺とハム、錦糸卵、もやし、ナルトがのっていて、醤油味のたれ、皿の縁には練りからしがベッタっとついている。 これに、酢をかけて食べるのが旨かった。…

  • 景色を味わうカフェ

    湖畔のウッドデッキは爽やかな風が吹いていた。 TシャツにGジャンでちょうど良い。 カフェのおばちゃんに「ホットコーヒー」と言うと、「外の席だね」と返事が返ってくる。 席に着いてテーブルにヘルメットを置く。 おばちゃんがコーヒーを運んできて 「今日は涼しいだろう?」 走るのに丁度いいよ、人が少ないね? 「これからの紅葉シーズンは混雑するんだけどね~、でも今の季節の緑もいいだろ?」 うん、気持ちいいね。 コーヒーを飲みながら湖面のライズリング探しや、鳥を眺めてまったりとした時間を過ごす。 ウッドデッキには赤とんぼが・・・ しばらくすると、雲が山肌を降りてきた。 雨が降り出しそうなので、峠越えはやめ…

  • 夏のイベント

    天気予報は雨模様、息子の運転する車は雨の降る中を河口湖方面に向かう。 隣りに座る孫の笑顔が車内を明るくする。 富士山に近づくにつれて雨は上がり、雲が山に昇って行く。 晴れ男の息子と孫の力か、河口湖に着くころは雲の切間から青空が・・・ お嫁さんの両親と待ち合わせ場所のほうとう屋さんで、少し早い昼食をとる。 そして、本日の重要ミッション、シャインマスカットパフェのお店に。 パフェを堪能した後は湖畔を散策 このあと、美術館、道の駅を巡ってグランピング場へ。 薪割り、焚き火、スラックラインなどのアクティビティをしたあとは、夕食のバーベキュー! 用意された食材の量が多く、飲んで食べて、お腹いっぱい! 1…

  • 予兆

    7月初めの天気の良い朝、定年退職して時間を持て余していた私は、ツーリングに出かける準備をして駐輪場に降りて行った。 出かける前にバイクの点検をすると、ネジの緩みを発見。 ドライバーを取りにもどり、部屋に入ると・・・ 妻が「頭が痛い!痛い!」とうずくまっていた。 救急車を呼ぼうと思ったが、車で行ったほうが早いと判断し病院へ。 車椅子に乗せ急いで受付に。 何をどう説明したのか覚えていないが、とにかく早く診察してくれ!というようなことを言ったのだろう。 すぐに診察が始まり、検査の結果、クモ膜下出血との診断。 UCU(高度治療室)に入院。 しばらくして、病室に通された。 目をガーゼでふさがれ、酸素マス…

  • めぐり合わせ

    数日前までは雨予報だったけれど、昨夜雨マークが外れた。 曇り空から時折日が差し蒸し暑い。 休日の高速道路は渋滞も無く快調に西へと向かう。 インターを降り、九十九折の道で峠を越えて、ロープウェイの駐車場に入った。 相変わらず空はぼんやりと曇っているが、大涌谷に着いた頃には少し青空がのぞきはじめ、頂上こそ見えないものの、富士山も顔をのぞかせた。 「一つ目のいいことは、天気予報が外れたこと」 箱根神社を経由して箱根湯本温泉で一泊。 翌日の移動中にスマホが壊れてしまい、あたふたと・・・ 妻のiPhoneでナビしてもらいアウトレットへ。 たくさんのお店を見て回り、背中に魚がたくさん書いてあるTシャツを孫…

  • 夏物だし

    麦わら帽子にサンダル履きで、ジャブジャブと川の中に入っていく。 川虫を付けた延べ竿を振込、前後に動かす。 手元にブルブルとした感触が伝わると銀色に輝く小さな魚が釣れてきた。 子供の頃、夏になると川遊びに行った思い出。 今は・・・ コットンハットにウェイダー、ウェイディングシューズを履いて、そろりそろりと川の中に入っていく。 フライ(毛ばり)を付けたラインをリールから引き出し、ゆっくりとキャスティングする。 フライが扇型に流れきる寸前にブルブルとした生命感が伝わってくる。 ゆっくりとラインをたぐりよせると、夏色に化粧したオイカワがネットに収まった。 今も昔も、婚姻色のオイカワを見ると、夏の訪れを…

  • ロマンチック街道

    九十九折りの道を上りトンネルを抜けると、立ちはだかる雄大な山の裾を左折する。この山の噴火でできた堰止湖を左手に見ながら、澄んだ空気の中を走る。湖畔に伸びたデッキ近くにバイクを停め、ヘルメットを脱ぐと・・・「コーヒー飲んでくかい?」とおばちゃんが声をかけてきた。気が付かなかったけれど、こんなところに喫茶店があったんだと思った。いつもは缶コーヒーだけれど、たまにはいいかと、ホットコーヒーを注文。コーヒーを淹れてくれたのは80歳のおじいちゃん。湖に突き出したカウンター席で、湖を独り占めしながら飲むコーヒーは最高だ! 後から、もう一人ライダーが入ってきた。話しを聞くと、彼もこの店は初めてだと言う。普段…

  • 人生で一番高い買い物

    「自分の部屋が欲しいな~」 来年小学校になる長男の一言。 家族も4人になり今のアパートも狭くなってきたので何とかせねばと思い、家を買うか!と一大決心。 環境の整備されたところが良いと思い、当時人気だった住宅都市整備公団の分譲地公募に何度も応募したが、落選。 最後の公募は次点で、キャンセルが入ればと期待したが、ダメだった。 そんな時、その町に新築マンションの分譲が開始されることを知って、モデルルームの見学に行った。 気に入って分譲に応募したが、希望者多数で抽選の結果落選。 抽選会場で、落選結果を聞いた長男は、泣きだしてしまった。 最後の望み、2棟目の分譲に応募、係の方が泣き出した長男を覚えていた…

  • 道の駅巡り其の三

    今日も、ひたすら北へ、北へと走る。 日光、鬼怒川、川治を走り抜け道の駅湯西川に9時前に着いてしまった。 ダックツアーのチケットを求める人たちが何人かいるだけで、閑散としていた。 ここから、上三依まで北上し塩原へ下って行く。 途中、四輪車の後ろについてゆっくり走っていると、アドベンチャーバイク数台が追い付いてきた。 左手で挨拶しながら猛スピードで抜いて行ったけれど、そんなに急いでどこ行くの? 塩原では箒川を見ながら走れると思っていたのに、前の車につられて塩原バイパス潜竜峡トンネルに入ってしまった。 景色が見えなくて味気ない! 道の駅湯の香しおばらは、駐車場に入るための渋滞が発生するほど混んでいた…

  • 道の駅巡り其の二

    2日目: 昨夜の雨があがり、空気が澄んでいる。 杉並木に響く心地よい排気音を聞きながら日光を目指す。 朝から天気が良いのでバイクが多い。 途中でツーリング集団に飲み込まれ一緒に走ることになってしまったが、途中で有料道路へ入っていったのでまた一人に。 やっぱりソロで走るほうがいいなと思う。 道の駅日光では、たまり漬けの”おばあちゃんのホロホロふりかけ”を購入。 これは、温かいごはんにかけるとパリパリして凄く美味しい! そして田園地帯を走り、しおやに・・・ ここでも、日向ぼっこをしながらコーンスープを頂く。 ふと、バイクの方を見ると、さっきの日光で見たバイクが止まっていた。 ライダーが戻ってきたの…

  • 道の駅巡り其の一

    新聞に道の駅カード販売の記事が載っていた。 都道府県単位で、参加全駅のスタンプを集めるとコンプリートカードがもらえる。 ツーリングの目標ができたので、さっそく計画を・・・ 栃木県では全25駅が参加、1日でコンプリートするのは難しいため、東ルート、西ルート、南ルートに分け3日間で走破。 1日目: 早朝の空気はまだ冷たく、革ジャンの下に薄いダウンを着て出発。 ドドッ・・・、ドドッ・・・と心地良い排気音を響かせ、国道を北に走り、東山道伊王野を目指す。 営業開始直後に到着、カード販売所が分からず案内所へ。 「すいません、道の駅カードありますか?」 「直売所で販売してるよ」と言われ直売所へ。 開店直後な…

  • 英語がつかえたら

    もし、今英語が使えたら? 何も変わらないだろうと思う。 今じゃなくて、もっと、もっと前に使えていたら? 現役時代であれば、仕事で海外の顧客と通訳無しで会話できて便利。 なんと言っても、英語が使えるとカッコいい! 昔は、パソコンで直ぐに翻訳するなんていうことはできなかった。 分からない単語は辞書をひく、最悪なのは会話の中で出てくる分からない言葉。 スペルが分からないから辞書もひけない。 後で、英語の使える同僚から聞いたり、話しの流れで理解したりと、苦労した。 日常生活では英語を使う場面は少なかったし、新婚旅行でハワイに行った時は、カタコトの英語(単語を並べるだけ)で相手が理解してくれた。 強いて…

  • 家族写真

    さくら舞う快晴の日、食事に招待された。 還暦を迎え、息子たちがお祝いをしてくれると言う。 満開のしだれ桜の横を通り隠れ家のような離れに入ると、窓一面に桜が・・・ 大きな鉄板の前でシェフが料理に腕を振るっている。 前菜からはじまり、スープ、蒸し野菜、ステーキと全てが美味しい。 最期のデザートにはこんな言葉が添えられていた。 そして、息子や妻から頂いたプレゼントのお披露目で包を開ける。 最初に開いたアルバムには、自分が小さい頃からの写真が納められていた。 妻と付き合っている頃の写真や、結婚式の写真。 長男と、まだ赤ちゃんだった二男と三人でお風呂に入っている写真。 息子たちの結婚式、家族全員で撮った…

  • 幸せの花

    玄関を開けると、ヒヤシンスの花の香りがした。 リビングに入ると更に香りが強くなった。 「芳香剤は無いし? 花も飾って無いな?」 よく見ると、幸福の木から香ってくる。 少し前からつぼみを付けていたが、それが開花して良い香りを放っている。 この幸福の木は、妻と結婚したばかりの頃、会社の飲み会帰りに、駅の花屋で買って来た。 当時は30センチ程の背丈で、ローチェストの上にチョコンと置かれた姿が可愛かった。 やがて、長男が誕生、そして二男が誕生して、今のマンションに引っ越した時には90センチ位に成長したので、大きな鉢に植え替えてあげた。 時は流れ、子供たちは家庭をもつまでに成長した。 そして、幸福の木は…

  • ヤマメのライズ

    午前6時、バイパスを一生懸命に走るクロスカブ。 県道に入り北上すると、空気が冷たくなってきた。 天気予報では、最高気温が24度まで上がる予報だ、たぶん里川のヤマメは8時頃から朝食タイムになり、ライズが始まるだろう。 目的の里川に着くとカゲロウが舞っていた。 太い流れと細い複数の流れがぶつかる瀬のひらきで水面に変化が・・・ 水面をよく見ると、「ライズリングだ!」 朝食の邪魔をしないように遠くから静かに近づく。 何を捕食しているのか確認できなかったので、グレーのダン(亜成虫)を模したフライを結ぶ。 ライズしている対岸ギリギリの流れにフライを送り込むと、「ピシャッ」とヤマメが反応。 「一発じゃないか…

  • 桜の季節

    あちこちから聞こえる桜の便りに誘われて出かけてみた。 国道から県道へと入り姿川の橋を渡ると、遠くに白く霧をまとったような大木が見えてきた。 天平の丘公園の薄墨桜だ。 岐阜県にある日本三大桜の一つ「根尾谷淡墨桜」の子が成長して大木となっている。 駐車場に車を入れ、薄ピンクの花を見ながら大木に近づいて行く。 四方に大きく枝を伸ばし白く可愛い花をたくさん咲かせている。 風にふわりふわりと花がそよぐ。 気温24度、吹く風が心地よい。 今年も桜が見られたことに感謝!

  • 持つものによって気持ちは変わる

    今年5回目の車検を迎える愛車。 購入当時は、毎月のようにトラブルで修理に出していた。おかげで色々な代車に乗ることができたけれど(笑)1回目の車検後からはほとんどトラブル無く11年間元気に走ってくれた。 長男と二人で岩手へ旅行したり、息子たちの引っ越し荷物を運んだり、妻と温泉旅行に行ったりと、たくさんの思い出の隅にこの車があった・・・。 でも最近、気になる車ができてしまった。 運よくお目当ての車がディーラーに入るということで、妻と見に行った。 15年前にデビューしほとんど形を変えずに今も販売され続けている。 丸目でコロンとした形が可愛らしくて気に入ってくれたようだ。自分は、2気筒エンジンの鼓動感…

  • 限定解除

    実技試験結果発表の電光掲示板を見て「ふ~」とため息をつく。 今回もダメだったか。 5回使える受験書類も残り1回になってしまった。 同じ試験を受けた40人程の殆どが不合格。 ともに合格を目指す者どうし、仲間意識が強くなり、「また、明日会おうぜ!」と別れた。 翌日、仲間たちと試験前にコースを歩いて動きをチェックした。 いよいよ実技試験が始まり、自分の順番に。 「〇〇番、よろしくお願いします!」と管制塔に受かって大きな声で挨拶をしてバイクにまたがる。 大きなミスも無く無事に最後まで走り切った。 バイクから降りると、管制塔まで駆けあがり「〇〇番、ありがとうございました!」と挨拶して試験は終了。 ここか…

  • 我が家の冬スポ

    大晦日の朝、車に荷物を積込み高速道路に乗る。磐梯熱海インターを降りると雪の世界へと変わる。 ゆっくりと峠を越え、毎年お世話になっている平沢屋旅館の前を通って、スキー場へと入っていく。 駐車場で準備をし、0歳の二男は祖母とレストハウスへ。長男と祖父、妻と私はリフトに乗って上のコースヘと向かう。真っ青な空と白い雪がまぶしい。林間コースを、ボーゲンでゆっくり降りてくる息子の前後を四人が囲み、一団となって滑る。 夕方まで滑りを楽しんだ後は温泉。 旅館の玄関を入ると、元気なおばちゃんがお出迎えしてくれる。「今年もお世話になります!」 我が家の冬スポは温泉スキー、息子たちはここ、沼尻スキー場でスキーを覚え…

  • 夢中になれるもの

    職場の休憩時間に、「何か新しい趣味がないかな?」「天気に左右されずにできるものがいいな~」と言ったら。 「推し、なんてどうですか?」と若いOくんからの提案。 「推し?って何?」 「好きな芸能人とか物とかを応援することですよ」と 好きなものね・・・思いつかないな。応援するほど夢中になれるものが無いことに気づいた。 子供の頃から釣りに夢中だった、つぎにオートバイに夢中になり。ウクレレにも夢中になった。 それらの趣味も楽しんでいるが、夢中とまではいかない。 以前のような情熱が沸いてこない。 今週のお題「復活してほしいもの」は、情熱

  • 寿命とは

    LINEに妻からのメッセージが届いた。 新聞のお悔やみに、Oさんのお兄さんの名前があるんだけど・・・ Oさんは近くに住む妻の友達で、そのお兄さんが作った美味しい野菜を頂くことが度々あった。 62歳、早過ぎる・・・ 同世代なのででショックを感じた。 日本人男性の平均寿命は81.73歳、女性は87.74歳だ。健康寿命はそれより短いとしても、あと10年以上は人生を楽しめたはず。 だれにも寿命を予測することはできないけれど、少しでも悔いの残らない人生を送りたい。 がんばれ!自分 今週のお題「自分に贈りたいもの」はエール!

  • キーホルダーの思い出

    今週のお題「鬼」 ブウ-ーーン、ブウ---ン、ブウ---ン、50CC単気筒、3速ミッションのスーパーカブが全開で近づいてくる。 庭に入ってくるとシフトペダルをカチャカチャと踏んで、ニュートラルの緑ランプが点いたのを確認してからエンジンを切った。 サイドカバーのイグニッションキーには、般若のキーホルダー付いていて、ぶらぶらと揺れていた。 子供の頃、夕方に父が帰ってくる時に繰り返された光景。 そして、父の小銭入れのジッパーにも般若のキーホルダーが。 私の自転車の鍵にも般若のキーホルダーが付いていた。 今思うと不思議だ? なぜ般若のキーホルダーを愛用していたのだろう? お守りだったのか? 昭和の流行…

  • 喜び

    家に帰り洗面所で手を洗っていると、洗面台に客用タオルが置いてあった。 誰か来たのかな? 二男が出張のお土産を持って来たと・・・お嫁さんも一緒に・・・ お土産は、土佐の栗焼酎。 二男も呑みたいと言っていたから全部呑んじゃだめだよ、妻にくぎを刺された。 「な~んだ、会いたかったな」と言っていうちに、妻は買い物に行ってしまった。 しばらくして二男から電話が入った。 電話なんてめずらしいな? 何の話しだろう、車の相談かな? 「もしもし、父さん?」 「お土産の栗焼酎、全部呑んじゃだめだよ。俺も呑みたいからさ」 なるほど、酒の話しね・・・ ところが・・・ 「もう一人孫が増えるからさ」 え!!! 一瞬、何言…

  • 紙に書くということ

    今週のお題「手帳」 手帳でスケジュール管理をしなくなって3年あまり、現役で働いていたころは、システム手帳を愛用していた。 何でもガシガシファイリングできて、後で並べ替えできるところが便利だった。 最初は、バイブルサイズで間に合っていたけれど、スケジュール多くなってくるとともにA5サイズに変わっていった。 毎年、新しいリファイルと入れ替える時「一年が終わったんだな~、来年はどんな年にしようか」と考えたものでした。 そして、定年を迎えた時、何年分ものリフィルを見返し「こんなこともあったな~」とか「こんなことを考えていたんだ」とか懐かしんだ・・・ そのリフィルもすべて処分し、空の手帳が本棚にひっそり…

  • タイムマシン

    今週のお題「わたしの実家」 水田の中に8軒程の集落があり、その入り口に穀蔵と呼ばれている神社がある。 この神社の周りには水田に水を引く用水路が走っていて、”うけ”とよばれる竹を筒状に編んだ漁具を、用水路に仕掛けてフナやドジョウを獲ったり。 秋になると”かいぼり”と言って、用水路をせき止め水を汲みだして干上がったところで魚を獲ったりもした。 そして冬になり、雪が降ると”とりもち”という強力な糊みたいなものを竹串に塗り田んぼの雪をよけて土を出した所に仕掛けて小鳥を獲ったりもした。 親父と一緒にこんなことをするのが楽しかった。 今では実家の周りにも家がたくさん建って、神社では子供の遊ぶ姿が、老人会の…

  • 電気カフェケトル

    今週のお題「買ってよかった2021」 ケトルに水を入れ、95度のスイッチを押し、ミルでコーヒー豆を挽く。 程なくしてお湯が沸いたことを知らせるアラームが鳴ると、ドリッパーにペーパーフィルターをセットし、挽いたコーヒー豆を入れる。 コーヒーカップに少しお湯を注ぎ暖めておく。 そろそろ、良い具合の温度になったであろうケトルのお湯を、ゆっくりとドリッパーに注ぐ。 サーバーに2、3滴落ちたところで少しコーヒーを蒸らす。 「コーヒーの香りが立つ瞬間だ!」 細くゆっくりとお湯を注いでいくと琥珀色のコーヒーがサーバーに溜まっていく。 温まったカップにコーヒーを注ぎ一口。 香ばしい香りに包まれる・・・ 休日の…

  • 鉄のかたまり

    キーを回し暫くライトを点灯させスイッチOFFに。 1分程待って再度スイッチON、セルボタンを押すと カチ! 「嫌な音」 再度スイッチOFFで少し待った後セルボタンを押す。 カチ! 「バッテリー上がりのようだ」 1月前に車検を通して、久しぶりに走ろうと思ったのに・・・ こうなると260Kgのただの鉄のかたまりだ! 最近の寒さで2年使っているリチウムイオンバッテリーも弱ってしまったのか? 今日の走りは諦めて車体からバッテリーを外しチェック。 電圧レベルインジケーターはLOWを差している、1月前はFULを差していたので、放電が進んでしまったようだ。 そもそもリチウムイオンバッテリーは、放電量が少なく…

  • モーターサイクル

    モネ、ルノワール、セザンヌなど、おなじみの西洋画家の作品が並ぶ中、モノクローム写真のような風景画が目に留まった。 作者は、ヤン・ファン・ホイエン、作品名は釣り人のいる川の風景。 作品に見いていると、「なるほどね、釣りとか川とか付くものが好きだね」と妻からのご指摘が(笑) 付き合いで見に来た企画展だが、一つ収穫があったなと思った。 西洋絵画企画展を一通り観覧した後、コレクション展示室へ・・・ そのオートバイは、フロアーを占領するかのように猛々しいエネルギーを放っていた。 何で作られているのか近づいて見ると、ダンボールで作られている。 ナンバープレートには、SHINOHARA 25HOWARDと入…

  • 忘れてしまうということ

    今週のお題「忘れたいこと」 父が亡くなった翌年の正月。 一人暮らしになってしまった母のところに、正月の挨拶に行った。 風も無く、穏やかな日だった。 実家に着くと、何か変だ。 玄関は空いているけれど誰もいない! 何処へ行ったんだろう? トイレか? いない。 物置か? いない。 ん? 仏壇の位牌が無い! まさか! 徘徊している? 近所を探してもいない。 もしかしたら、父のお墓に行ったのかもと思い行ってみる。 お寺に行く途中で、見覚えのある人影を畑の中で見つけた。 母だった。 近づいて、「何をやっているの?」と声をかけると・・・ 「誰だい?」と え、俺のことわからないのと思ったが、家に連れ帰ることが…

  • 釣りとコーヒー

    今年一番の冷え込みの中、防寒のために着太した体でキャスティングをする。 綺麗なU字型のループが伸びきって、リーダー、ティペットが一直線に着水した。 ウェイトを巻き込んだフライに引かれ、ティペットがゆっくりと沈んで行く。 一瞬、ツッ! とティペットが動いたような気がした。 次の瞬間、スーッ!と水中に引き込まれていく。 間髪入れずに左手に握ったラインを引き、合わせを入れる。 ラインに伝わる重量感を感じたと同時に、右手のロッドを立てた。 ラインの先で暴れるトラウトを、ロッドでいなしながらたぐりよせると、背中がブルーに輝く、精悍な顔つきのサクラマスだ。 今日最初の一尾を、優しくリリースする。 アルコー…

  • はたらくとは・・・

    今週のお題「はたらく」 私が車の免許を取って間もない頃、オヤジが言った。 「車に溶接機を積んで全国を回りながら仕事をしないか?」 何言っているんだろう? 俺に「ふうてんの寅さんみたいになれ」ってこと? 酔った勢いで言ったことだと相手にしなかった。 今思えば、鉄工所に勤めていたオヤジも会社に雇われるのではなく、フリーで働きたかったのかな・・・ オヤジは昭和一桁世代、戦後トラックの運転手をしていたが、映画俳優になりたかったらしい。 しかし、その夢はかなわず、工場勤めをしていた。そして、母のところに婿入りしてきた。 母のところは農家だったため、農作業を手伝いながら会社勤めをし家族を養っていた。 私が…

  • いつもと違う朝

    今週のお題「最近あったちょっといいこと」 日曜日の朝にあった、ちょっといいこと いつも通りの時間に目が覚めた。 午前4時45分。 今日は日曜日、もう少し布団の温かさに甘える。 しばらくすると、「え~ん」と泣き声が聞こえてきた。 昨日から、息子夫婦が1歳半の孫を連れて遊びに来ている。 コロナ過で1年ぶりのお泊りだ。 懐かしい泣き声。 子育てをしている時は、早く泣き止まそうとして大変だった。 特に、上の子はよく泣いた。 泣き声も大きかったような気がする。 すぐにお腹を空かしては泣いて、夜中にも何回か目を覚ましては泣いてと・・・ 泣かないように、たくさん食べさせていたから、コロンとしていた。 その息…

  • 珍道中

    9時頃スマホが鳴った。 妻からの着信、今日は友達と出かけたはず。 何かあったのか? 電話に出ると「高速に乗ったけれど、水戸方面と福島方面どっちに行ったらいい?」という内容だった。 「福島方面だよ」と答えると、ナビが水戸方面に案内しているから確認したくて電話したと言う。 心配なので、30分程経ってインターを降りただろうとメールすると。だいぶ手前のインターを降りて下道を走っているらしい。 しばらくしてメールが来た。また高速に乗ったらしい。そして、だいぶ先のインターで降り、なんとか目的地に着いたようだ。 普通なら一般道で1時間30分で着くところを、3時間もかかっている。車中の様子が目に浮かぶようだ。…

  • 復活

    今週のお題「最近あったちょっといいこと」 シャコバサボテンの花が咲いた! 去年の夏は元気がなく、冬に花をつけることはなかった。 今年は、マンションの大規模修繕があるため、ベランダに置いておくことができずに、早くから室内に入れていたことが良かったのか? ふと見ると、カニのような葉の先がピンクに膨らんでいた。 しばらくすると、綺麗な花が・・・・ そして満開に! このシャコバサボテンは、フラワーパークにアメジストセージを見に行った時に購入したもの。 入院していた妻が退院して2ケ月程経ったある日。 台風が去った後の秋晴れの中、電車で出かけた。 藤花の季節に来られなかったことを少し残念がっていたが、病気…

  • 陶芸家

    冷たい風の中、林を背負った古民家への路を歩く。 左手の広場では、陶器の販売を行っている。 お客で賑わっている店はごくわずかで、他の店では陶芸家と思しき人が椅子に座り、道行く人を眺めている。 一つのテントが気になった。 カップや小さな器が並んでいる中に、多肉植物をカップに植え込んで飾ってあった。 器の色使いに愛らしさが感じられる。 「小品盆栽に似合いそうだ」 何品か物色して、気に入ったものを購入。 頂いた陶歴書を見ると、どこかの窯で修行し、数年前に独立して作品制作をしているようだ。 益子に生まれ、先祖からの窯を継いだわけではなく、ゼロから陶芸家目指して歩んできたんんだな・・・ 凄いことだと思う。…

  • コーンスープとエンジンの温もり

    今週のお題「あったか~い」 ダダッツ ダダッツ ダダッツ ・・・ 不規則な排気音をひびかせながら冷たい風をきる。 さっきから尿意を感じはじめたが、もう少し、もう少しと走り続けている。 そろそろ限界が近くなってきた。 「確か、この先にドライブインがあったはずだ」 「指先の感覚も鈍くなってきた」 ゆるい右カーブを抜けると、木造のドライブインが現れた。 駐車場に静かに滑り込む。 急いで小用を済ませ、暖を取ろうと建物に近づくと・・・ 本日定休日の張り紙が! ガ~ン! しかたなく、駐車場の自動販売機に向かう。 コインを投入、商品のランプが青く点灯、購入ボタンを押す。 ガタン! 取り出し口から黄色い缶を取…

  • ゆっくりと

    祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。 皆さんご存じの平家物語の始まりの一節です。 万物は変転し、同じ状態でとどまることは無い。 つい先日まで紅葉で彩られていた木々から葉が落ち、生き物のように風に舞っている。 山道を進むと小さな温泉街にたどり着いた。 1666年からこの地にある温泉旅館。 太鼓の音で歓迎されると、異世界に足を踏み入れたような感覚になる。 まわりの変化が速く、置いてきぼりにされてしまったような太い柱と、黒光りした床に歴史を感じる。 吊り橋を渡った先にある食事処で、囲炉裏焼料理を頂く。 鶏肉を骨ごとすり身にし山椒の実を混ぜた、一升べらが美味しい。 名前の通りお酒との相性が良く、コリ…

  • 買い物を楽しむ心の余裕

    朝は冬の気配が感じられたが、日中は日差しが温かく、もうすぐ12月とは思えない気候となった日、青空マルシェに出かけた。 コーヒーの芳醇な香りや、カレーのスパイシーな香りが漂う中を、色々なお店を見て回り、久しぶりのイベントを楽しんだ。 その後、近くのショッピングモールへ移動。 妻がお気に入りショップがある。 「店員のOさんが居なければ、縁がなかったと思って寄るのやめようね」と言いながらショップに近づくと・・・ いらっしゃいました! 挨拶も早々に、妻の目が獲物を捕らえる目になっている。 そして、1着のブラウスを手に取りました。 鏡の前で服を合わせてみたり、柄をチェックしたり。 他にも物色しているので…

  • 決めすぎはつまらない

    県内旅行応援クーポンを使って温泉旅館を予約した。 久しぶりの旅行なので、思いっきり楽しまなくてはと、考え計画を立てている。 まず、お昼を何処で食べるか? 夕食をたっぷりと味わいたいので、お昼は軽くカフェでと考え、沿線の近くにあるカフェを検索。 次に、自宅からカフェまでの間でどこか立ち寄る場所を、グーグルマップを見ながら探す。 そして、カフェから旅館に行く間の立ち寄り場所を探す。 これを、エクセルで所要時間、距離、出発、到着時間と滞在時間を記入した表にする。 ふと、「何やっているんだろう・・・」と思った。 一生懸命計画書作っているけど、ここまでしなくても。 県内の旅行、参加人数二人。 旅行会社が…

  • ボジョレーヌーヴォー

    毎年、この時期になるとボジョレー ヌーヴォーの話題で賑わいますが、最近は静かな気がします。 コロナ過の影響で外で飲めないことも影響しているのかな・・・ そもそも、ボジョレー ヌーヴォーとは、フランス・ボジョレー地区でその年に収穫したぶどうを醸造した、新酒ワインのことを言いますが、なぜ、解禁日というのが決められているんでしょうか? 日本酒の新酒には決まった解禁日はありません。 調べたところ、早出し競争による品質低下を防ぐために、フランスで11月第三木曜以前に新酒を飲むことを禁止した法律ができたことが始まりのようです。 こんな法律ができるくらいですから、フランス人にとってワインは特別な飲み物だった…

  • 転ばぬ先の杖

    検査室のベッドに横になり、少しすると意識がなくなった。 目を覚ますとリクライニングチェアにいた。 検査室からどうやって移動してきたのかもわからない・・・ 眠っているうちに検査が終わった。 今回は目覚めが悪いな。 いつもなら、目が覚めた後すっきりと気持ち良いのに、無理やり起こされた時のようだ。 もう少し寝ていたかったな。 しばらくして、医師から検査結果の説明が。 「変わり無いですね」 「大丈夫でしょう」 「また来年、いや、次回から2年おきでいいでしょう」 毎年こんなことを繰り返している。 11年前、会社の健康診断で二次検査の通知が・・・ 初めての内視鏡検査でドキドキしていたことを覚えている。 検…

  • 過ぎたるは猶及ばざるが如し

    三日程まえから腰回りが重く張りがある。 たぶん筋トレの影響かと思う。 ある日の夕食時、少し弛んだ私のお腹周りを見ながら 「そのままの体で歳をとっていいの?」と妻の一言。 「孫に嫌われちゃうよ」 「かっこいいおじいちゃんになりたいでしょ」 確かに、孫に「僕のおじいちゃんかっこいい!」って言われたい。 早速、メニューを作り筋トレを開始した。 1日目、プッシュアップとヒップリフトで大胸筋と大殿筋を鍛える。 2日目、胸と腕の筋肉が痛いが、クランチとプランクで腹筋と体幹を鍛える。 3日目、胸と腕に加えて腹筋が痛いが、スクワットとカーフレイズで下半身を鍛える。 4日目、胸と腕と腹筋に加え太腿も痛いが、何と…

  • 落ち葉の絨毯

    今週のお題「秋の歌」 秋の歌、それは落ち葉の歌。 赤や黄色に色づいた葉が、風に吹かれ「サラサラ」と舞い落ちる音。 降り積もった落葉の絨毯の上を歩く時の「サクサク」とした音。 3年前の秋、自身の進退で迷っていた時期。 家族と富士山周辺に旅行した。 初日は雨模様の天気で紅葉の鮮やかさは無かったけれど、時折降る雨に濡れたもみじが目を楽しませてくれた。 雨があがり桂川沿いを歩いていると、降り積もったもみじの、赤い絨毯があらわれた。 上を歩くと「サク サク」と心地よい音がして優しい気持ちにさせてくれた。 二日目は晴天、赤や黄色のもみじが真っ青な空に映えとても美しかった。 記念撮影をしていると、風が吹きも…

  • 老いていくこと

    昨夜の雨がやみ、徐々に太陽が差し始めた道を北に向かう。 西の空から東へ忙しそうに雲が流れている。 今日は二人で、妻の母が入所している施設に初めての面会に行く。 義母は脳梗塞を起こし病院に入院していたが、少し前に介護老人保健施設に移り家庭への復帰を目指している。 面会は、コロナ過の影響で1名のみ15分だけ、1度面会すると14日間は面会が出来ない規則になっている。 予約時間に受付を済ませると、妻だけ施設の中へ。 施設の周りをうろうろしたり、玄関から中を覗いたり。 あっという間に15分が過ぎてしまった。 玄関の扉越しに「おーい!元気」と手をふる。 義母も手を振り返してくれた。 ほんの数秒だけの面会。…

  • 旅の相棒

    相棒、しばしの別れだな。 こいつといるとウクウキした気持ちになる。 嫌なことを忘れさせてくれる。 不思議なやつだ。 11月だというのに温かい朝、目覚めの悪い相棒を起こしコンディション・チェックを行うための施設に届ける。 担当のAさんと気になる部分の確認を行った後、入院の手続きを済ませた。 息子と同じくらいの年齢のAさん。 昨年結婚しもうすぐ一周年じゃないかな。 コーヒーを呑みながら待っていると、おおよそのメンテナンス項目が書き込まれた紙を持ってAさんが現れた。 「二週間後の退院予定です」 結構かかるなと思いながらも「わかりました」と答え、最近の観光地の混雑具合や、家庭円満の秘訣など、他愛もない…

  • 夕焼けの想い出

    今週のお題「赤いもの」 太陽が西に傾き、見つめる唐辛子浮きがシルエットになり見ずらくなってきた。 学校を終わって、急いで自転車を飛ばして来たのに、一度も当たりが無い。 これが最後、と言い聞かせたのは何度目だろう・・・ 釣り針に餌の赤虫を付けなおし、「本当にこれが最後」と独り言を言いながら仕掛けを振り込む。 緩い流れに唐辛子浮きがなじみ、底付近を餌が流れ始めると、チョンチョンと小刻みな当たりが! 竿を立てると、ブルブルと生命感のある手ごたえが伝わってきた。 10センチもない小さなキンブナだ。 「きれいだ!」 すっかり傾いた太陽は西の空を赤く染め、鮒の鱗を金色に光らせた。 一匹釣れたことに満足し、…

  • うたうま

    テレビの歌うま〇〇という番組で、上手に気持ち良く歌っているい人たちを見ると思うことがある。 あんなふうに歌えたら気持ち良いだろうな~! 小学生の頃です。 「なんだ~あ。その歌は?」「調子はずれだな」と言われたことがトラウマとなり、そこから人前で歌うことが嫌いになってしまいました。 学校の音楽の時間も口パクで過ごしてきました。 小5の時に、音楽の先生から合唱団に誘われたのですが、恥ずかしがり屋だったので、みんなの前で歌うなんて恥ずかしいと思い、断ってしまいました。 この時に勇気を出して合唱団に入っていれば、歌が上手くなっていたかも? 歌っていると自分でも外れているのがわかるんですが、声を合わせる…

  • お肉の話し

    歳を取ったらタンパク質を摂るために、肉を食べたほうが良いと聞きますが、私は小学生の頃、肉が大嫌いでした。 肉嫌いの母が作る、豚肉と糸こんにゃくを甘辛く煮た、すき焼き風のものは、固くて噛んでも噛んでも飲み込めず嫌でした。 また、給食のけんちん汁や、鯨の竜田揚げなんかも同じく嫌いでした。 肉料理というとその程度しか知らなかったため、肉は”美味しく無いもの”とずーと思って来ました。 TVで、”はじめ人間ギャートルズ” を見ると、マンモスの肉を美味しそうに食べているのが不思議でした。 こんな自分に初めての転機が訪れたのは、TVコマーシャルでマルシンハンバーグを知った時でした。「マルシン、マルシン、ハン…

  • あなたへ

    Kindle Unlimitedで「あなたへ」という、森沢明夫さんの小説を読んだ。 俳優の高倉健さんが主演で映画化され、知っている方も多いと思います。 北陸にある刑務所で定年後も木工の指導技官をしている倉島英二(健さん)は、最愛の妻を53歳で亡くし、「故郷の海に散骨してほしい」と書かれた絵手紙を受け取る。 そして、もう一通の手紙は、絵手紙を受け取った翌日に故郷の郵便局宛に、局留めで送られた。 その手紙を受け取り、妻の遺骨を海に散骨するために、自家製キャンピングカーで妻の故郷・長崎の町へと向かう。 旅の途中で出会う人々と、それぞれの葛藤。 倉島英二の心に少しずつ羽が生えていく様子、生前には口にし…

  • うつろう季節の中で

    10月になっても暑い日が続いたかと思えば急に寒くなり、秋が来ないで一気に冬になってしまうのかと思っていました。でも自然て律儀なもので、ちゃんと秋らしい陽気になってきました。 四季の中で秋が一番好きです。 朝の程よい冷え込みに身が引き締まり、日中の低い角度から射す太陽は景色を美しく映し、夕方の寂しい空気に人恋しさに駆られ、一日の中にドラマがある秋。 「ドッドッド」と排気音をひびかせ、凛とした山の空気の中を走っていると、自分自身の心を静かに見つめることができる。 そして、紅葉したカラ松の葉が降り注ぐ森の中でエンジンを切って耳を澄ますと舞い落ちる松葉の音に包まれる。 斜めから射す太陽は木々を美しく際…

  • 私が日本酒にハマる10の理由

    はてなブログ10周年特別お題「私が◯◯にハマる10の理由」 秋が深まり暗くなる時間が早くなり、日本酒が吞みたくなる季節がやってきました。 皆さんはどんなお酒が好きですか? 私は、日本酒にハマっています。 その10の理由は、 其の一何といっても美味しいこと、純米大吟醸のパイナップルジュースのような味と香り、たまりません。 其の二その土地その土地で色々な酒があり、美味しいお酒を探すのが楽しいこと。旅行やツーリングに行って地のお酒を探したり、泊りであれば地のお酒を頂きます。 美味しいお酒に当たったときは最高に幸せ! 其の三会話が弾みます。お酒の力で頭が柔らかくなるのか、二人きりでも食事を黙々と食べる…

  • 時の流れに身をまかせて

    はてなブログ10周年特別お題 「10年で変わったこと・変わらなかったこと この10年、まわりの移り変わりが激しく翻弄されたが、人生の中で一番に密度が濃い10年だった。まず、11年間の単身赴任が終わって自宅に戻り、家族と過ごす時間が増えたこと。そして、東日本大震災が起き、家族と一緒に暮らせるありがたさを痛感した。しかし、せっかく家族一緒に暮らせることができたのに、翌年長男が就職し引っ越し。 その翌年には二男が大学に入学し下宿することになり引っ越し。 とうとう夫婦二人の暮らしに。 二男を下宿に送り、帰る時の妻の寂しそうな顔は忘れられません。 子供に手がかからなくなると、今度は親の介護。 そして、父…

  • 積み重ねることの大切さ

    秋晴れの下、大塚雅淑さんの個展に二人で出かけました。 作品を観賞して、お店をぶらぶらしていると、お昼に・・・ 妻が「何が食べたい?」 速攻で「カレー」 スマホでお店を検索する妻 そして、評価の良いカフェへ! しか~し、カフェメニューのみで食事の提供はしていないとの貼り紙が! ここから「何処に行く?」と言うことで、険悪なムードになり、お互いの理解も食い違い「もお!帰ろ!」ということになってしまった。 昔なら、このまま険悪なムードを引きずって何日も会話が無くなるパターンだった。 でも、最近は引きずることがなくなり、直ぐに気持ちを切り替えることができるようになった。 年齢を重ねたためか? 生活を積み…

  • 充電の旅

    1ヶ月ぶりにロードスターを走らせた。リチウムイオンバッテリーが活性化するまでライトを暫く付けて、再度イグニッションをオンにして、セルボタンを押しても「ク!」と言うだけで回らない。 何回か繰り返すと元気にエンジンが掛かった!リチウムイオンバッテリーって不思議だ! 普通のバッテリーならセルが回らなかったら終わりだけれど、何回か負荷を掛けると元気になる。三時間程ぶらぶらと・・・ 田んぼでは稲刈りの真っ最中。

  • カブ通勤

    今日は車が使えないので、久しぶりのカブ通勤。 こんな日に限って天気予報は雨、最高気温11度。なんて日だ~! 防寒にカッパのズボンを履いて出発! 走りだすと気分爽快!天気なんて気にしないさ! やっぱり二輪車は気持ちいいですね。 カブって不思議な乗り物です。 二輪車って雨の中を乗るのが嫌になるのに、カブならそれほど気にならないんですよ。 10代の頃はカブなんてダサくて乗りたくないと思っていたけれどじっくり付き合ってみると本当の良さがわかります。 やっぱり60年以上生産され続ける理由があるんですね。

  • スローライフ

    コロナ過の楽しみにと、あつまれどうぶつの森を始めた。 最初は一台の本体を妻とシェアしあって遊んでいたが、自由に遊べないのでもう一台購入し別々の無人島生活を送っている。 たまに、ローカル通信でお互いの島に遊びに行ったり、「こんな魚が釣れたよ!」「こんな虫が取れたよ!」「こんな家具を作ったよ!」などと、楽しい島での生活を満喫していました。 でも、ある程度ゲームが進むと新しい生物や果物は採れない、DIYレシピもなかなか増えないなどでマンネリ化してきた。 オンライン通信で他の島に行くと楽しさが広がるのだろうけれど、知り合いであつ森やっている人はいないし、掲示板やチャットでパスワードを共有して・・・なん…

  • おじいちゃんになるということ

    昨年、長男の所で孫が生まれておじいちゃんになった。 コロナ過でなかなか会うことができなかったけれども、お七夜で初めて顔を見たときは、目の奥にじ~んとくるものがあった。 自分がおとうさんから、おじいちゃんになった瞬間でした。 あれから一年が過ぎ、ようやく歩くようになった孫くんの動画を見て思った。 もう少しで話すことも覚えるだろう・・・ 何て呼ばせようかな??? じいじ? じい? おじいちゃん? グランパ? 度々、息子に「何て呼んで欲しい?」と聞かれてはいたけれど・・・ 息子には祖父のことを「じいじ」祖母のことを「〇〇ちゃん」と呼ばせていたけれど、いざ自分のこととなると決めかねちゃいますね。 まあ…

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