雄大は苛立っていた スクールでは試合中のマナーも指導されていた ガッツポーズ 声の出し方 親の拍手 等々、ジャッジについては勿論…
雄大は4年生になっていた 試合では草トーでもそうであったように1回戦敗退が続くこととなった 練習でした〇〇を試してみたけどあんまりうまくいかな…
試合会場で度々耳にすることがあった 雑魚、カス 自分より弱い子を影で馬鹿にしている子達 小学生の時、そしてある一定のレベルの子達に多かった …
彼はイヤな奴だった 驚くほどイヤな奴だった それはコートの外での振る舞いにあった 自分より強い子には媚びへつらい、逆に弱い子に対しては弱いこ…
初めて見た彼はとてもカッコよくて強かった 憧れ そういう気持ちが雄大にはあった その後も試合会場で見かけるとずっと彼を目で追い、試合が始まれば…
試合でのこと この日も色々な試合を見て楽しんでいた雄大 ある男の子に目が止まった 食い入るようにしばらくその子を見ていた 「お父さんあの…
まるで漫画のような草トーからの卒業のあと 2回目の全小都道府県予選に出場した 1Rはテニスを始めたばかりと思われる雄大よりも初心者感が強い子だっ…
新しいクラスになり新鮮な気持ちで練習をスタートし毎日を楽しく過ごしていた 自宅がスクールにほど近いこともありこの頃から1人で歩いて通うようになった …
次のクラスに上がりスクールの練習時間は週6日、1日3時間になった 間もなく草トーを卒業するよう言われた 今までのクラスは『本当の試合』に出るための…
草トーでの初戦敗退が終わりのない出口のように永遠と続いていた しかし少しづつ何かが変わってきていた 初戦に勝つことが時々出てきた 初戦で負け…
負けたくないと思っていない そう確信できる試合があった 3年生、ある日の草トー 対戦相手は雄大と比べたらとても上手な子だった いつも通…
負けたくないという気持ちがあまりないと気がついたのは草トーに出始めてしばらくたった頃だった 勝つ経験が一度も無いからかもしれない そうも考えたが…
その後はまたこれまで通り練習と友達との自主練の日々だった それが雄大にとって楽しい日常で、試合に出たいなどという考えは全くなかった テニスさえで…
あれは本当に雄大なのだろうか テニスとは言えないひどいものだった テニスを初めて1年も経っていないので仕方がない 初めての試合…
一枚の紙を持って帰ってきた 見てみるとそれは試合の要項 忘れもしない これが初めて出た試合 それがどんな試合なのか当時の私と雄大は知らなか…
「プロになりたいです。僕はプロになれますか」 コーチは腕を組んでしばらく考え込んでいた 返答に困ったのだろう 考え込んでいるコーチを…
好きなことしかやらないのはよくない 皆んなが走っているのだから雄大も走らないと 辛いことこそ頑張り甲斐があるじゃないか 何度となく言ってみたが…
ランニングは続いていた 5kmを走るのは楽ではなかった 毎回タイムを計り、次は前回のタイムを更新させることを毎回課されるようになった 更新できないと…
練習時間は1回2時間、週に6回になっていた 既に習い事のレベルは越えている クラスが上がり少しした頃 「ジシュレンてなに?」 耳元…
新しいクラスで練習を始め、とても楽しそうにしていた 上級生との練習はとても刺激があった しかし、ひとつちょっとした問題が浮上していた 理解…
このクラスへ入り3ヶ月経った 「予定より少し早いですが雄大を上のクラスへ上げたいと思います」 今よりたくさんテニスできること 上手な上級…
ある日の練習の後、コーチに声をかけれた 「今から上のクラスの子達が走る競争するから一緒に走ってみないか」 喜び勇んで走りますと答えていた 上の…
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