べろべろばー

べろべろばー

冬のある日の夕方。夜に向かって時間と共に寒さが強くなっていく、その始まりの時間帯で、昼と夜を隔てる昼の残滓のような終わりの時間帯。気だるい疲れを全身に宿し、日が落ち切るまでのこの僅かな間を僕はこれと言ってすることもなく持て余していた。日没まで後1時間はあるだろう。その1時間をどう過ごすか、ソファに腰掛けてぼーっと何を観るでもなく眺めながら思案というほどでもないが、ぼんやりと思っていた。ソファの右手に...