乳がんからの骨転移の話
にゃーと申します。 2016年12月 乳がんのため左胸全摘手術 2016年01月 ホルモン療法開始 2018年07月 抗がん剤治療開始 2021年07月 多発性骨転移発覚 ブログは骨転移の告知時から書いています。 更新は気まぐれ。忘れやすいので、同じ話を繰り返すかもしれません。 40代。生涯独身。親と同居中。
7月末にかかりつけの乳腺病院に行くことになったのは、一番最初のブログ記事の通りだ。股関節の痛みから子宮癌を疑い、レディースクリニックに訪れた際に、看護師さんから骨転移を疑った方がいいと言われたからだった。 私の知識不足で、股関節痛や腰痛が骨盤への転移に結びつくとは知らなかった。 先生からは「背中が張ったり、痛みが出たりしていませんでしたか?」とも聞かれた。 これもその通りで、右の肩甲骨周辺にいつも凝りを感じていて、鍼灸院にしばらく通っていた。どうやらこれも、肩甲骨への骨転移のせいだったらしい。 ここまではまだ理解できた。 先生は他に「おしっこの回数が増えましたか?」とも。実は、今年に入ってから…
骨転移の告知をされた時、自分は長く生きられないのだと感じて、なぜか私はホッとしたんだ。今の家族が嫌いなわけじゃないけど、将来に対してすごく不安があって、その不安要素がなくなったからだろうか。背負わなくていいんだなと思ったら、安堵してしまった。 その夜、翌日の検査のために1人ホテルに泊まっていたら、そんな自分が情けなくて。一生懸命育ててくれた親に、私ができる親孝行なんて老後の世話をすることくらいなのに。私はそこからも逃げようとしていると思い、号泣してしまった。死ぬのが怖いとか病気が辛いとか、そういう感情はわかなかった。ただ、申し訳なくて泣いた。 今、ランマークが効いて、痛みが軽減して来て、自分の…
医療ミスという話をよく聞くが、病院に通うようになってから先生たちのミスに出くわすたびに、手術ではミスしないでよ…と思わずにはいられない。 ケース1 データのミス 先生「数値、悪くなってました」 私「そうなんですか? 体調は良くなってるんですが。ちょっと見せてください。…これ、逆じゃないですか?」 先生「あ、ほんとだ。前回と今回逆に見てた。良くなってますね」 ケース2 伝達のミス 師長「どうして今日来たんですか? にゃーさんの入院日は来週ですよ」 私「手術日は明日だから、今日から入院だと聞いていたんですが」 師長「来週に変更になったんですよ。先生が自分から伝えるっておっしゃってたんですが」 私「…
病院に頻繁に通うようになってから、お薬手帳の出番が増えた。携帯するのが当たり前になった頃、気になることが出てきた。 一つは素材。 表紙が紙でできているんですよね。私はバッグの中で物が迷子になるタイプなので、よく折れたり水でふにゃふにゃになったりしていました。 次にデザイン。 薬局によって表紙デザインが違う。言い方悪いですが、当たり外れが激しい。常に持ち歩くのに、手にするたびにテンションが下がる。 その解決策として、私はカバーをつけることにしました。最初は100均のカバー。これだけでも、気持ちが全然違う。しかも、いつでも気が向いたらカバーなら変えられるし、それが気分転換になる。 病院で見せた時に…
レントゲンで骨転移が発覚した翌日、私はPET検査を受けに行くことになった。自宅からだと片道4時間かかるため、病院近くのホテルに一泊した。文字通り一睡もできなかった。せめてモーニングを楽しめれば良かったのだが、検査の6時間前には食事を済ませろと書いてあったので、それはできない。悔し紛れに夜中3時にコンビニに行って、食べたいものを片っ端から買ってやった。チキンパスタやら納豆巻きやら、果ては酢だこやミミガーまで。さすがにビールはやめたけれど、好きなだけ食べてから病院へ向かった。 そこはPET検査だけをする病院らしく、中にいるのは同じ検査をする人のみだ。受付で問診票への記入を求められていると、隣におじ…
今日のお昼くらいから術側の脇や鎖骨のあたりに違和感がある。リンパに何かあるんじゃないかと不安になり、病院に電話をした。 受付の方にその旨を説明し、明日受診したいと告げる。すると「担当の先生は、明日は来ないので今日来てもらえますか?」とのこと。 時刻は13時。受付終了は15時半。 市内なら余裕で間に合うのかもしれない。しかし、あいにく私は市内には住んでいないのだ。試される大地は、こういう時にネックになる。 「うちから病院まで片道4時間かかるので無理です」と伝えると、「では、来週水曜日に来てください」と言われた。 不安なまま6日も待つのかと思ったが、タイミングが合わないのなら諦めるしかない。6日で…
骨転移している恥骨と坐骨周辺が痛む。 歩く時はもちろんのこと、安静にしていても疼痛を感じる。前は、寝返りを打つたびに痛みで目が覚めていた。 私は痛みに鈍感なところがある。乳がんの手術後、周りが痛がって鎮痛剤を投与されていたが、私は筋肉痛の軽い程度にしか感じず、鎮痛剤は使わなかった。 そのため、この痛みの度合いが骨転移の痛みのMAXなのか、まだ先があるのか判断がつかない。今の痛みなら耐えられるが、これ以上痛くなったら…と不安がある。 現在処方されている鎮痛剤は2種類。飲み薬のトラマールと坐薬のボルタレンだ。強さは飲み薬の方が強いらしいが、効いている時間は坐薬のほうが長い。 医師からは「トラマール…
骨転移によって骨が脆くなっている。私の場合、左の恥骨と坐骨、右の肩甲骨に転移が見られるわけだが、とりわけ恥骨と坐骨がひどい。素人の私が見ても明らかに形が変わり、輪郭もガタガタしている。先生は「骨がボロボロになってしまっている」と言っていた。 すぐさまランマーク治療が始まった。4週に一度、骨修飾薬を注射する。問題は、顎骨壊死の危険だ。 私は小さい頃に歯列矯正をしたくらい歯並びが悪かった。そのせいで虫歯も多い。当初は銀歯にしていたが、乳がんの再建手術後、歯も治そうと銀歯をすべてセラミックに変えた。それから3ヶ月に一度メンテナンスに通っていたが、それでも昨年は犬歯に膿が溜まって治療した。 そんな事例…
昨年11月に一念発起し、今年4月までの5ヶ月間で15キロ減らした。最近話題のリングフィットとフィットボクシング2の成果だ。しかし、4月末からの腰痛と股関節の痛みで(のちに骨転移とわかったわけだが)、そこで運動によるダイエットはストップした。結果、現在3キロリバウンドしている。 できればもう5〜10キロくらい体重を減らしたいのだが、乳がん&骨転移&子宮摘出予定という体でできる運動が、果たしてあるのだろうか。 ダイエットといえばダンベルやスクワット、ウォーキングなどがお手軽だと思うけれど、ダンベルはリンパ浮腫が怖いし、他は骨折の危険がある。かと言って、食べないダイエットは今は厳しいだろうなあ。 今…
骨転移発覚から10日。 気持ちはだいぶ落ち着いてきて、今は猫の看病をしながら断捨離をしている。 私はオタクで蒐集癖があるため、とにかく物が多い。こんなものを残されても家族が困るだろうと、同じ趣味の人に譲ったり売りに出したりした。それでもまだ1/10くらいしか減らない。骨転移で骨が脆くなっているため、友人の手を借りたが、その友人も明後日には帰るので、これからが大変だ。 メルカリの方が価格は上がるだろうが、あまり出歩きたくはないから、あとは少しずつ玄関に運んでダンボールに詰め、業者に取りにきてもらうつもりだ。 幸い余命宣告はされていないから、まだ期間はあるだろう。なるべく周りに迷惑をかけないよう、…
愛猫の病状が思わしくない。 昨年11月にしこりが見つかり、すぐに手術するはずが、甲状腺の値が異常で手術をするともたないと言われた。1ヶ月かけて薬を飲ませて落ち着かせ、12月に手術をした。しこりは無事取り除けたが、病理で血管腫だとわかった。 「余命3ヶ月。抗がん剤を使っても半年」と言われた。抗がん剤を使うかはかなり悩んだが、苦しい思いをさせても3ヶ月しか長くならないなら、病院に通って注射させるのもかわいそうだと考え、これ以上治療しないことにした。 春まではもたないと覚悟していたが、夏を迎えられた。玄関フードで遊ぶ姿を微笑ましく見ていたが、だんだん食欲がなくなり、動きもスローになってきた。 私の手…
今までに乳がん関連で4回入院した。 最初の病院では、入院期間10日間の予定が4週間となった上に、売店がなかったためにえらい目にあった。シャンプーリンス、基礎化粧品、洗濯洗剤等々、とにかく必需品が枯渇したのだ。 そのため、次の病院に入院する時には、前回の教訓を活かして半端ない荷物量を用意した。もちろん1人では持ちきれないため、行きは宅配を利用し、帰りは親戚に車で送ってもらったほどだ。 今回の入院は、母が誰にも知られたくないと言っているため、親戚には頼れない。荷物をどうしようかと考えていたところ、このCSセットという存在を知った。 CSセットとは、ケアサポートセットの略称で、手ぶらで入院できるよう…
手術の申込書。 連帯保証人をいつも誰にしていますか? 過去の乳がん関連の手術では、親戚や近所に住む親の知人にしていたが、今回は親がそれを渋っている。どうやら、私の病状を話すことが躊躇われるらしい。それはそうだろう。親自身もまだ現実を受け止められていないというのに、他人に話して根掘り葉掘り聞かれるのは、嫌に決まっている。 そこで、私の方で連帯保証人を探してくれ、という話になった。 誰がいいのかと考え、すぐに答えは見つかった。友人Aだ。 友人Aとは10年前にインターネットを介して知り合った。当時私が好きだった作品のファンアートを描いていて、作品に惚れこんで連絡を取った人だ。その後、オフでも会い、共…
卵巣&子宮摘出手術は、来月初めになった。 手術の説明と事前検査のために来院したわけだが、紹介元である乳腺の先生は「もしかしたらちょっと検査があるかも」と言っていた。血液検査とかレントゲンとかかなーと思って行ったら、MRIだった。検査室で「約45分そのままで」と言われて心の中で「嘘つき!」と罵倒した。まあ、ほぼ寝てたから良いけど。PETでも寝たし、なんなら歯科医院でも寝て先生の指をかじったことあるくらいだから、わりと図太いのかもしれない。 すべての検査を終えて、もう一度診察をしたら「こんなに腎臓の値がいい人、初めてだよ。栄養もいいし」と先生に褒められた。前回は骨密度を褒められたけど、現在は転移で…
親しい人に現状を説明した。 いろんな反応がある。 前に乳がんになった時に手術の話をしたら、「私なら手術なんてしないで、好きなように過ごす」って言った人がいて、無治療で好きなように過ごせる時間がどれほどあると思っているんだろうなと思った。 今回は「骨転移は命に関わるものじゃないよ。私の知り合いは余命宣告されたけど、今でも生きてる」みたいな話をよくされる。 励ましなんだろうけど、私にそれが当てはまるかは、誰にも分からないのではないだろうか。 私がひねくれ者だから、素直に励まされないだけなのかもしれない。 今日の夜は、母と友人が生ちらしを作ってくれた。うに、あわび、甘えび、中トロ、ほたて。美味しくい…
告知された日に頼んでいたエンディングノートが届いた。終活=何を終わらせ、何を活かすのか考え始め、その手段の一つとして活用するつもり。 交友関係の連絡先はエクセルで整理して、家族がわかるように私との関係についてもメモした。もともとオタクで、Twitterのフォロワーさんに仲良くしてもらっているので、住所がわかる方にはお知らせしたいなと考えている。 同人誌やグッズに関しては、少しずつ処分を始めた。大体は譲ったり売ったり捨てたりする予定だが、自分で発行した本に関しては、サークルの相方に託すつもり。 パソコンのデータも、運営していたサイトと同人誌のデータをまとめてHDDに入れて相方に託し、あとは消去す…
病院でレントゲンとPET検査の結果を聞いた。 骨転移は、恥骨、坐骨、右の肩甲骨らしい。臓器への転移は今のところなし。 治療方針としては ①骨修飾薬の注射 ②卵巣&子宮の摘出 ③抗がん剤 の3つを同時に行なうということ。 まずは今日注射を打ち、明後日②の日程を決めに他の病院に行く。抗がん剤は今飲んでいるものを手術までは飲み続ける。 先生に「卵巣取る前に卵子凍結しますか」と聞かれて、ちょっと笑ってしまった。相手もいないし、今から産んでも誰が育てるのか。これには付き添った母も笑っていた。 明日、友達が遠方からお見舞いに来るので、明後日は友達と病院に行く。 今日は生まれて初めて、杖を使って外出した。 …
4日に来るはずの検査結果が、昨日電話で伝えられた。骨転移はやはり間違いなかったみたいで、今日病院に行って、骨修飾薬の注射をすることに。他に抗がん剤を使うこと、卵巣摘出手術をすることを伝えられた。 余命宣告はなく、放射線治療の話もなし。 あんなに骨が変形しているのに、命に関わらないと思っていいのか。明日、先生に会って、実際のPET検査の結果画像見ながら話を聞こうと思う。 臓器に転移してないといいけれど。 骨転移も場所をちゃんと聞きたい。
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