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婚活パーティー追想記 https://minaton-blog.com/

恋愛こじらせアラフォー男子が婚活パーティーに参加した体験を追想します

はじめまして。 恋愛マターが好きです。 アラフォー男性の婚活パーティー体験談を書いていきます。 記事左の通し番号順に続くお話です。 よろしくお願いします。

みなとん
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2021/06/24

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  • 16. パーティー初参加(14)

    カップリング希望の提出。 たしかこのパーティーでは最大第5希望まで出せたと記憶している。 単純にいうと、こちらが希望を出した相手もこちらに希望を出していたらカップリング成立だ。 カップリングした二人は大抵の場合、会場を出たすぐのところやビルの玄関口で再会する。 その後は正式に連絡先を交換するなり、そのままお茶や食事にいくなり、当人たちの自由だ。 カップリングしたからといって交際する義務など生じないので、どうぞ気軽に希望を出してくださいと、司会者が明るい声で説明している。 それは当然のことだが、改めて言われると軽い気持ちになれるから不思議だ。 そんなに重く考えなくていい…… まずは歯科受付のBさ…

  • 015. パーティー初参加(13)

    アナウンスの開始とともに、場内のざわめきが消える。 僕とAさんも会話を中断して、手元のタブレットを操作した。 すぐに画面が更新されて、アピール結果が表示される。 自分が送ったのは3人で、送ってくれたのは…… 7人だった。 ゼロではなかったことにホッとしつつ、もらった内訳をすばやく確認する。 最初に目に入ったのはAさん。 ありがとうございます! そしてCさんからも。 同じくありがとう! しかし…… Bさんからはなかった。 外見の好みがピカイチだっただけに、残念な気持ちがせり上がってくる。 無意識のうちに個室でのやりとりを頭の中で反芻したが、良い感触は変わらない。 つまり、彼女は僕に合わせて愛想よ…

  • 014. パーティー初参加(12)

    アピール送信が終わって隣を見ると、Aさんはグラスに口をつけていた。 ちゃちゃっと済ませたのだろう。 いっぱい送りましたか? と訊いてみたかったが、いくら親切なAさんにでもさすがにためらわれた。 代わりに、「いい人はいましたか?」と尋ねる。 これも聞きようによってはデリケートな問いだが、彼女と最初に話した「いい人はなかなかいない」という話題に続くものだし、なによりここはそういう場所だ。 一巡して初めの個室に戻ってきてからは、そのあたりの男女の匂いがより濃密になっている。 彼女は僕の問いに、「うーん」とはにかみながら首を傾げた。 どちらにも取れるリアクション。 人に言いたくないか、自分でもよくわか…

  • 013. パーティー初参加(11)

    誰に送ろうかな…… 画面をスクロールさせて参加女性をさーっと確認する。 よく憶えている人、印象が薄くてあまり憶えていない人、様々だ。 印象が強くても、自分にとっていい意味でない人も僅かだがいる。 逆に、なんとしてもこの人とはお近づきになりたい、と思う人も中には…… そもそも多くの参加者にとって、短い時間で会話したすべての相手を憶えておくのは至難の業で、その助けとなるのが印象メモだ。 メモといっても、ハートマークでその人の印象を残しておくもの。 これを見ると、今回出会った12人のうち、僕はBさんとCさんにこれを付けていた。 いいなと思ったAさんに付けてなかったのは、最後にもう一度この個室に戻って…

  • 12. パーティー初参加(10)

    すべての参加女性とトークを終えて、最初の個室に戻ってきた。 Aさんと再会して、「お疲れさまでした」と挨拶を交わす。 「どうでした?」 「ぐるぐる回って、回遊魚になった気分でした」 笑うAさんに、「ちょっと疲れました」と本音を漏らすと、Aさんも「ですよね。私もです」とふぅと息を吐いた。 回遊した時間は1時間ほど。 その間に初対面の12人の女性と会話をこなす。 それは息をつく余裕もないほどハードだった。 女性陣にしても、入れ替わり立ち替わりやってくる男性の相手をするのは大変に違いない。 ただの会話ではなく、普段とは別の神経を使う「結婚活動」なのだから。 そして、ある意味パーティーで最もエキサイティ…

  • 011. パーティー初参加(9)

    ①を選べば、「でもお給料安いから、このくらいは」あたりが返ってきて、以後も仕事や趣味といった無難な話題に終始しそうだ。 ②を選べば、間接的に誘うことになるだろう。 迷った結果、「今の季節だったら屋外球場は気持ちいいでしょうね」と中間あたりで答えた。 雰囲気だけなら②でいけそうな気もしたが、もし自分の読み違いだったら相手を困らせることになる。 ……でもそれは、自分への言い訳に過ぎないことを自覚していた。 本当に迷った原因は、相手を困らせる恐れがあるからでなく、「だったら今度行きましょう!」と色よい返事をもらった場合への対応だった。 つまり、Cさんとの関係をパーティー会場の外へと進めるかどうかだ。…

  • 010. パーティー初参加(8)

    そろそろ終盤かな…… 12人中、8人目が終わったあたりには、会場の雰囲気にもほどよく馴染めていた。 初対面の女性との会話は、多少の緊張こそあっても、決して居心地の悪いものではない。 むしろ同じ目的を共有する、仲間意識とでも呼べるものが芽生えていた。 次の個室のCさんもそうだった。 会話をリードする僕を助けるように、積極的に自分のことを語って、場を盛り上げてくれる。 楽しい会話をすることがパーティー本来の目的ではなくても、楽しい時間を過ごせばそういう気にもなってくるのが自然だろう。 そんなCさんの職業は会計事務所の所員だった。 趣味は意外にもプロ野球。 「プロ野球とか観ますか?」 「詳しくないけ…

  • 009. パーティー初参加(7)

    「全然いないんですよ~」 やっぱり唐突だったかな、と内心、心配したが、Bさんは思いのほか明るい調子で答えると、笑いながら話を続けてくれた。 「先生はおじいさんで、あとは女性ばかり。同僚も彼氏できないって嘆いてます」 言われてみれば、歯科で男性スタッフをみかけたことがない。 そこで、さっきの所感を投げかけてみた。 「でも、それってすごくもったいないですよね」 「え、なにがです?」 「すごく綺麗だから。職場に男がいたら放っておかないと思います」 「ないない、絶対ない!」 手を振って否定しつつも、そのあしらい方はどこか様になっていた。 小刻みに揺れるイヤリングを見ながら、自分が美人であることを知らな…

  • 008. パーティー初参加(6)

    「失礼します」 「こんにちは」 次の個室に入ると、奥に座っているBさんが笑顔を作りながら挨拶してくれた。 個室を移動するのは男性なので、女性は常に奥側の席に座っている。 席に着きながら「〇番の○○です」と簡単な自己紹介をすると、Bさんも気恥ずかしそうな表情で同じように返す。 気恥ずかしさといえば、おそらくパーティー初参加の僕の方が上回っていたに違いない。 にもかかわらず、うつむきかげんのBさんの横顔に大胆ともいえる直線的な視線を向けてしまったのは、純粋に彼女が綺麗だったからだ。 タイプだったので、今でもよく憶えている。 僕は慌ててタブレットに視線を移し、ごまかすように指を動かす。 Bさんの職業…

  • 007. パーティー初参加(5)

    パーティーの開始時刻になって、司会者が進行方法を説明する中、Aさんのプロフィールを確認する。 37歳で会社の事務員。 趣味は旅行に小物作りとあった。 これだけ見ると地味な印象だが、実際のAさんはショートカットの似合う、健康的なしっかり者といった感じ。 「それではトークタイムスタートです!」 司会者の合図と共に会場内がざわついて、周りの個室からもすぐに話し声が聞こえ始めた。 僕とAさんもはにかむようにタブレットを覗き、改めてお互いのページを見る。 こういう場での会話は男性がリードするべきかな、と思って、趣味としては少し珍しい小物作りを話題にしようと思った矢先、Aさんが話しかけてきた。 「普段は出…

  • 006. パーティー初参加(4)

    腕時計を見ると、パーティー開始まで残り5分を切っていた。 パーティー中は、女性との数分のトークタイムが終わると、男性が次の個室へと移動し、それを参加女性の人数分、繰り返すと聞いていた。 個室間の移動時間はほぼゼロ(数歩)なので、ある女性と話し終わった後、次の女性が待つ個室へ向かう途中で、その次の人のプロフィールを確認する余裕はない。 つまり、参加女性全員の大まかなプロフィールを見れるのは、パーティーが始まる前の今の時間だけだといえる。 パーティーの参加回数が増えていくにつれて、このあたりの要領もよくなってはくるが、初めのうちは苦労するポイントだった。 数分という短いトークタイムである意味効率的…

  • 005. パーティー初参加(3)

    「実は今日、初めての参加なんです」 Aさんの優しそうな雰囲気に甘えるような形で、僕は正直に言った。 こういう場面では普通、天気の話でもするのだろうけど、Aさんには心許せる何かがあった。 お手柔らかにお願いします、という心情も込められている。 「なのでけっこう緊張しちゃってます」 「あっ、そうなんですね。初めてだったら緊張しますよね。わかります」 思っていた通りの親切さで答えてくれた。 この話題を続けられる感触を得て、 「パーティーに参加して、長いんですか?」 と少し突っ込んだ質問をした。 素朴な疑問でもある。 「私は、うん……1年半くらいかな。途中でお休みしてた時期もありますけど。でも毎回、緊…

  • 004. パーティー初参加(2)

    会場内には、ちょうど2人が入れるほどの個室が、左右に列になって配置されている。 男女12対12のパーティーなので、少なくとも12の個室はあったことになる。 「すでに女性の方が入られています」 個室まで案内してくれたスタッフの方はそう言って、受付へと下がっていった。 初めてのパーティーで初めて会う人。 どんな女性だろう、と緊張と興味が少しずつ湧いてきたが、良くも悪くも12人参加するうちの1人に過ぎないのだから、過度に意識する必要はないと自分に言い聞かせ、中に入った。 「失礼します」 「こんにちは」 Aさんはこちらを向いて、笑顔で挨拶してくれた。 僕はパッと晴れやかな気持ちになって、同じように笑顔…

  • 003. パーティー初参加(1)

    JR有楽町駅の改札を出ると、まだ昼前だというのに、すっかり夏らしくなった強い日差しが容赦なく降りかかってきた。 今日は暑くなりそうだ、と思いながら、通り向かいの東京交通会館に向かう。 目立つ建物なので迷うことはなかったが、実際に中に入るのは初めてだった。 エレベーターの場所を確認してから、トイレで身だしなみを整えると同時に、スマホで今一度、参加するパーティーの概要に目を通す。 「外見が褒められる42歳までの女性」 前半部分は各人の主観によって評価が変わるだろうけど(自己申告?)、後半部分は客観的な事実になる。 入場時に身分証明書が必要なのはそういうことだろう。 僕は特に、相手の年齢は気にならな…

  • 002. PARTY PARTYに登録

    いろいろなパーティーがあるな…… PARTY PARTYのサイトを覗くと、各種パーティーの情報が溢れていた。 パーティー毎に開催時間や場所、参加人数、参加できる条件等が決まっていて、参加可能なパーティーの中から、自分の希望にあったパーティーを選ぶことができる。 とにかく、いずれかのパーティーに参加することを決めていた僕は、必要な情報を入力してサイトへの登録を済ませた。 都内在住のアラフォー会社員で、年収は…… いくつかのパーティーの参加条件として書かれている年収条件を確認すると、自分は「550万~」あたりのラインに収まることがわかった(たとえば記載なしや「400万~」のパーティーには参加できる…

  • 001. 婚活パーティー参加動機

    はじめに 3年前の2018年の夏、アラフォーの自分(男性)は妙な焦燥感にとらわれました。 この先、心から結婚したいと思える女性に出会えるのか 運よく出会えたとして、その願いを叶えられるのか 年齢を重ねるほど、ハードルも高くなっていくのでは…… 世間的には当たり前の焦りでしょうが、それまでの自分はこのあたりの認識がとてもゆるくて、ただ漠然となんとかなると思っていました。 危機感が生じたきっかけは、当時付き合っていた彼女との別れ。 お互い、おそらく心から好きあっていたわけじゃなく、嫌いじゃないから一緒にいる、くらいの気持ちだったかもしれません。 恋愛関係になりえるような他の誰かが近くにいなかっただ…

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