月間8000万PVのメディアで得た経験を趣味の世界に突っ込んでみる映画のブログです。いい映画を見たあとはそのことで頭がいっぱいになったり、何度も見直したり、自分が映画の中にいるような時間を記事に書き留めます。
映画解説「ジャンゴ 繋がれざる者」ドクターシュルツはなぜ優しいのか
「ジャンゴ 繋がれざる者」のドクター・キング・シュルツって、完全にツェペリさんだよね。なぜシュルツはジャンゴに対して優しいのか?元々はブリトル三兄弟を捕えるための協力者として彼を救った。要するに役に立つからだ。ところが彼は、奴隷制度を利用す
マリお姉さまの年齢が40代でも一向に構わん。マリを新ヒロインとして扱う上で重要なトピック、年齢。『シンエヴァ』にて世界中の本を読み漁ってることから想像できるように、マリの中身はかなりベテランだ。ゲンドウ(1967年生、当時48歳)の後輩で、
「なんてことはなかったわ」四半世紀にわたる大作、満を辞しての千秋楽。激情的に、それでいてあっけなく幕が降りる。Clubhouseで熱狂できるならぜひ乗ってほしい。なお、本作品群は完全にアートであり、その本質および所感の在り処は見る人それぞれ
岩の隙間で自然派SAWこの映画の人気を支えているのは、面白いシチュエーションもあるけれど、ノンバーバルな切り口も大きいと思う。見て聞いて感じるだけでいい、無音映画から変わらない映画の楽しさがある。ナイフ拾うくだり、根本的な目的じゃない小さな
映画『君の膵臓を食べたい』2010年代を尊び弔うための葬儀場
作品全体が2010年代のタイムカプセル「2010年代の尊さを圧縮した映画」あなたは死期に臨んでもなお、遺される友達のために仕掛けを作ってられるだろうか。僕にはきっとできない。ボタン式パカ携帯。真実と挑戦ゲーム。終盤、森下さん(生徒の仲良しさ
偏差値で選ぶ『ソリッドシチュエーション映画』ランキングTOP7
ソリッドシチュエーションスリラー映画というジャンル密室のような限られた空間で展開される作品を「ソリッドシチュエーションスリラー」と呼びます。元々はデスゲーム系、密室監禁系、偶発ハプニング系など、アブない系ジャンルと思われていたこの一派。最近
映画『アナイアレイション』薬物的SFスリラー芸術って言ったらわかる?
「恐怖と芸術の視聴覚LSD」“よくわからないもののよくわからなさが理解できてしまった場合、その前には戻れない” この映画は題材そのものを描いた作品といえる。しんしんとしたSFかと思いきや、バイオレンスあり、前衛舞踏あり、それは超芸術的ミーム
においという映画表現キム一家から漂っていたにおいの正体はなんだったのか。地下室によるものか、あるいは下水、単なる加齢臭だったのだろうか。ぬぐいきれない半地下層のにおいを体験することは難しい。まかり間違って4DXにでもしなければ、僕たちはその
映画解説『パラサイト』うるせえ、山水景石ぶつけんぞという気持ち
あの石なんの石?“パラサイトの石”の意味合い“パラサイトの石”は、成功者から与えられた富そのものだ。友達のミニョクから石を受け取ったとき、ギウは「この石は象徴的だ」と述べている。これは与えられた富であって、格差の象徴として登場する。パク社長
映画『グリーンブック』の出来事は実話だったのか。60年代アメリカの人種問題
映画『グリーンブック』に描かれた出来事は、どの程度実話だったのだろうか。1960年代のアメリカにおける深刻な差別事情を、美しい映像と音楽が彩る。それを知ることで『グリーンブック』のタイトルに込められた意味合いも変わってくることだろう。
元諜報化のジョン・ル・カレ原作映画『裏切りのサーカス』。不倫を抱えた妻への愛、秘匿された同性愛、密偵先での愛。ハードボイルドなスパイ映画にはない、非日常の中の日常を描く。
【裏切りのサーカス】ミスターウーことギラムをなんとかしてあげたい
今日はマニアックな話題。『裏切りのサーカス』で登場するミスターウーの曲について考えたので、みんなに共有しておくね。ギラムが資料保管室に潜り込んでいる時に挿入されたのが、ジョージ・フォーンビーの楽曲“Mr. Wu's A Windo
映画『インセプション』天ドンをアートへと昇華させてしまうノーラン
「なくなくなくなくないって今どっちだ?」深みにはまっていくほどに、リアルの所在なさとフィクションへの愛着がむくむく増してしまう。触感の薄まった"新しい日常"時代にこの映画をみるのは、あまりにも破壊的な体験だった。薄氷の層
「本気のマザファカがそこにはある」少佐は終始、覚悟と選択の人である。サミュエル・L・ジャクソン演じるマーキス・ウォレス少佐。彼は南北戦争を経てさえ続くアンチニガーの敵役として、人によっては見え透いた虚勢や、胃がむかつくような嘘をもついて、真
映画コンテイジョンの解説。ふんわりネタバレにはなるけど、オチはシンプル。本作品では感染症の動向よりも、社会とひとの戸惑いにご注目。ぜひお楽しみに。
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