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風の記憶 https://torukin007.hateblo.jp/

風と光と人々の思いをお届けします。良い風が届きますように、山形庄内から。

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2021/05/10

  • 酒田の傘福_山王くらぶ

    3月はお雛様の月、と言うことで酒田市の『山王くらぶ』(旧料亭で現在は国登録有形文化財)に、つるし飾り「傘福」を見に行きました。酒田は江戸時代から北前船の一大寄港地として栄えたこともあり、江戸や大阪、京都との交易で北前船により運ばれてきた、由緒ある雛人形が数多く残され大切に保管されてきました。「傘福」は、その時代に酒田のお母さんたちが、家族が幸せに暮らせるようにと一針一針心を込めて無病息災や子孫繁栄、家族の幸せを願いながら作った細工物を傘に吊るし、地元の神社仏閣に奉納したことがはじまりと言い伝えられています。細工物を傘につるしたのは、その時代 “傘の中には魂が宿る” といわれていたことからだそう…

  • 妖しげな、春の兆し

    更新、だいぶ滞ってしまいました。💦バタバタと生活しているうちにもう2月も終わり、3月に入ろうとしています。季節は、立春や雨水を過ぎ、もう啓蟄も間近ですね。雪国庄内でも春の足音が徐々に聞こえてきてはいますが、山間部では雪も多く残っています。陽が射して雪解けが進む日と、寒くて雪が舞う日が交互にやって来るこの頃ですが、そんな時期によく見られるちょっと妖しげな陽光の日。少しずつ、少しずつ、春に近づいています。 吹浦漁港 撮影地 : 山形県遊佐町 撮影DATENikon Z 6NIKKOR Z 14-30mm f/4 S NIKKOR Z 24-70mm f/4 S サブブログです。↓ 随時、更新中 i…

  • 夕映えの月山と最上川と白鳥と

    庄内の冬の風物詩と言えば、白鳥です。白鳥の飛来数は、都道府県単位では新潟県が最も多いそうですが、箇所別では酒田市の最上川河口が日本一多いそうです。約1万羽ほどやってくるとか。その他にも庄内中の河川や水辺のいたるところに飛来します。白鳥たちは早朝そこから飛び立ち、庄内平野の田んぼへ食事に出かけ、夕方にまた戻ってくるのです。冬は滅多に晴れることのない庄内地方ですが、この日は珍しく快晴。朝から鳥海山や月山が素晴らしく綺麗に見えました。夕陽に映えた「月山」と山形県の母なる川「最上川」、そして冬の風物詩の白鳥たちを全部写真に収めたかったので、酒田市の最上川河口に架かる出羽大橋の上から、日没の1時間ぐらい…

  • 冬の浜辺にて

    今冬は12月に入った途端に大雪があり、マスコミのニュースでも大きく取り上げられて、昨年以上の大雪の年になるイメージがありましたが、蓋を開けてみれば寒の入りだというのに今のところ酒田市内に雪はほとんど無くなってしまいました。(もっとも酒田市内では12月の大雪の時もあまり積もりませんでしたが・・・。)“雪国あるある”ですが、雪が積もると除雪でウンザリですが、かと言って雪が全く降らないと、調子が狂うと言おうか、肩すかしを食わされたみたいと言おうか、何だか居心地が悪いのです・・・。ほどほどに降って欲しいなぁ、雪の写真も撮りたいし・・・、運動不足だし・・・。と思う今日この頃です。自分勝手です💦 日向川河…

  • 謹賀新年

    新年 明けましておめでとうございます本年もよろしくお願い申し上げます 撮影場所山形県遊佐町旧 吹浦小学校の校舎と桜(現在は校舎は解体されています。もう二度と見ることのできない風景・・・。)

  • 落ち葉たちの詩

    NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S 山から里へ、そして街へと、あれほど鮮やかに彩ってくれた木々たちの紅葉も、11月下旬頃に冷たい風が吹き始めると、あっという間にその彩りを散らせ、足早に次の季節へと向かいます。この時期は、寒い日と暖かい日とが交互にやって来る「行き合いの季節」。北風が吹き付ける冷たさに慌てたり、小春日和の日だまりの暖かさにホッとしたり、そうやって季節は冬へと向かいます。紅葉の季節も終わり、初氷の寒さが訪れて、初雪の便りが聞こえ始める頃。久しぶりの小春日和の心地よさに誘われて、落ち葉を探しをしながら「行く秋」を惜しみました。サクサクと落ち葉を踏みしめながら歩い…

  • たそがれモミジ

    前回のエントリーの続きです。「秋の日は釣瓶落とし」と言う諺どおりで、紅葉を楽しみながらのんびりと撮影しているうちに日はどんどん暮れて、あっという間に夕暮れ時。色づいたモミジに夕暮れ時の斜光が射して、日中とはまた違った趣が感じられました。そんな暮れゆく陽の中のモミジたちです。 この木はモミジではありません。(^^;) 欅の木・・・かな? こんな日差しを歩くと「♬夕暮れ時は寂しそう~ ♪」NSP と口ずさんでしまいます。 撮影地山形県遊佐町「森の公園 遊ぽっと」にて 撮影DATENikon Z 6NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR SNIKKOR Z 35mm f/1.8 S(最…

  • もみじの季節

    人はなぜ紅葉に惹かれるのでしょうか?いや、紅葉だけではなく人は、若葉に、新緑から深緑に、紅葉に、そして散りゆく枯葉にも心を動かします。何故そんなに「葉っぱ」が気になるのでしょうか?だいぶ以前に、「世界は植物の葉を中心に廻る」と、何かで読んだ記憶があります。「葉」という文字は「草」と「木」の間に「世」がある、と書くのである、と。葉は木々に芽吹き、光合成によってその樹木を育てます。葉の働きによって栄養を蓄えた木々は果実を実らせ、他の生物たちに糧を与え、時に葉は自らを虫たちに与え育てます。やがて葉は地に落ち虫や小動物たちの住処になり、そして最後には土に還り大地を豊かにして木々たちを育てるのです。そう…

  • ススキの中で

    ススキは秋を代表する植物の一つで、秋の七草のひとつに数えられます。お月見に供える盛り花にはなくてはならない花材ですよね。「ススキ」の名前の由来は諸説あるらしいのですが、「すくすくと立つ木(草)」という意味から名付けられたとする説や、神楽に用いる鳴り物用の木「スズの木」を意味している、などがあるそうですが、はっきりしていないそうです。日本中の山野に群生し様々な変種もあるそうですが、昔は茅葺(かやぶき)屋根の材料に用いたり、家畜の餌として利用することが多かったことから、集落の近くに定期的に刈り入れをするススキ草原があり、これを茅場(かやば)と呼んでいたそうです。ひょっとしたら、東京の「茅場町」って…

  • 朝露に輝く野紺菊

    人知れず野に咲き人知れず陽だまりの中に揺れそして、人知れず冷たい風の中へと消えて行く 野菊誰に見られようともせず誰にほめられようともせず野菊は野道や野原の片隅にひっそりと咲きますささやかな願い事のように慎ましく咲く花 野菊だけど朝露に輝く野紺菊よりも美しい宝石を私は知りません 漢名の「菊」とは、「究極・最終」を意味し、一年の一番終わりに咲くことから名付けられたそうです。 撮影地山形県遊佐町 撮影DATE1枚目Nikon D300sTAMRON SP 90mm MACRO f/2.82枚目以降Nikon Z 6NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S サブブログです。↓ 随時、更…

  • たそがれ コスモス 秋の空

    鳥海山が冠雪しました冬の使者、白鳥がやって来ました秋の空はどこまでも高く澄んでいますが夕暮れ時、風は少しずつ冷たさを増し虫たちの羽音もどこか寂しげに聞こえます微かに冬の薫り ・ ・ ・秋桜の季節が、終わろうとしています まるで “ さようなら “ を言っているようです 撮影地山形県酒田市 最上川スワンパーク 撮影DATENikon Z 6NIKKOR Z 14-30mm f/4 S サブブログです。↓ 随時、更新中 idosan007.hatenablog.com 以前のブログです ↓ よろしかったらご覧下さい。 blog.goo.ne.jp

  • 黄昏秋桜

    コスモスは秋の花というイメージが強い花ですが実は開花時期は思いのほか長く、夏前の6月頃から咲きはじめ11月になっても見かけることがあります。コスモスは好きな花なので毎年必ず撮影していますが、今年はなかなか撮ることが出来ずにいたところ、たまたま通りかかった最上川の河川公園であるスワンパークに、コスモスが咲いているのを見かけました。ピークは過ぎてしまってましたが、それでもまだたくさん綺麗な花を咲かせ、蕾もついているものもあったりして、まだまだ十分楽しめるようでした。秋の陽が釣瓶落としのように足早に暮れようとしています。黄昏の光に揺れるコスモスをカメラに収めました。 季節は晩秋へと向かいます 撮影地…

  • 秋が、走る

    仕事が忙しくてなかなかブログ更新出来ないでいるうちに、季節はどんどん進んでいきます。風の強い日、見上げた空一面に筋雲が現れていました。急いた気持ちに強い風と空一面の筋雲。思わず「秋、走ってるな~」とつぶやいた日でした。秋はどこか気持ちが焦りますよね。(^^;) 鳥海山のように、気持ちをどっしりと構えなければ・・・。💦 撮影地山形県遊佐町 撮影DATENikon Z 6Nikkor Z 14-30mm f/4 S サブブログです。↓ 随時、更新中 idosan007.hatenablog.com 以前のブログです ↓ よろしかったらご覧下さい。 blog.goo.ne.jp

  • 蕎麦の花が咲く頃に

    庄内地方に蕎麦の花が咲きました。蕎麦はタデ科ソバ属の一年草です。タデ科には800種類もの植物がありますが、そのほとんどがいわゆる雑草であり、食用として栽培されている蕎麦は珍しい種類と言えます。蕎麦は種をまいてからおよそ30日で花が咲きます。さらにその後30日くらいで収穫時期を迎えます。種をまいてから収穫までおよそ60日くらいで収穫できるのです。気候の順応性が高く、乾燥にも耐えるため干ばつ時の植物としても優秀です。また、土壌の順応力も高く痩せた土地でも厭わず咲きます。それに、酸度にも強いため古くから開墾地の作物として重要視されてきたようです。蕎麦の花言葉の一つに「あなたを救う」とありますが、貧し…

  • 時満ちて、咲く

    多くの植物は、それぞれの種ごとにある一定の季節に決まって花が開くようにできています。人もそれを経験的に感覚的に知っていて、ある花が咲くとその花に季節を感じたりします。例えば、菜の花が咲くと誰しもが春が来たと感じ、紫陽花が色づきはじめると梅雨の到来を予感したりします。とは言っても、花たちはその季節が来たからと言っていきなり咲くわけではありません。花たちはどれも自分が花開く “とき” をよく知っていて、人が知らない間に、ゆっくりとじっくりと少しずつ花開く準備をし、陽の光を求め、時が満ちるのを待ち、そしてその “とき” の風に誘われて、来るときを迎えて花開くのです。時満ちて咲く花ほど美しい花はありま…

  • 立秋に入る

    8月7日(日)から二十四節気の一つである「立秋」に入りました。暦の上では、この立秋から立冬(今年は11/7)の前日までを「秋」としています。ただ実際は夏真っ盛りの時期で「秋」なんて考えられないほど暑い時期ではありますが、「立秋」の前の節気が夏の極みの「大暑」ですからそれは当然暑いですよね。この関係は「大寒」と「立春」と同じです。秋なんて微塵も感じられないような熱風の中に、古の人々はほんの微かに “極まりを過ぎた気配” を感じ「秋が立った」としたのでしょうね。真夏日や熱帯夜が続き暑さは今がたけなわですが、容赦なく照りつけていた太陽も心なしか日射しを和らげ、朝夕には少しばかり涼やかな風が吹き始めま…

  • 野菜の花など

    枝豆(だだちゃ豆)の花 私の実家は農家では無いのですが、30坪程度の畑があります。私の父親が趣味と実益?を兼ねてやっている程度でしたが、7年前に父が大病を患い車椅子生活となったため、せっかくの畑を荒らすのももったいないと言うことで、私が引き継ぎその畑で野菜を育てているのです。まあ、家庭菜園ですが、それでも結構な量が収穫でき、収穫した野菜を親戚や友人知人にお裾分けすると喜ばれたりするのが楽しいですね。その野菜達の花を農作業の合間に撮影してみました。1枚目は枝豆の王様「だだちゃ豆」の花です。花が赤花の「庄内5号」という晩生品種です。 キュウリの花です。 茄子の花 里芋の葉は水を弾きます。コロコロし…

  • 蓮の花

    庄内では蓮の花をあちらこちらで見かけるようになりました。蓮の花は仏教では極楽浄土を象徴する花ですが、この花を見かけると時期的に「お盆の時期だなぁ」と思ってしまいますね。お盆の時期は帰省ラッシュで大変ですが、自分が生まれ育った場所に帰り、父や母、祖父や祖母、そして自分へと繋がる祖先の霊を供養し感謝する、と言うことはとても大切なことだと思います。自分へと繋がる先祖を供養するということは、命に対して感謝するということ、感謝することは心が豊かになること、そして心が豊かになることは、つまりは「幸せになる」ことです。蓮の花には、古の人々がそんな願いを寄せてきた美しさがあるように思うのです。 撮影場所山形県…

  • 夏雲な日々

    今年は異常なほど早く梅雨が明けたせいか、庄内では連日夏日が続きました。ほかの地域は戻り梅雨みたいで雨が多かったようですが、何故か庄内地方は天気予報で明日は「雨」となっていても、その日になってみると「晴れ」・・・。天気予報も「晴れ」に変更されてるし・・・。おかげで毎日毎日、夏雲がドヤ顔で青空にそそり立っていました。そんな夏雲達をご覧下さい。(^^;) ※長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。 撮影場所山形県酒田市、遊佐町撮影DATENikon Z 6NIKKOR Z 24-70mm f / 4 S (1~8枚目)NIKKOR Z 14-30mm f / 4 S (9,10枚目)NIK…

  • 紫陽花

    紫陽花の季節は過ぎようとしていますが、どうやら戻り梅雨みたいですね。今年は6月中に早々と梅雨明けしてしまい、咲き始めた紫陽花たちが置いてけぼりされたような感じでしたが、それでも紫陽花たちはきれいに咲いていました。しっとりと雨に濡れた紫陽花の美しさは格別ですが、雨が無くても紫陽花たちはとてもきれいです。私の地元、山形県酒田市では『紫陽花』と言えば『土門拳記念館』(飯森山公園)です。敷地内の湖(『拳湖』と言います)の周辺に、100品種1万5千株という膨大な数の紫陽花が植えられています。日本でも有数だそうです。写真界の巨星「土門拳」と「紫陽花」もう撮るしかないでしょっ!と言うことでニコンを持って撮影…

  • 梅雨明けを告げる夕焼け

    6月29日 “ 東北地方南部が梅雨明けしたとみられる。”と、仙台管区気象台が発表して、山形県も梅雨明けとなりました。東北南部(山形・宮城・福島)の梅雨明けは、例年は7月24日頃、昨年は7月16日頃でしたが、まさか6月に明けるとはビックリですね。(^^;)宣言があった日の夕方、雨雲は強めの西風に散り散りに流され、きれいな夕焼けが現れました。いよいよ本格的な夏がやって来ます。でも、まだ、6月なんだよな~・・・。暑いの、苦手です。(>_<;) ※写真をクリックして Flickr で大きな写真でご覧ください。 撮影場所山形県酒田市「酒田北港」にて撮影DATENikon Z 6NIKKOR Z 14-3…

  • イワユリが咲く頃

    庄内地方各地の海岸の岩場に「イワユリ(スカシユリ)」が咲き始めました。「イワユリ」は正式名「スカシユリ」ですが、日本海側では新潟県以北、太平洋岸では紀伊半島以北に主に分布し、日本海側では「イワユリ(岩百合)」と呼びますが、太平洋側では「イワトユリ(岩戸百合)」と呼ばれるのだそうです。そして開花期が日本海側では5月~6月、太平洋側では7月~8月と異なるのだそうです。つまり、ここ庄内では初夏を告げる花ですが、太平洋側では夏の花なんですね。同じ花に対する季節感が、日本海側の人々と太平洋側の人々とでは違う・・・・・。とても興味深いお話しです。日本海を渡ってきた潮風が、オレンジ色の鮮やかなイワユリを揺ら…

  • 春田夕景

    すでに6月になって1週間になろうとしていますが、大好きな5月に撮った写真がまだありますので、遅ればせながらアップしていきたいと思います。(^^;)今年の5月は晴れた日が多かったように思います。そのおかげで連日、夕焼けがとても綺麗でした。田んぼに水が入り稲の苗が植えられて、その水面に春の夕焼けが映し出され、空も平野も夕焼け空に染まります。これもまた春の一時だけ、この時期にしか見ることのできない庄内の風景です。 鳥海山麓の棚田に映える夕焼け風景(遊佐町杉沢地区) 夕映えの棚田にサギが佇んでいました。離れて望遠で撮っていても、こちらを警戒しながらソロソロと餌を探しています。 雲一つ無い快晴の日、空が…

  • 白ツツジが咲く頃

    白ツツジが好きです。ツツジの花の白色は、ひと雨で茶色く変色してしまうほど短命ですが、咲いた瞬間の花の白さは思わず溜め息が出てしまうほど綺麗な純白色です。特に、雨に濡れた白ツツジは透明感が増し、それはまるで穢れの無い純真を表したような白。白ツツジ一つの季節に、ほんの一瞬だけの無垢白色。この白色が終わる頃、季節は夏へと向かいます。 白ツツジの花言葉は「初恋」『人が心から恋をするのはただ一度だけである。それが初恋だ。それから後の数々の恋は、初恋ほど無意識なものではない。』~ ラ・ブリュイエール(フランスの作家) 撮影場所山形県酒田市撮影DATENikon Z 6NIKKOR Z MC 105mm f…

  • 五月の庄内平野、鳥海山_その2

    庄内地方を含めて「米どころ」と言われる地域は東北地方や新潟に多いので、米は寒い地域で採れるものと思われがちですが、そもそも米は熱帯地方が原産地の植物です。では何故この地域に米どころが集中するかというと、それは品種改良などの人々の努力と、豊富な「水」なのです。東北地方や新潟は、大きな川の下流に大きな平野が広がり、冬は雪がたくさん降り、山々に積もった膨大な雪が春から秋にかけてとけて川に流れこみ、一年中平野を潤すので水不足の心配がありません。それに、夏の暑さも実は南の地域に負けないぐらい高くなり(しかも夜は涼しくなる)米の生育に適しているのです。庄内平野には現在、約4万ヘクタールの水田があり、減反な…

  • 五月の庄内平野、鳥海山_その1

    五月に入ると庄内地方の田んぼでは田おこしが始まり、いよいよ水が入ります。水が土に十分なじんだら代掻きを行い、その後一斉に田植えが始まります。水が入り、代掻きをし、トロトロになった土が沈殿した田んぼは水鏡のようになります。そこに鳥海山が映し出される風景を「逆さ鳥海」とよんでいます。代掻きをした後、稲の苗を植え付ける前までのほんの一時、風が止んだときにだけ見られる逆さ鳥海。それはまるで山の神が山から降りてきて、田んぼに入る儀式のような風景。今でも庄内の農家は、山の神が田んぼに降りてきて田の神となり、稲を見守ってくれると信じているのです。どんなに機械化されても、稲作技術が進んでも、自然に感謝する気持…

  • 「いこいの村」のチューリップ

    山形県鶴岡市の「森林公園 いこいの村」でチューリップを撮影しました。ここはかつては、湯野浜温泉に隣接する県の宿泊施設「いこいの村 庄内」の敷地内に10万本ものチューリップが咲き誇った東北でも最大級のチューリップ園でしたが、2016年に施設が閉鎖された後、チューリップ園は放置され荒れるがままの状態だったのだそうです。見かねた地元の方たちがチューリップ園の再生に取り組み、2020年春から「森林公園 いこいの村」として復活。オランダ大使館や地元郵便局長会から球根の寄贈を受けたりして、今季は4万5000本のチューリップが咲いていました。子ども達が小さい頃に家族で何度も訪れたチューリップ園。20年ぶりに…

  • 水芭蕉

    「水芭蕉」というと、唱歌『夏の思い出』という歌が有名ですよね。『夏の思い出』(作詞:江間章子 作曲:中田喜直)夏が来れば思い出す 遙かな尾瀬 遠い空霧の中に浮かびくる やさしい影 野の小径水芭蕉の花が咲いている 夢見て咲いている水のほとりしゃくなげ色にたそがれる遙かな尾瀬 遠い空この歌のタイトルから連想して水芭蕉は夏の花と勘違いされるようですが、もちろん春を告げる花です。よく歌詞を読めば、都会の初夏の頃に遙か遠くの尾瀬に思いをはせ、尾瀬は今が春なのだなぁ・・・、水芭蕉が夢を見るように咲いていたっけなぁ・・・、と思い出にふける歌だというのが分かります。水芭蕉。庄内では4月中頃ぐらい、ちょうど桜が…

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