心機一転 すべての記事を一旦非公開にした。 ここ数日自分が書いた文章を読んでいたんだけど、急に恥ずかしくなった。
社会問題を論じるとき、Twitterを未だに論壇として活用する文化人、インテリが多いと感じる。好意的に見れば啓蒙思想の現れだが、神経症的な極右極左の糾弾に遭ったり、誤解されたまま情報が伝わったりと、裏目に出ているケースが目につく。 自分の知性にある程度の自信があるであろう人が、捨てアカからの罵詈雑言、不勉強な連中からのクソリプなどに一喜一憂、もしくは激昂している様子を見るにつけ気の毒に思う。 それらが度重なると、このインテリの方々は承認欲求解消のために付き合っているのかもしれない、とゲスの勘ぐりをしてしまう。バカな僕から見ても、そんなコミュニケーションは実際の社会問題解決の議論として、ほとんど…
僕は口喧嘩が弱かった。いや、いまでも弱い。喧嘩の次に、議論に弱い。読書をしているのだからディベートに強いんだろうという、良くない先入観で立ち向かわれることが度々遭ったが、コテンパンにやられてしまう。というより、丸め込まれてしまう。 なぜ丸め込まれていることが分かるのかと言えば、喧嘩や議論の終わった後に、「いや、よくよく考えてみるとこういう糸口で不利な状況を脱出できたぞ」とか、「あの質問自体におかしいところがあるぞ」いう反省ができるからだ。 僕が負けた議論は、殆どそういう類のもので、前提知識が間違っていたり、出すデータを間違えたりした数戦以外は、相手の仕掛けるテクニックが意地悪で、見事に相手の術…
「持続していること」や「習慣」とは無意識レベルにまで落としこまれた活動のことを言うのだと思う。それ以外の趣味・活動については、その日の気分で実行可能か不可能かということが決まる。僕には音楽、映画鑑賞、ブログ、読書などなど趣味があるが、それぞれノレる日、ノレない日がある。 これを「気分」と称すると落ち込むし、気力のみを問題にしてしまうので、体調や気分を同時に解釈する言葉が必要だと思った。そして、そういうものを「モード」と呼ぶことにした。 元来好きであったことができない場合は、「そういうモードじゃないからだ」と自分の身体を説明することができる。 僕の場合は病気のせいでそれが顕著に現れるのだとおもう…
何度もクソ期がぶり返す。食欲がわかず、スマホを数分いじっては投げを繰り返し、焦燥感で何かしようと思っても長く続かず、それに落ち込み布団で寝転がって一日が終わるような状態を、僕はクソ期と呼んでいる。医学的な専門用語では、おそらく「混合状態」と呼ばれるものだと考えられる。 認知行動療法を身に着けたおかげで、自分の心を数値化、ラベル化することができるようになり、「もしかしたら衝動的に自死をするかもしれない」という不安は少なくなったが、希死念慮が消える訳ではない。 僕のクソ期の心理的配分は、焦燥感4:無力感3:希死念慮1~3:無理やりなポジティブ思考1~2といった具合だ。こんな人間が自分の目の前に居た…
身近に感じていた人間が、陰謀論にハマったり、自然派ママになったり、マルチに引っかかっていたり、怪しいオンラインサロン会員になったり、自己啓発信者になった時の、あの置いていかれた感じ。 カルト宗教に入っていた場合などは諦めがつくのだけれど、上に挙げた例は、「もしかしたらまたこちら側に戻ってきてくれるかもしれない」という変な期待がある。その期待は大半裏切られる。 寂しさと同時に、腹立たしささえ浮かんでくるあの感じの正体は、きっと自分の力では、どうすることもできないのだという、どうしようもない圧倒的無力感だ。 あちら側に行ってしまった彼らが戻ってくるには、ある程度の痛い目に遭わなければならないだろう…
北欧は本当に幸福か──マイケル・ブース『限りなく完璧に近い人々 なぜ北欧の暮らしは世界一幸せなのか?』
幸福な北欧の人々 僕のような煩悩の塊と化した現代の日本人が北欧の国々を見るとき、ひたすらに羨ましく思えてくる。だが、同時に「実際のところどうなんだ?何年も連続して幸福度が高いって、本当なのか?」という疑問を持つ。 その疑問に、ある程度面白い偏見を交えながら答えてくれる本が、『限りなく完璧に近い人々』である。 本書はフードジャーナリスト、トラベルジャーナリストとして知られるイギリス人マイケル・ブース氏による、北欧めった切りの書である。『英国家族、日本をたべる』は日本でアニメ化されるなどして知られている。文化に対する視線の熱量とシニカルな視点から繰り出される毒舌が癖になる。 幸福な北欧の人々 ラン…
何かをおすすめされたらすること──そしてマウントクソ野郎との付き合い方
昨日1500字がちょうど良いとか記事で書いたのに1500字超える文章を投稿するってどうなの?でもずっと下書きで「そろそろ成仏いいすか」って訴えかけてきていた記事だったんです。それを加筆修正したものです。お焚き上げ~。 おすすめ戦国時代 ステップ1:心を開け ステップ2:捌け! ステップ3:ディグれ! ステップ4:感想を言え! 終わりに おすすめ戦国時代 Twitterで「スペース」なるサービスが始まってからこっち、至るところで「おすすめ合戦」が行われておる。いや、以前から行われておったものが、スペースによってより可視化されたと表現したほうが良かろう。 知的マンティングの試合なんぞ醜くて見ていら…
憧れの2000字超え ブログ記事は、僕が書く場合、1500字くらいがちょうど良い気がしてきた。 現在活動している書評家の個人ブログの特徴をかいつまんでみた。松岡正剛氏やDain氏、HONZレビューや冬木氏のような書評サイトの平均文字数は2000文字を超える。 彼らの文章は読みやすいし、面白い。本当にそういう力がほしい。そういう力とは何か。それは2000字以上でまとめる力である。2000字以上の範囲で文章に流れを作る力である。表現力が巧みで、飽きさせずに2000字以上読ませる力である。 果たして現在僕にそのような力があるのかと言えば、自信がない。僕の文章は話題がワープし、言葉の使い方は怪しく、結…
あげるうだつも無い毎日を過ごしているので、ムシャクシャしてブログ周りをいろいろいじっていた。グループを追加し、タグ付けをし、カテゴリ未分類を何かしらに分類していった。おお~なんかブロガーっぽいじゃ~ん、ついでだからGoogle AdSenseにでも登録するか笑 というノリと勢いで、当ブログ『点の記録』を審査に通したら受かった。 ここまでだと「審査通ったわーい。はてなブログ無料版でも、独自ドメインを取得しなくてもアドセンスに審査通ります!」みたいな、マウントが見え隠れする記事を書いて終了と思われるかもしれない。しかしこの記事はそういう内容ではない。 これを見てほしい。 アドセンスの設定を完了した…
ただ観るだけで「いいな」と思うアニメ──『スーパーカブ』(5話までのネタバレあり)
僕はノーライセンスマンだ。この世に様々ある免許という免許を何一つ持っていない。運転免許はその代表格だ。ありがたい事に東京に生まれ、生活圏を東京以外に拡大せずとも生き延びることを選べる精神性を獲得したことにより、徒歩と電車で事足りる生活を送っている。旅行にもそんなに出かけない。 そんな僕でも「原付きの免許くらいは取ろうかな」と思わせたのが今季の覇権アニメ『スーパーカブ』である。え?覇権じゃない?そう思うならそれで良い。僕は今季のアニメの多くを観ない選択をした結果『スーパーカブ』だけ残った。原作はトネ・コーケンの同名ライトノベルで、まだ読んでいない。読みたい。 父を早くに亡くし、母には高校入学と同…
真剣にTwitterする人が増えた フォローしている有名人が社会問題を語るようになった 1.自分がどの程度その人に心をひらいているかを確認する 2.事実を述べているのか、主張であるかを分ける 2-1.主張が妥当であるかを測れるツール:トゥールミン・ロジック 3.安易にリプライやRTをしない 4.反対意見を読む おわりに 真剣にTwitterする人が増えた 僕がTwitterをやりはじめた約10年前、論壇もとい学級委員会としての機能は、少なくとも僕のタイムラインには無かった。 以前の僕のタイムラインは「ちんまんうんこ」系低俗ジョークの掃き溜めであり、うだつの上がらぬ日常のスパイスとしての妄想の肥…
日常は突如として崩壊する。愛用していたブックダーツの缶の蓋が開かなくなった。 自分で購入したブックダーツと、人からプレゼントされたブックダーツの2缶分がストックとしてある。すでに1缶はほぼ使い切っており、開かなくなったブックダーツの方は潤沢にダーツが眠っている状況だ。 貧困層なので、最近は新しい本の購入を控えており、図書館で回している。図書館の本で熟読したい本はこのブックダーツで重要箇所やおもろい箇所、書き抜きたい箇所にマーキングをしていたので、ちょっと、と言うかかなり困った。 実はこれをやらかしたのは3回目だ。過去の失敗から、蓋は中身が散らばらないように浅く閉めるというルールを設けていたのだ…
近所に自然公園を見つけたのが3日前だ。 存在は知っていたがなかなか行く気になれなかった。久しぶりに身体が動くようになったので散歩に出かけるついでに足を運んでみた。大当たり。散歩にうってつけな場所であると判明した。今後もお世話になるだろう。 そこは敷地内を一級河川が通っており、側を歩くと気持ちが良い。小山もあって、歩くだけで良い運動になる。いい塩梅に緑が生い茂るなかに風通しの良い東屋などもあって、そこに座れば心地よい。ああ、やはり自然は良いなぁ、という心地にさせてくれる。 僕の地元は東京都の東大和市というところだ。その東大和市と埼玉県の境目には、狭山丘陵なる緑地があり、そこにも自然公園があって、…
読書が苦手な人がちょっと頑張ってハードルを超えるありきたりな方法
全く本を読めないけれど本が読めるようになりたいという人に向けて、自分なりに「こうしてみれば」という方法を考えてみる。気楽に読んでほしい。 1:図書館のカードを作る 1-1:「くそめんどいので、普通に書店で買うわ~」という人へ。 2:読みたい本を見つける 2-1:読みたい本が見つからないよう 3:持ち運ぶ 4:まず1ページ読もう 5:つまらなかったら読むのをやめて、次の一冊を読もう 6:2~5を繰り返す おまけ:読書を極めたい 1:図書館のカードを作る 拠点となる自治体の図書館のカードを持っていないなら作ろう。 実は図書カードを作るという行為が、一番重要かつ、一番ハードルが高い。ぜんぜん本なんて…
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心機一転 すべての記事を一旦非公開にした。 ここ数日自分が書いた文章を読んでいたんだけど、急に恥ずかしくなった。
お久しぶりついでに、近況を書き散らすことにする。 【健康面】 気分の浮き沈みは相変わらずあるものの、さんぽを再開したことによりここ2週間程度の体調、気分変調は安定している。体重は相変わらず肥満体型だけれど。 散歩はなるべくノルマ7000~10000歩を目指し、食生活はあすけんで記録だけしている。 ダイエット食「沼」は1年半続けた結果、半端なく飽きてしまい、今は雑多に自炊したり、お茶漬けで済ませたりしている。ただ、PFC管理なんてやってないから、沼よりも不健康にはなっていそうだ。野菜が高い。巨大なS&Bのカレー粉の缶が、後生だから俺だけでも使い切ってくれと囁いてきている。気が向いたらまた使ってや…
若本規夫のすべらない話 作者:若本 規夫 主婦の友社 Amazon 僕は中学生から高校生にかけて、声を褒められたことがきっかけで、声優になってみたいと思ったことがある。色々調べて、絶対に無理だとわかったので、淡い青春の夢想に終わった。その時期に、一番格好良くって大好きだった声優さんの1人が、若本規夫さんだった。サザエさんのアナゴさんの声、とか言わなくてもいいくらいの大御所声優。 初めて若本さんの声を、「若本規夫」という名前で認識したのはいつだったんだろう。多分、『ドラゴンボールZ』のセルとかかな。 この人やばいなと思ったのは、高校生になってから見かけた、『HELLSING』のアレクサンド・アン…
長らく更新していなかったこのブログを、ちろっと気まぐれに更新してみようと思ったので書いてみる。 文章書くという営みは、ブログという形では無いにしろ続けていた。 もちろん、まともな文章ではない。 TRPGのキャラクターシートという、同好の士以外の人には絶対に見られたくない文章を、恥部として量産する日々を、この2023年は送っていた。 恥部と自虐したが、キャラクターシートの作成は、まるで中学2年生の頃に戻った心地で、大変に楽しい。 TRPGをうっすら知っている外野の人たちからしたら、実に痛々しい行為に映るかもしれない。いい年こいた大人が、おままごとの延長線上にある遊びに熱を入れているのだから。 し…
限りある時間の使い方 作者:オリバー・バークマン かんき出版 Amazon 久々にビジネス書っぽいビジネス書を読んだんだけど、これはアタリだった。 こういう感じの本は、「身も蓋もない当たり前のこと」を正直に書いているもののほうが面白い。「人生が好転する思考術」とか、「悪用禁止の闇心理学」とか、「キャリアをブーストさせるコミュニケーションテクニック」とか、抽象的でよくわからない、具体性にかけるアドバイスばかり書いているいい加減な本よりも、「現実を見よ」という論旨の書籍に出会えたほうが、読み手にとって気づきを得られる可能性があると考えている。 本書の論旨は、「時間管理・タスク管理など、"効率の良い…
シャーロック・ホームズとシャドウェルの影 (ハヤカワ文庫FT FTラ 5-1) 作者:ジェイムズ ラヴグローヴ 早川書房 Amazon 「シャーロック・ホームズ×クトゥルー神話」というまさかのマッシュアップ作品。 僕はホームズはほぼ読んだこと無い。 『緋色の研究』と、短編集『シャーロック・ホームズの冒険』くらい。あとBBCのドラマ『SHERLOCK』シリーズ。いいよねカンバーバッチ。すげえ面白かった。 クトゥルー(クトゥルフ)神話に関してもニワカだ。 TRPGのルールブック『クトゥルフ神話TRPG』、H・P・ラヴクラフト『クトゥルーの呼び声』『インスマス』『狂気の山脈にて』くらいしか読んだこと…
digital.susumuhirasawa.com 思想的な部分は相容れなくなっちゃったけど、相変わらず僕は平沢進を聴いている。 染みる~。気持ちいい~。 10年以上聴いちゃっている音楽は、作者がどんなになっちゃっても、とりあえず聴いてしまって、ちくしょーとか思いながら「ここが俺のツボなんやな」と再認識させられてしまう。分からされる。年甲斐もなく、戻ってくるのはココなんだ……とかなる。 原曲の面影を重視しながらも、結構改変されているアレンジ具合。安心感や安定感がありながら、同時に新しい刺激をリスナーに届けてくれる。いいじゃんいいじゃん。 なんなら、ここから平沢入ってもいいんじゃない?ライブ定…
現在、おおよそ人生の最底辺付近にいる。 付近とわざわざ付け加えているのは、最底辺は通過したと思えるからだ。うつを発症し、何もできずにただ希死念慮を頭の中で反芻する粗大ごみ以下の存在としてベッドの上に突っ伏していた2019年の2月より、今は遥かにマシだ。 双極症Ⅱ型に病名が変化したりしたけれど、薬があっているのか最近は気分の浮き沈みも安定してきている。一番恐れていた、理由なき電車への飛び込み欲求なども最近はめっきり少なくなった(これは本当に恐ろしいもので、未だに僕は電車を待つ時にはホームの一番内側の何かにしがみついている)。 最底辺にいるとき、「なぜ自分の人生はこうなってしまったのか」と過去の自…
Anki(あんき)っていう単語帳アプリなんですけど、これがマジで楽しい。 ja.wikipedia.org 普通は単語帳とか語学学習とかに使う用アプリ。 分散学習という学習方針に沿って設計されており、忘れた頃に「この問題の答え覚えとるか~~???」といい感じに出してくれる優れものです。 難しいことは省きますが、人間は忘れそうになった頃に復習すると長期記憶に情報が定着する(らしい)のです。その人間の記憶の特性を使ったアプリですね。 先程も書いた通り、Ankiは語学学習に特化した機能もあるので、そうした使い方を想定して作られているものだと思うのですが、僕は今それとは違う使い方をしています。 単純に…
脳の地図を書き換える 神経科学の冒険 作者:デイヴィッド イーグルマン 早川書房 Amazon ある日突然、病気や事故で目が全く見えなくなったり、耳が聴こえなくなったらどうしよう……という妄想にかられ、不安で夜も眠れないという時期があった。僕の場合なんだけれど、いままで自分ができていた当たり前の事が、ある日突然できなくなるという恐怖は、脳にこびりついて離れにくい。それに、荒唐無稽な話でもあるまい。将来、恐ろしく低い確率かもしれないが、ありえるかもしれないのだ……と色々考えてしまう。 だが、本書を読むと、そうした不安を抱いている場合ではないことに気がつく。脳は、我々の想像を超えるほどに柔軟なもの…
点を線で結べない男として、公開オナニーブログを長年やってきた。で、いつか線にならぬかという、ある意味自分の無意識に他力本願で任せていた。 お気づきの方もいらっしゃるかもしれないが、このブログのタイトル『点の記録』は、故・スティーブ・ジョブズの名スピーチで繰り出された概念である「コネクティング・ザ・ドッズ」にもろに影響を受けた、今考えると安直すぎて恥ずかしいブログタイトルなんである。 点を打っていれば、自分もしくは読者にも、認知の点が打たれ、その点をとっかかりとして線でつなぎ、なにか新しい視座が生まれることを期待した願掛けなのだ。 だがこのブログの記事を見返しても、点になりそうなものが少ない。 …
「おならっぷばーん」という、一度読んだら一生頭から消えないインパクトのある名前のブログが消滅していた。とても残念だ。文章の切り口も文体も好きだった。 管理人のかたむきみちおさんは読書家で、読んでいる本(骨太な本ばかりだった)の内容と、日常の雑感を結びつける文章力は天才的だった。記事を読むたびに刺激を受けていた。単なる毒舌に終わらず、自虐も卑屈になりすぎず、気が利いていて、読んでいてスカッとするうえに、なんだか賢くなったような心地にさせてくれる内容だった。 Radiotalkで音声配信したり、投資を始めてみたり、You Tubeでバイク動画を更新されたりと、色々なテコ入れをされていて、運営に工夫…
完全に日記寄りの記事です。リハビリ。 DTMで仲良くなった人たちの集うDiscordに参加している。そのなかで、映画をウォッチパーティーしようという流れが発生した。 その第1段として企画されたのが、「時系列順MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)マラソン」である。一発目から重い。 攻殻機動隊とか銀河英雄伝説とかシュヴァンクマイエル作品とかアイカツとか、謎候補たちがひしめき合っていたのだが、ちょうど「アイアンマンを観たら面白かった」という人がサーバー内に居たこと、僕が「そういえばマーベル映画、ある程度観たけど全然記憶にないや」と発言したこと、そしてマーベル作品大体履修していてストーリーを…
信頼の置ける友人複数名より、「『銀河英雄伝説』はいいぞ」と進められ、110話近い宇宙戦艦の戦艦モノを一気に見ることになった。最初の3話目までは、失礼ながら話についていけなかったが、説明口調のセリフ回し(シン・ゴジラ的で好み)の会話劇と気がついたとき、さらに自分の想像以上のスケールの大きい戦記物であると察するに至り、また声優がこれほまでにない理想的なキャストであると知るところになって、これは見なければならないと考えて視聴の継続を決意した。 ラインハルト・フォン・ローエングラム率いる帝国軍と、提督ヤン・ウェンリー率いる民主政の自由惑星同盟率いる熾烈な宇宙戦争、および所属する各国の政治的な謀略によっ…
自分の音楽体験の根源は、自分だけのものである。自由にもっておいていい。 それはいかなる妨害をシャットアウトすることが許されるだろう。評論の世界で説得力を持つ"識者の声"や、自分よりもファン歴の長い人たちからの”アドバイス”はもちろん、さらには作者からの”お言葉”でさえも、個人が手綱を話さなければ、その人の音楽体験は、その人が完全にコントロールできる。 逆も言える。古参ファンのアドバイス、識者の声、作者のお言葉を、自分の感性や解釈よりも優先的に音楽体験に付け加えることで、それが豊かになるかもしれない。どちらの立場も尊重される。 ここまでを前提として、ここから最近個人的に思っていること。 アーティ…
記録する習慣をつけたい いまは、望ましい習慣を身に付けたいモードだ。 以前だったら、このモードはとても警戒していた。心が上向きになっているときには、自分の現状を把握する前に、その日の夜などに、翌日のやりたいことリストを作ったり、理想的な1日の時間の使い方をGoogle Calendarに登録してみたりする。 で、朝起きる。 その時の気分や体調が躁に傾いたならば、ほぼ確実に実行可能である。 しかし、鬱に傾いたならば、動かずに布団に伏し、予定が融けていく音を聞きながら、自分の無能さに打ちひしがれることを、1日かけて行う。 何度繰り返したことか。 今身につけようとしているのは、「記録をつける」だ。 …
「君はとても口が悪い。死ねとかすぐに言うのはとても不愉快だ。僕の前では言わないでほしい」 これは僕が以前お付き合いしていた女性に対し、付き合って3ヶ月目あたりで僕が口にした言葉だ。このとき、確か彼女は仕事先の愚痴(だったと思う)を言っていて、気に食わない人に対して、何気なく罵る言葉を使っていた。言い方も怨嗟に塗れた言い方ではなく、カジュアルな悪口といった雰囲気だった。 にもかかわらず、僕はそれをマジガチベタに受け取って、過剰に反応したのだ。そしてボロクソに否定したのだ。その後しばらく、その女性との関係性は悪化した。最終的に向こうの大人な態度によって、あるいは僕の怒りの収まりによって事態は収束し…
現実の事象や、自分が普段考えている問題意識、体験したことなどから、それについて書いている本に結びつけ紹介する、というやり方に憧れがある。 「日常から始める書評」だ。 「本書は~」から始まるのではなく、「そう言えば昨日、Twitterでこんな人を見つけた」とか、「この映画を見てたらこんな疑問を感じた」とか、「友人と話していていたらこの本を思い出した」みたいにして、自然な導入から入っていくパターンだ。 まず、このスタイルで前提になるのは、僕の人生経験だ。 エピソードトークだ。 だが、究極の出不精(理由はコロナ禍、病気、貧困など)なので、パターン化された単純な人生を送っている。憧れのスタイルで書評す…
僕のうつ期のネガティブ妄想にはパターンがある。代表的なものが、「なぜ俺はこんな病気になってしまったのだ」という、考えてもどうしようもない問題だ。比較的正常な精神状態である今ならば、「そんなの、考えたって仕方ないっしょ」と一笑に付すことができる。 僕が双極性障害になった原因は、自分にも、環境にも、対人関係にも、金銭面にも、社会全体にも見出そうと思ったらいくらでも見いだせる。見出した所で、自分でどうにかできるのは自分の認知パターンや健康状態くらいだ。その他の、自分ではどうしようもない部分に原因を求めて、それに責任を押し付けても仕方がない部分がある。 とはいえ、そうなると責任の比重が自分に偏るように…
「論理的である」ということを、僕のような論理的思考に欠ける人間は、いまいちピンと来ない。 帰納法、演繹法、三段論法、ロジカルシンキング、トゥールミン・ロジック……論理的な考え方とはどういうことなのかをインターネットで調べると出現する数々の思考パターン。目についた情報を手に取り、とりあえずそれを真似しようにも、果たしてそれが正解であるのかということをチェックするには、他者からのツッコミ待ちを期待する以外に、手段があまり無い。 すこし話はそれるが、読みつがれている文章読本に、岩淵 悦太郎の『悪文』というのがある。マスメディアや広告などに綴られた「悪い文章」をレビューすることで、「やってはいけないこ…
お久しぶりついでに、近況を書き散らすことにする。 【健康面】 気分の浮き沈みは相変わらずあるものの、さんぽを再開したことによりここ2週間程度の体調、気分変調は安定している。体重は相変わらず肥満体型だけれど。 散歩はなるべくノルマ7000~10000歩を目指し、食生活はあすけんで記録だけしている。 ダイエット食「沼」は1年半続けた結果、半端なく飽きてしまい、今は雑多に自炊したり、お茶漬けで済ませたりしている。ただ、PFC管理なんてやってないから、沼よりも不健康にはなっていそうだ。野菜が高い。巨大なS&Bのカレー粉の缶が、後生だから俺だけでも使い切ってくれと囁いてきている。気が向いたらまた使ってや…