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点の記録 https://achelou.hatenablog.com/

点と点をいつか線で結びたいと思っているが、一向に線を引くことができないでいる男の書評と日常。映画、音楽についてもこっそり。

Achelou
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2021/05/07

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  • Twitterではなく字数制限が無い場所で格闘してほしい

    社会問題を論じるとき、Twitterを未だに論壇として活用する文化人、インテリが多いと感じる。好意的に見れば啓蒙思想の現れだが、神経症的な極右極左の糾弾に遭ったり、誤解されたまま情報が伝わったりと、裏目に出ているケースが目につく。 自分の知性にある程度の自信があるであろう人が、捨てアカからの罵詈雑言、不勉強な連中からのクソリプなどに一喜一憂、もしくは激昂している様子を見るにつけ気の毒に思う。 それらが度重なると、このインテリの方々は承認欲求解消のために付き合っているのかもしれない、とゲスの勘ぐりをしてしまう。バカな僕から見ても、そんなコミュニケーションは実際の社会問題解決の議論として、ほとんど…

  • 心をハリネズミにする方法──香西秀信『レトリックと詭弁』

    僕は口喧嘩が弱かった。いや、いまでも弱い。喧嘩の次に、議論に弱い。読書をしているのだからディベートに強いんだろうという、良くない先入観で立ち向かわれることが度々遭ったが、コテンパンにやられてしまう。というより、丸め込まれてしまう。 なぜ丸め込まれていることが分かるのかと言えば、喧嘩や議論の終わった後に、「いや、よくよく考えてみるとこういう糸口で不利な状況を脱出できたぞ」とか、「あの質問自体におかしいところがあるぞ」いう反省ができるからだ。 僕が負けた議論は、殆どそういう類のもので、前提知識が間違っていたり、出すデータを間違えたりした数戦以外は、相手の仕掛けるテクニックが意地悪で、見事に相手の術…

  • 気分、あるいはモード

    「持続していること」や「習慣」とは無意識レベルにまで落としこまれた活動のことを言うのだと思う。それ以外の趣味・活動については、その日の気分で実行可能か不可能かということが決まる。僕には音楽、映画鑑賞、ブログ、読書などなど趣味があるが、それぞれノレる日、ノレない日がある。 これを「気分」と称すると落ち込むし、気力のみを問題にしてしまうので、体調や気分を同時に解釈する言葉が必要だと思った。そして、そういうものを「モード」と呼ぶことにした。 元来好きであったことができない場合は、「そういうモードじゃないからだ」と自分の身体を説明することができる。 僕の場合は病気のせいでそれが顕著に現れるのだとおもう…

  • クソ期再考

    何度もクソ期がぶり返す。食欲がわかず、スマホを数分いじっては投げを繰り返し、焦燥感で何かしようと思っても長く続かず、それに落ち込み布団で寝転がって一日が終わるような状態を、僕はクソ期と呼んでいる。医学的な専門用語では、おそらく「混合状態」と呼ばれるものだと考えられる。 認知行動療法を身に着けたおかげで、自分の心を数値化、ラベル化することができるようになり、「もしかしたら衝動的に自死をするかもしれない」という不安は少なくなったが、希死念慮が消える訳ではない。 僕のクソ期の心理的配分は、焦燥感4:無力感3:希死念慮1~3:無理やりなポジティブ思考1~2といった具合だ。こんな人間が自分の目の前に居た…

  • 他者に対する無力感

    身近に感じていた人間が、陰謀論にハマったり、自然派ママになったり、マルチに引っかかっていたり、怪しいオンラインサロン会員になったり、自己啓発信者になった時の、あの置いていかれた感じ。 カルト宗教に入っていた場合などは諦めがつくのだけれど、上に挙げた例は、「もしかしたらまたこちら側に戻ってきてくれるかもしれない」という変な期待がある。その期待は大半裏切られる。 寂しさと同時に、腹立たしささえ浮かんでくるあの感じの正体は、きっと自分の力では、どうすることもできないのだという、どうしようもない圧倒的無力感だ。 あちら側に行ってしまった彼らが戻ってくるには、ある程度の痛い目に遭わなければならないだろう…

  • 北欧は本当に幸福か──マイケル・ブース『限りなく完璧に近い人々 なぜ北欧の暮らしは世界一幸せなのか?』

    幸福な北欧の人々 僕のような煩悩の塊と化した現代の日本人が北欧の国々を見るとき、ひたすらに羨ましく思えてくる。だが、同時に「実際のところどうなんだ?何年も連続して幸福度が高いって、本当なのか?」という疑問を持つ。 その疑問に、ある程度面白い偏見を交えながら答えてくれる本が、『限りなく完璧に近い人々』である。 本書はフードジャーナリスト、トラベルジャーナリストとして知られるイギリス人マイケル・ブース氏による、北欧めった切りの書である。『英国家族、日本をたべる』は日本でアニメ化されるなどして知られている。文化に対する視線の熱量とシニカルな視点から繰り出される毒舌が癖になる。 幸福な北欧の人々 ラン…

  • 何かをおすすめされたらすること──そしてマウントクソ野郎との付き合い方

    昨日1500字がちょうど良いとか記事で書いたのに1500字超える文章を投稿するってどうなの?でもずっと下書きで「そろそろ成仏いいすか」って訴えかけてきていた記事だったんです。それを加筆修正したものです。お焚き上げ~。 おすすめ戦国時代 ステップ1:心を開け ステップ2:捌け! ステップ3:ディグれ! ステップ4:感想を言え! 終わりに おすすめ戦国時代 Twitterで「スペース」なるサービスが始まってからこっち、至るところで「おすすめ合戦」が行われておる。いや、以前から行われておったものが、スペースによってより可視化されたと表現したほうが良かろう。 知的マンティングの試合なんぞ醜くて見ていら…

  • 僕の適正文量は約1500字かもしれない

    憧れの2000字超え ブログ記事は、僕が書く場合、1500字くらいがちょうど良い気がしてきた。 現在活動している書評家の個人ブログの特徴をかいつまんでみた。松岡正剛氏やDain氏、HONZレビューや冬木氏のような書評サイトの平均文字数は2000文字を超える。 彼らの文章は読みやすいし、面白い。本当にそういう力がほしい。そういう力とは何か。それは2000字以上でまとめる力である。2000字以上の範囲で文章に流れを作る力である。表現力が巧みで、飽きさせずに2000字以上読ませる力である。 果たして現在僕にそのような力があるのかと言えば、自信がない。僕の文章は話題がワープし、言葉の使い方は怪しく、結…

  • Google AdSenseを出来心で審査出したら通った

    あげるうだつも無い毎日を過ごしているので、ムシャクシャしてブログ周りをいろいろいじっていた。グループを追加し、タグ付けをし、カテゴリ未分類を何かしらに分類していった。おお~なんかブロガーっぽいじゃ~ん、ついでだからGoogle AdSenseにでも登録するか笑 というノリと勢いで、当ブログ『点の記録』を審査に通したら受かった。 ここまでだと「審査通ったわーい。はてなブログ無料版でも、独自ドメインを取得しなくてもアドセンスに審査通ります!」みたいな、マウントが見え隠れする記事を書いて終了と思われるかもしれない。しかしこの記事はそういう内容ではない。 これを見てほしい。 アドセンスの設定を完了した…

  • ただ観るだけで「いいな」と思うアニメ──『スーパーカブ』(5話までのネタバレあり)

    僕はノーライセンスマンだ。この世に様々ある免許という免許を何一つ持っていない。運転免許はその代表格だ。ありがたい事に東京に生まれ、生活圏を東京以外に拡大せずとも生き延びることを選べる精神性を獲得したことにより、徒歩と電車で事足りる生活を送っている。旅行にもそんなに出かけない。 そんな僕でも「原付きの免許くらいは取ろうかな」と思わせたのが今季の覇権アニメ『スーパーカブ』である。え?覇権じゃない?そう思うならそれで良い。僕は今季のアニメの多くを観ない選択をした結果『スーパーカブ』だけ残った。原作はトネ・コーケンの同名ライトノベルで、まだ読んでいない。読みたい。 父を早くに亡くし、母には高校入学と同…

  • Twitterで個人的に気をつけていること4つ

    真剣にTwitterする人が増えた フォローしている有名人が社会問題を語るようになった 1.自分がどの程度その人に心をひらいているかを確認する 2.事実を述べているのか、主張であるかを分ける 2-1.主張が妥当であるかを測れるツール:トゥールミン・ロジック 3.安易にリプライやRTをしない 4.反対意見を読む おわりに 真剣にTwitterする人が増えた 僕がTwitterをやりはじめた約10年前、論壇もとい学級委員会としての機能は、少なくとも僕のタイムラインには無かった。 以前の僕のタイムラインは「ちんまんうんこ」系低俗ジョークの掃き溜めであり、うだつの上がらぬ日常のスパイスとしての妄想の肥…

  • ブックダーツの缶あかなくなった悲しい

    日常は突如として崩壊する。愛用していたブックダーツの缶の蓋が開かなくなった。 自分で購入したブックダーツと、人からプレゼントされたブックダーツの2缶分がストックとしてある。すでに1缶はほぼ使い切っており、開かなくなったブックダーツの方は潤沢にダーツが眠っている状況だ。 貧困層なので、最近は新しい本の購入を控えており、図書館で回している。図書館の本で熟読したい本はこのブックダーツで重要箇所やおもろい箇所、書き抜きたい箇所にマーキングをしていたので、ちょっと、と言うかかなり困った。 実はこれをやらかしたのは3回目だ。過去の失敗から、蓋は中身が散らばらないように浅く閉めるというルールを設けていたのだ…

  • 散歩日誌 2021/05/01

    近所に自然公園を見つけたのが3日前だ。 存在は知っていたがなかなか行く気になれなかった。久しぶりに身体が動くようになったので散歩に出かけるついでに足を運んでみた。大当たり。散歩にうってつけな場所であると判明した。今後もお世話になるだろう。 そこは敷地内を一級河川が通っており、側を歩くと気持ちが良い。小山もあって、歩くだけで良い運動になる。いい塩梅に緑が生い茂るなかに風通しの良い東屋などもあって、そこに座れば心地よい。ああ、やはり自然は良いなぁ、という心地にさせてくれる。 僕の地元は東京都の東大和市というところだ。その東大和市と埼玉県の境目には、狭山丘陵なる緑地があり、そこにも自然公園があって、…

  • 読書が苦手な人がちょっと頑張ってハードルを超えるありきたりな方法

    全く本を読めないけれど本が読めるようになりたいという人に向けて、自分なりに「こうしてみれば」という方法を考えてみる。気楽に読んでほしい。 1:図書館のカードを作る 1-1:「くそめんどいので、普通に書店で買うわ~」という人へ。 2:読みたい本を見つける 2-1:読みたい本が見つからないよう 3:持ち運ぶ 4:まず1ページ読もう 5:つまらなかったら読むのをやめて、次の一冊を読もう 6:2~5を繰り返す おまけ:読書を極めたい 1:図書館のカードを作る 拠点となる自治体の図書館のカードを持っていないなら作ろう。 実は図書カードを作るという行為が、一番重要かつ、一番ハードルが高い。ぜんぜん本なんて…

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