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測定士の日記 https://sokuteishi.seesaa.net/

作業環境測定士としての経験してきたことを回顧録として書いています。資格を取得したい人のために書いていますが、日常の仕事、生活の中で感じたことを日記として記録しています。

kuman
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2021/02/23

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  • デザイン・サンプリング16回目解説

    デザイン・サンプリングの16回目は放射性物質の採取に関することです。 放射性物質を捕集する場合もその物質の性状を把握して行わなければなりません。 固体捕集方法が使用できるのは、ガス状物質なので水銀、アルゴン、ヨウ素などガス状の物質が捕集できます。ガス状物質は直接捕集法でガスを採取することも可能です。 トリチウム(三重水素)は地球環境では酸素と結合したトリチウム水(HTO)として存在している…

  • 関係法令16回目解説

    関係法令の16回目は粉じん障害防止規則に関することです。 特定粉じん作業を行う作業場においては、発生源を密閉する、湿潤化するなどの発生源対策、局所排気装置の設置など工学的対策がとして必要で、発生源の種類によって要求される形式が決められています。特定粉じん作業では局所排気装置、プッシュプル換気装置の設置が必要で、全体換気装置では要件を満たしませんが、特定粉じん作業でない場合は全体換気装置の設…

  • 労働衛生一般16回目解説

    労働衛生一般の16回目は局所排気装置に関することです。 外付け式フードで上方吸引式と下方吸引式を比べると一般的に下方吸引式の方が有利です。特に、粉じんや有機溶剤では顕著に差が現れます。温熱により上昇する力を持っている場合はこの力を利用できるので上方吸引式が有効になります。キャノピー型フードは熱源から上昇する気流を 上部で受け止めるもので上方吸引型であり、かつ、レシーバー式フード典型例です…

  • 分析概論15回目解説

    分析概論の15回目はフレーム原子吸光光度法に関することです。 フレーム原子吸光分析法は、高温のフレーム(炎)中で金属元素などがばらばらの原子の状態になり、蒸気として存在するとき基底状態にある原子が励起されるための光エネルギー吸収を感知しています。このとき金属元素に吸収されるのは共鳴線のエネルギー線です。原子の吸収できる光のエネルギーは原子によって決まっており、特定のエネルギー(波長)の光を…

  • デザイン・サンプリング15回目解説

    デザイン・サンプリングの15回目は簡易測定器に関することです。 圧電天秤方式では素子に粒子が付着することによって素子が発信する周波数が変化することを原理にしています。1μgあたりの周波数の変化量が決まっているので直接粉じんの質量が判ります。 B測定は継続した10分間以上にしなければなりません。測定器の原理から10分に満たない場合は測定を切り返し10分間以上とします。 相対濃度計は試料の取…

  • 試験までカウントダウン

    年が明けると試験までカウントダウンが始まる。2月はあっという間に来るからだ。どうして年度末は早く感じるのだろう。解説もあと20回くらい残っているが、何とか令和3年2月分が終わるめどが立ったので、試験後は令和3年8月の試験解説をまた一から始めようと思っている。 令和4年2月分は3月末には公開されるので、それを見て、解説を作っていくつもりです。 この作業をもう大方、10年以上やっていますが、…

  • 関係法令15回目解説

    関係法令の15回目は電離放射線に関することです。 外部放射線の量については、一センチメートル線量当量で行うことになっています。 管理区域内で受ける外部被ばく及び内部被ばくによる線量の測定については一時的に管理区域に立ち入る作業者についても測定しなければならないことが電離則第8条で定められています。 放射線業務従事者の被ばく限度は電離則第4条で実効線量が5年間につき100mSvを超えず、かつ、…

  • 労働衛生一般15回目解説

    労働衛生一般15回目は化学物質の挙動に関することです。 液体は一定の蒸気圧を持っていますが、臨界温度以上になると圧力をかけても液体にはできません。したがって、臨界温度以下では気体と液体が併存でき、蒸気も存在するということです。 気体の液体への溶解度は体積で決まってくるので、温度が上昇すると密度が下がり溶解度が小さくなります。 ヒュームは金属が気体から一気に固体になるときに発生するので一…

  • 分析概論14回目解説

    分析概論の14回目は吸光光度法に関することです。 ランバート・ベールの法則 E=ε・c・d モル吸光係数(ε)と吸光度(E)、溶液のモル濃度(c)、セルの光路長(d) 単位はセルの光路長(cm)、モル吸光係数(L/mol/cm)、モル濃度(mol/L)でEは無名数です。 吸光度は溶液の濃度、セル長に比例することを示しています。 測定する波長によって吸光度が変わりますから、モル吸光係数…

  • デザイン・サンプリング14回目解説

    デザイン・サンプリングの14回目は検知管に関することです。 検知管の変色は内部の充填剤の詰まり具合から斜めになることがありますが、その場合は先端部ではなく、中央部で値を読み取ります。 測定を終了した検知管は外部からの空気の侵入により変色域が変化するため、速やかに読み取らなくてはなりません。 検知管の測定範囲は管理濃度の10分の1が読み取れるものを用いる必要があります。これは分析して数値…

  • 関係法令14回目解説

    関係法令の14回目は有機溶剤中毒予防規則に関することです。 第1種有機溶剤、第2種有機溶剤を使用する作業場所では6か月を以内ごとに作業環境測定が義務付けられています。第3種有機溶剤では義務付けはありません 有機溶剤を入れてあった空容器で有機溶剤の蒸気が発散するおそれがあるものは、密閉するか、屋外の一定の場所に集積しておかなければならない。(有機則36条空容器の処理) 第1種有機溶剤を扱…

  • 労働衛生一般14回目解説

    労働衛生一般の14回目は電離放射線に関することです。 X線は発生装置で発生させることができるため、医療や非破壊検査など様々な分野で利用されています。 X線の波長は0.1nm以下です。γ線はそれよりさらに波長の短いものをいいます。γ線とX線は波長の領域は明確でなく、発生機構の違いで分けられます。原子核内のエネルギー順位変遷に伴うものがγ線、軌道電子の遷移に伴うものがX線です。 α線、β線、中…

  • 分析概論13回目解説

    分析概論の13回目は吸光光度法に関することです。 入射光が溶液に吸収され透過光が出てきます。つまり吸収が大きいと透過光は少なくなるということです。 透過率は入射光(I0)に対する透過光(I)の比(I/I0)で表します。何%透過してきたかを表すものです吸光光度法が適用できる希薄溶液ではランバート・ベールの法則が成立します。 透過光の強さが40%減少なら透過率は60%ということになります。 吸…

  • デザイン・サンプリング13回目解説

    デザイン・サンプリングの13回目は相対濃度計に関することです。 相対濃度計では、粒子の散乱光を測定しているので、セルの中に取り込んだ粒子の流れの速さは指示値には影響しません。ただし、相対濃度計の吸引力は小さいので流れの速い場所では十分に粒子を取り込めない場合があります。 相対濃度計は指示値に換算係数をかけて質量濃度を算出します。関係式はC=R×Kです。 相対濃度計の校正には0.3μmのステ…

  • 関係法令13回目解説

    関係法令の13回目は特定化学物質障害予防規則に関することです。 特定化学物質障害予防規則では物質の分類ごとに測定、健康管理、設備の要件が区分されており、これがこの規則を複雑にしています。 特定化学物質を取り扱う作業では作業主任者の選任が必要になります。物質の種類によって選任義務が変わるわけではありません。試験研究機関については義務付けされていません。これは、試験研究機関では個々の労働者が…

  • 労働衛生一般13回目解説

    労働衛生一般も13回目は電磁波に関することです。 まったく常識的な問題です。 電磁波はその波長によって呼び方が変わりますが、波の性質と粒子の性質を持っています。波長の長い方から電波、赤外線、可視光線、紫外線、X線、γ線などすべて電磁波です。 可視光線の波長域は400~760nmというのは覚えておいて下さい。分析の技術でも必要になります。 赤い色の光は赤外線の方にあり波長の長い部分になります。…

  • 分析概論12回目解説

    分析概論の12回目は燃焼の反応式の問題です。 空気でメタンを完全燃焼した時の反応式は以下のとおり表記されます。 CH4 + 2O2 → CO2 + 2H2O メタン1molから二酸化炭素1molが生成します。 試験を受けるレベルの方はこの程度の反応式は簡単に書けると思います。もし書けないとしたら、ちょっと力不足です。 この式では空気中の酸素だけが書かれていますので実際にはこれの5倍の体積の空気…

  • デザイン・サンプリング12回目解説

    デザイン・サンプリングの12回目は液体捕集、直接捕集に関することです。 ミゼットインピンジャーでの粒子捕集は慣性衝突を利用しています。したがって、ある程度通気速度を確保する必要があり3l/min程度の速度で吸引します。 ガス状物質の捕集で使用する場合、液との反応に時間を確保する必要があり、通気速度が遅い方が捕集効率は上がります。また、気泡が小さくできると接触面積が増えるので捕集効率は上がります…

  • 関係法令12回目解説

    関係法令の12回目は特定化学物質に関することです。 特定化学物質障害予防規則では、まず、第1類物質7種をしっかり覚えることです。 ジクロルベンジジン及びその塩、アルファ-ナフチルアミン及びその塩、塩素化ビフェニル(PCB)、オルト-トリジン及びその塩、ジアニシジン及びその塩、ベリリウム及びその化合物、ベンゾトリクロリドの7つです。 労働安全衛生法55条の禁止物質、黄リンマッチ、ベンジジン及…

  • 労働衛生一般12回目解説

    労働衛生一般の12回目は酸欠関係の問題です。 石炭、硫化鉱、鋼材を入れたあるタンク内ではこれらが空気酸化を受けるときに酸素が消費され、酸素欠乏に注意しなくてはいけません。硫化水素が発生しているわけではありません。魚油も酸化されるときに酸素が消費されます。腐敗がすぐに始まるわけではなく硫化水素が発生するわけではありません。 飼料の貯蔵、果実の熟成を行う倉庫は脱酸素状態にはしますが、内容物を…

  • 分析概論11回目解説

    分析概論の11回目は中和滴定に関することです。 中和滴定するのですから当量点で酸、アルカリの当量が釣り合っています。 水酸化ナトリウム2.0×10-1mol/L、0.005Lは1.0×10-3当量ですから、塩酸0.025L掛ける濃度Xが1.0×10-3になればよいことになります。よって、1.0×10-3/0.025で4.0×10-2mol/Lということになります。 問題は非常に単純です。高校の化学計算問題よりも単純かもしれません。当量の概…

  • デザイン・サンプリング11回目解説

    デアイン・サンプリングの11回目はろ過捕集に関することです。 粒子径の小さい粒子は表面をすり抜けても、ブラウン運動によるブレがあるため、ろ紙の内部で捕集されます。通気速度が速くなると、このブレによる自由工程が小さくなり、ろ紙に捕まりにくくなります。0.1μm以下の微細粒子は質量が小さいので慣性も小さく、障害物を避けてしまいます。逆にブラウン運動による影響を大きく受けるので、拡散効果による捕集…

  • 関係法令11回目解説

    関係法令の11回目は労働安全衛生規則に関することです。 労働安全衛生規則は、細かい記述が多いので過去に出てきたものは覚えて下さい。 二酸化炭素濃度が1.5%を超える場所、酸素濃度が18%に満たない場所、硫化水素濃度が10ppmを超える場所は関係者以外の立ち入りを制限しなくてはなりません。立ち入り禁止ではその他、多量の高温物体、多量の低温物体を扱う場所、著しく暑熱、寒冷な場所、有害光線又は超音波にさ…

  • 労働衛生一般11回目解説

    労働衛生一般の11回目は騒音に関することです。 人が聴くことが出来る最小の音圧を20μPaとし、これを基準としてその比の常用対数を20倍して求めたのもが音圧レベルです。 人が感じることのできる周波数は20~2000Hzであり、会話域の周波数は500~2000Hzといわています。 騒音の暴露を受けると耳の中で有毛細胞が疲労し変化しますが、短時間の暴露であれば、元に戻ろうとします。ただし、暴露が続くとこの変性…

  • 分析概論10回目解説

    分析概論の10回目は検知管に関することです。 検知管は充てん剤と対象成分との反応で呈色するものを利用していますが、その原理から同族体がすべて同様の呈色をものがあります。例えばトルエンとキシレンがその例です。妨害成分があるとその中の特定の成分だけの濃度は読み取れません。また妨害が及ぶ程度が組成によって変わる場合はその合計濃度も推測できません。 呈色反応は直接反応させるものだけではなく、誘導…

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