問11 固体捕集法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1 ポーラスポリマービーズは、活性炭に比べて有機溶剤蒸気に対する捕集容量は小さい。 2 シリカゲル管は、一般に無極性有機溶剤に対する吸着力が強い。 3 活性炭管にガス状物質を捕集する場合は、空気中の水分除去や冷却を行う必要はない。 4 アクリロニトリルの捕集には、シリカゲル管を用いる。 5 n-ヘキサンの捕集には、活性炭管を用…
作業環境測定士としての経験してきたことを回顧録として書いています。資格を取得したい人のために書いていますが、日常の仕事、生活の中で感じたことを日記として記録しています。
デザイン・サンプリングの16回目は放射性物質の採取に関することです。 放射性物質を捕集する場合もその物質の性状を把握して行わなければなりません。 固体捕集方法が使用できるのは、ガス状物質なので水銀、アルゴン、ヨウ素などガス状の物質が捕集できます。ガス状物質は直接捕集法でガスを採取することも可能です。 トリチウム(三重水素)は地球環境では酸素と結合したトリチウム水(HTO)として存在している…
関係法令の16回目は粉じん障害防止規則に関することです。 特定粉じん作業を行う作業場においては、発生源を密閉する、湿潤化するなどの発生源対策、局所排気装置の設置など工学的対策がとして必要で、発生源の種類によって要求される形式が決められています。特定粉じん作業では局所排気装置、プッシュプル換気装置の設置が必要で、全体換気装置では要件を満たしませんが、特定粉じん作業でない場合は全体換気装置の設…
労働衛生一般の16回目は局所排気装置に関することです。 外付け式フードで上方吸引式と下方吸引式を比べると一般的に下方吸引式の方が有利です。特に、粉じんや有機溶剤では顕著に差が現れます。温熱により上昇する力を持っている場合はこの力を利用できるので上方吸引式が有効になります。キャノピー型フードは熱源から上昇する気流を 上部で受け止めるもので上方吸引型であり、かつ、レシーバー式フード典型例です…
分析概論の15回目はフレーム原子吸光光度法に関することです。 フレーム原子吸光分析法は、高温のフレーム(炎)中で金属元素などがばらばらの原子の状態になり、蒸気として存在するとき基底状態にある原子が励起されるための光エネルギー吸収を感知しています。このとき金属元素に吸収されるのは共鳴線のエネルギー線です。原子の吸収できる光のエネルギーは原子によって決まっており、特定のエネルギー(波長)の光を…
デザイン・サンプリングの15回目は簡易測定器に関することです。 圧電天秤方式では素子に粒子が付着することによって素子が発信する周波数が変化することを原理にしています。1μgあたりの周波数の変化量が決まっているので直接粉じんの質量が判ります。 B測定は継続した10分間以上にしなければなりません。測定器の原理から10分に満たない場合は測定を切り返し10分間以上とします。 相対濃度計は試料の取…
年が明けると試験までカウントダウンが始まる。2月はあっという間に来るからだ。どうして年度末は早く感じるのだろう。解説もあと20回くらい残っているが、何とか令和3年2月分が終わるめどが立ったので、試験後は令和3年8月の試験解説をまた一から始めようと思っている。 令和4年2月分は3月末には公開されるので、それを見て、解説を作っていくつもりです。 この作業をもう大方、10年以上やっていますが、…
関係法令の15回目は電離放射線に関することです。 外部放射線の量については、一センチメートル線量当量で行うことになっています。 管理区域内で受ける外部被ばく及び内部被ばくによる線量の測定については一時的に管理区域に立ち入る作業者についても測定しなければならないことが電離則第8条で定められています。 放射線業務従事者の被ばく限度は電離則第4条で実効線量が5年間につき100mSvを超えず、かつ、…
労働衛生一般15回目は化学物質の挙動に関することです。 液体は一定の蒸気圧を持っていますが、臨界温度以上になると圧力をかけても液体にはできません。したがって、臨界温度以下では気体と液体が併存でき、蒸気も存在するということです。 気体の液体への溶解度は体積で決まってくるので、温度が上昇すると密度が下がり溶解度が小さくなります。 ヒュームは金属が気体から一気に固体になるときに発生するので一…
分析概論の14回目は吸光光度法に関することです。 ランバート・ベールの法則 E=ε・c・d モル吸光係数(ε)と吸光度(E)、溶液のモル濃度(c)、セルの光路長(d) 単位はセルの光路長(cm)、モル吸光係数(L/mol/cm)、モル濃度(mol/L)でEは無名数です。 吸光度は溶液の濃度、セル長に比例することを示しています。 測定する波長によって吸光度が変わりますから、モル吸光係数…
デザイン・サンプリングの14回目は検知管に関することです。 検知管の変色は内部の充填剤の詰まり具合から斜めになることがありますが、その場合は先端部ではなく、中央部で値を読み取ります。 測定を終了した検知管は外部からの空気の侵入により変色域が変化するため、速やかに読み取らなくてはなりません。 検知管の測定範囲は管理濃度の10分の1が読み取れるものを用いる必要があります。これは分析して数値…
関係法令の14回目は有機溶剤中毒予防規則に関することです。 第1種有機溶剤、第2種有機溶剤を使用する作業場所では6か月を以内ごとに作業環境測定が義務付けられています。第3種有機溶剤では義務付けはありません 有機溶剤を入れてあった空容器で有機溶剤の蒸気が発散するおそれがあるものは、密閉するか、屋外の一定の場所に集積しておかなければならない。(有機則36条空容器の処理) 第1種有機溶剤を扱…
労働衛生一般の14回目は電離放射線に関することです。 X線は発生装置で発生させることができるため、医療や非破壊検査など様々な分野で利用されています。 X線の波長は0.1nm以下です。γ線はそれよりさらに波長の短いものをいいます。γ線とX線は波長の領域は明確でなく、発生機構の違いで分けられます。原子核内のエネルギー順位変遷に伴うものがγ線、軌道電子の遷移に伴うものがX線です。 α線、β線、中…
分析概論の13回目は吸光光度法に関することです。 入射光が溶液に吸収され透過光が出てきます。つまり吸収が大きいと透過光は少なくなるということです。 透過率は入射光(I0)に対する透過光(I)の比(I/I0)で表します。何%透過してきたかを表すものです吸光光度法が適用できる希薄溶液ではランバート・ベールの法則が成立します。 透過光の強さが40%減少なら透過率は60%ということになります。 吸…
デザイン・サンプリングの13回目は相対濃度計に関することです。 相対濃度計では、粒子の散乱光を測定しているので、セルの中に取り込んだ粒子の流れの速さは指示値には影響しません。ただし、相対濃度計の吸引力は小さいので流れの速い場所では十分に粒子を取り込めない場合があります。 相対濃度計は指示値に換算係数をかけて質量濃度を算出します。関係式はC=R×Kです。 相対濃度計の校正には0.3μmのステ…
関係法令の13回目は特定化学物質障害予防規則に関することです。 特定化学物質障害予防規則では物質の分類ごとに測定、健康管理、設備の要件が区分されており、これがこの規則を複雑にしています。 特定化学物質を取り扱う作業では作業主任者の選任が必要になります。物質の種類によって選任義務が変わるわけではありません。試験研究機関については義務付けされていません。これは、試験研究機関では個々の労働者が…
労働衛生一般も13回目は電磁波に関することです。 まったく常識的な問題です。 電磁波はその波長によって呼び方が変わりますが、波の性質と粒子の性質を持っています。波長の長い方から電波、赤外線、可視光線、紫外線、X線、γ線などすべて電磁波です。 可視光線の波長域は400~760nmというのは覚えておいて下さい。分析の技術でも必要になります。 赤い色の光は赤外線の方にあり波長の長い部分になります。…
分析概論の12回目は燃焼の反応式の問題です。 空気でメタンを完全燃焼した時の反応式は以下のとおり表記されます。 CH4 + 2O2 → CO2 + 2H2O メタン1molから二酸化炭素1molが生成します。 試験を受けるレベルの方はこの程度の反応式は簡単に書けると思います。もし書けないとしたら、ちょっと力不足です。 この式では空気中の酸素だけが書かれていますので実際にはこれの5倍の体積の空気…
デザイン・サンプリングの12回目は液体捕集、直接捕集に関することです。 ミゼットインピンジャーでの粒子捕集は慣性衝突を利用しています。したがって、ある程度通気速度を確保する必要があり3l/min程度の速度で吸引します。 ガス状物質の捕集で使用する場合、液との反応に時間を確保する必要があり、通気速度が遅い方が捕集効率は上がります。また、気泡が小さくできると接触面積が増えるので捕集効率は上がります…
関係法令の12回目は特定化学物質に関することです。 特定化学物質障害予防規則では、まず、第1類物質7種をしっかり覚えることです。 ジクロルベンジジン及びその塩、アルファ-ナフチルアミン及びその塩、塩素化ビフェニル(PCB)、オルト-トリジン及びその塩、ジアニシジン及びその塩、ベリリウム及びその化合物、ベンゾトリクロリドの7つです。 労働安全衛生法55条の禁止物質、黄リンマッチ、ベンジジン及…
労働衛生一般の12回目は酸欠関係の問題です。 石炭、硫化鉱、鋼材を入れたあるタンク内ではこれらが空気酸化を受けるときに酸素が消費され、酸素欠乏に注意しなくてはいけません。硫化水素が発生しているわけではありません。魚油も酸化されるときに酸素が消費されます。腐敗がすぐに始まるわけではなく硫化水素が発生するわけではありません。 飼料の貯蔵、果実の熟成を行う倉庫は脱酸素状態にはしますが、内容物を…
分析概論の11回目は中和滴定に関することです。 中和滴定するのですから当量点で酸、アルカリの当量が釣り合っています。 水酸化ナトリウム2.0×10-1mol/L、0.005Lは1.0×10-3当量ですから、塩酸0.025L掛ける濃度Xが1.0×10-3になればよいことになります。よって、1.0×10-3/0.025で4.0×10-2mol/Lということになります。 問題は非常に単純です。高校の化学計算問題よりも単純かもしれません。当量の概…
デアイン・サンプリングの11回目はろ過捕集に関することです。 粒子径の小さい粒子は表面をすり抜けても、ブラウン運動によるブレがあるため、ろ紙の内部で捕集されます。通気速度が速くなると、このブレによる自由工程が小さくなり、ろ紙に捕まりにくくなります。0.1μm以下の微細粒子は質量が小さいので慣性も小さく、障害物を避けてしまいます。逆にブラウン運動による影響を大きく受けるので、拡散効果による捕集…
関係法令の11回目は労働安全衛生規則に関することです。 労働安全衛生規則は、細かい記述が多いので過去に出てきたものは覚えて下さい。 二酸化炭素濃度が1.5%を超える場所、酸素濃度が18%に満たない場所、硫化水素濃度が10ppmを超える場所は関係者以外の立ち入りを制限しなくてはなりません。立ち入り禁止ではその他、多量の高温物体、多量の低温物体を扱う場所、著しく暑熱、寒冷な場所、有害光線又は超音波にさ…
労働衛生一般の11回目は騒音に関することです。 人が聴くことが出来る最小の音圧を20μPaとし、これを基準としてその比の常用対数を20倍して求めたのもが音圧レベルです。 人が感じることのできる周波数は20~2000Hzであり、会話域の周波数は500~2000Hzといわています。 騒音の暴露を受けると耳の中で有毛細胞が疲労し変化しますが、短時間の暴露であれば、元に戻ろうとします。ただし、暴露が続くとこの変性…
分析概論の10回目は検知管に関することです。 検知管は充てん剤と対象成分との反応で呈色するものを利用していますが、その原理から同族体がすべて同様の呈色をものがあります。例えばトルエンとキシレンがその例です。妨害成分があるとその中の特定の成分だけの濃度は読み取れません。また妨害が及ぶ程度が組成によって変わる場合はその合計濃度も推測できません。 呈色反応は直接反応させるものだけではなく、誘導…
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問11 固体捕集法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1 ポーラスポリマービーズは、活性炭に比べて有機溶剤蒸気に対する捕集容量は小さい。 2 シリカゲル管は、一般に無極性有機溶剤に対する吸着力が強い。 3 活性炭管にガス状物質を捕集する場合は、空気中の水分除去や冷却を行う必要はない。 4 アクリロニトリルの捕集には、シリカゲル管を用いる。 5 n-ヘキサンの捕集には、活性炭管を用…
問11 個人サンプリング法に関する次の記述のうち、法令上、誤っているものはどれか。 1 個人サンプリング法について登録を受けようとする作業環境測定機関は、個人サンプリング法について登録を受けている作業環境測定士を少なくとも1人置かなければならない。 2 作業環境測定士として登録を受けるに当たっては、必ずしも個人サンプリング法についての登録を受ける必要はない。 3 作業環境測定士として登録を受け…
問11 厚生労働省の「職場における腰痛予防対策指針」に関する次の㋑から㋥の記述について、誤っているものの組合せは下のうちどれか。 ㋑ 満18歳以上の男性労働者では、人力のみにより取り扱う物の重量は、体重のおおむね40%以下となるようにする。 ㋺ 直接床に座る座作業は、腰掛け作業に比べ、仙腸関節や股関節にかかる負担が少ない。 ㋩ 満18歳以上の女性労働者では、人力のみにより取り扱う物の重量は、男性が取…
問10 ICP-AESに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1 高周波電流によりアルゴンガスをプラズマ化する。 2 ネブライザーで霧状にした試料溶液の一部がプラズマに導入される。 3 試料溶液の粘性が測定結果に影響を与える場合がある。 4 原子の発光又はイオンの発光を測定する。 5 窒素パージ型分光器は、可視領域の発光を感度よく測定するために用いる。 問10 解説 ICP-AESの原理につい…
今日はお墓参りをしてきました。坂を上がっていくと突きあたりにあり、寺社のなかも坂を上がっていきます。社務所によってお花と桶を持って坂を上がり始めたとき、スニーカーの底ゴムがすっかり外れてしまいました。一瞬何が起こったのかと思いましたが、裸足で地面を踏んでいるような感覚になりましたね。取り急ぎ墓参だけは済ませて、社務所でガムテープを借り、応急措置して歩き始めました。なんとか自宅までは持ってくれま…
シルアルのお話。機材の固有番号のことではなくて食べ物の方です。 朝食にシルアルを食べるのですが、ヨーグルトに添加してもらっています。私は歯ごたえの欲しい人なので乳製品も堅い方が好きなのですが、家のヨーグルトは牛乳に菌を入れて発酵させた自家製なので、結構ゆるめ。牛乳のように流れる訳ではありませんが歯ごたえはありません。それで歯ごたえをつけるのにシリアルを入れています。 シルアルのタンパク質…
シルアルのお話。機材の固有番号のことではなくて食べ物の方です。 朝食にシルアルを食べるのですが、ヨーグルトに添加してもらっています。私は歯ごたえの欲しい人なので乳製品も堅い方が好きなのですが、家のヨーグルトは牛乳に菌を入れて発酵させた自家製なので、結構ゆるめ。牛乳のように流れる訳ではありませんが歯ごたえはありません。それで歯ごたえをつけるのにシリアルを入れています。 シルアルのタンパク質…
問10 流量計に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1 ハイボリュームエアサンプラーは、指示される流量が、汚染により、製造時に校正した値と異なることがあるため、事前に校正する必要がある。 2 石けん膜流量計は、所定の距離を石けん膜が移動する時間を測定して流量を求める。 3 ローボリュームエアサンプラーの流量校正では、組み込まれた捕集器具の圧力損失は無視できるので、捕集器具を装着しな…
問10 作業環境評価基準に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1 A測定のみを行った場合、第1評価値が管理濃度以上であり、かつ、第2評価値が管理濃度以下である単位作業場所の管理区分は第2管理区分である。 2 B測定の測定値が管理濃度の1.5倍を超えるときは、 A測定の第1評価値及び第2評価値の値にかかわらず、第3管理区分である。 3 特別有機溶剤を除き、2種類以上の特定化学物質を含有する…
問10 局所振動障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1 振動障害は、振動の周波数が高いほど起こりやすい。 2 振動工具取扱い作業者に対する特殊健康診断を1年に2回実施する場合、そのうち1回は冬季に行うとよい。 3 レイノー現象は、血管のれん縮により血流が減少するために生じる。 4 厚生労働省の「チェーンソー取扱い作業指針」によれば、日振動ばく露限界値は、5.0m/s2である。 …
問9 精製水の製造に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1 金属製やガラス製の蒸留水製造装置からは、イオンの溶出がある。 2 メンブランフィルターは、水中の粒子の除去に用いる。 3 イオン交換水の純度は、電気伝導度で評価できる。 4 逆浸透法では、原料水中の不純物のイオンを除去できる。 5 逆浸透法における加圧の上限は原料水の浸透圧と一致する。 問9 解説 金属製の容器でもガ…
問9 有害物質Aとその空気中の濃度の測定に用いる捕集器具又はろ過材Bとの次の組合せのうち、不適当なものはどれか。 A B 1 リフラクトリーセラミックファイバー メンブランフィルター 2 p-ニトロクロロベンゼン シリカゲル管 3 塩化ビニル ミゼットインピンジャー 4 アクリルアミド …
今日、町中を歩きましたら桜が満開でちょうど見頃を迎えていました。明日からの天気でかなり散ってしまうのではないかと思います。なんとか見逃さずに済んでありがたかったです。というのは毎年見逃すことが多いので。 毎年咲くからと思っていると見逃すのですね。資格試験も同じです。毎年受けられるからと油断しているとチャンスを生かせません。測定士のように年2回あると余計に油断しますから、それなりに気を引き締…
問9 作業環境測定基準に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1 単位作業場所とは、作業環境測定を行うべき作業場の区域のうち労働者の作業中の行動範囲、有害物の分布等の状況等に基づき定められる作業環境測定のために必要な区域をいう。 2 鉱物性粉じん中の遊離けい酸の含有率の測定は、エックス線回折分析方法又は重量分析方法によらなければならない。 3 騒音の測定点は、原則として、単位作業場…
試験解説も回を重ねるごとに同じような繰り返しであまり面白くはないのです。測定士の試験は特に範囲が限定されますから。 労働衛生一般は、範囲が広く専門性も高いのでいくらでもレベルを上げることが出来る科目です。しかし、試験では決められているかのように同じテーマから出題されていますから、過去問を繰り返し見ることが重要な対策になります。 関係法令は特別則の数が多いのが難点ですが一つ一つの特別則は難…
問9 温熱環境及び人体の適応等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1 熱けいれんは、高温の環境下での大量の発汗により、体内の水分が急激に減少したときに生ずる。 2 日射がない場合のWBGTは、自然湿球温度及び黒球温度の数値から算出される。 3 WBGT基準値は、同一作業であっても、熱に順化していない人の方が熱に順化している人よりも、小さい値となる。 4 WBGT基準値は、身体に対する負荷…
問8 液体のメチルエチルケトン3.0mgを捕集袋内の清浄空気中で完全に気化させて、メチルエチルケトンの標準ガス100Lを調製した。その濃度として、正しい値に最も近いものは次のうちどれか。ただし、メチルエチルケトンのモル質量は72g・mol-1とする。また、調製した標準ガスの温度は25℃、圧力は1気圧とする。 1 2ppm 2 5ppm 3 10ppm 4 15ppm 5 20ppm 問8 解説 メチルエチルケトン3.0mgをガス化…
問8 個人サンプリング法による測定(C・D測定)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1 C測定では、労働者がばく露する有害物質の量がほぼ均一であると見込まれる作業ごとに、それぞれ適切な数の労働者にサンプラーを装着する。 2 単位作業場所において作業に従事する労働者数が5人を下回る場合には、作業に従事する時間を分割してサンプリングを行い、C測定の測定値の数を5以上とする。 3 単位作…
問8 作業環境測定士に関する次の記述のうち、法令上、誤っているものはどれか。 1 第2種作業環境測定士は、指定作業場についての作業環境測定の業務のうち、簡易測定機器以外の機器を用いて行う分析の業務を行うことができない。 2 作業環境測定の業務に関する不正の行為により、作業環境測定士の登録を取り消された者は、その日から起算して1年間は、作業環境測定士となることができない。 3 作業環境測定士で…
4Kチュ-ナー内蔵のブルーレイレコーダを買いました。今まで使っていたのと同じシャープ製なので、使い方は同じで助かります。ただ、リモコンの癖がちょっと変わって慣れるまでは途惑いそうです。 買い換え引っ越しなる機能があるのですが、今までのレコーダはそのままHDMIケーブルでつながっているので、リモコンの信号番号護衛を変えれば別々で使えます。セットするときに新しいレコーダの電源ケーブルは外しておか…
分析概論の17回目はガスクロマトグラフの検出器に関することです。 TCDはキャリヤーガスと対象物質の熱伝導度の差を検出する方法で無機ガスの分析に適しています。 FIDは水素炎中で物質が燃焼するときイオン化され電流が発生することを利用しています。したがって水素炎中で燃焼できない希ガスなどは検出することが出来ません。燃焼性のよい炭化水素は感度良く検出できます。また電流を直接検出するため、測定…
デザイン・サンプリングの17回目は放射性物質の採取に関することです。 ベクレル(Bq)とは、食品や土壌に含まれるセシウムなどの「放射能の総量」を表し、1秒間に1つの原子核が崩壊して放射線を放つ放射能の量であると定義されます。 ここで注目して欲しいのは1秒間あたりということです。ですから単位(Bq)の次元は(s-1)を持っているのと同じです。 空気中の放射性物質量の濃度は採取した放射性物質量を採…
関係法令の17回目は粉じん障害防止規則に関することです。 特定粉じん作業以外の粉じん作業を行う屋内場所については、当該粉じん作業に係る粉じんを減少させるため、全体換気装置による換気の実施又はこれと同等以上の措置を講じなければならないとされています。逆にいうと特定粉じん作業が行われる屋内作業場では全体換気装置だけではだめで、局所排気装置等の設置が必要ということです。 粉じん則では使用できる…
労働衛生一般の17回目は労働衛生保護具に関することです。 有害性の高い物質を扱う作業ではろ過性能の高いマスクを使用することが必要です。使い捨て式のマスクではろ過性能が低いので、取り換え式を用いるべきです。 粉じんとオイルミストが混在する場合、液体、固体の両方に対応でできることが必要です。また有害物質を含む場合は捕集効率の高いものを使用する必要があるので、RL3を選ぶことになります。オイル…
分析概論の16回目は蛍光光度分析法に関することです。 蛍光現象は分子が光のエネルギーを一旦吸収し、放出するときに発するものです。基本的に吸収したエネルギーよりも低いレベルのエネルギーしか放出しません。つまり入射光よりも長波長側に蛍光がでます。したがって、照射する光はエネルギーレベルの高い紫外部から可視光線でも波長の短いものが利用されます。タングステンランプではエネルギーが足りないので励起光…
デザイン・サンプリングの16回目は放射性物質の採取に関することです。 放射性物質を捕集する場合もその物質の性状を把握して行わなければなりません。 ろ過捕集ができるのは常温で固体であればよく、コバルト、タリウム、プルトニウム、ストロンチウム、セシウムなど金属元素はろ過捕集が一般的に用いられます。 固体捕集方法が使用できるのは、ガス状物質なので水銀、アルゴンなどガス状の物質が捕集できます…
関係法令の16回目は電離放射線障害防止規則に関することです。 放射線業務従事者の被ばく限度は電離則第4条で実効線量が5年間につき100mSvを超えず、かつ、1年間につき50mSvを超えないようにしなければならないとしています。これは男性についての規定で、第2項で女性の放射線業務従事者の規定では3ヶ月につき5mSvを超えないようにしなければならないと別に定められています。 妊娠中についてはさらに線量が2mS…
労働衛生一般の16回目は局所排気装置に関することです。 外付け式フードの制御風速は、有害物が飛散しているフードから最も遠い位置での風速をいいます。 囲い式フードの補足限界点はフード開口面と考えることが出来ます。つまりこれを超えて外に飛び出すものは補足できません。したがって、囲い式フードの場合は開口面での風速が制御風速になります。 スロット型フードは吸引口の周りに何もなく、単に吹き出し口…
分析概論の15回目は原子吸光分析法に関することです。 フレーム原子吸光分析法は、高温のフレーム(炎)中で金属元素などがばらばらの原子の状態になり、蒸気として存在するとき基底状態にある原子が励起されるための光エネルギー吸収を感知しています。このとき金属元素に吸収されるのは共鳴線のエネルギー線です。原子の吸収できる光のエネルギーは原子によって決まっており、特定のエネルギー(波長)の光を用意する…
デザイン・サンプリングの15回目は検知管に関することです。 直読式の検知管は20℃で変色域の目盛りが打たれているので、反応の温度依存性が高い場合は、温度補正する必要があります。 検知管のポンプは測定前に検知管を折らずに吸引するなどの方法で漏れのないことを確認しておきます。検知管吸引ポンプの漏れを防ぐためにはピストン及びシリンダーの内部にグリースを塗布するなどで対応します。 検知管の検知…
関係法令の15回目は有機溶剤中毒予防規則に関することです。 有機溶剤中毒予防規則では取り扱い作業場において作業主任者の選任が義務付けられています。有機溶剤の種類による例外はありません。業務による例外は試験研究の業務であり、その他は選任の義務があります。 第1種有機溶剤、第2種有機溶剤を使用する作業場所では6か月を以内ごとに作業環境測定が義務付けられています。第3種有機溶剤では義務付けはあ…
労働衛生一般の15回目は化学物質の性状、挙動に関することです。 クロロホルムは塩素原子が3つで四塩化炭素は塩素原子が4つです。つまり四塩化炭素は電荷が釣り合った状態にあり、クロロホルムは電荷が偏った状態にあります。そのため分子の極性はクロロホルムの方が大きいということです。 気体の液体への溶解度は体積で決まってくるので、温度が上昇すると密度が下がり溶解度が小さくなります。 ジクロロメタン…
分析概論の14回目は吸光光度法に関することです。 ランバート・ベールの法則 E=ε・c・d モル吸光係数(ε)と吸光度(E)、溶液のモル濃度(c)、セルの光路長(d) 単位はセルの光路長(cm)、モル吸光係数(L/mol/cm)、モル濃度(mol/L)でEは無名数です。 これに数値を代入していきます。 c=2.0×10-5、d=2、E=0.48なのでこれからこの物質のモル吸光係数が判ります。 ε=…
デザイン・サンプリングの14回目は相対濃度計に関することです。 相対濃度計の指示値は取り込まれた粉じん粒子の数によって変化しますが、濃度は吸引速度が変わって変化するものではありません。 相対濃度計は指示値に換算係数をかけて質量濃度を算出します。関係式はC=R×Kです。したがって質量濃度換算係数は粉じんの質量濃度Cを 相対濃度Rで除したものになります。 測定原理から、相対濃度計による測定…
関係法令の14回目は特定化学物質と有機溶剤の区分に関することです。 現在、第1種有機溶剤は1,2-ジクロルエチレンと二硫化炭素の2つしかありません。エチルベンゼンは特別有機溶剤です。 クロルベンゼン、1,1,1-トリクロロエタン第2種有機溶剤。コールターナフサ、ミネラルスピリットは第3種有機溶剤です。 試験の解説としてはこの2行で終わりです。 有機溶剤についても第1種と第3種を先に覚えた方…
労働衛生一般の14回目は電離放射線とその影響に関することです。 α線、β線、中性子線はいずれも粒子線です。α線、β線は粒子線のため遮蔽物があると遮断できますが、X線は透過することができ透過力が強いといえます。したがって、γ線の透過力はそれよりさらに強いといえます。α線はヘリウムの原子核と同じ、陽子2個、中性子2個からなる粒子の流れで、β線は高速の電子の流れで、対象物を電離させる作用はありませ…
分析概論の13回目は吸光光度法に関することです。 透過率はどれだけの光が通過したかということですから、入射光に対する透過光の割合を比で示したものです。透過率=透過光/入射光ということです。 透過率は液相の長さが2倍になると1/2になります。さらに液相の長さが2倍になると1/2×1/2で1/4になります。したがって指数関数駅に減少しますから、比例するのではありません。 吸光度は吸収された…
デザイン・サンプリングの13回目は液体捕集と直接捕集に関することです。 使用後の捕集袋を洗浄するには窒素ガスなどを用いて、内部の空気を完全に置換して行います。袋の材質にもよりますが、通常、水が通りませんから一旦入ると追い出せなくなるので、結露もさせないようにしなくてはなりません。 真空捕集瓶のコックの部分にグリースなどを用いると、ここでガスの吸着が起こりますから、コック部分にグリースなど…
関係法令の13回目は特定化学物質障害予防規則に関することです。 特定化学物質障害予防規則では物質の分類ごとに測定、健康管理、設備の要件が区分されており、これがこの規則を複雑にしています。 ベリリウム、アルファ-フチルアミンなど特別管理物質では特殊健康診断を6か月ごとに実施し、記録は30年間の保管が必要です。一般の健康診断の個人票は5年間の保管ですが、特殊健康診断では個人票を30年保管する…
労働衛生一般の13回目は電磁波に関することです。 電磁波はその波長によって呼び方が変わりますが、波の性質と粒子の性質を持っています。波長の長い方から電波、赤外線、可視光線、紫外線、X線、γ線などすべて電磁波です。 短波、長波などの電波は電磁波です。波長は比較的長く、放送、通信などに使用されます。 可視光線は波長によって色が変わりますが、可視光線の波長域は400~760nmで黄色い色は緑色より波…