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  • 若獅子旗を目指して。

    (久しぶりだよ東京ドーム@第95回都市対抗野球)6月半ばに津軽に行った後は、週末ごとに子供や嫁が熱を出すし(手足口病、お気を付けくださいね。大人がかかるとかなり大変です)、元々今年は空梅雨模様だったけど、梅雨明けからとにかく殺人的に暑いし、そしてこんな暑い中を押してまで別に撮りに行きたいものもないし・・・ということですっかりカメラを握る活動はお休みモードに入ってしまった。んで、最近何が楽しいって言うと都市対抗野球ですねえ。お仕事上の付き合いで、いわゆる「動員」というもののお誘いを受けましてねえ。世界に目を向ければ、「動員」なんて言葉がリアルな前線送りに繋がっている国というのもある今日この頃ですが、東アジアの片隅の動員は、暑い中を都営三田線に乗って東京ドームに駆け付けるだけなのだから楽なものだ。つーか、自宅...若獅子旗を目指して。

  • 津軽の芸術、高みから。

    (青森が生んだ才能@田舎館村・田んぼアート)最近は珍しくなくなりましたが、稲の穂の色の濃淡を使って描く田んぼの芸術「田んぼアート」。弘南線と黒石へ向かう国道102号線がちょうど交わる辺り、田舎館の道の駅とウインズ津軽、そして村の考古学資料館が交わるエリアに、田舎館の田んぼアートと、弘南線の田んぼアート駅があります。田んぼアートなので、上から見ないと何が何だかさっぱり分からないのですが、火の見櫓のような「弥生の里展望所」があって、300円を払うと上空からのアートの何たるかを見ることが出来ます。この日は午後に入って早くもガスり始めた田舎館村、岩木山の影すら見えなくなってしまってイマイチ冴えない眺め。西側に描かれたのは青森が生んだ版画家・棟方志功の肖像画。これは稲ではなくて石で作られています。石の色の濃淡を合わ...津軽の芸術、高みから。

  • ともに、あなたと。嬉しい明日へ。

    (梅雨空の土手町から@中央弘前駅)土手町の片隅から見下ろす中央弘前の駅。「弘前れんが倉庫美術館」の装飾を施された大鰐線の列車が止まっている。弘前れんが倉庫美術館は、駅の真裏にある吉野町レンガ倉庫を改修し、美術館として活用をした施設。なぜか屋根が金ピカに塗られており、高い場所からだとその色味が目立ちます。土曜日の日中、弘前の旧市街の人通りは少なく、閑散としています。平成の初期くらいまでは、この土手町や白銀町界隈が弘前随一の繁華街で、津軽の商業の中心地域だったのですが、現在は弘前市街の東側・・・国道7号線の弘前バイパス沿いに大手資本の量販店やファストフード、そしてレストランなどが立ち並んでいわゆる「地方都市のロードサイド文化」を形成しており、弘前市内のクルマを持ったファミリー層などはこちらへ向かってしまうよう...ともに、あなたと。嬉しい明日へ。

  • 何よりも、走り続ける意味ありて。

    (お岩木朧ろ@義塾高校前駅)朝は何とかその姿を確認できた岩木山も、日が昇るにつれてその姿は梅雨らしいガスっぽい空気に覆われて霞み、モヤり、朧ろになってゆく。リンゴ畑の中の義塾高校前駅、弘前方面からやって来た電車には土曜日ながら何人かの学生の降車客がありました。部活なのかな。東奥義塾中学校・高校は沿線最大の中高一貫校で、合わせて1,000人程度の生徒数が在学しており、大鰐線の最大の顧客ともなっています。ただし、最近は同校も少子化による生徒数の減少が目立っており、また生徒の利便性を鑑みて学校側がスクールバスを走らせたりしていて、沿線から鉄道を使った学生の流動は漸減傾向。東奥義塾のスクールバスは、弘前中心部や近郷市街地だけでなく、遠くは五所川原駅前や黒石駅、浪岡駅前などからも走るのだから大したものである。特に黒...何よりも、走り続ける意味ありて。

  • 運命(さだめ)を握る高架橋。

    (駆け上がれ、希望を繋ぐ高架橋@石川高架橋)大鰐線一番の見せ場であり、土木建造物である石川高架橋。大鰐を出た列車は、暫く奥羽本線の東側を走りますが、ここで平川沿いの平地から奥羽本線を跨ぎ越して白神山地と岩木山の作り出すリンゴ畑の台地へと登って行きます。橋長は約270m、アルファベットの「A」の形をした橋台が印象的。総称は「石川高架橋」ですが、構造としては石川第一陸橋・JR跨線部・石川第二陸橋の三つに分かれていて、開業から70年超に亘って大鰐線の線路を支え続けています。柵も保守用の通路もなく、コンクリートモルタルの細い橋台でまな板のようなまっ平な路盤を支える構造は、鉄道の高架橋としては非常に華奢に見えるのですが、これは冬場の積雪を考えてのこと。高架橋に積もった雪を橋の下に落とすためには、線路以外の構造物は極...運命(さだめ)を握る高架橋。

  • 狭いし、セマイシ、鯖石。

    (リンゴ畑にひっそりと@鯖石駅)津軽は、この日の朝も梅雨とは思えないような強い陽射しの天気であった。国道7号線からわき道にそれ、りんご畑に隠れたような鯖石駅。薄く掠れた書き文字とともに、ローカル私鉄の雰囲気が溢れていて好ましいですね。【弘南大鰐行き・中央弘前行き】というホームの行先表示板がどちらにもついていて、交換がなければ定位で奥の直線側のホームを使う「一線スルー」の構造っぽいのだが、現在は中央弘前行きが手前側、大鰐行きが奥側を使っています。右側通行なんですね。これは推測なんだけど、かつて大鰐線が快速運転をしていた時に、通過する快速電車は奥の直線側を使って、交換する電車が分岐側の手前のホームに入っていたのではないかと思うのです。鯖石駅は弘前電気鉄道開業時からの駅ですが、快速運転を開始する際に大鰐駅側に1...狭いし、セマイシ、鯖石。

  • 早起きは、朝湯朝市農作業。

    (北国の朝は早い@弘前市旧市街の某旅館にて)夜の大鰐線を一往復した後は、中央弘前の駅から宿に戻り、ビールをひと缶呑んで寝てしまう。朝4時にトイレに起きた際に、もう外はほの明るく。ただでさえ北国の朝というのは夜明けが早いものだが、夏至の時期の朝はなおのこと早い。部屋の障子を開けたら、濡れ縁の向こうから既に6月の津軽の朝日は昇り始めていて・・・暫くテーブルの上に放り投げてあった飲みさしのお茶のペットボトルをカラにして、朝5時のNHKニュースをぼんやりと眺める。折しも、継続支援で合意がなされた弘南鉄道の大鰐線のニュースが流れていた。テレビだけ見ていると東京には伝わってこないニュースだが、地元では一定の関心を持って受け止められているらしい。すっかり目も覚めてしまい、ニュースを見ながら身支度を整えて朝5時半、帳場の...早起きは、朝湯朝市農作業。

  • ゆらゆらり リンゴ召しませ、蜜の味。

    (ねぷた絵・華やか@中央弘前駅)青森と言えば、東北夏の三大祭りの一つである「ねぶた祭」がつとに有名。東北三大祭りと言えば「仙台七夕・青森ねぶた・秋田竿灯」ですが、そんな青森のねぶた祭は、「夏の昼間に突然襲ってくる眠気=邪気を払うための祭り」として中国から伝わったものらしい。ネムテ(眠てぇ)→ネムタ→ネブタ。夏は暑いから夜は寝不足になるし、昼間に突然眠気が襲ってきても不思議じゃないんでしょうが、それを「邪気」としていた昔の人の感覚はなんか面白いよな。ちなみに、青森は「ねぶた」、弘前は「ねぷた」、五所川原は「立佞武多」で、祭囃子の掛け声も青森は「ラッセーラ」、弘前は「ヤーヤードー」、五所川原は「ソーレソレ」とそれぞれに異なる。ねぶたの山車の形も、青森は横に大きく、弘前は優美な扇形、そして五所川原は縦に長い(高...ゆらゆらりリンゴ召しませ、蜜の味。

  • ネオン街、夜の優しい駅灯り。

    (土手町慕情@中央弘前駅)この日の宿は、中央弘前駅付近の「土手町」と言われる旧市街に取った。大手のチェーン系ビジネスホテルを選ぶなら、圧倒的に弘前駅周辺だったのだが。荷物を置いて部屋付きのお茶セットで一息ついてから、夜の町に繰り出す。弘前市街でも随一の歓楽街である土手町付近、地方都市といえども金曜の夜は路地に建ち並ぶ飲食店やスナック、バーや夜職の方々のきらびやかなお店に明かりがともり、ボーイさんは建物の前で道行く人を誘い込んでいる。そんな弘前の夜を横目に、土手町から鍛冶町へ続く坂道を歩きつつ土淵川のほとりに出ると、中央弘前の駅が見えてくる。いかにも「郊外電車」の始発駅として、ひときわ風情ある佇まいを今に残すこの駅が好きだ。金曜の夜、華やかなネオン街を一歩外れた片隅で、津軽の優しさと温かみを閉じ込めたような...ネオン街、夜の優しい駅灯り。

  • 太陽の、一番長い一日に。

    (初夏のサンセットステージ@弘南鉄道・柏農高校前駅)津軽鉄道にお邪魔した後は、温泉休憩を経つつ大きく場面を転換して弘南線の柏農高校前の駅にやって来ました。岩木山を見晴るかす田園地帯に、簡素なホームが長く続く柏高前の駅。春から夏にかけてのこの時期、岩木山越しに夕陽が沈んでいく風景を撮る事が出来ます。奇しくもこの日は夏至で、一年で一番昼間が長い日。太陽は西に傾き始めてはいますが、まだまだお岩木山の上の高い場所にあって、夕暮れまでは少し遠そう。手元のスマホで日没時間を調べると、津軽平野でも19時ごろ。弘南線、コロナ前は日中でも30分に1本の運行頻度を維持していたのですが、現在弘南線は日中1時間ごとに間引かれ、朝夕のみが30~35分ごとというダイヤ。そこで、本数が多くなる夕方の時間帯を見計らって、沿線に繰り出した...太陽の、一番長い一日に。

  • 津軽逍遥、冬だけじゃない魅力。

    (微睡のホーム@津軽五所川原駅)午後の列車で、津軽中里から津軽五所川原へ戻る。帰りは「太宰列車」という触れ込みで、アテンダントさんが沿線の観光案内にプラスして太宰の小説を朗読するというなかなかアグレッシブな企画が催されていた。今回の朗読に選ばれた太宰の小説は「帰去来」。太宰治が、不義理を働き実家の津島家および親族から疎ましがられ、特に兄とは断絶に近い形での不和を抱えた中で、十年ぶりに郷里の津軽へ帰る、というお話である。太宰の私小説の中でも、「故郷へ帰る」という行為、長年の葛藤や恩讐の思いを抱いたうえでの「移動」を伴う物語をチョイスしてきたところは、流石は太宰治を乗せて走った鉄道会社というべきか。ただまあ、どっちかと言えば自分はノンフィクションが好みなので、普段はあまり小説の類は読まないタイプである。朝早く...津軽逍遥、冬だけじゃない魅力。

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