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  • 草を刈れ カニもハサミを 振り上げて。

    (穏やかな入り江にて@久美浜湾)少し涼やかな風が吹き始めた夕方、久美浜湾を一周する県道を走る。久美浜湾は、湾と言えども細い細い水路で日本海と繋がっているだけの潟湖(せきこ)。汽水域の波穏やかな湖面を水面すれすれまで降りて行けば、養殖のカキの筏が並ぶ風景を見る事が出来ます。このカキ筏が久美浜湾の名物で、道路沿いには「久美浜のカキ」だの「津居山のカニ」だの景気良い文字を並べた民宿が並んでいますが、何となく時間が悪いのかシーズンが外れているのか寂しい雰囲気でしたね。夕方が近付いて、空は雲に覆われ露出が乏しくなってきました。久美浜にある温泉でひと汗流した後は、木津温泉の駅近くではしだて8号をゲット。撮影地を探しているうちに時間切れになってしまったような感じで何の変哲もない構図になってしまった。って言うか、丹鉄沿線...草を刈れカニもハサミを振り上げて。

  • 店に見る 郷土の味と 生活と。

    (輝く丹後の海の幸@京丹後市某所)この日は、観光を取り入れたり乗り鉄したりとまったりモード。街道筋の魚屋さん、そこそこ駐車場の客付きが良いので寄って見る。お土産代わりの鯖のへしことデベラ(ヤナギガレイ)の干物を購入。キラキラとショーケースに並ぶは丹後の海の幸。美味しそうな刺身の盛り合わせ、マグロ、カンパチ、サザエ、アカイカ、タイ、アジなどの魚が入っている。クルマにクーラーボックスを積んでいるのが幸いだ。コンビニで大きな板氷を買って保冷は万全。どうせ帰りは長旅だし、夕飯のおかずにでもなれば、とひと盛り購入。丹後地方では「スーパーにしがき」というチェーン店が幅を利かせていて、どの街にも店舗がある。観光客御用達の土産物店もいっぱいあるけど、旅先ではこういう地元民が普段使いしているスーパーなんかに忍び込んで、全国...店に見る郷土の味と生活と。

  • 豊穣の 大地育む 米と酒。

    (見上げて、夏。@与謝野~京丹後大宮間)阿蘇海沿岸から加悦谷へ続く平野部を後に峰山盆地に抜けて行く宮豊線は、与謝野と京丹後大宮の間で小さなサミットを越えて行きます。その途中にある、国道と野田川水系の小さな沢を一気に跨ぎ越して行く高い高い鉄橋。一本の石積みの橋脚が、なんとなく芸備線とか山口線辺りの中国地方山間部にありそうな雰囲気を醸し出しています。水戸谷川橋梁と言うらしい。丹鉄の橋梁は、基本的に橋梁のガーター部分に橋の名前を大きく書いているので識別が楽だ。踏切や橋などの構造物に名称を記録しておくのは、事故とか障害が発生した時、第一発見者や現場に急行する保線の係員が現在位置を確認しやすいようにするため、という説があるのだがどうなんでしたっけね。国道脇の駐車帯にクルマを止め、木漏れ日の夏空を見上げる。木々の葉は...豊穣の大地育む米と酒。

  • 海と風 伊根の舟屋に 暮らす日々。

    (一路、伊根へ@国道178号旧道)今回の丹後半島行、流石にめったに行かない場所だって事でもあり、一応観光なんぞも組み込んだりしてみました。目指したのは、「伊根の舟屋」で有名な伊根町。宿泊した岩滝口の駅前を宮津駅始発の丹後海陸交通バスが経由していて、自分が購入した「海の京都きっぷ」でも利用が可能。丹海バスでも使ってみようかな・・・という考えもあったのだけど、意外にバスだと時間がかかるので結局クルマで行ってしまった。伊根の集落に向かってR178の旧道に入ると、いかにも漁師町らしい焦げ茶板塀の家並みが続いて。伊根湾から舟屋建築を眺める遊覧船に乗船。この遊覧船も丹後海陸交通が運行していて、「海の京都きっぷ」で割引乗船が可能。お盆明けの平日という事で観光客は疎ら。混んでるのがとにかく嫌いな自分としては、極めて適正な...海と風伊根の舟屋に暮らす日々。

  • 盆過ぎて 岩滝口の 風清か。

    (静かな朝の時間@某駅前旅館にて)由良川橋梁での朝練を終えて宿に戻ると、ご主人が玄関で待っていて「朝食の用意が出来ましたので・・・」と声を掛けてくれた。ひょっとしたら「朝飯も食わないであのお客さんはどこへ行ってしまったのだろう?」と訝られていたのかもしれないがスマヌスマヌ、なのである。こういう旅館でゆっくりと朝の食事を頂くのもいつ以来か。シャッターチャンスを惜しんでクルマは車中泊、メシはコンビニ、夜討ち朝駆けの撮れ高勝負。それもいいけど、たまにはこんなゆっくりとした時間があってもいい。線路にへばりつくだけが旅じゃない、ね(笑)。サバの塩焼きを中心に、目玉焼きや一品小鉢のついたオーソドックスな朝食。朝からご飯をお替りして、美味しくいただきました。駅前旅館のある岩滝口の駅。天橋立が浮かぶ阿蘇海に沿った旧岩滝町...盆過ぎて岩滝口の風清か。

  • 晩夏往く 旅は大河を 渡りおり。

    (タンゴブルーボディは朝日に輝いて@由良川橋梁)朝の下り列車二本目の615D・豊岡行き。普通列車なのに「丹後の海」の4連運行でやって来ました。てっきり単行のKTR700形かと思っていたのでビックリ。まあ時刻表をよく見れば、豊岡から始発のはしだて2号で折り返す送り込み運用なのは簡単に想像が付くのだけど、そこまで運用を読み込んでなかったから分からんかったわ。一昔前は、京都から舞鶴経由でスイッチバックを繰り返しながらキハ82の特急あさしおが6連で渡っていた長大な由良川の鉄橋。はしだて号は宮津から宮福線に入ってしまうので、丹後の海の4連がこの鉄橋を渡るのはおそらく送り込みのこの615Dと、最終のたんごリレー網野行きが西舞鶴に戻る612Dの2本くらいなものじゃないのかなあ。由良の岸辺に寄する波を眺めながら、優雅に川...晩夏往く旅は大河を渡りおり。

  • 由良の朝 天気晴朗 波高し。

    (朝の若狭の凪の海@奈具海岸より)昨日は、宿に戻ってからテレビを見るのもつまらぬことなので、コンビニで買った缶チューハイを片手にフリーきっぷを駆使して終列車に乗り、網野まで往復したりしてみた。都会の電車では、このご時世酒を片手に鉄道に乗るなんて憚られる事ではあるけれど、丹鉄の終列車には自分含めて乗客は二人。これなら何をか言われまいという目論見ではあった。ほろ酔い加減の体で熟睡し、目覚めはきっちり朝の5時。そっと部屋を抜け出してクルマのエンジンを掛ければ、奈具海岸から若狭湾越しに昇る朝陽が見えました。結局また、ここにきてしまった由良川橋梁。今度は朝の陣。前の日の朝まで由良川流域に降り続いた強い雨が、山から川に流れ込んで、あたかもアジアの国の大河の様に澱んで波打っています。早朝の由良川を通り抜ける風と雲の流れ...由良の朝天気晴朗波高し。

  • 但馬にて 歴史伝える 老駅舎。

    (威風堂々@久美浜駅駅舎)宵闇に仄かに明るさ残る頃、久美浜駅まで来てみました。何とも威風堂々とした立派な駅舎は、1868年の明治維新により時の江戸幕府の領地から明治政府に管理を移行するため、丹後・丹波・但馬・播磨・美作国を移行させて統括した「久美浜県」の本庁舎を模して作られたものらしい。不勉強ながら、久美浜県などというものがあった事すら知らなかったのですが、成立翌年に生野県を分離し、1871年の豊岡県の成立とともに僅か三年で消滅した行政区分だったようです。そりゃあ知らなくてもむべなるかな。夜の久美浜駅前にクルマをパークアンドライド。時刻は夜の7時を過ぎ、車内も閑散とした時間。豊岡行きがホームに滑り込んで来ました。ちなみにこの2連、先ほど京丹後大宮の付近で撮影した2連(239D)ですが、ここ久美浜で乗客の半...但馬にて歴史伝える老駅舎。

  • 宵の口 風は秋色 丹後路。

    (一夜の宿に@宮津市内某旅館にて)今回の宿は、宮津市内の外れにある商人宿っぽい駅前旅館に一泊朝食付きで。観光とビジネスを併用といった雰囲気の旅館でしたが、最近は車中泊かビジネスホテルに宿泊するのが多かったので、畳のお部屋は久し振り。この日は自分一人しか宿泊客がいなかったこともあり、静かに貸切で利用させていただきました。温泉宿ではないのがちょいと残念でしたが、丹後半島は温泉地が少ないのでそれも致し方なし。タイル貼りの小ぢんまりとしたお風呂でお湯を使い、少し日焼けしてヒリヒリとした肌の汗を流せば、窓の外から蜩の声が聞こえて・・・丹後半島の街々にもそろそろ夕方が迫り、古い家並みが並ぶ集落からぽつりぽつりと人の姿が消えて行く。昼間は観光客の姿がちらほらと目立った宮津市街や天橋立周辺も、旅館のチェックインの時間以降...宵の口風は秋色丹後路。

  • エネルギー 暮らし支えて 50年。

    (午後、穏やかな奈具の海@栗田~丹後由良間)栗田から丹後由良にかけて、風光明媚な奈具海岸を行く丹鉄の線路。並行する国道から少し高い場所を走っているので、なかなか海と鉄道をシンプルに絡め撮れる場所はないのですが、路側帯にクルマを止めて半ば強引に海と丹鉄を合わせてみました。うーん、強引なのもあるけどベージュのコミューター車輛なんで余計に列車が目立たなくなってしまったか。午後の日射しを受けて輝く奈具海岸の波打ち際。夏の穏やかな海ですが、由良ヶ岳が栗田湾に落ち込む要害の地。人が降りて行って遊べるような道はなく、磯釣り師がバッカン抱えて降りて行くような踏み跡が崖に残されている程度でした。午後の太陽は緩やかに西に傾き、栗田湾を望む高台から黒く重々しい瓦屋根の並ぶ漁村を眺める。稲田を渡る風に乗って、遠くから聞こえて来る...エネルギー暮らし支えて50年。

  • タンゴブルー 旅情の夏を 揺さぶって。

    (海行かば@由良川橋梁)すっかり天候の回復した丹後半島、フリーパスとクルマを駆使して乗ったり撮ったり。特急たんごリレーで「丹後の海」を堪能した後は、再びハンドルを握って沿線に繰り出した。リアス式海岸の入り組んだ青い海を見ながら、午前中はイマイチなお天気だった由良川橋梁へ。これぞタンゴブルー!という青さを取り戻した由良川の流れに改めて感動。晩夏の日射しに額から流れる汗を拭いつつ、橋梁近くのローソンで買ったクーリッシュで冷たさを取り戻していると、「艦これ」由良号が由良川橋梁をゆっくりと渡って行きます。旅に出ることの意味や理由。撮影した写真に込めた気持ちや感情。そんなものは人それぞれだけれども、自分のモットーとして、見た人が「あ、行ってみたいな」と思えるような、旅心に繋がる一枚を目指しているというのがあります。...タンゴブルー旅情の夏を揺さぶって。

  • 潮風に 伸びる鉄路と 汽車の影。

    (長いホームの片隅で@栗田駅)穏やかな栗田湾に沿って広がる栗田の集落。その真ん中にあるのが栗田の駅。「くりた」ではなく「くんだ」。今となっては持て余す長いホームとその長い有効長は、かつては急行丹後・丹波・はしだて・大社と数多の急行列車が駆け抜けた旧・宮津線のそれだろうし、そして丹後半島の物資の集散を担って貨物列車が行き交ったのだろう事も想像に難くありません。潮風に錆びて風合いの出た跨線橋と、そんな国鉄時代の思い出を今に伝えるホームの古びた待合室。仄かに潮風の香る漁村の駅の午後。スカイブルーの気動車が、宮津の街へ向かうおばちゃんを一人乗せて、足早に走り去って行きました。潮風に伸びる鉄路と汽車の影。

  • 京丹後 小町の里で 夏を吸う。

    (夏の日のひとコマ@京丹後大宮駅)特急「たんごリレー」が到着した京丹後大宮駅。昔は「京」がつかないただの丹後大宮駅だったのだけど。小野小町が生涯を閉じた終焉の地とされており、駅もそれっぽく平安朝の作りになってはおりますが、小野小町の没地というのは日本中に何カ所もあってその正確性ははっきりしない。いわゆる「諸説あり」というヤツです。京丹後市の中心部は現在隣の峰山駅周辺に集約されていますが、かつては旧大宮町の中心駅で、現在も職員の設置された有人駅。車掌氏と駅員氏のエール交換。京丹後大宮駅は、2面2線のシンプルな相対式ホームの駅。国鉄時代は合理化で棒線駅となっていましたが、三セク転換時に交換駅へ復帰したのだそうな。何の変哲もない田舎の駅と言ってしまえばそれまでだけれども、上り舞鶴方面ホームにある待合室の雰囲気が...京丹後小町の里で夏を吸う。

  • 夏景色 丹後の海で 寛ぎを。

    (丹後の海、緑の道を行く@岩滝口~天橋立間)京都丹後鉄道自慢の特急用車両、KTR8000形。二代目のタンゴエクスプローラーとして特急はしだて、線内特急の特急たんごリレー他に起用されています。当初は新大阪からの「タンゴエクスプローラー」、京都からの「タンゴディスカバリー」として、エメラルドグリーンとホワイトのツートンカラーで走行していました。1996年製造と落成して25年を超えそう若くない車歴ですが、2015年以降ドーンデザイン研究所によるリニューアル工事が施され、塗装と内装面を一新。「丹後の海」として再デビューしています。元々卵型のフェイスと縦長のワイドな前面ガラスに特徴のある車両でしたが、新デザインではブルー系のメタリックに塗られたせいもあって、そのヌルっとした海坊主感が余計に強調されているような感じも...夏景色丹後の海で寛ぎを。

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