お肉もズタズタに切れるよ!
既にほとんど説明し終えてはいたのですが、微妙に途中状態で終わっていた「タンパク質分解酵素は、なぜ同じタンパク質である自分自身を分解しちゃわないのか?」という前回の話の続きから早速参りましょう。 まぁ結論から書くと、実際必ずしも「自分自身は一切分解しない」という無敵例外処理のようなものは行われておらず、特に多くの酵素にとって最も機能を発揮できる37℃でタンパク質分解酵素の入った試薬なりを放置してしまうと、いつの間にか完全にその試薬の活性が失われてしまうこともある感じです。 なので、酵素反応のスピードが遅くなる冷蔵庫内4℃とか、あるいは冷凍庫内-20℃とかで保存するのが鉄則なわけですけど、とはいえ…
2023/09/30 12:00