さびれゆく町で『夏に、ネコをさがして』(西田 俊也)
思い出は自分を守ってくれる大切な友達みたいなもの。(本文より) 老人の多い町に来た少年の夏休みを描く まれに出題される作家の5月の新作だわ。 そのまんまタイトル通りの話ではあるが ネコ好きにはたまらない一冊だと思うよ。 戦時中に犬猫だけでなく学校のウサギも 供出させられたというのは初耳だったよ。 認知症の老人とのかかわりも描かれてて 子供にも学びの多い読書経験になりそう。 文章は平易なので5年生でいけるだろう。 俺のレビューの始まりはこんなテイスト。 主人公は学校になじめない小6男子。不安を抱えたまま引越しすることになった彼が、亡き祖母の飼いネコの縁でとびきりの仲間に出会い、心に刻まれるひと夏…
2023/09/30 21:26